「危いことなら銭になる」

正月にみた。


服装も会話のテンポも音楽も、
あと主人公が乗ってるちっさい車
メッサーシュミットKR200というのらしい)もおしゃれで
かあっこいい、と思いながら観た。


若い長門裕之計算高い悪党でたまに抜けているという
フィクションにおける私の理想のキャラクターであった。


この時代の映画の男の人は概ね帽子をかぶっている。
帽子が好きなのでうれしい。


そういえば(一般的な)おじいさんて外出時帽子をかぶっているイメージあるな。
キャバレーで乱闘をしずめるためにショーを始めて
がんがん喧嘩している前で踊り子たちが踊るところを描きたかったけど人数多すぎてやめた。


あと浅丘ルリ子(かわいい)が銃撃戦のあと
死体をみてげえげえ吐いてるのがおもしろかった。


「台風クラブ」

1985年の映画

いきなり時代がちかくなりましたが。


以前薦められて観ていなかったのでこの機会に。
とてもよかった
思春期の体の線ってこんなだったな、とか
白い下着とか、水泳キャップとか、
生っぽい、めんどくさい、ざわざわするかんじ
絵に描かなかったけれどみどりちゃんが好きでした
あと、あきらめた大人の三浦友和も切ない
もっと描きたいシーンあったな
あと、尾見としのり、ぜんぜんかわってない


「黒い賭博師」

1965年の映画


小林旭、かっこいい!という(だけの)映画なので、かっこいい!
と思いながら描いたのにまったく似なかった。
外国人たちの見事なカタコトとか、
セブンアップ」とカタカナで書いてあるビーチパラソルとか、
靴でベッドに乗ってたりとか
なんというか和洋折衷感が楽しかった。


「洲崎パラダイス 赤信号」

1956年の映画
昨日のしとやかな獣からつながって川島雄三監督作品。
赤線地帯のはなし
・そば屋の出前持ちがやたらテラテラしてておもしろいな、とおもったら小沢昭一だった
・電気街の風景は意外と変わってない
・ちょっと昔の普通の人の普段着物が好き
体に沿っているので肩の骨の線が見えていたり、がばっと皺が寄っていたり
描いていておもしろい
そして昔のまとめ髪ってどうなってるのかわからない

「しとやかな獣」

「しとやかな獣」
1962年の映画
団地の棚にはシャンパンにキャビア
息子は横領、娘はお妾、パパはもっともらしくお金を要求、母さんは貞淑に加担
かっこいい会計係がどかんとかっさらう
会話も構図もかっこいい映画
このころから「最新式の冷蔵庫はモーターが違うから音がほとんどしない」とかいっていたんだなあ
ああいう部屋に住みたい

「カルメン故郷に帰る」


仕事中にBGM代わりに流すのに、
日本の映画じゃないと聞き取れないので近頃日本の映画をよくみており、
せっかくなので描いた落書き。
妙に律儀になってしまったので、こういうのをもう少しこなれた線で描けるようになりたい。
(クリックで大きくみられます。でかくてごめんなさい。)



カルメン故郷に帰る
1951年の映画
日本で初めてのカラー映画だけあって、衣装と化粧がものすごく鮮やか
浅間山と牛や馬をバックに極彩色でのんびりめのストリッパーたちがひらひら踊る
リズム感というものについて考える