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毎日昼飯用に持たせている自家製おにぎりについて、「もういい加減、梅干にぎりには飽きた。梅干にぎりそれ自体がストレスになりつつあるよ」などと大袈裟な文句を垂れる夫。内心めんどくせえなあと思いつつも、それでは風変わりなものを作って差し上げましょうと、パルメザンチーズとおかかのおにぎりなる洋風メニューに挑戦してみた。
けれども結果は散々で、レシピ通り作ったにもかかわらず、冷めてしまったそれは薄味に過ぎるというか、溶けたチーズ成分がお米とお米の間に入り込んでホロホロ感を殺いじゃってるというか、塩むすびの方が百倍美味い気がした。好き好きだろうか。
ようし今度は「冷めても美味い・おにぎり・レシピ」で検索してみるべか。
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オウエンの真っ直ぐさ加減や、強さにふれると、自分がいかにだめな人かが認識できて、イタタタ……という気持ちになったりもするけれど、ほんとうに良いお話。『サイモン・バーチ』の原作ながら、かなりの別物。どちらも好きだけれど。
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警察から電話を貰ってはじめて、自分が財布を落としたと気づく。
てっきり家に置いて来たものとばかり思っていたその財布の中には6万弱の現金が入っていたので、さらば6万円……とがっくりうなだれたりもしたのだが、実際のところ中身は無傷であり、そのうえ拾い主の方は「忙しいからお礼は要らない」と名乗りもせずに立ち去ってしまわれたらしい。なんと奇特な!感謝の気持ちを伝えたいのだが、拾い主さんは誰かも、顔もわからないということでとりあえず、おひょいさん風の白髪の老紳士を思い浮かべつつ空に向かってありがとうございましたと両手を合わせた。
なので今回、わたしは何も損をしてない。むしろ「世の中にはいい人がいるのだな。自分も今回良くしてもらった分、やさしさペイフォワードしていけたら良いな」などと、ものすごく健全な方向に気持ちを向けることが出来たという点では幸運だったのかも……とすら思う。この気持ち、一体いつまで持ち続けることが出来るかしら。持ち続けなさいよ、自分。
帰宅後、夫にこの話を報告したところ「君は間が抜けているから心配だ。さあ、君の現金とカードを全て僕に託すんだ!」と何やら悪いことをたくらんでる風の顔をして言われたので、やんわりとお断りしておいた。