大山田満月 「ちいさなおててにやわらかほっぺ」

大山田満月 「ちいさなおててにやわらかほっぺ」 茜新社 1000円+税



絵:○+ 話:○+ 抜:○+ 消:トーン 総合:○++


短編13話収録。
内容はオールロリ。
それも年齢が高くて一桁、下は幼稚園以下という完全な園じぇる世代。
無理矢理レイプする、というよりも何も知らない子供を騙していたずらし、
そこから本番まで持っていく…という話が多い。


一桁から幼稚園と書いたものの、やたら頭身が低く、四肢が短く(そしてムチムチに)
描かれているキャラはそれよりも更に年齢が下に、
ハッキリ言ってしまうと赤ちゃんにすら見える場合がある。
それでありながらまんこにちんこを受け入れてしまう様は、
見た目的には完全にアウト。
数あるロリ漫画の中でもビジュアル的なインパクトはかなり極まっていると言える。


しかしそれだけに「さすがにこれはちょっと…」と引いてしまう人もいるかも知れない。
大丈夫だ、問題ない」という筋金入りのペド野郎にはおすすめ。


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


一番最初にCOMICLOに大山田満月先生の単行本の告知が出たのはいつの事だったでしょうか。
あれから幾星霜、ようやく、本当に、発売されました。
ある意味このご時世に存在するだけで奇跡というか、事件というか、そういう類の物なので、筋金入りのペド野郎にオススメとは書きましたが資料的価値を鑑みてもエロ漫画愛好家なら一冊は買っておくべき本だと思いますよ。


しかしもともと寡作気味でここ数年は雑誌への掲載も無く、あとがきでも「この本が終着点」みたいな事が書いてあるのが気になります。
まだ単行本未収録作が結構あるはずなんですけどね…。
(11/26追記:本作に収録されているのは茜新社のアンソロジー「園じぇる」、並びに「COMICLO」に掲載されたもののみです)
まだまだ活躍してほしいものです。

みかんR 「その息が止まるとき」

みかんR 「その息が止まるとき」 コアマガジン 1000円+税

絵:○ 話:○+ 抜:○+ 消:薄トーン 総合:○+


短編11話収録。
登場する女性キャラはほぼ小学生ぐらいの少女。
明言されていないが高一?ぐらいの話もあり。
胸が薄く、アバラが浮いているような細身の体のキャラが多い。
一対一の絡みと男多数の輪姦の割合が半々ぐらい。
リアル寄りの特徴的な絵柄は好き嫌いが分かれるかも?


普通のカップルの話も無くはないが、やはりこの作者の真骨頂は幸薄そうな少女が酷い目に遭う話にある。
明るく可愛い美少女、というような一般的なエロマンガ向けのキャラは存在せず、野暮ったい、地味な、暗い、そういう女の子が多く描かれる傾向にある。
(それどころか、作中でハッキリ「ブス」「ブサイク」と罵倒されてるようなキャラまでいる)
そういった少女達が、その不安定な心(コンプレックスだったり、孤独感だったり)ゆえに男達に付け込まれ、性的に搾取される姿に背徳的な興奮を覚えるのを禁じ得ない。


特に、自分の容姿にコンプレックスを持っている少女がクラスメイトの女子に利用され輪姦されてしまう「つながり」というエピソードは、レイプされた挙句に「お前みたいなブサイクは二度と来なくていい」と少女が男達に部屋から叩き出されるという、余りの救いの無さっぷりに震えた。


正直マニアック過ぎて万人にオススメとは言えないが、波長が合う人にはたまらない一冊となるはず。
個人的には今年のエロ漫画ランキングでかなり上位に来そうな感じ。

藤ます 「Honey Syrup」

藤ます 「Honey Syrup」 ワニマガジン 1000円+税

絵:○+ 話:○ 抜:○+ 消:黒ライン 総合:○


連作モノ、ショートカラー含む短編14話収録。
一編だけ凌辱風味の話があるものの、それも味付け程度で基本的には全て和姦。
かつラブ度高し。


登場する女性キャラの年齢層は高校生以上。
全体的に大きいおっぱい、肉付きのいいお尻、とムチムチしている。
絵については表紙で判断してしまってOKだと思う。
但し割と絵柄の変遷が大きく、巻末付近の初期(多分)作品2〜3作ぐらいは若干見劣りする感が。
気になる人は見本誌の置いてある店で確認した方がいいかも。


エロシーンについては女性キャラが快感でふにゃふにゃになって精液をおねだりする、というパターンが多い。
またフェラ描写に定評のある作家のようで、確かにフェラシーンは見応えがあった。
フェラしながら舌をだらしなくデロンとしている描写が多く、pixivで「咥えながら舌出し」をお気に入りタグに設定している俺に良し。


初単行本ながら同人誌で実績のある作家らしくレベルは高い。
和姦スキーをメインに幅広い層に受ける一冊では。


他にも最近購入した成年コミックのショートレビューを。


MOLOKONOMI 「しちゃヤダよ」 茜新社 1000円+税

絵:○ 話:△ 抜:○ 消:トーン 総合:○


オールロリ物。
頭身の高めな美少女がキモいおっさんに汚される話が多い。
昔は男性キャラがキモいエロ漫画はあまり受け付けなかったのだが、最近はむしろキモいおっさんの方が感情移入出来るようになってきた。
これは俺自身がキモいおっさんになってきたからであろう。
コメディ部分のノリが寒い(というか古い?)のがやや気になるが、エロいシーンはねちっこくて実用度は高い。


黒木秀彦 「32歳 欲求不満の人妻」 メディアックス 952円+税

絵:○ 話:○ 抜:○+ 消:トーン 総合:○+


タイトル通りの内容で、欲求不満の人妻を寝取るような話が多い。
エロいキスシーンをじっくり描いてくれるのがありがてえありがてえ。
今風の絵柄ではないが、安定して実用に供する事が出来る。
以前よりも射精後の余韻を描かなくなってるようなのが気になるので、そっちももうちょっとページを割いてほしい所。

A-10先生のサイン会に行って来たでござるの巻

3月26日にA-10先生の約7年半ぶりの単行本、「Lord of Trash」が発売されました。


それを記念して4月4日に開催されたA-10先生のサイン会に行ってきましたよ。
会場は秋葉原K-BOOKS
14:00スタートだったものの(何やら当日に東京入りだったA-10先生の会場着が遅れてスタート時間が遅れたとの情報も有り)僕は整理券の番号が三桁だった為17:30からの回でした。
サイン会のスペースが設置されていたのは成年コミックコーナーの一番奥。
店内のアナウンスに従ってほぼ定時通りに列に並びました。


サインだけでなく、イラストのリクエストも有りでした。
僕の見ていた範囲内だけですが、やはり「Lord of Trash」の主人公である王子が一番人気だったようです。
因みに僕は淫魔ママをお願いしました。
眼鏡っ娘好きの面目躍如だぜ。(娘って歳でもなゲフンゲフン)

王子や紋章官の娘なんかも良いかな〜と散々迷ったのですが。
あと髑髏の王も他にリクエストする人いなくて面白いんじゃね?と思ったのですが、流石に勿体無くてそれは出来なかったw


サインとイラストを頂いた後
「これからも頑張って下さい」
と声をかけ、僕の順番は終了。
その後もサイン会は続きましたが、その時点で整理券番号130番までの列が出来ていたようです。
一体整理券何枚発行したんだろう…。


しかし、流石にオナニーに使った本にサインしてもらうのはアレだよな…と思って今日までシュリンクの袋すら外していなかったのですが、今度はサインをもらった本を実用に供するのもはばかられる。
こっちは保存用にして、もう一冊買おうかなあ。


なにはともあれ、A-10先生、長丁場のサイン会お疲れ様でした!!

ネムネム 「おとこのこちっく」

ネムネム 「おとこのこちっく」 メディアックス 952円+税

絵:○+ 話:○ 抜:○+ 消:トーン 総合:○+


まず最初に書いておくと、この本の内容は男×男オンリー(女装ショタ受けがメイン)なので、このジャンルが駄目な人は以下スルーで。


読切10話収録+描き下ろしエピソード、作品解説等有り。


「2人だけの秘密」
憧れの女装ネットアイドルの正体は同級生でした。


「バレエの特訓!」
チュチュを着て先生と秘密の特訓。


「バトンの特訓!」
陸上部の後輩にバトントスの練習にかこつけてイタズラ。


「君と僕の欲望」
ご主人様バニーが眼鏡優等生を拘束プレイ。


「milky☆Twins」
双子と3P。サンドイッチ(?)ファック。


「主人×奴隷」
借金のカタにメイド服を着用させられて同級生の奴隷に。


「不器用と過ごす夏休み」
ツンデレ(?)同級生と南の島で。日焼け跡とか。


「従兄弟と夏休み」
従兄弟が女装してお嫁さんにしてと迫ってくる。


「メイドのお仕事」
借金のカタにされた猫耳メイドが"男同士のエッチ"のお勉強。


「ぼくからの贈り物」
ヤンデレ女装少年が薬で自由を奪った同級生を逆レイプ。


登場するキャラは毛も生えておらずおちんちんも半被りのローティーンで、絡む相手も同年代の少年が多い。
初期の作品は若干見劣りする部分があるものの、全体的には絵については表紙から判断してOK。
絵柄の割にはエロは濃い目で、弾力のありそうなおちんちんがぷるぷる弾む描写が印象的。


男性向けショタ作品集の中では個人的にはかなりツボ。
あとは絵柄を見て好みによって判断を。


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


一度間違って編集途中で送信しちゃったので上げ直しました。
二次元に関して言えば、僕はショタもウェルカムです。
むしろ大好物です。
まあ、「女の子になりたいと思っている、女装が似合う可愛い男の娘」とある程度条件は限定されますが。
二次元でもヤンチャ系やムチムチ系はちょっと守備範囲外かなー。
二次元に関して言えば、と前置きしてるのは三次元には「ウェルカム」と言える程の可愛い男の娘が存在しないからです。
もし本当にそんな男の娘がいれば三次元でもイケますが、それって僕にとっては「エルフが実在したら」っていうのと同じぐらいのファンタジーなんですよね。
本作はそんな僕の好みにかなり合致する内容でした。

東山翔 「Japanese Preteen Suite」

東山翔 「Japanese Preteen Suite」 茜新社 952円+税

絵:○+ 話:○+ 抜:◎ 消:トーン 総合:◎


前後編物含む読切7話収録。
全て同一の世界観で描かれていて、それぞれのエピソードに登場する少女達は皆友達同士、という設定。
女性キャラは全てローティーン(「小5」との表記アリ)。
絡む相手の男性は同級生〜年上のお兄さんといった感じ。
一番年長でも担任の教師(若い)で、醜いオッサンなどは出まへん。


「The Three Question Marks」
少女と男3人の4Pモノ。前後+口の3穴同時挿入等。


「Leucocyte」
生徒と教師(従兄らしい)。初めてのH+2回目のH。


「Addiction」
オナニー大好きの変態少女が同級生と。フェラ口内発から更に中出し3発。


Pooka
兄妹物。妹が兄を騙して肉体関係に持ち込む。


「Film」
友達のお兄さん(幼馴染でもある)と。パンツのアナル部分だけ穴を開けて挿入。


「The Garden of Earthly Delights」(前後編)
周囲の友達がどんどんHしている事に悩んだ少女が…。これまでのキャラ総登場。


どのエピソードも和姦オンリー。
少女達は好きな相手と気持ちいい事をするのに抵抗が無い。
7話収録ながら220ページ超と1話辺りのページ数が多いので、絡みのシーンもじっくりと、
そして濃密に描かれている。
初期の頃のこの作家は(主にストーリー面において)作品の端々に作者のセンスが顔を出して、
それがともすれば「エロ漫画」としてはノイズになってしまっている部分もあった。
(下卑た言い方をすると、「スカした感じが鼻についた」)
まだ若干そのケは残っているが、今作はそんなのがどうでもよくなる程
エロ描写がグレードアップしていると言える。
薄い胸、脂肪の付いていない細い肢体、毛も生えていない未発達の性器、とどう見ても「少女」でしかない存在が
進んで快楽を求め、体から精液を滴らせるという、そのギャップに脳の処理が追いつかずにクラクラしてくる。
ロリ物としては既に2010年の本命たりえる完成度ではないだろうか。


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


えー、いつまでもブログのトップが「あけましておめでとう」ではアレなので何とか今年最初のエロ漫画レビューをやってみました。
なんか規制に巻き込まれて新刊評価スレに書き込めなかったので、「新刊スレに投下したレビューの保管庫」というこのブログの性格上モチベーションが下がっていた、という事情もあったのですが。
まあ今年もこんなペースです。


で、今回は東山翔先生の新刊ですよ。
正式発売日より一週間近く早売りってかなり出鱈目ですが。
連休はさむとその分前倒しになるので、極稀にこういう事が起こるんですよね。
そういえば東山翔先生は前作「Gift」の時もスゲー早く店頭に並んだんだった。
とらのあなで購入したのですが特典(12ページの小冊子)の中身が充実し過ぎで笑った。


来週はまた死ぬ程エロ漫画の新刊が発売されますが、何を(そして、どの店で)購入したものかなあ…。

個人的2009年エロマンガまとめ

皆様あけましておめでとうございます。
今頃何言ってんだって感じですが。


えー、先日「2ちゃんねらーが選ぶエロマンガ大賞2009」が開催されました。
僕も投票に参加したので、僭越ながらその内容を晒すと共に、僕個人の2009年エロマンガまとめにかえさせて頂こうかと思います。


まず、これが僕が2009年に購入したエロマンガ単行本の全リストです。
頭に番号がふってあるのは、エロマンガ大賞wikiの発売リストからコピペした為。
日付は書いてありませんが、おおよそ発売日順です。


17.女子ショー 新貝田鉄也郎
19.今夜のシコルスキー F4U
33.母姦。(おかん) 伊沢慎壱
41.PRETTY COOL 戦国くん
67.聖ペナルティ学園 獄 小柳ロイヤル
80.恋するぱんつ 岡田コウ
93.むちプリ 有馬侭
211.魔法教えます!! 鈴木狂太郎
224.エロメスのつくり方 ゼロの者
248.メイド嫁 鬼月あるちゅ
268.若妻&女子校生コレクション 黒木秀彦
272.うらはら 馬鈴薯
279.あいらんど 淫悦の章 まぐろ帝國
297.ちょっとだけ未来学園にようこそ 峠比呂
343.ちっちゃい娘☆至上主義! かつまたかずき
356.PO-JU WORKS ショタ商業誌全作品集[1998〜2009] ぽ〜じゅ
412.治さない病鹿島田しき
417.ナイショのりとるえくすたしー おおたたけし
418.ろり☆がぶぅ オオカミうお
448.JCエッチ 師走の翁
460.Hole・Sweet hole 浦井民
469.エロ漫画女子。 服部ミツカ
522.黒炉里 完顔阿骨打
532.ぶるまにあ ぶるまにあん
548.HHH トリプルエッチ DISTANCE


特に前半なんかは記憶があやふやでもしかしたら抜けがあるかも知れませんが、大体こんな感じです。
我ながらジャンルに統一感がないなあ…。
その時その時の気分や財布の中身の状態に左右されるので、「あれ?何であれを買ってないんだろう?」というのも結構ありますね。
そしてレビュー率も思った程高くない。
最近は余程テンションが高くないとレビューする所まで行かなくて…。


そして、こちらが実際に投票した内容。
A〜Eの記号は機種依存文字だったので変更してあります。


○──―[リスト番号・タイトル・著者]─―――─────────────―――───―――─○
A 67.聖ペナルティ学園 獄 小柳ロイヤル
B 93.むちプリ 有馬侭
C 448.JCエッチ 師走の翁
D 356.PO-JU WORKS ショタ商業誌全作品集[1998〜2009] ぽ〜じゅ
E 469.エロ漫画女子。 服部ミツカ
―──▼以下コメント欄▼─――――───────―――─―――─――─
A. ヤケクソ気味に大量のキャラがあちこちで絡み合う、ビジュアル面のインパクトが強烈。 
  とにかく頭を空っぽにして使えるのが良い。絵柄も好み。
B. ラブラブ和姦系の作品では文句無く2009年のNo.1。
  イチャコラ度とエロ度が共に高レベル。ヒロインのむちむちっぷりも良い。
C. とにかくどのページを切り取っても「エロ」以外の無駄な要素が存在しないのが素晴らしい。
  こういう師走の翁が見たかったんや!シャイ娘なんていらんかったんや!
D. ショタちんこ物を一冊入れたいと思ったので。大判サイズの破壊力も大きい。
  今のように男性向けショタがメジャーになる前から描き続けていた作者の功績を称える意味も込めて。
E. 「ヒロインのモデルが作者自身」という、エロマンガにはあるまじきハジけぶりが凄え。
  作者は耽美・BL系出身のようだが、その一発ネタだけで終わらず男性向けエロの実力も上がってきていると思う。
○───< 総評(自由発言) >─────────────────―――─――─―─――――─――─○
上三つはすんなり決まったものの、そこからが大きく引き離されていて残りの二つはなかなか選べなくて困った。
個人的にはあまり新鮮な驚きを感じる事が少なかった、停滞気味の一年だったかも。
出版不況の波はエロマンガ界にも押し寄せているようで各社とも厳しいとは思うが、
コア、茜、ワニの3強に集中し過ぎてもユーザー的にはあんまりありがたくないので頑張って頂きたい。


はいー。
あとはまあ特筆する事もないですね。
2008年に比べるとちょっと小粒だったかなあ、という感はあります。
ですが、それ以上に自分の中の「エロマンガ力(えろまんがぢから)」が弱まってるのを感じます。
2010年はこんな自分の倦怠感を吹き飛ばすような素晴らしいエロマンガに出会いたいものです。


個人的に期待している作家さんは大守春雨先生、89先生などですが、今年中には単行本出そうにないかなー。
その他さらだまさき先生、胃之上奇嘉郎先生などのカムバック組にも期待。
「Xランチ」「OVERFLOW」などは個人的オールタイムエロマンガベストの中に入る本でしたからねえ。


それでは本年もぼちぼちレビューできればと思いますので宜しくお願い致します。