戻らない過去を振り返るよりも、白紙の未来を見据えることに全力を注ぎたい

2009年1月7日、新春の京都にて第一子を授かりました。無限の可能性を秘め、何色にも染まっていない状態の我が息子を飽きることなく見つめながら、白紙の未来に何を描くことを彼が望むか、一緒に考え描く助けになりたいと強く思いました。

To my son, Welcome to this world! I hope you will enjoy it.
To my wife, Thank you. I'm proud of you!
To all of you, I do appreciate your support.

See Also:
実況中継の3ハイク
http://h.hatena.ne.jp/harupong/9234101822292904099
http://h.hatena.ne.jp/harupong/9234101832028128390
http://h.hatena.ne.jp/harupong/9234277755515888362
スターをくださった皆さん、どうもありがとう!不安な最中の励みに、そして喜びの共有にと、とても嬉しい☆でした。

そして最後に、but certainly not least!
新春はてなダイアリー書き初めキャンペーンということで、

  • 2009年あなたと京都
    • かけがえのない第一子を授かった思い出の場所
  • 2009年最初の写真
    • 産後数日たって、産婦人科近くの橋から撮った鴨川と宵の明星

2008年の読書

読み返したい10冊

内容が強く記憶に残っている本を中心に、読んだ順のリストです。エントリーを書いた本はリンクを張っています。

  1. 知的生活の方法
  2. このつまらない仕事を辞めたら、僕の人生は変わるのだろうか?
  3. 「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方
  4. ノルウェイの森
  5. 伝わる・揺さぶる!文章を書く
  6. 冷蔵庫のうえの人生
  7. 子どもが減って何が悪いか!
  8. 水滸伝
  9. 察知力
  10. シーラという子
  11. よその子

思ったこと

こうしてリストを振り返るだけでも、再読したくなる本が多くある恵まれた一年でした。残念なのはそれらの本を読んだときの鮮明・強烈な印象も時間の経過とともにどんどん薄くなってしまっていること。エントリーにせず、メモもとっていない本は特にひどいです。過去の自分が書き残した読書法をもとに、来年は『読後の印象を未来の自分に伝えられる』読書をしたいと思います。

参考にしたい読書習慣など


1:友達や知り合いが薦めた本は速攻買う
2:途中から読み始める
3:同時並行で何冊も読む
4:この本が何を書かれているか仮説を持ってから読む
5:違うジャンルのものを買うきっかけを無理矢理作る
6:読み終えた本はとにかく捨てる
7:つまらない本は読むのをやめる
「買う」を「図書館で借りる」、「捨てる」を「図書館に寄付する」、「仮説を持って」を「前/後書き、複数の書評を読んで内容をイメージしてから」に置き換えると、今の自分の方法に近くなるかも。出来ていないのは2と7、食事で言えば「うまそうなとこだけつまみ食い」と「嫌いなメニューは残す」に当たる部分で、貧乏性な自分にはこれができなかった。ただ、全ページ読んでも覚えてる内容なんてごくわずかなのだから、遅読・再読やメモ書きに時間を回したほうがより「次につながる」読書にできると思うので、今後は積極的に「つまみ食い」「食べ残し」をしていきたいと思います。


僕は自分の足りない頭と能力をカバーするためにいろいろ工夫していることがあります。
その1つが「勉強やアウトプットの過程を日記にとにかく出しつづけること」です。これはとにかく「失敗」も「迷い」も「分からないという頭の状態」でさえも、とにかく外に出しつづけるということです。
これは大きく分けて3つの良い効果があります。
1つ目は、経験豊かな人々のアドバイスがもらえるチャンスがあるということです。
(中略)
2つ目は書くことで自分の考えが整理されることです。
(中略)
3つ目は読んでくれている人の役に立つかもしれないということです。
今回このまとめを書くだけでも「自分で書いたテキストを読み返すっていいな」と実感できた(≒読んでいる自分の役に立った)ので、来年はメモ魔になるつもりでなんでも書き留めていこうと思います。

『ちょっと本気な千夜千冊虎の巻―読書術免許皆伝』『華氏四五一度』

『○○な本2008』がいろんなところで出ていて読書欲を刺激されていますがすぐに忘れそうなので、[読みたい本] - 愛・蔵太のもう少し調べて書きたい日記のように、読みたい本をメモしていくことにします。

ちょっと本気な千夜千冊虎の巻―読書術免許皆伝

ちょっと本気な千夜千冊虎の巻―読書術免許皆伝

ちょっと本気な千夜千冊虎の巻―読書術免許皆伝

仕事場の本棚に五、六万冊の本があるという「知の巨人」松岡正剛。一人の著者につき一冊だけ選ぶという方針で始めた「千夜千冊」というウェブ連載が大幅加筆修正の末「書物」になった。7巻に編集した全集「千夜千冊」のリストを見て、松岡氏にインタビューするという企画が本になったもの。
「本を読むとは、その本を通して未知の世界や未知の人間と接触したということ。・・・読書は交際なんです。・・・読書はいつ、どのように、どのようなコンディションで読んだかということがリアルタイムにおこった出来事なんです。」「絶対に再読すること。これは絶必。そこに読書の醍醐味がいくらでもひそんでいますね。」「本をノートにする。」「著者の人生はできるだけ知ったほうがいいね。」「(日本の古典五冊に、)ぼくは迷わず『雨月物語』を入れる」「『リア王』『パンセ』『エチカ』が三種の神器」「『カラマーゾフの兄弟』でしょう。ぼくはこの作品を読まないですませている文芸者や宗教者を、とうてい信用する気になれないね。」「読書はリラックスするときも、忙しいときも、悲しいときも、疲れきっているときもすべてがチャンスなんです。」暗号読書法は、「プロトタイプを使って読むという方法・・・二つの対比しあう概念やタイプを並べて論じている本を下敷きにする・・・『千夜千冊』のヘッドラインを参考に」目次読書法は、「目次をアタマに入れる・・・(次に)各章の最初のところとか、その章の流れのなかでちょちょっとキーワードのようなものを追うだけです。」マーキング読書法。要約読書法は、「各章をそれぞれ三ヶ条にまとめるということをする。・・・そもそも読書するとは(中略)要約するということ」図解読書法は、「要約三ヶ条をちょっとしたフローチャートダイヤグラムにする。」「(一番身につまされた本は、)大原富枝の『婉という女』です。」

華氏四五一度

華氏四五一度 (1956年) (最新科学小説全集〈第7〉)

華氏四五一度 (1956年) (最新科学小説全集〈第7〉)

内容(「BOOK」データベースより)
<焚書官モンターグの仕事は、世界が禁じている“本”を見つけて焼き払うことだった。本は忌むべき禁制品とされていたのだ。人々は耳にはめた超小型ラジオや大画面テレビを通して与えられるものを無条件に受けいれ、本なしで満足に暮らしていた。だが、ふとした拍子に本を手にしたことから、モンターグの人生は大きく変わってゆく―SFの抒情詩人が、持てるかぎりの感受性と叡智をこめて現代文明を諷刺した不朽の名作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ブラッドベリ,レイ
1920年イリノイ州生まれ。1947年に最初の短篇集『黒いカーニバル』が刊行され、1950年にはブラッドベリの最大傑作といわれる『火星年代記』が、1953年にはディストピア的未来世界を描いた長篇『華氏451度』が刊行された。そのほか、奇想に満ちたイメージ豊かな短篇集を発表しており、幻想作家ブラッドベリの名声と評価を不動のものにした。

お気に入りブックマーカーの方々

はてなブックマークのノベルティセット欲しい!ということで。

b:id:kamawada
言わずと知れたErogeekリーダー、yusukebe。いつもお世話になってます(笑)詳しくははてなブックマーク - yusukebeのブックマーク - eroをどうぞ。
b:id:gamella
加湿器や靴下、グラビアアイドルに強くグラビアアイドルで検索すると2番目にヒットするサイトの管理人でありプログラマー、というとアレ(失礼!)ですが、実は書評やレビューがとても参考になります。「この本読みたい!」「このサイト見たい!」のネタ帳を眺めるつもりでいつも拝見しています。
b:id:pollyanna
コメントがいつも楽しみです。ブックマークコメントからブログのエントリーへと思考を深めることを日々実践されていて、理系兼業主婦日記と一緒に読むのも毎度楽しみです。
b:id:hoiku
観測範囲の広さにはただただ脱帽。自分の仕事に役立つネット上の情報の多くははてなブックマーク - ★ ぐっど ゆーす にゅーす @ ほいく ☆彡が出発点。感謝多謝。
b:id:finalvent
自らのブログを世相のログ(極東ブログ: 雑感、関心がすれ違っていく)と呼ぶ先生のネタ帳となってるのであろうはてなブックマーク - finalventのブックマーク。ブックマークされてるタイトルを眺めるだけで世相を追えているような気分になれてしまうので要注意。finalventの日記も合わせてどうぞ。

『私の知らないそのURLは、きっとあなたがブクマしている』(パクリでごめんなさい)
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

そういう「彼」「人」に、僕はなりたい

ところである友人が結婚した

彼女の旦那は下半身麻痺車椅子生活だ

(中略)

彼女は「結婚したい」のではなく「彼と結婚したい」のだ

家庭の有事に備えて、一番重要なことは、実務上の引き継ぎが全然できていなくても、この人ならなんとかしてくれる、と信じられる人がいることではないかと思う。
出産準備で妻が実家に帰る前日、彼女にとって、自分が「この人ならなんとかしてくれる、と信じられる人」たり得ているかどうか考え、「そういう人になりたい」と思った。彼女と、そして生まれてくる子どもにとっての「そういう人になるんだ」という覚悟と決意をもって、二人の帰省を待とうと思う。

Re:カプチーノとカフェラテとカフェモカの違いは?コーヒー系飲み物の成分を図解

コーヒーネタが続きますが、カプチーノとカフェラテとカフェモカの違いは?コーヒー系飲み物の成分を図解 - Zopeジャンキー日記に蛇足な補足。分かりにくいカフェオレ・カプチーノ・ラテの違いについて。結論を先に書くと「牛乳の暖め方/使い方で口当たりが変わるんだよ。」です。

カフェオレとカプチーノ/ラテの違い
違いは『牛乳の暖め方』。カフェオレは単純に加熱*1したミルクを使い、カプチーノ/ラテは蒸気で加熱したミルクを使います。この暖め方の違いで口当たりが大きく変わります。カフェオレ用ミルクは水を飲むのと同じ口当たりですが、カプチーノ/ラテ用ミルクは空気(泡)が多く含まれるためより軟らかい口当たりが得られます*2。空気が含まれる分、甘く感じる効果もあるようです。
カプチーノとラテの違い
違いは『蒸気を使って温めたミルクの使い方』。蒸気を使って暖めたミルクは、暖めた直後は空気と液体が渾然一体となっていますが、少し置くと空気(泡)が浮き、液体が沈んできます。渾然一体状態のミルクをコーヒーに注ぐとカプチーノ、分離した液体をコーヒーに注ぐとラテの出来上がりです。両者の違いはやはり口当たり。カプチーノの方が含まれる空気(泡)の量がラテよりも多いため、より軟らかい口当たりになります。

纏めると以下のようになります。

  • 重さ(≒飲める液体の量) カフェオレ>ラテ>カプチーノ
  • 口当たりの良さ・軽さ カプチーノ>ラテ>カフェオレ
  • コーヒーと牛乳の比率 カフェオレ(1:1)、ラテ(1:6〜10)、カプチーノ(1:6〜10)

さらに蛇足すると..

  1. カプチーノはちょっと時間が経つと泡が浮いてくるので、スプーンを使ってその泡だけを食べたりマドラーを使って浮いてきた泡と液体を混ぜながら飲むことになります。「カプチーノを食べる」という表現を使う人もいるくらいです。
  2. カフェオレはドリップ方式などで淹れたコーヒーを、カプチーノ/ラテは加圧式装置などで淹れたエスプレッソを使います。得られるコーヒーの量は方式により異なりますが、使用する豆の量はあまり変わりません(豆10gで淹れたコーヒー150cc、豆7gで淹れたエスプレッソ30cc、が一杯のカフェオレやカプチーノ/ラテを作るのに使われる標準的なコーヒーの量です)。
  3. モカコーヒーはコーヒー豆の種類、カフェモカはチョコシロップを入れたラテ、です。前者はいわゆるコーヒーですが、後者はココアとコーヒーを混ぜたような味になります。日本では「モカ=豆の種類」として定着した感があるので、コーヒーを頼んだつもりが甘い飲み物が出てきた、ということがよくあります*3

*1:鍋で暖めたり電子レンジで加熱したり

*2:カフェオレ用ミルクとカプチーノ/ラテ用ミルクを同じサイズのカップに注ぐと後者が軽くなるのは空気が含まれているからです

*3:カフェモカから入った人は、その逆になったりします