終わりが近いからこそ、つくっておきたのです
最近、折を見て『シャドウバース』でCPU戦ができるレベルでいいから、というゆるい括りでデッキを作って遊んでおります。もうちょっとで一区切りなので、もうこれ以上のカードプールにはならない。ある意味限界がとうとう来た、というので、今まで溜めてた勢いを込めてデッキを作っている昨今です。
今回もネタデッキをどうやってまともに戦える感じにするか、というのを軸になんとか形にしました。途中で色々要らないカードを刷ったりしましたが、使いにくいと分かることへの赤液出費だと思って、泣き寝入りです。
さておき、今回もネタデッキいってみましょう。
第十二 <誓いロイヤル第六版>
今回のデッキの全体像はこのようになっているわ。(『ヴァルキリープロファイル』のフレイ声で)
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上記リンクでデッキコードが取得できます。
今回のデッキは、〈兵士の誓い〉を軸線において戦うデッキです。
〈兵士の誓い〉とは。
このカードです。5コストアミュレットで、出した指揮官フォロワーの元コストと、同じコストの兵士フォロワーを出す、という一枚です。
これで、上手く指揮官を置いてから更に兵士も出す、というのを重要視したデッキとなっています。
言いつつ先に書くと、このカードは使いにくいです。
まず、最速5コスト目で投下したとしても、そのターンそれで終わりなので、投下ターンが隙だらけになってしまいます。この難点をどう克服するか、というのが一つ。
もう一つが、これはローテーションルールで楽しく使えなかったことです。どう考えてもカードプールがしっかりないと面白さが出てこない一枚で、ローテではどうしても窮屈で中途半端になるものでした。
一番目の難点は未だに解決する方法が無い=解法は永遠にないのですが、二番目の方は、カードプールが出現時より増えて、そしてほぼ確定したので、この中からいいのを探すという楽しさが生まれているので、本当に生まれた時と場合を間違ったやつだったなあ、という感想を持ってしまいます。
この〈兵士の誓い〉は登場当初からどうにかならぬか。と考え、何回か形を作っていましたが、そのうちにシャドバを楽隠居してしまってました。
で、その終わりが近づきつつある、というのでデッキ作りを久しぶりにし出したら楽しいので、デッキ構築して遊んでいる次第です。
だから、以前作っていた〈誓いロイヤル〉をもう一段なんとかならぬか。というメスが入った訳です。なので、今回のデッキ名が〈誓いロイヤル第六版〉という形になります。大幅に検討しなおしたので第六版の冠を与えました。まだ最終決定ではないので、最終版ではないですが。まだいろいろ可能性はある気がするので、とりあえず第六版です。
無駄な話はさておき、今回のデッキの概要について書いていきましょう。
〈誓いロイヤル第六版〉の基本思考
今回の〈誓いロイヤル第六版〉は、基本的に顔を詰めていくのが目的になります。構築からして指揮官出して兵士出して、の誓いギミックを狙います。
しかし、〈兵士の誓い〉が指揮官のレベルを参照して兵士を出す関係上、高レベル指揮官に対応する高レベル兵士がどうしても少なくなる傾向にあるのです。つまり、カードプールとしては貧弱になっていくし、〈誓いロイヤル〉に向いたカードも少ない。
その上で、兵士が手札に来てしまったらギミックに使えない。なのである程度兵士の量を増やしておかないと、折角高レベル指揮官だしても、何も出ないという憂き目にあいます。上下、どちらにあっても出しません。同じコストだけなのです。
なら多く積めば、ですがデカいのは多く積み過ぎると当然事故る。凄まじくどうしたらいいんだこれ。
そういうまだあった欠点を、しかしなんとか気力を入れた思考でなんとかするとなった結果、最大を6コスト辺りに絞る、という判断に行きつきました。
つまり、アグロからミッドレンジ辺りを狙ってデッキを構築する、という手です。これなら手札が事故りにくく、デカい兵士と指揮官の少なさも無視できる。
となれば、どういう構築にするか。そういう話になってきますが、それについてはカードを見ながら確認していきましょう。
入れているカード群
まず1コストフォロワーの殿堂、〈クイックブレーダー〉。1コストなので1ターン目から動けるカードですが、1コスト指揮官に疾走持ちがいるので、隙間のところにそれを置いてからこいつも出す、みたいな細かい使い方で活躍できます。
その1コスト指揮官フォロワー〈チーフランサー〉。連携もありますが、あまり気にせずでよし。1コスト指揮官というのが隙間におけるので、〈兵士の誓い〉設置後で〈クイックブレーダー〉と一緒に、という使い道がある一枚です。普通に1コスト疾走としても使えるので、隙間に一枚あればいい、というカードですね。
2コスト指揮官フォロワーの 〈ルミナスランサー〉は場に出た兵士フォロワーを突進持ちに。自身の効果で1の1の〈ナイト〉が出せますが、それよりもコストを高くして能力を増すエンハンスの4で〈スティールナイト〉が出せるのがいい点。次が隙だらけになる4PP時において、最も置いて丸い選択肢になります。
〈兵士の誓い〉があれば更にもう一体出せるドン! ですが、そこまで出すことはあんまりないかと思います。場が全部埋まってしまうのでね。後述の事象関連に入れられるのは大きいので、2コストの枠として考えたいところ。
2コスト兵士フォロワー〈ホーリーナイトベア〉。守護持ちでエンハンスも持っていますが、基本としては簡易盾。〈兵士の誓い〉で守護が出るのは美味しいので入れています。〈兵士の誓い〉の前でも、入れられるなら守護として置いておくといいという使いやすさが売り。2コスト2の2守護は七難隠すって言いますもんね。
2コスト兵士フォロワー〈豪放の戦士・マルク〉。2コスト3点突進なので、場を均すのに使います。〈兵士の誓い〉で出す意義は2コストで3点。連携もあるものの、そこまできにしなくていい突進の要員です。とはいえ、後述のこのデッキの狙いで光り輝く時もありますが。
3コスト兵士フォロワー〈ブリッツランサー〉。3コスト3点突進。標準な使い道以外は、まあ後述ですが、そこで光る一枚になりつつ、盤面整理にも役に立つので〈豪放の戦士・マルク〉と同じ枠とも言えます。後述の使い方でも肩を並べます。3点はやっぱりデカいですよ。
4コスト兵士フォロワー〈奮闘する格闘家〉。これも突進持ちでエンハンス6で2体になるとかもありますが、4コストにして5点の打点が出せるのが一番のいいところ。またですが、後述の益に大変なります。5ターンの後が辛い、という時に2体除去として使うというのもありなので、わりと事後処理にも使う感じです。
上が兵士フォロワーに疾走を付与する〈アドバンスロード〉。
下が兵士フォロワーに疾走を付与する〈カオスジェネラル〉。
そうです。これらを使い、〈兵士の誓い〉で出たフォロワーを速攻で疾走持ちにする、というのがこのデッキの明確な軸なのです。
普段使いとしてでは守護もある〈アドバンスロード〉が圧倒的に使いやすいですが、〈カオスジェネラル〉は4コストなのがミソ。先述の〈奮闘する格闘家〉が疾走持ちとして出せるのが大きいのです。
そして、ここからが重要ですが、これらを5PP以降に出せれば、更に手持ちの2コストフォロワーも疾走として使うことが出来ます。手札に低コスト帯が貯まっているなら、放出のチャンス、となる訳です。2コストの〈ルミナスランサー〉でも1点出せる〈ナイト〉ともう1体が出せるので、やはり有用です。
それもあって、このデッキの決着ターンは7から8ターン、として使っています。疾走化したフォロワーで殴り倒す、というのが結局の狙いですね。
とはいえ、疾走がバリバリ走るには盤面を処理しないといけません。そこで6コストが活躍する場面になります。
6コスト指揮官フォロワー〈ダークセイバー・メリッサ〉は気持ちでいれています。お守りみたいなもんですが、大体6コスト目は盤面的にこちらが不利なので、そこに相手の場のフォロワー数で体を増やす守護、なのでメリッサは役に立つ場面もあります。だいぶ押されている時用、といった方がいいかも。
地味にこっちが本命です。6コスト指揮官フォロワー〈ブルームキャバリエ〉。ファンファーレで3点除去と相手フォロワーが破壊されるたびに+1の+1自己バフ。これ単体でも除去がいけますが、次のカードと組み合わせることで、相手としては除去を狙わないといけない方向にもっていける、高火力フォロワーに仕上がります。
それが6コスト兵士フォロワー〈粉砕の勇士〉。突進持ちですが、それ以上に相手フォロワーを倒すたびにランダムながら5点のダメージ除去を飛ばせます。それも5回まで。つまり、低体力なフォロワーが並んでいるなら、あっという間に平らにすることも可能です。ついでに〈ブルームキャバリエ〉のスタッツも伸びる。
自身が突進持ちなので、その能力のキーを自分で回せるのが地味ながら優秀です。これで6ターン目で平らにするようにしたいところ。
他は補助的なカードです。
2コスト兵士フォロワー〈太陽の槍・ルー〉は指揮官フォロワーを引っ張ってくるのが目的。指揮官をピンポイントに、特にエンハンス4で6コスト以上の指揮官を引けるので、このデッキなら確定で盤面処理用のカードが手に入る形になります。
そこまでしなくても、普通に2コストの状態で指揮官を引けるのは美味しく、上手く使いたい一枚です。〈兵士の誓い〉効果で出すと微妙ですが、一応〈ルミナスランサー〉の効果で突進するので問題は少ない、と言いたい。
3コスト兵士フォロワー〈ウェポンディーラー・イルミスナ〉は手札を1つ捨てる代わりにスペルかアミュレットをサーチするカード。このデッキはアミュレットどころかスペルさえ入れていないので、出れば〈兵士の誓い〉確定サーチとなる、このデッキでは重要な一枚です。
アミュレットだけなら〈ウリエル〉というてもあるのですが、4コストな点と、イルミスナが兵士フォロワーなので上記の誓いからの疾走ギミックに入れられる点を考慮して、こっちでいいや! となりました。〈ウリエル〉は、兵士フォロワーじゃないからね。
上手く考える必要のあるデッキでした
そういう訳で、3コスト及び4コストにある出たフォロワーを疾走さすカードを活用するデッキとなりました。前々からは〈カオスジェネラル〉を主体でしてはいましたが、今一つ重いのが気になっていました。そこに、色々解決できるものがやらない内にぼちぼち貯まっていたので、今回の形となりました。
ちなみに、〈兵士の誓い〉に確定サーチがあるのに2枚採用なのは、1枚だと消されたら詰むからね。という理由。もう一回着地する隙がある訳ないですが、それでも一応の安全策です。
にしても、同じコストのフォロワーを出す、というので考えるのが大変楽しいのが〈誓いロイヤル〉です。全く同じコストじゃないと出せないので、デッキに同じコスト帯が切れてたら効果がないという中々考え所があるのが、〈兵士の誓い〉です。
強い弱いでいうとそんなに強くないですね! と某あずにゃん顔になりますが、でもCPU戦でもなんとか戦えるデッキにはなります。対戦じゃあ、5ターン目の隙のデカさがきつすぎるから、不意を打ってなんとかするしかない、んだけど辛いよなあ。という感じ。
とはいえ、繰り返しですがちゃんと戦える形にはなったので、取り敢えず満足しました。もっといい作り方もあるかもしれません。まだ最終版ではないので、いい案が見つかればまた版を改めるでしょう。
ということで今回はこの辺りで。