Happy New Year (2006)

hidizo2006-09-11



初期は暴力的な音色とゴツゴツしたリズムで、ミニマムのような反復を執拗に繰り返す手法でショックを与え、徐々に「反復」をキーワードにサイケデリックなドローンや、「長尺で全く展開しない」コンセプチュアルな方向に向かい、近作では逆に「反復」を外した自由な作りに向かっているアメリカのバンド、オネイダ。
前作では弦楽四重奏団を使い、マイケル・ナイマン・バンドとDCハードコアが出会ったような楽曲を登場させた。
本当にどこに向かうか判らないスリルを味合わせてくれる希有なバンドだ。
勤勉なことに、1年を開けず新作が登場してきた。

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ミャオロック前史:4 The Grandfather of Miaow Rock

hidizo2006-08-24



ついに、ミャオロック史における最も重要なマイルストーンとなる男のことを考える。
バディ・ホリーである。
ミャオロックそのものを生んだわけではないのだが、彼こそが始祖、彼こそが全ての根源、まさにビッグバンであるといえよう。

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OH NO! OH MY! 「OH NO! OH MY!」

hidizo2006-08-22



大変に馬鹿な名前のバンドだと思う。
ジャケットもちゃんと馬鹿で、イラストをひっくり返してみるとオチがついてるのが嬉しい。
ロラパルーザに出演したり、フレイミング・リップスの前座に起用されたりしている、オースティンの3人組。

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ミャオロック前史:3 THE KING

hidizo2006-08-13



一ヶ月ぶりの更新になってしまいました。


エルヴィス・コステロの1st「マイ・エイム・イズ・トゥルー」には、ちょっとギーク気味な本人のポートレイトの周囲に市松模様がびっしり配置され、そこに文言が書き込んである。曰く
「ELVIS IS KING」
自分の芸名に引っかけた駄洒落である、ということを多くの人が認識するのは、KINGと冠されるエルヴィスとはコステロではなくプレスリーである、というのが共通の認識だからだ。
それどころか、ロックにおいて「キング」とはプレスリーに他ならない。

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ミャオロック前史:2ロックンロールの勃興について

hidizo2006-07-17



ミャオロック自体がロックンロールに準拠するわけですから、当然そのルーツは50年代のロックンロールにあるわけで、ロックンロールの歴史はミャオロックの歴史とまるっと重なる、という理屈も成り立つ。
とはいえ、ロックンロールの歴史をただなぞっただけではミャオは浮かんでこない。何が引き継がれ、何がさっ引かれたのかを考える必要があります。
代表的なロックンロールの巨人から、その辺りを考えていくことにします。

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