2010年のできごと

内容
  1月
7 GPU(ゲーム愛好者のための政治活動隊)が第22回参議院議員選挙樽井良和の公認を求める呼びかけを掲載。
9 『読売新聞』が「「ゲーム脳」など脳研究で俗説、倫理指針を改定…神経科学学会」という記事を掲載。
14 「第28期東京都青少年問題協議会答申素案及び都民意見の募集について」が公開される。
  2月
24 東京都永田町の衆議院第2議員会館コンテンツ文化研究会が「児童ポルノ禁止法の慎重な改正論議を求める院内集会を開催。講演者は田島泰彦・森川 嘉一郎・杉浦ひとみ・中川譲。
24 東京都青少年の健全な育成に関する条例」(以下、東京都青少年健全育成条例)の改正案が東京都議会に提出される。
  3月
2 東京都議会平成22年第1回定例会で石原慎太郎が東京都青少年健全育成条例の改正案を支持する発言を行う。
6 「反ヲタク国会議員リスト」管理人AGathoclESが「東京都青少年健全育成条例改正問題のまとめサイト」を開設。
7 コンテンツ文化研究会が「緊急集会!どうなる都条例!? −『東京都青少年健全育成条例』改正問題と『児童ポルノ禁止法の慎重な改正論議を求める院内集会』」を開催。ゲストは東京都議会中野区選出議員の吉田康一郎・西沢けいた。
8 漫画評論家藤本由香里mixi上で東京都青少年健全育成条例の改正案に反対する文章を掲載。
9 『アクセス』(TBSラジオ)で東京都青少年健全育成条例の改正案がテーマとなる。番組への意見は最終的な割合は、改正案に賛成75%反対15%どちらでもない10%。
10 全国同人誌即売会連絡会が東京都青少年健全育成条例の改正案に反対する文章を掲載。
11 荒川強啓 デイ・キャッチ!』(TBSラジオ)が「緊急提言!都の「青少年育成条例」改正案にモノ申す!」という題で過去に児童ポルノ法の改正の問題に触れた山田五郎が「児童ポルノ法の考え方をそのまま青少年育成条例に持ち込んでいることが問題」と東京都青少年健全育成条例について反対する発言をする。
12 NHKが東京都青少年健全育成条例についてのニュースを放送する。
12 日本出版労働組合連合会が「東京都の青少年健全育成条例の改訂に反対する要請」という東京都青少年健全育成条例の改正案に反対する文章を掲載。
12 『FRIDAY』の「ネット観察ファイル」で東京都青少年健全育成条例の改正案について掲載。
13 産経新聞』が「漫画などの児童ポルノ規制 都、条例改正案を説明」という記事を掲載。
13 京都精華大学マンガ学部・国際マンガ研究センターが東京都青少年健全育成条例の改正案について、慎重かつ開かれた議論の場を求める声明を発表。
13 京都新聞』が「漫画性表現規制の都条例に声明 京都精華大研究センター」という記事を公式サイトに掲載。
13 MIAUが「「東京都青少年の健全な育成に関する条例」改正案についての意見書」という文章を公式サイトに掲載。
14 女性向け同人誌即売会「J-GARDEN」で東京都青少年健全育成条例の改正案の内容と15日の東京都青少年健全育成条例改正を考える会の集会と改正案への反対の賛同人を載せたリストを掲載したチラシが配られる。
15 東京都小学校PTA協議会が都議会各会派改正案の成立を要望。
15 12時から東京都都庁記者クラブで東京都青少年健全育成条例の改正案に反対する記者会見を開催。参加者は竹宮惠子里中満智子ささやななえ森川嘉一郎呉智英藤本由香里宮台真司ちばてつや永井豪山口貴士
15 14時から東京都都議会議事堂第二会議室で東京都青少年健全育成条例改正を考える会が「東京都による青少年健全育成条例改正案と『非実在青少年』規制を考える。」を開催。参加者は竹宮惠子里中満智子森川嘉一郎藤本由香里さそうあきら齋藤なずな小川聡永井豪呉智英中村公彦山口貴士。その他、保坂展人、東京都議会議員の福士敬子が参加。
15 15時頃『ミヤネ屋』(日本テレビ)が東京都青少年健全育成条例の改正案に反対する記者会見の様子を放送。
15 『日刊デイリースポーツ』が「ちばてつやさんらが反対アピール 都の児童性描写規制案に」という記事を掲載。
15 太田出版が著者・出版関係者をはじめとした各種クリエイターに向けて東京都青少年健全育成条例の改正案の反対署名を募集開始。締切は16日16時。
15 京都新聞』夕刊で「漫画性表現規制「議論慎重に」」という記事を掲載。
15 コミック10社会(秋田書店角川書店講談社集英社小学館少年画報社・新潮社・白泉社双葉社リイド社)が東京都青少年健全育成条例の改正案に反対を表明。
16 朝日新聞』が1面で「18歳未満性描写漫画でも規制へ 東京都が条例規制案」、2面時時刻刻で「監視の目 マンガにも」という記事を掲載。内容は東京都青少年健全育成条例の改正案についての内容と問題点など。
16 ニコニコ生放送『とりあえず生中(二杯目)』で東京都青少年健全育成条例の改正案について保坂展人が出演。生放送の来場者数約22000人コメント数約12万。
16 太田出版がとりまとめた東京都青少年健全育成条例の改正案への反対署名920人分が掲載される。
16 福士敬子が公式サイトで東京都青少年健全育成条例の改正案に反対する文章を掲載。
16 「女性向け創作活動をしている人の為の、非実在青少年規制対策まとめサイト」が開設。
16 参議院文部科学委員会質疑で民主党谷岡郁子が文部大臣に東京都青少年健全育成条例の改正案の問題点を質問。
17 東京新聞』夕刊で「『民主都議は反対を』 子ども性描写漫画規制案」という記事を掲載。内容はで東京都青少年健全育成条例の改正案の反対運動の盛り上がりについて。
17 日本図書館協会が「「東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例」について(要請)」という文章を掲載。
17 日本アニメーター・演出協会が「東京の青少年の健全育成条例改正案に対する意見」という文章を掲載。
17 白泉社が『ヤングアニマル』『小説花丸』の公式サイトに「「東京の青少年の健全な育成に関する条例」改正案に私たちは反対します!」と白泉社の条例の見解と各雑誌の掲載作品の作者たちの名前を載せたページを開設。
18 毎日新聞』が「改正案 少年の性描写漫画規制、出版倫理協が反対声明」という記事を掲載。
18 毎日新聞』が「改正案 漫画、ゲームなど性描写の規制強化」という記事を掲載。
18 東京新聞』が「性描写規制案 先送りへ 都議会 民主、批判に配慮」という記事を掲載。
18 京都新聞』が「性描写規制案先送りへ都議会民主が方針」という共同通信配信記事を掲載。
18 日本ペンクラブが「東京都青少年条例改定による表現規制強化に反対する」という声明文章を掲載。
18 東京都青少年・治安対策本部が「東京都青少年健全育成条例改正案について」というこれまでに寄せられた条例改正案に反対する意見に対する都の見解を発表する。
18 荒川強啓 デイ・キャッチ!』(TBSラジオ)が「続・緊急提言!ポルノがなくなれば、芸術もなくなる!!」という題で山田五郎が先週に続き東京都青少年健全育成条例について反対する発言をする。
18 スイスで青少年への殺人ゲームの販売を禁止する法案が可決。
19 産経新聞』が「2次元児童ポルノ規制で橋下知事大阪府も検討」」という記事を掲載。
19 京都府知事の山田啓二が次期府知事選のためのマニフェスト「みんなの未来設計図 しあわせ実感希望の京都をつくる」で「日本で一番厳しい「児童ポルノ規制条例」を制定します。」を掲載。他の政策に比べ詳しい説明はなし。
19 記者会見で石原慎太郎NHK記者から東京都青少年健全育成条例の改正案についての質問に、始めに「まだ精読していないというか、まだ詳細考えていない」と発言し、規制に前向きな回答をする。また朝日新聞の記者が「架空人物に規制の明記の必然性」「漫画・アニメが氾濫していて害を与えているか」の質問に対し、自分で見て判断するといった内容の発言を行う。
20 愛媛新聞』がコラムで「非実在青少年」という記事を掲載。
20 統一教会純潔教育児童ポルノ強化規制を掲げたデモを開催。
21 京都府知事選挙候補の門祐輔が東京都青少年保護条例の改正案に反対を表明。
22 伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)で伊集院光が東京都青少年保護条例の改正案について発言。
23 『週刊SPA!』が「[マンガ&アニメ]弾圧条例の狂気」という題で東京都青少年健全育成条例の改正案について掲載。インタビューで西沢けいた・吉田康一郎などの意見を掲載。
27 ニコニコ生放送MIAU Presents ネットの羅針盤 『大激論! 都条例改正案に賛成?反対?』』が放送。出演者は津田大介東浩紀藤本由香里白田秀彰・おがわさとし・田中秀臣。青少年問題協議会委員・自民党都議・公明党都議・東京都関係部署など約50人に出演要請をしたものの、「日程が合わない」や「賛成派の代表としての出演を拒否」などの理由で賛成派は出演せず。生放送の来場者数約22000人コメント数約14万。
27 世界日報』が社説で「都青少年条例/漫画の児童ポルノ規制は当然」という記事を掲載。
29 『BSフジLIVE PRIME NEWS』(BSフジ)で「都の条例改正案の是非 新たな規制は必要か?」(旧題「漫画の児童ポルノ規制の是非」)という題で東京都青少年健全育成条例の改正案の討論が放送される。出演者は猪瀬直樹藤本由香里・渡辺真由子・里中満智子。放送中、猪瀬は何度も議論のために用意したマンガ(タイトル・著者などの個人を特定できる個所、放送できないコマを紙で隠して放送)を見せて発言を行う。
30 東京都青少年健全育成条例の改正案が総務委員会で全会一致で継続審議が決定。
31 後藤啓二らが「児童ポルノを許さない社会を実現するための弁護士フォーラム」結成。児童ポルノの単純所持規制やCGや漫画も規制対象にすることを要望。
31 CNNがアダルトゲーム批判の特集を行う。番組中に出てきたイクオリティナウの担当者が「こうした商品は決してどこでも売られるべきではない、日本政府は国内とネット上で取り締まる役目がある」と発言。
31 CNNが夕方のニュースでアダルトゲームについての報道を行う。番組中、アナウンサーが「このゲームを子どもたちが手に入れるのはどのくらい簡単なのですか」と聞かれ、シェリル・オルソンが「本来子供が知らないのに、大々的に報道することで子供が知ることになった」と発言。
  4月
  森昭雄がニリアバニーが開校予定のBunBu学院の顧問に就任。
  城内実が法務委員会に「子供の保護に名を借りた創作物の規制、捜査機関による濫用の危険性が高い児童ポルノの単純所持規制反対に関する請願」を提出。
4 CNNが公式サイトで「日本政府は性暴力ゲームを取り締まるべきか」という質問を投票開始。
6 『INsideOUT』(日本BS)で「性描写規制 どうなる日本漫画文化」という題で東京都青少年健全育成条例の改正案について放送される。出演者は藤本由香里
8 『ニュース探求ラジオDig』(TBSラジオ)が「青少年保護?それとも、表現の自由?子どもの性描写規制」という題で東京都青少年健全育成条例の改正案について放送する。賛成派10数人に出演を依頼するも日程を理由に全員出演拒否。出演者はパーソナリティ:荻上チキ・外山惠理 ゲスト:藤本由香里石丸幸人保坂展人
9 朝日新聞』が「漫画・アニメの性表現規制」という題でアグネス・チャン竹宮惠子の意見を掲載。
10 週刊ニュース新書』(テレビ東京)が東京都青少年健全育成条例を取り上げ、漫画家の本そういち有川浩の意見を放送。
11 毎日新聞』が「「健全育成」のために」という題で斎藤環の意見を掲載。
11 京都府知事選挙で元現職の山田啓二が当選。
12 森昭雄がBunBu学院の顧問を辞任。
14 『とくダネ!』で「主婦や若い女性に急増"ネットゲーム"依存の実態」という題でネットゲーム依存の特集を放送。
15 『読売新聞』大阪版の特集「性暴力を問う〜被害者たちの叫び」の第2部で「病巣<3>ゲームや漫画、あふれる情報」という記事を掲載。内容は2009年のレイプレイ事件・東京都青少年健全育成条例の改正案・2007年の新情報センター委託の内閣府調査について。
15 民主党法務議員政策研究会でアグネス・チャンと田島泰彦が改正ポルノ禁止法について発言する。アグネス・チャンはブログ上でこの研究会で実在児童の児童ポルノを見せたことを掲載。
16 第3次男女共同参画基本計画(中間整理)にゲームの性・暴力表現の規制を進める方針が掲載。第3次男女共同参画基本計画(中間整理)のパブリックコメントが開始される。締め切りは5月12日。
16 『かんさい情報ネットten!』で大阪府知事橋下徹がインタビューで漫画の性表現規制について規制寄りの発言を放送。
19 週刊少年ジャンプ』掲載マンガ『いぬまるだしっ』で登場人物が東京都青少年健全育成条例の改正案のについて「本当に子どもたちのことを思うのならッ規制より先にフィクションはフィクション現実とは違うというごく当たり前の教育ッ!!子どもたちが安心して過ごせるようにッもっと大人が考えて…努力しなきゃいけないのよォーッ」と発言。
21 産経新聞』が「「2次元児童ポルノ」規制条例で都議会民主が代案提出を検討、議論長期化も」という記事を掲載。
21 東京都議会議員の伊藤まさきがブログ上で21日の産経新聞の記事の内容を否定。
23 東京都武蔵野公会堂第1・第2会議室で東京都議会議員の松下玲子の都政報告会が行われる。出演者は松下玲子・山口貴士。イベントで松下が21日の産経新聞の記事の内容を否定。
24 東京都中央日本語学院で「どうする表現規制、民主主義の使い方を考えよう」が開催される。出演者は藤本由香里保坂展人、協力はコンテンツ文化研究会
26 東京都青少年治安対策本部が「東京都青少年の健全な育成に関する条例改正案 質問回答集」を公開。
26 大阪府が「誰もが性的感情を刺激されるものではない」と言う理由から有害図書指定を見送っていたボーイズラブを扱った8雑誌を初めて有害図書に指定。
26 産経新聞』が「「しずかちゃんの入浴」「ワカメちゃんパンチラ」はOK 2次元児童ポルノ規制条例で東京都」という記事を掲載。
29 荒川強啓 デイ・キャッチ!』(TBSラジオ)が「続・青少年健全育成条例。やっぱりいらない!」と言う題で山田五郎が東京都青少年健全育成条例について反対する発言をする。
30 朝日新聞』の特集「扇動社会2 ネット上、増幅する不信」でインターネット上の扇動の例として外国人参政権反対運動と並べ、東京都青少年健全育成条例の改正案を出す。記事の中では藤本由香里の日記の内容として「「単純所持も禁止されています」という誤った記述も同時に広がった。」と言う誤った文章を掲載。
  5月
3 12時のNHKニュースで「児童ポルノ 接続遮断で法整備」で総務大臣原口一博児童ポルノサイトのブロッキング実施のための法整備を行いたいというニュースを放送。
4 『読売新聞』の特集「親は知らない PART5 5女児襲う漫画手つかず」という記事を掲載。記事では弁護士の山口貴士後藤啓二児童ポルノ法の漫画などの適用について発言や東京都青少年健全育成条例の改正案の漫画家の反対運動が掲載される。文中で後藤啓二で「実際の性虐待の画像が写実的な漫画の材料として使われ、被害が拡大されることになる」と発言。
5 産経新聞』が「漫画家を参考人招致へ 泥沼化する「2次元児童ポルノ規制」で都議会」という記事を掲載。
5 伊藤まさきがブログ上で5日の産経新聞の記事の内容を否定。
5 西沢けいたが要求していた東京都青少年健全育成条例の改正案についてのパブリックコメントが大量の黒塗りをされた状態で届く。
6 20時45分のNHKニュースで「健全育成条例改正案 学識経験者ら招致へ」というニュースを放送。
6 東京都都議会総務委員会で18日に参考人招致を行うことを決定。
7 毎日新聞』が「改正論議、再スタート 性暴力漫画規制で都議会委」という記事を掲載。
7 東京新聞』が「性描写規制案 都議会委で批判相次ぐ」という記事を掲載。
7 朝日新聞』の特集「扇動社会2 ネット上、増幅する不信」の藤本由香里に関する文章が修正されたものをウェブに掲載。
7 『月刊 創』6月号で「「性表現規制を狙った都条例改定めぐる攻防」「規制強化でケータイコミックはどうなる」」という記事を掲載。
11 東京都議会議員の三原將嗣の活動レポートに「青少年健全育成条例、改正賛成」という題で東京都青少年健全育成条例の改正案に賛成する記事が掲載される。
12 東京弁護士会が「東京都青少年健全育成条例「改正」案についての意見」を公式サイトに掲載。
13 産経新聞』が公式サイトで「「漫画児童ポルノ」/「条例で規制すべき?」」というアンケートを開始。
17 東京都豊島公会堂で「どうする!? どうなる? 都条例――非実在青少年とケータイ規制を考える」が開催される。出演者は藤本由香里山口貴士など、協賛は全国同人誌即売会連絡会、協力はコンテンツ文化研究会
18 『しんぶん 赤旗』が「都の青少年条例改定 漫画家らが反対集会 表現の自由 規制やめよ」
19 産経新聞』が「2次元児童ポルノ規制条例 「都の恥」「規制は進歩」 参考人招致で百家争鳴」という記事を掲載。
19 東京新聞』が「性描写規制で都議会委意見聴取 賛成、反対双方から意見」という記事を掲載。
19 毎日新聞』が「改正案 制限必要/恣意的恐れ 都議会で専門家賛否」という記事を掲載。
21 産経新聞』の「私も言いたい」でアンケートの結果が公開される。「(1)条例で規制すべきですか」はYES12%NO88%、「(2)表現する側の自主判断を尊重すべきですか」はYES89%NO11%、「(3)条例が表現の自由を脅かす恐れがあると思いますか」YES90%NO10%。
21 産経新聞』の「金曜討論」で「漫画児童ポルノ規制」をテーマにアグネス・チャン里中満智子の発言を掲載。
21 愛知県南山大学名古屋キャンパスJ棟1階特別合同研究室(Pルーム)で「南山大学社会倫理研究所シリーズ懇話会「脳科学ブームを考える」」の第1回講演「「ゲーム脳」に見る、ニセ科学の広まり方」が開催される。出演者はゲイムマン。
21 日本弁護士連合会(日弁連)が公式サイトで「「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の一部改正に関する会長声明」という題で東京都青少年健全育成条例の改正案に反対する文章を掲載。
22 朝日新聞』が「RPGみたいな小学校教科書 バンダイナムコが共同制作」という記事を掲載。
22 「東京都青少年健全育成条例改正を考える会」(代表:藤本由香里山口貴士)が「東京都青少年の健全な育成に関する条例改正案に反対する請願署名」の募集を開始。第1次締切は6月4日。
23 東京都あんさんぶる荻窪第一会議室で「よくわかる"青少年健全育成"入門」が開催される。出演者はコンテンツ文化研究会参与の吉田武史。
24 NHKニュースで「児童ポルノ禁止法 改正へ議論」というニュースを放送。
24 毎日新聞』が「不明確な基準論議表現の自由どう守る」という題で東京都青少年健全育成条例の改正案の問題点を検証する記事を掲載。
24 『読売新聞』が社説で「児童ポルノ ネット画像の遮断も必要だ」という題で児童ポルノの私的所持の摘発を容易にすることについて「併せて、児童ポルノの単純所持を禁止することも必要だ。」と発言した記事を掲載。
25 東京都中央大学駿河台記念館670号室で「「表現の自由」への規制を許すな!〜東京都青少年条例の改悪に反対」が開催される。出演者は田島泰彦・藤本由香里、主催は出版労連
25 漫画家1421人と出版社10社が東京都青少年健全育成条例の改正案について「漫画文化の衰退をもたらす」と反対声明を発表。
26 毎日新聞』が「「創作活動萎縮」 漫画家1421人が声明」という記事を掲載。
27 総務省警察庁など9省庁のワーキンググループが児童ポルノ画像のブロッキングを捜査・削除要請の結果を待たず即時実施することで合意。
27 児童ポルノ排除対策ワーキンググループが児童ポルノ排除総合対策の策定に向けたパブリックコメントの募集を開始。締め切りは6月7日12時。
28 日本漫画家協会が公式サイトで「東京都青少年健全育成条例改正案への声明文」という題で東京都青少年健全育成条例の改正案への声明を掲載。
28 福島瑞穂が沖縄の普天間基地移転問題で辺野古移転に拒否したことを理由に大臣を罷免。
30 14時から神奈川県JICA横浜4階セミナールーム“かもめ”「CSECジャパンフォーラム 児童ポルノ法改正を求めるシンポジウム “子どもを守りたい!”」が開催される。主催はCSECジャパンフォーラム(アジアの女性と子どもネットワーク、国際子ども権利センター、シーライツ、てのひら〜人身売買に立ち向かう会)、後援は、日本ユニセフ協会横浜市男女共同参画推進協会・横浜AIDS市民活動センター・国際協力機構横浜国際センター、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、横浜YMCA、協賛は、中央ろうきんNPOサポートファンド・神奈川新聞厚生文化事業団・かながわボランタリー活動推進基金21。
30 14時から東京都東京大学本郷キャンパス工81講義室で「R-18ゲームは、現実社会といかに共鳴しえるか?」が開催される。出演者は昼間たかし・メイザーズぬまきち・吉田正高、主催はコンテンツゼミ・コンテンツ文化史学会学生部会。
30 16時から東京都秋葉原駅前で街頭演説会「都条例改正及び規制問題に対して意見を述べる会」が開催される。主催は民主党千代田区支部、協力はコンテンツ文化研究会
30 18時30分から東京都千代田区立内幸町ホールで「議員、有識者が激論! 青少年健全育成条例改正問題 最前線!」が開催される。主催は民主党千代田区支部、協力はコンテンツ文化研究会
30 社民党普天間基地移転問題を理由に政権から離脱。
31 非実在青少年読本』(COMICリュウ編集部)が発売される。
  週刊少年ジャンプ』掲載マンガ『銀魂』で東京都青少年健全育成条例をもじった「大江戸青少年健全育成条例」が登場し、登場人物が「表現を律する暇があるなら己の心を律する術を覚えよ!!」と発言。
  6月
1 毎日新聞』が「日本脚本家連盟が反対声明」という題で東京都青少年健全育成条例の改正案に反対する記事を掲載。
2 三原將嗣の5月11日の活動レポートの内容が知れ渡り炎上する。
2 第3次男女共同参画基本計画策定に向けて(中間整理)の結果報告が出る。総意見数13289件。内、メール4762件、FAX 3390件、郵送5137件。
3 15時から『ニュースの視点』(TBSニュースバード)で山口貴士が東京都青少年健全育成条例の改正案の問題点について解説。
3 日本ユニセフ協会大阪支部理事の夫でアートコーポレーション社長の寺田寿男が書類送検
4 非実在青少年<規制反対>読本』(サイゾー&表現の自由を考える会)が発売される。
4 東京新聞』が社説で「漫画性描写規制 仕切り直して論議を」という記事を掲載。
4 神戸新聞』が「みんなの党、弁護士の後藤氏擁立 参院選比例代表」という記事を掲載。記事の中で後藤は「児童虐待児童ポルノなどから子どもを守る法整備のほか、犯罪被害者の支援を実現させたい」と発言。
4 5月14日に行われた宮崎県青少年健全育成審議会の概要が公開される。東京都青少年健全育成条例の改正案について審議会の各委員から全面的に賛成する発言が出る。
7 週刊少年ジャンプ』が東京都青少年健全育成条例の改正案に反対する意見広告を掲載。
7 22時50分から『視点・論点』(NHK)で「児童ポルノ根絶にむけて」という題でアグネス・チャンが登場。
8 朝日新聞』が「有害マンガ 「業界は自主規制を」 PTA協議会が調査」という記事を掲載。
8 菅直人が総理大臣に就任。就任の記者会見で「もちろん大きな幸福を求めることは重要でありますが、それは例えば恋愛とか、あるいは自分の好きな絵を描くとか、そういうところにはあんまり政治が関与すべきではなくて、逆に貧困、あるいは戦争、そういったことをなくすることにこそ、政治が深く力を尽くすべきだとこのように考えているからであります。」と発言。
9 朝日新聞』が「ゲームのやり過ぎ、大丈夫?」という題で清川輝基の意見を掲載。清川は「ボールを顔面で受けてしまうなど距離感が測れない子がいるのは、ゲームで平面画面ばかり見ているからではないのか。」と発言。
10 13時30分、東京都青少年健全育成条例改正を考える会(代表:藤本由香里山口貴士)が「東京都青少年の健全な育成に関する条例改正案に反対する請願署名」について記者会見を行う。
10 TBSが「マンガ規制、都の条例改正案に賛否」というニュースを放送。
10 NEWS23クロス』(TBS)で「都議会で議論 どこまで許される?マンガの性描写」という題で東京都青少年健全育成条例の改正案について放送。石原慎太郎・櫻井美香・江川達也・赤枝恒雄・藤本由香里が発言。
13 大阪府大阪市中央公会堂大会議室で「保坂のぶとと語る青少年健全育成条例表現規制の今」が開催される。出演は保坂展人・赤桐弦・武田圭史・大須賀秀一・小川大地。
13 福岡県冷泉荘1階多目的スペースで「みんなで考える「非実在青少年」問題のこれから」が開催される。
14 東京都議会総務委員会で東京都青少年健全育成条例の改正案と修正案が反対多数で否決。
14 東京都議会議員の三原將嗣が活動レポートで13日に事務所の窓ガラスが割れたことについて、東京都青少年健全育成条例の改正案の反対派の犯行とする文章を掲載。
14 東京都議会本会議で東京都青少年健全育成条例の改正案と修正案が反対多数で否決。
20 東京都武蔵野公会堂で松下玲子の都政報告会が行われる。
24 荒川強啓 デイ・キャッチ!』(TBSラジオ)が「まだ終わらない!都の青少年条例・改正案を徹底議論!」と言う題で山田五郎が東京都青少年健全育成条例の改正案について反対する発言をする。
28 『プレジデント』が「天下の愚策!東京都の「マンガ狩り」を嗤う」という題で東京都青少年健全育成条例の改正案についての記事を掲載。
28 TVタックル』(テレビ朝日)で萩谷順が「日本は児童ポルノの輸出国になっている」と発言。
  7月
1 『スーパーニュース』(フジテレビ)の特集で児童ポルノ被害の実態について放送。放送中、児童ポルノとは関係の漫画が映されたり、犯人グループの保育士の声が保育士の男女比割合の少ない男性の声が使われたり、ナレーションが「『日本は児童ポルノの輸出国』との批判を受けてる」と発言するなどの放送がされる。
10 静岡県熱海市で「熱海『ラブプラス+』現象(まつり)キャンペーン」(以下、熱海イベント)が8月31日まで開催される。
11 第22回参議院総選挙で民主党大敗によりで参議院で与党過半数割れ
14 夕刊フジ』が「老舗温泉旅館が始めた 仰天!萌えサービス」という題で熱海イベントの記事を掲載。
14 5時に夢中!』(TOKYO MX)の「夕刊ベスト8」で『夕刊フジ』の「老舗温泉旅館が始めた 仰天!萌えサービス」という記事について放送。放送中、中村うさぎが『龍が如く』シリーズのタイアップキャンペーンの例を出し、「そのゲームファンの単なるごっこ遊びじゃん。これってもうゲームファンにしか分からない、なんか共有感をみんなが楽しんでるわけでしょ。それをさ、なんか『生身の女性にアプローチできない草食系男子』がどうとかさ、なんか『二次元の彼女を同伴した浴衣姿の男性が喜々として2人分のお布団に入り込む姿はいかにも不気味』ってさ、もうなんかさその、もうすごい『どうせお前らリアルで女とかとさ、ヤったことないんだろ』みたいなみんなDSとかさ、別に人の勝手じゃん。お前に不気味とか言われる筋合いなんかねぇんだよ夕刊フジ!」「偏ってるってちゅうか、『こうに違いない』的な、その、自分にはわからないことで楽しんでいる人たちってのがいてさ、それをさ、不気味だのさ仰天だのさ生身を、生身がリア充じゃないだのさ、そんなことを、外側からさやいやい言うような論調はさ、すでにさ本当に時代遅れで、もうなんていうのかな夕刊フジねうん……オッサンだよ。」と発言し、『夕刊フジ』の草食系男子に結び付けた記事の内容を批判。
14 とびっきり!しずおか』(静岡あさひテレビ)で「人気ゲームと連動 カノジョと一緒に熱海へ」という題で熱海イベントについて放送。
15 NEWS ZERO』(日本テレビ)で「児童ポルノ画像流出 10年後も消えない…」という題で児童ポルノ被害の実態について放送。
15 朝日新聞』関西版が「子の目の前 きわどい描写/成人向け規制ごく一部」という題で記事を掲載。
16 朝日新聞』関西版が「有害指定 攻防に火花」という題で記事を掲載。
20 19時30分、東京都新宿ロフトワンプラスで「マンガの性表現規制問題徹底討論!」が開催される。出演は篠田博之山本直樹藤本由香里永山薫・長岡義幸・西沢けいた兼光ダニエル真・大野修一・揖斐憲。
25 真相報道バンキシャ!』(日本テレビ)の「カンシキ!」で熱海イベントについて放送。放送ではイベント参加者男性が「旅行をする格好で来ていない」「『ラブプラス+』が入ったニンテンドーDSを持っておらず、iPhoneラブプラスアプリしか持っていない」「iPhoneを持っていたのにARマーカーの撮影をしていない」「大野屋で頼んだ部屋がゲームのお泊りイベントに出てこない洋室」など実際のイベント参加者が取るとは考えられない行動を取っているVTRが放送される。
27 犯罪対策閣僚会議が児童ポルノブロッキングの導入を行う「児童ポルノ排除総合対策」を決定。
  8月
3 内閣府男女共同参画局が「第3次男女共同参画基本計画に盛り込むべき施策に関する提案募集について」
14 東京新聞』が「児童ポルノ単純所持も規制 京都府、条例化を検討」という記事を掲載。
23 茨城県県警本部で「児童ポルノ根絶連絡会議」が開催される。参加者は茨城県警・県女性青少年課・県教育委員会・PTA関係者。
28 東京都都庁都民ホールでおやじ日本が「子どもを取り巻くメディアと情報について考える会」が開催される。参加者は加藤茂行・脇山幸之・櫻井美香・安川雅史・尾花紀子・赤枝恒雄・日本漫画家協会日本雑誌協会。うち日本漫画家協会日本雑誌協会は欠席。
  9月
2 京都府児童ポルノ規制条例検討会議の会合が開かれる。座長は京都大公共政策大学院の土井真一。議論は目的に児童の権利保護、単純所持を求める発言に慎重な意見が出る。
3 外務省の記者会見で『週刊金曜日』の記者の伊田浩之が「第3回子どもと青少年の性的搾取に反対する世界会議」の公式声明の英文で日本分にはなかった「surely(確実に)」を追加した「児童を性の対象にする性的な風潮を助長する」とした文章の科学的根拠について質問する。外務大臣岡田克也は質問に対し、「科学的根拠がない」「自分は実在児童とマンガ・アニメどちらでも社会に及ぼす影響には差がない」といった内容の発言をする。
10 東京都笹川記念会館で社団法人日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)が一般人も参加可能な児童ポルノブロッキングの勉強会が開催される。参加者は、安心ネット作り促進協議会・児童ポルノ流通防止協議会・財団法人日本ユニセフ協会
10 週刊金曜日』が「マンガ等の性描写が問題を生じさせる根拠を答えられない外務省」という題で3日の岡田克也の記者会見での質疑応答を載せた記事を掲載。
11・12 京都府京都大学で笑の内閣が「非実在少女のるてちゃん」を上映。12日の公演終了後保坂展人が登場。
20 14時から京都府京都精華大学国際マンガ研究センターで学術シンポジウム「マンガ表現規制問題の根源を問う」が開催される。参加者は呉智英山口貴士
  10月
  11月
  12月

ゲーム有害論・反ゲーム有害論

ゲーム有害論

物事の背景にゲームの悪影響を出す言説のことを指す。

主なゲーム有害論の発言例

  • 「犯人はゲームに影響されて事件を起こした」
    • 影響を受けるものはゲーム以外にもテレビや小説など多数ある。
    • 事件の原因がゲームと関係なかったとしても謝罪することは(まず)ない。
  • 「ゲームを長時間するとゲーム脳になる」
    • 科学的根拠は薄弱の上、学説として認められる形として提出していない。
    • にもかかわらず、まるで科学的根拠が認められた説のようにふるまう。
  • 「今の子どもは『人は死んでも生き返る』と思っているのはゲームの影響」
    • 「人は死んでも生き返る」自体は統計を出すが、いきなりゲームの影響と断定。
    • 「集合住宅でペットが飼えない」「輪廻転生の形骸化した概念」などの原因も挙げられる。
  • 学力低下の原因はゲームの普及」
    • 経済格差や親の教育に対する関心などゲーム以外の要因も存在する
    • ゲームの中には現実世界をモデルにしたものもあり、学校以外で意識せず学んでいる。
  • 「ゲームが危険性が知られないのはゲーム業界が圧力をかけているからだ」
    • 少なくとも(政治方面に限れば)日本のゲーム企業の献金は聞かれない。
    • それどころか政治活動のためにゲーム業界を攻撃する議員が各国にいる。

反ゲーム有害論

ゲーム有害論を批判する言説。ゲーム有害論の否定によりゲームによる悪影響を否定している場合が多いが、無条件にゲームの悪影響を否定するものではない。批判内容として

  • ゲームに関する認識
  • 実験手法
  • 統計
  • 関連事件背景

について批判している。

説明ページ解説

属性

事件・人物・用語・団体・本のカテゴリーのキーワードの説明のためにつけたタグ的なもの。

版元 使用ページ 内容
事件内容 事件 殺人・誘拐などの大まかな罪について。
立場 人物・団体 有害(有害論支持)・反有害(反有害論支持)の2種類。
属性 人物・団体 学者・国会議員・記者(ジャーナリスト)などおおまかな職業。
発売日 言葉の通り。雑誌の場合は発売号。
版元 発売・発行元。

概要・問題点・影響

概要・問題点ではキーワードの解説、影響では派生事件・本について解説。その他項目次第では追加の見出しがつく。

ゲーム有害論者の特徴

  • ゲームの多様性を無視する
  • ゲームの有害性を示す実験の手法がおかしいことに気がつかない
  • 信用できない統計を持ち出す
  • 事件の原因をゲームと断定する
  • ゲーム業界の陰謀論を持ち出す
  • まともな学会で論文発表しないで本でゲーム有害論を広める
  • 「子どもがどうなってもいいのか」と子どもを守るためだと主張する
  • 自分の言説を批判する論者は認知症などの知的障害者認定をする

2009年のできごと

内容
  1月
  『アベンジャー型犯罪』(岡田尊司
  2月
  イギリス労働党議員のキース・ヴァズの活動によりイギリスのAmazonが『レイプレイ』(アイワン/ILLUSION)の取り扱いを中止する。
太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。』(日本テレビ)でタレントの山崎邦正の「他人の子どもへのゲンコツを認めます」という法案で、「子どもの15.4%が『人が死んでも生き返る』」(長崎市教育委員会)について自民党衆議院議員大村秀章が「テレビゲームのやりすぎ」、「人の絵を書くと手を書かない」について評論家の金美齢が「今の子どもはテレビゲームで空想と現実の区別がついていない」と発言。さらにそれらの書かれた大きなボードの上に「ゲームの影響」のシールが貼られた。法案は賛成7反対15で否決、視聴者投票では賛成65%反対35%。
20 アメリカカルフォニア州のゲーム規制法が「テレビゲームが未成年に心理学的・神経学的な影響があることは証明されていない」として違法判決が下る。
26 キース・ヴァズが国会で『レイプレイ』がイギリスのAmazonで販売されていることを女性平等担当大臣のハリエット・ハーマンに質問する。
  3月
  ドイツ南部シュツットガルトで17歳の少年が学校で銃を乱射し自殺する事件が発生。犯人の少年が『カウンターストライク』を持っていたことからドイツで「暴力ゲームの製造・流通・販売・所持の禁止」を目的にする法案が提出される。この法案の提出者のガンター・ベックスタイン(Gunther Beckstein)内務大臣は「『暴力的なゲーム』は人間の暴力に対する感覚を麻痺させると共に、刺激的な影響を及ぼしているのは間違いない」と発言。この動きを受け8月に開催予定されていたConvention-X-Tremeなどの複数のゲームイベントが中止となる。
  4月
  デジタルゲーム学習 シリアスゲーム導入・実践ガイド』(著:マーク・プレンスキー 訳:藤本徹)
  5月
  『「メディア漬け」で壊れる子どもたち』(清川輝基 内海裕美)
  『ゲームと犯罪と子どもたち ――ハーバード大学医学部の大規模調査より』(著:ローレンス・カトナー シェリル・K・オルソン 訳:鈴木南日子)
アメリカの人権保護団体「イクオリティ・ナウ」が160か国の会員3万人にたいして制作会社・販売会社や首相などの日本の要人に対して抗議文を出すように呼びかける。
『読売新聞』が「日本製「性暴力ゲーム」欧米で販売中止、人権団体が抗議活動」という題で2月のAmazonの『レイプレイ』取扱い中止やイクオリティ・ナウの抗議活動を掲載。アイワンは当日に『レイプレイ』の紹介・ネット販売を中止。
11 『読売新聞』が「「性暴力ゲーム」メーカーがネット販売中止、アマゾンも」という題でイクオリティ・ナウ理事で弁護士の角田由紀子の発言を掲載。
13 『読売新聞』が「性暴力ゲーム、規制議論を」という記事を掲載。CSA(コンピュータソフトウェア倫理機構)や角田由紀子日本ユニセフ協会(注:国連組織との関係はない)の中井裕真の発言を掲載。中井は実際は正規のルートで販売されてゾーニング(販売区分分け)されているにもかかわらず「18禁ゲームが裏流通されている」「子どもの目にも簡単に触れられる」という内容の発言をする。
26 ドイツで暴力ゲーム規制反対デモが行われ、約400人が参加する。
28 TBSが「凌辱系ゲーム製造・販売禁止」をとばし記事として報道。
  6月
ソフ倫が凌辱ゲームの製造・発売を禁止する通達を出す。
公明新聞』が「追放へ一刻も早く法改正を」という記事を掲載。
毎日新聞』が社説で「児童ポルノ 世界の批判を聞こう」という記事を掲載。
『読売新聞』で改正児童ポルノ法提案者の自民党衆議院委員の葉梨康弘、改正反対派の民主党参議院委員の千葉景子の意見を掲載。葉梨は「与党案では将来の(漫画・アニメ・ゲームに対する)規制に向けて政府が調査研究に着手するように求めた」と規制ありきの調査を発言、記事も規制賛成の内容で締められる。
10 『読売新聞』でスウェーデン王妃のシルビアの意見を掲載。児童買春・児童ポルノ禁止法改正案について「所持の禁止は児童ポルノ対策に大きな意味を持つ。法改正を心から希望します」と発言。
21 『読売新聞』の社説で「児童ポルノ 与野党で法案の一本化を急げ」という記事を掲載。与党案と民主党案との2案が出ていることについて「両案は、子供たちを性的虐待から守るための規制強化では一致しており、大きな隔たりはない。法案を一本化するなどして、早期の成立を図るべきだ。」と発言。
23 たちばな書店秋葉原店の店長がはわいせつ物頒布罪の容疑で逮捕。
25 minoriが海外からの自社サイトへのアクセスを遮断。これをきっかけに他のアダルトゲーム制作会社も海外からのアクセスを遮断。
26 毎日新聞』にアグネス・チャンへのインタビューが載る。
26 改正児童ポルノ法審議開始。
  7月
国連女性差別撤廃委員会が「日本の女性差別撤廃条約の実施状況」の審議のための参考情報の提供要請にイクオリティ・ナウが参考情報を提出する。
  京都府綾部市議会がユニセフ協会京都綾部友の会から提出された請願第3号「子どもポルノ問題に関する請願」が産業・環境・厚生委員会で可決(定数18 賛成13 共産党は反対)。本会議でも可決。
毎日新聞』書評で小西聖子が書いた「ゲームと犯罪と子どもたち」の書評が掲載。
週刊ポスト』7月17日号が「「児童ポルノ法」改正の乱用であなたが突然逮捕される日」という題で記事を掲載。
『月刊「潮」』が「「レイプレイ」事件で進むゲーム規制の動き」という題で児童ポルノ法のこれまでの流れ・問題点を指摘する記事を掲載。インタビューに社民党衆議院議員保坂展人、弁護士の山口貴士の意見を掲載。
ドイツの暴力ゲーム規制反対に対する署名が始まる。1週間で目標達成(7月15日時点で56000通)。
10 一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)が国会で審議中の「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律の一部を改正する法律案(児童ポルノ禁止法改正案)」についての緊急声明を発表。内容は、改正は、1.児童ポルノ定義の客観化・限定化 2.処罰対象の客観化 3.冤罪の可能性がある処罰の新設ではなく確実な法執行による児童保護 4.ネット規制前に憲法などの法律等の整合性の確保 5.今後本当に児童を守るための施策の検討――の5点を考慮すべきと発言。
13 東京都議会議員選挙で民主党が第1党となり、自民・公明党議席合計が過半数割れ(127議席中自民38公明23計61議席)する。
13 国会解散の流れの影響を受け、翌日の民主党の法務部門会議が中止となる。
17 『ミヤネ屋』(日本テレビ)の放送中、関西大学教授の白石真澄が「『日本は児童ポルノ大国だ』と世界中から笑われ者になっている」といった内容の発言をする。
20 毎日新聞』が「児童ポルノ禁止法:改正案の課題 与党と民主、異なる「単純所持」定義」という記事を掲載。
22 『週刊SPA!』が「児童ポルノ法改正をめぐるバカ発言に仰天」という記事でアグネス・チャン参考人招致での発言の真偽の調査やインタビューを掲載。インタビューに反対派で日本雑誌協会倫理委員会長の山了吉、民主党衆議院議員議員の西村ちなみ、賛成派で自民党衆議院葉梨康弘、その他に経済学者の森永卓郎、元AV監督の藤本貴明の意見を掲載。
23 国連女子差別撤廃委員会が日本の女性差別撤廃条約の実施状況の審議が開始される。
25 ドイツのケルン・カールスルーエ・ベルリンの3都市で暴力ゲーム規制反対デモが行われる。
28 ドイツの暴力ゲーム規制反対に対する署名が64824人分集まる。必要数(5万人分)集まったため1カ月早く締め切る。
  8月
15 保坂展人コミックマーケット76の2日目に一般参加者として参加。
18 国連女性差別撤廃委員会が「レイプや性暴力を扱ったビデオゲームや漫画の販売禁止」を勧告。
23 日曜ビッグバラエティ 激録 警察密着24時!!絶対タイホしてやるぞSP』(テレビ東京)で児童ポルノが取り上げられるが、その際にグラフや新聞の切り抜きで2004年から急に事件が増えたとしか見えない図と説明を行い「児童ポルノの発信の80%は日本から』と放送。
30 第45回衆議院総選挙で民主党大勝。
  9月
25 太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。』でタレントの加藤晴彦の「土曜授業を完全復活させます」という法案で、子どもがおかしくなってる例として群馬県教育委員会の「人は死んでも生き返るか」について「はい・ありうる」が29%について自民党衆議院議員竹本直一が「ゲームのやりすぎ」と発言。民主党衆議院議員のうえまつ恵美子が「一概にゲームの影響とは言えない」と発言したが、竹本は「ゲームの影響」と発言。法案は賛成9反対12で否決、視聴者投票では賛成69%反対31%。
  10月
17 ドイツ南部シュツットガルトで3月に起きた銃乱射事件の被害者遺族が、シュトゥットガルト州立歌劇場の前で収集した暴力ゲームを廃棄するイベントを開催。集まったゲームは3本。
25 東京新聞』が「『児童ポルノ所持罪』考 少女性虐待なくせぬ」という記事を掲載。記者は岩岡千景。
27 自民党が児童買春・ポルノ禁止法改正案を提出する方向で調整。法案内容は6月に自民党公明党で共同提出したものとほぼ同様。
  11月
5 ベネズエラで暴力ゲームと暴力的な玩具を禁止する法案が可決。
17 15時ごろ『読売新聞』が「児童ポルノ「単純所持」禁止…民・自・公が改正案」というとばし記事をウェブ上に掲載。同日ウェブ上から削除。20時ごろ共同通信が「児童ポルノ改正、再提出へ 自民「単純所持」禁止」という記事を掲載。
18 夕刊フジ』が「児童ポルノ論争 犯罪防止か 表現の自由か」という記事を掲載。
20 自民党公明党が単純所持を処罰対象にした児童買春・児童ポルノ禁止法改正案を衆院に提出。
22 埼玉県白岡町白岡の町コミュニティセンターで「教育を考える彩の国県民フォーラム」が開催。高橋史朗が講演を行う。
26 第28期東京都青少年問題協議会答申素案に関するパブリックコメント募集開始。期間は12月10日まで。
  12月