以前Newspickとかでイキリ散らかしていた箕輪厚介氏
その後、セクハラやらなんやらで文春砲をくらい、仕事が無くなり…みたいな浮き沈みを経験して書かれた二冊。
以前絶頂期に書かれていたのが「死ぬこと以外かすり傷」
で、僕も6年前にこれ読んだ。
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当世の寵児の人もいろんな経験をして、少し周りが見えてきて、懐が深くなってからのこの一冊。
これが、思った以上にしみじみしたのである。
箕輪氏のように時代の風に乗っていた人、勝っている側であり、負けている側に対する共感のない状態から、
時代の逆風をきっちり味わい、メディアスクラムでつぶされた経験を加えると、少し人に対して優しくなるもんだ。
わかーるよ。ここまでの急上昇・急降下こそないものの、自分にだってそういう浮き沈みはあるし、
いろんな人生経験を積むと、人に対して優しくなる。
この本は、そういうイキってた時の原稿に、注釈・修正を加えたという体裁の本。本業である編集者らしいやり方だ。
サイバーエージェントの藤田さんの言
「箕輪君、早く利確した方がいいよ。今めっちゃ上がっているから。今利確できたら勝ち逃げだよ」そして「まあ、みんなできないんだけど」と意味深に付け加えた。
がおそろしい。あの人、メディア的にそんなに表にでてこないけど、やっぱりすごい人だと思う。
医者としてはγGTP 400程度は大したことはないけど、生活習慣的に、問題飲酒の傾向はあるので、肝臓つぶすよりも依存で頭に影響を及ぼしやすいタイプ。現在お酒の量はコントロールできているようでよかったよかった。
で、箕輪氏が本人の得意なフィールドをあますところなく語った本『怪獣人間の手懐け方』もまたよい。
すごい人(すごい人は一般常識にとらわれない)に向き合い、対峙するやり方。懐に入り信頼される方法論。
これも、すげえ人たちの周りにいた経験からいうと、よくわかる。
気配りと大胆さ、そして正直さ。
箕輪さん、いい人とかいい人ぶったりもしないけど、一つ言えるのは、正直な人だな、と思う。