『水星の魔女』という茶番
前提として『水星の魔女』は『機動戦士ガンダムUC』のオマージュだって思っているのですが、わたしにとって UC は福井氏による二次創作でしかなく全く評価しておりません。なので 一般的な UC 好き or 許容できるひとよりも悪い意味での先入観があるんだろうなって思っています。そんなわたし的には『水星の魔女』は駄作というかこれでええんか? の一言でした。
24 話はいままでに輪をかけて奇跡()の連発で、結果としてほとんどの人が死なずに済みました。
原因はよくわからないけどパーメットリンクが奇跡を起こしましたっていうのは UC のサイコフレーム、およびその元ネタである『逆襲のシャア』のサイコフレームのパクリオマージュであることは明白ですが、逆シャアではいちおう戦場にいた多くの人々の想いがサイコフレームに共振して軌跡が起きたという説明がなされているのに対し、『水星の魔女』のパーメットリンクはエリクトとスレッタがよくわからないけどなんとかしたとしか描かれておらず、都合良すぎやろ! というふうにしか思えませんでした。ファラクトがクワイエット・ゼロに搬入されていたのも説明がつかなくないですかね……
百万歩譲って、エリクトのパーメットスコアが 9 になるとデータストーム内だけでなく地球圏全体のパーメット使用機器をオーバーライドできるという理屈なのかもしれないですが、説明がないですし、あえて「なんかよくわからないけど奇跡が起きた」とぼかしているようにしか見えないんですよね。そのへん制作者の傲慢とわたしには見えます。「みんな助かったし死んだあのひとも登場させました、文句ありますか?」的な。
まあ、めちゃくちゃ強い主人公が無双するっていうのは 2020 年代現在のトレンドには合っているのかもしれないですが……
結局『水星の魔女』で制作陣は何がしたかった(書きたかった)んですかね?
若い視聴者向けに制作したというのはたびたび語られているのですが、それは完全新作として制作した時点で達成されています。
そうじゃなくて『水星の魔女』を通じて何を描きたかったんですか? 何を視聴者に伝えたかったんですか? って聞きたいんですが、キャラクタードラマに終止していてそれが見えないなっていう。
強いていえば親世代の過ちを子どもたちが乗り越えていくっていうのがそれなのかなあ。設定は穴だらけだしこの物語にリアリティ(説得力)はないと思いますけど、そんなの若い世代は気にしないと言われれば、40 過ぎのおじさんとしては黙るしかないですねw
唯一評価できることがあるとすれば、『水星の魔女』のガンダム=GUND-ARM の呪いを技術的に解消することはできないという結論に落ち着いたので、『水星の魔女』の後日談はあっても続編(初代に対する Z のような)が出ることはないってところでしょうか。ただ、バンナムなら平気でそれやりかねないのが怖いところです。
『水星の魔女』の設定がデタラメすぎるので誰か納得いくように説明してほしい
人類が宇宙進出してスペーシアンとアーシアンに分かれる→わかる
↓
いっぽうでアーシアン同士の争いは続いている→ん?
↓
スペーシアンはアーシアンに兵器を供与して利益を得る(戦争シェアリング)→んん?
↓
↓
戦争シェアリングで利益を得たコングロマリット(ベネリットグループ)がアーシアンを弾圧→あかんやろ
↓
ベネリットグループを危険視した宇宙議会連合の介入が始まる→宇宙議会連合ってそもそもなんやねん
どこからツッコめばいいのかという感じでございますが、とりあえず並べてみます。
1)宇宙議会連合ってそもそもなに?
セセリアさんによると宇宙議会連合はフロント間の政治問題を解決する行政機構ということでございます。
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— 機動戦士ガンダム 水星の魔女 (@G_Witch_M) 2023年6月24日
ざっくり解説Extra
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いよいよ最終局面に突入した
『機動戦士ガンダム #水星の魔女』を
より楽しんでいただくための
「ざっくり解説」をお届け!
明日 6月25日放送の第23話に備えて、
ぜひご覧ください!#G_Witch pic.twitter.com/n1FJid1iW7
「行政機構」というからには三権分立でいう行政を司る機関であるはずでございますが、立法府であるはずの「議会」の「連合」が行政を司るロジックがわかりません。「フロント間の政治問題を解決する」ということは各フロントに政府=行政府があることが前提になるわけですが、行政府を差し置いて各フロントの立法府=議会だけが連合を組むというのもおかしな話です。
各フロントに議会はあるけれど行政府は同一で、それが宇宙議会連合なのでしょうか? であれば理屈上は説明がつきますが、前述の通り「フロント間の政治問題を解決する」という説明とは実態が異なってしまうように思えます。
また、「フロント間の政治問題を解決する行政機構」にしては保有している軍事力が強大すぎます。さらに、アーシアンのテロ組織に兵器(ガンダム)供与しているにいたっては論外です。宇宙には政治機構がまったく存在せずベネリットグループ=スペーシアンというならベネリットグループと対峙するアーシアンに手を貸すのは理解できますが、ベネリットグループはあくまでも企業であり、政府ではないと説明されているはずです。
結論として、水星の魔女ではフロントの国家システム(=どのように統治されているのか)がまったく説明されておらず、かつ出てくる組織のやってることがめちゃくちゃです。
2)なぜベネリットグループにアーシアンの治安を維持する(=弾圧する)権限があるのか?
設定で最大にやばいのがここです。
前述したように、ベネリットグループは巨大ではあるものの一企業グループにしかすぎないはずです。政府の機関でも、ましてや政府でもありません。そのベネリットグループにアーシアンの「治安維持」権限が与えられている理由がわかりません。
治安とは国の秩序のことであり、それを維持するのは国がその権限を与えた機関の役割です。つまりスペーシアンがアーシアンを統治する権利がある(もしくは植民地化している)ばあいにのみ、治安維持という名目での活動は許されるはずだからです。ですが何度も申し上げたように水星の魔女の世界では、スペーシアンとアーシアンは対立構造にあり、スペーシアンがアーシアンを支配しているというふうには語られておりません。
ベネリットグループはアーシアンのどこかの組織から依頼を受けて治安維持をしているということであれば話は通じますが、であればアーシアンのヘイトはベネリットグループではなくそのアーシアンの組織に向かうはずです。でも実態はそうなっていない。
ということは、ベネリットグループはなんの権限もないのに勝手にアーシアンを弾圧していると考えざるを得ず、それは企業のやることを超えています。スペーシアンにモラルはないんか、お前らは独裁国家かなにかなんか? とツッコまざるをえないです。
3)宇宙進出の経緯が説明できない
水星の魔女公式サイトには、設定としてこのように書かれています。
アド・ステラ122――
数多の企業が宇宙へ進出し、巨大な経済圏を構築する時代。
戦争シェアリングという構図を説明するためには、地球には対立する複数の政治勢力があり、かつその対立は長きに渡っていると考える必要があります。
そのような不安定な状況下では、そもそも宇宙進出などという巨大事業が行えるわけがないのです。現在地球上で起きていることを見てもわかるように、各勢力は多大な軍事費を捻出しなくてはならないからです。
あるいは宇宙進出が行われた時期は地球は平和だったけど、スペーシアンが一定の勢力を得てからアーシアン同士での争いが始まったのでしょうか? であれば説明はつきますが、アーシアンがスペーシアンの手のひらで踊らされすぎと言わざるをえず、そこまでアーシアンが愚かだったとは普通は考えづらいです。
現在の地球に例えると、先進国が揃って宇宙進出してアド・ステラ歴の地球は全域が紛争地域(=発展途上国)になっている状態なんでしょうか? それにしてはアド・ステラ上の地球は都市区画もあり、全域が荒廃しているようには見えません。アーシアンにまともな政治機構があれば、スペーシアンに対抗するにはまず自分たちが一体になる必要がある、自分たち同士の戦争をやめる必要があるとわかりそうなものですが、なぜあんな有様になっているのか理解ができかねます。
結論として、水星の魔女の世界観はストーリーやシチュエーションありきで箱庭的にしか書かれておらず、フィクションだなあと思わざるをえません。
繊細に設定の積み上げていく作品もあれば、辻褄の合わない部分があってもストーリーに合わせて大胆に作る作品もあるし、最終的はその作品に合わせてやっていくしかない。細緻な設定と考証が作品に寄与することもあれば、足を引っ張ることもある。そこが怖いところだなぁと思う。今日この頃。
— 白土晴一 (@manetoke) 2023年6月26日
水星の魔女の設定考証のかたがこのように仰せなので、ストーリー優先の作品なんだなあと思いますが、クワイエット・ゼロひとつ取ってもあんなデカブツ作るのには莫大な予算が必要なはずで、謎の予算がシン・セーに流れていたという説明はありましたが、いくらなんでも「流れていた」でスルーできる規模じゃねえだろ企業統治どこいったんだよという感は否めず、いくらストーリーありきの設定でも一定の説得力は必要だろうと思った次第です。
それとも世間ではそんなもん気にされないのですかね。23 話見てわたしは何の伏線もなくコロニーレーザー()が出てきたことに割と引いたのですが、世間では「コロニーレーザーキターーー」みたいな反応でしたし。
不公平で理不尽な世界というワードが本作では使われたように思いますが、個人的にはそれ以前にどこもかしもも無秩序にすぎるという感想です。
高い映写機っすね Apple Vision Pro
Apple 製品の著名エヴァンゲリストであらせられる林信行氏や西田宗千佳氏のポエム記事を拝読しました。
感想として、写真や映像の体験がすごいのだろうことはわかったのですが、Mac のスクリーンが空中に浮かんでいて、それをタップすることでウインドウを前後左右に開けるというのは、果たして便利なのでしょうか? わたしはそうは思いません。絵面は確かに未来的で「映え」ますが、巨大なウインドウを見渡すのは首が疲れそうです。
わたしはコンピュータは2つの方向に分かれていくと思っています。エンターテインメントを味わうための端末と、仕事をするための端末です。
Apple Vision Pro の体験記事を読むかぎり、エンターテインメント用端末としての可能性は感じますが、業務用端末として価値があるように思えません。
仕事をするための端末に求められるのは生産性の向上や業務負荷低減であり、Apple Vision Pro にそういった方向性の機能が備わっていないからです。
なのでこれが革命的な「コンピュータ」っていうのは言い過ぎちゃうかと思うわけです。
iPhone も α シリーズ(ソニーのミラーレス)も初期は割高で、使いやすいものとはいえませんでした。が、iPhone は既存の携帯電話を駆逐し、α シリーズはもっとも売れているカメラです。そういうことが起きるのはわかっているので、いずれ Apple Vision Pro も空間コンピュータというジャンルを世間に定着させるに至るのかもしれません。
けれど写真や映像の体験がすごいだけでは ちょっとすごい AV 機器でしかなく、それが人生に必要かと言われると、わたしはそうは思いません。
たぶん Apple Vision Pro が本当に画期的な端末になる鍵は、ゲームだと思います。 Apple Vision Pro でしか味わえないようなゲーム体験――たとえば自分自身がオープンワールドを旅しているような――が実現すれば、需要はぐっと伸びるんじゃないですか? 知らんけど。
エヴァンゲリスト() たちの御高説は置いといて、実際に Apple Vision Pro を体験し、それが自分の人生にいま必要なものなのかは各ユーザーが冷静に考えるべきかと思います。
Mac も iPhone もここ数年は劇的なアップデートがなく(個人の感想です)毎年買い替える意味を見いだせなくなりつつあるいま、Apple 製品に関しては厳し目に見たほうがいいんじゃないかと愚考する次第です。
カクヨムを好きになれない理由
1)キャッチコピーが目にうるさい
カクヨムを初めて見たとき思った率直な感想がこれです。色もギラギラで鬱陶しい。
あと内容っすね。キャッチコピーを投稿ユーザーが設定できますよと言われても、キャッチコピーを考える能力は小説を書く能力とは別個なので、他のユーザーに響くキャッチーなコピーを小説投稿ユーザーが考えろというのは無理があるのです。
だから「書籍化決定」みたいなのか、作品概要(あらすじの文字少ないバージョン)みたいなのばっかが並ぶわけです。まあ最近ラノベではあらすじタイトル化がすさまじいので、時代に即してるのかもしれませんが。
あ、でもこれ↓はキャッチコピーもいいですね。
2)アクセス解析がない
アカウント作って見てマジかよと思ったのですが、カクヨム自体にはアクセス解析機能が備わっておりません。Google Analytics (以下 GA) を使ってくださいってことになってます。しかも GA は従来のユニバーサルタグが廃止され GA4 という新しいタグに移行するのですが、カクヨムは GA4 対応しないそうです。すごいな。
ちなみに、同じく GA が使える booth (pixiv のネットショップ)は GA4 対応します。
何が言いたいかというと、ワンチャンデビューを狙うとか、最近流行ってる系の作品が好きならカクヨムがベストなのでしょうが(連携している出版社の数がなろうとは比較にならないため)、そうでなければカクヨムは選ばないなと思いました。
上に紹介したカクヨム攻略法エッセイで目からウロコが落ちたのは、読者は面白い作品ではなく自分が応援したい作品に星をつけるというくだりでした。そうか、カクヨムは VTuber と同じ推しビジネスだったんだと思って膝から崩れ落ちた次第です。
VTuber ブームはあと何年保つか
VTuber というフォーマット=アニメ的なガワを使ってライブ配信をやること自体は残っていくと思うんですね。なぜなら、VTuber は容姿を求められないし、声さえ持続できればオバさんになっても(©森高千里)何年経っても続けられるからです。その点において、持続可能性をすごく感じます。
いまの声優業界ほんと闇やなって思うのは、歌えて踊れて舞台立てて容姿にも恵まれないといけないってところです。だからネルケプランニングと組んでその流れを加速させた木谷氏の罪は重いと思ってます。そりゃ 2.5 次元と 2 次元が同じだったらファン的にはうれしいかもしらんが中の人が死ぬやろがい! バンドリで何人壊したんやあいつは(私怨
ブシロードはラブライブ! もオワコン化しかけてるし、はっきり言ってあそこにコンテンツプロデュース力(りょく)ないと思うんやけどなあ……ヴァイスシュヴァルツ取ったら何が残るんや? 知らんけど。
話が逸れましたが、わたしが思考実験( )してるのは、いまの VTuber ブーム、ぶっちゃけるとホロライブ&にじさんじの2巨塔の人気が何年保つかって話です。言い換えれば、カバーとえにからの株価がどこまで上がるか、売りどきはいつかという話です(酷
いや、サイバーエージェントが想像以上に低調なんでね……個人的にはウェブ広告の代理店としてはサイバーエージェントが最強だと思ってるのですが、ウマ娘にみなさんいつまで課金してくれるかっていう……みんながみんなずっと重課金してくれるわけではないので、潰れはしないだろうけどこれ以上伸びもしないだろうなって。
話がずれてばっかですみません。
ホロライブの配信でグルる(配信が止まる・中断する)ことが今年くらいから増えたように思うのですが、わたしはあれ、ホロメンの回線や PC スペックの問題だけでなく、YouTube 自体が鯖を縮小してるんじゃないかって思ってるんですね。Google が自分からそんなこと発表するわけないので憶測ベースになるのですが、YouTube 全体として鈍化している(トラフィックが減ってる)なら、サーバーを減らすのは当然じゃないですか。
いまはホロメン(の一部)が稼いでくれてますけど、カバーってホロアースとかいう謎プロジェクトやってるじゃないですか。あれが成功するとわたし思ってないんですけど(メタバースは現実よりも便利にならないかぎり人増えないと思う派。メタいつまで保つかな?)、逆に成功しちゃうと、今度はサーバー負担が莫大に増えるわけですよ。それカバー単体じゃ出せなくね? という不安があるわけです。いまはほぼほぼ Google のサーバータダ乗りしてますけど、ホロアース()はそうもいかんでしょうし。Pixiv あたりのサーバーコストがどんくらいか分かれば参考になりそうなんですが、10 年以上前のデータしか出てきませんしね。
じゃあ株主総会行って聞けば? って話なんですけど、廃ホロリスの集会になりそうで嫌なんだよなって。ホロリスはどこでもおよそ良い評判を聞かないですが(ホロリス同士 or ホロメンの配信ではめっちゃ互いに自己肯定しまくってるけど……)、わたしもいい印象がありません。なんでかっていうと、pixiv で「創作百合」のタグつけてホロメン二次創作してるユーザーを見かけたからなんですが。お前創作してね―じゃん! って思ってしまったわけです。これも私怨ですね。
まあホロ界隈は外から眺めるぶんにはいいケーススタディだと思っているので、もう1年くらいは生暖かく見守って行きたい次第です。株はまだしばらく株価上がると踏んでるので、ちょっとずつ買っていきたい。他の金かかる趣味全部切ったんで、ちょっと株遊びするくらいなら富豪でなくても許されるかなと。
ちな、えにからについてはあまりウォッチしてないのでコメントできません。でもまあすごい堅調な商売してるなと思ってます。カバーより確実に長生きしそう。
近況
1. Twitter を辞めました
私が Twitter アカウントを作っては消してまた作って消してってやってることは皆様がご存知かどうかわからないのですが、今回は本当に辞めようと思っています。
理由はいくつかあるのですが、最大の理由は、自分がリアルタイムコミュニケーションに絶望的に向いてないということがようやくわかったからです。掛けていただいた悪意のない言葉に過敏に反応してしまって相手のかたを困惑させたり、やってても迷惑しかかけないと思ったので辞めることにしました。
2. フィギュア収集とカメラを辞めました
直近で趣味といえるものがフィギュア撮影だったのですが、自分の腕ではフィギュア撮っても月並み(かそれ以下)な写真にしかならないのと、わたしは結局撮影そのものより写真を見てもらうことまでが趣味なので、フィギュア撮影することに意味が感じられなくなりました。
そしてポートレートやコスプレ撮影に関しては好きだった気持ちが霧消したので辞めました。
3. ホロライブを見始めました
ホロライブに関してはいままで他人の IP で金稼いでる絵畜生(暴言)くらいにしか思ってなかったのですが、若干見識を改めました。
彼女らは良くも悪くも「アイドル」なんですよね。だから喋りながらゲームしてるだけ(ゲームを本当に「実況」できるレベルのゲーマーは獅白ぼたんくらいだと思う)でもカラオケでも、それが彼女らのアイドル活動であって、それに惹かれる人間は推しになっていく。そういうことなのだと思います。
たぶんホロライブに限らず VTuber 全員、程度の差はあれ承認欲求を満たしたいと思っていて、VTuber に課金するひとたちは推しに認知されたい=推しからの承認欲求を満たしたいという持ちつ持たれつな関係で、そういう意味ではいいんじゃないでしょうか、みたいな。
わたしからはもはや「誰かを推す」とか「誰かから元気をもらう」という感情が蒸発しているので、VTuber を推すひとたちの感情は正直つかみきれておりません。
あとまあ他人の IP 云々に関しては、IP の持ち主が許すならそれでいいと思うというか(RPG をエンディングまで流すの許可するのはどうなのかという個人的な疑問はあるが)、何よりホロライブコラボが半端なく増えてる(特にソシャゲにおいて)ので、Win-Win なのかなあと思う次第です。
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そういえば昨年後半から通っている精神科でいろいろテストをして判明したのですが、わたくし自閉症スペクトラムの気があるそうで、障がい者手帳も取ろうと思えば取れるらしいです。
いままで他人の考えてることがまるでわからない、空気が読めない、対人関係下手すぎンゴと思ってきたのですが、どうやら単なる性格の問題ではなかったようでございます。
わたしと関わって不愉快な思いをした方々におかれましては、別に許してほしいとは申しませんが、そういう相手だったんだなと思っていただけますと幸いでございます。
生きてます
更新にあたって、1個前の記事を読み返しました。病んでるなー(笑)。
お察しいただければたいへん幸いなのですが、わたくしもう 10 年以上メンタルを病んでおりまして、落ちているときの落ちっぷりといったらないのです。
何度も Twitter のアカウントを消している(笑)のは、主にそれが原因。
今日は少し話題を変えて、ここまでの経緯と、わたくしがいま何をしてるのかということをお話ししたいと存じます。
むかしネットなりリアルなりでわたしと絡んだことのあるかたのなかには、わたし死んでるんじゃないかって思ってるかたもいそうなんで。まあそう思ってもらって構わないんですけども。
逆にわたしのほうが「あのひとはどうしてるだろう、お亡くなりになってしまったのでは……」と心配している――いや心配っていうほど人間らしい感情じゃないな、気になっているくらいが妥当か――ばあいもあったりするのですが、レアケースですね。
仮にわたくしのお名前をいまでもおぼえているかたがいらっしゃるとしたら、それはおそらく上記題名のブログで全方位に毒舌を吐いていたころのわたくしだと思います。
なお、ブログタイトルをちょこちょこ変えるのは単純に気分の問題なのですが、いま「Revenge」と入っているのは、単なる某アニメリスペクトです。別に誰かにいまからなにかしたいわけではないです。そんな元気ないから。
あのブログを一番更新していたのは、某エロゲ会社から逃げて(実際逃げたとしか表現のしようがない。某社にはなんも貢献できなかったので。強いて言えば知人にデビューのきっかけを作ったくらい)、某エロゲ雑誌編集部に業務委託契約で拾われたものの半年で契約を打ち切られ、某 IT 系出版社に派遣社員として勤務しはじめたものの上司からうけたパワハラがメンタルにダメージ累積しすぎて欝を発症したあげく1年ちょいで退職して、その後なんとか別の会社で働き口見つけたくらいのときだと思います。
いままでの人生において上司ガチャでパワハラマンを引いたことは複数回あります。その大半についてわたくしは水に流したし、なかには仕事教えてくれてありがとうございましたってかたもいるのですが、この某 IT 系出版社のパワハラ副編集長のことだけは、もう 10 年くらいたったいまでも許せないですね(笑)。
もっと早く異動に追い込まれていれば(実際に異動しました。わたしへの言動が問題視されて)、もうちょっと長くあの会社いられて、人生変わったかもしれないんで。
それはそれとして、一時期別名義でライターをしていたことがあることも、もしかしたらご存じのかたもいるかもしれません。
当時まっとうな会社(社長はブラックの類でしたが)で別の仕事してたわたくしにライターの打診をしてきた人物は、エロゲではなくエロ漫画畑のひとだったのですが、ワイのブログを見て打診してきたと言っていたので、頭おかしいとしかいいようがないですね。
いや、わたくしには言われたくないでしょうが。実際出世もしてましたし。いま何してんだろ。
ライターをやめたのは仕事が少なくなったからというのが最大の原因なのですが、もうひとつの理由として「ライターとしてやりたかったことは全部やってしまった」というのがありました。
ライターをやるモチベーションとして、ものを作るひとは何を考えているのか知りたいというのがあったんです。
が、某書籍でのインタビューにおいて、聞きたかったことは全部聞けちゃった感がすごくて。
丸戸史明にも奈須きのこにも伏見つかさにもインタビューできなかったけど(以上、敬称略)、悔いはまったくないですね。
その書籍名は、たぶん知ってるひとは知ってると思うし、それに第一その本が売れてもわたしはまったく得をしないので、名前は伏せておきます。
強いて悔いを上げるとすれば、その本出る直前にコミックメガストアがやらかしてくれたせいで、消しを大きくせざるをえなかったことくらいでしょうか。
いやマジで、一回全部入れた消しを全部やり直したんだぜ(たしか)
消し入れるのはワイの仕事じゃなかったから直接被害は被ってないですけど。
でもあれですね、媒体が書籍なんやから消しも書籍基準でええやんけ※というのはその版元編集氏のアイディアでございまして、エロゲ畑のわたくしには思いつかなかったことなのですが、後から考えたらよくそんなこと思いついたなすげーって思います。
※エロゲがモザイクなのも書籍がスミ消しなのも業界団体的なもののご意向に沿っている。お上が画一的に決めているわけではないので、同じ国で発行されたメディアなのにそういう謎の違いが生まれる。電子書籍については詳しくないが、おそらく団体的なのがないので各社の基準によって変わるのだ……と思う(事実、DMM と DLsite では違いがある)。pixiv がガバのガバなのもうるさく言う団体が存在しないからだと思われる
なんかすごく前置きが長くなりましたが、結論からいうと辛うじて生きてます。
コロナ始まってすぐに 100% テレワークになり、それが1年以上になるのでもはや引きこもりと大差なくそれは人間として大丈夫なのかとは思っていますが、世の中全体のことを考えれば恵まれているほうだと断言できるでしょう。ありがたいことです。
生きている意味あります? と思うことは多々あります。というか毎日思っています。その答えは「税金を納めている」以外に出てこないのが悲しいところです。
だからせめて自分の知見を後の方々に役立ててほしい(というか自分と同じ失敗をしてほしくない)と思いながら働いたりしてるわけですが、他人に何かを伝えるというのはなかなかどうして難しいですね、これが。
Twitter とかで全然面白いことつぶやけないのですが、せめてなんかアウトプットできないかしらとは思っており、このブログも残している次第です。