野焼き不発

 久方ぶりに行った湿原。
 着いたらやたら人がいた。オフシーズンなので閑散としているかと思ってたのに。
 訊いてみたら野焼きとのこと。去年だかも偶然来合わせたんだけど今年もだね。
 空は朝から曇天で、聞くと朝は霜が降りていたとのこと。こりゃ駄目かなと思ってたけどシーズン・インするのに時間がないのでさっさと焼かないと新芽がやられるとのこと。
 昨年は時期を失して3月下旬の野焼きで、結果フデリンドウとかに影響があったらしい。
 だから決行ということで始まった。

 当初は威勢よく燃えてたんだけど、やはり様子がおかしい。燃え残りが多い。あまり火が走りすぎるのも怖いけど燃えなさすぎはその後の各種植物の生育に多大なる影響がある。

 普段は火が広がるのを防ぐために杉の枝を水につけて叩く係も本日は延焼させる側に回って近くに落ちている杉の枯れ葉やらで火を広げようとしたんだけど、余りのみみっちさに1時間もしないうちに本日中止の判断が下った。
 次回は朝から晴れて風がなかったらいいなぁと思う。

Astroart6とQHY11の接続 on Windows10

 QHYCCDのEZCAPでQHY11のカメラコントロールは出来るんだけど、なんだか使いづらい。複数枚撮影するときに諸元をファイル名に埋め込みながら自動で連続撮影って出来んのかなとか思った。BackyardEOSの自動撮影機能に似たようなふうに出来るのか出来ないかわからなかったけどスクリプトが書けるらしいのでそれで何か制御できるんかなと思ったりもした。ASCOM制御なんだけどまぁこれまでの環境をそのまま使うとすればカメラコントロールだけなのでホントは買わなくても良かったかもね。
 冷却CCDを制御するのはMaximDLとかあるけどお値段が高いので却下で、QHY11を買った時にK-ASTECさんから紹介してもらったけどEZCAPでも十分じゃね?と言うことになって結局買わなかったAstroart6を買った。
 日本の代理店さんからの購入だとなんだか27,000円とか書いてあった。本家本元のサイトに行くとそんなに高くない。ドル決済とユーロ決済があって円に換算するとユーロのほうが安かった。結局ユーロで買ったんだけど税金込みでPaypalで145.80 EUR。その時のレートとPaypalの手数料やらなにやらで日本円で\17,756 JPY。1万円ぐらい得したのかも知れぬ。

 購入当日の深夜にメールで送られてきたURLからファイルをダウンロードし、送られてきたライセンス情報を入力してAstroart6のインストール自体は終了。
 一方のQHY11のドライバ類はPCがWindows8.1だった頃に入れたやつがWindows10になっても動いていたのでこれで簡単に動くんかなとマニュアルも読まずにAstroartを動かしたら何も認識しない。

 AstroartでQHY11を動かすのに必要なインタフェースはASCOMで、ASCOM系を何も入れていないので認識するわけもなかった。
 仕方がないのでQHYCCDのサイトのQHY11のマニュアルとAstroartのcamera ControlとかPluginとかを調べて回って分ったのが
1)ASCOM Platformがいる。最新を入れるように、みたいなことが書いてあった。→最新は6.2
2)QHYCCD側にもQHY11をASCOM Platformと繋ぐQHY11用のASCOMインタフェースがいる。→V3.5が最新。
3)Astroart側にCCD Libraryがいる。
 まず、ASCOM PlatformをインストールしようとしたらWindows Installer 3.1が無いと言うエラーが出て行き詰まった。
 調べてみたらASCOM Platformの最新版はWindows7 or XPまでの対応、でWindows10にインストールされている.NET Frameworkではバージョンが違う。らしい。.NET Framework 4.Xか.NET Framework 3.5.1が入ってないとダメということで、Windows10では.Net Framework3.5.1で動かす必要があるとのこと。これはMSのHPで調べて.NET Framework 3.5.1を入れた。
 そこから再びASCOM Platformをインストールした。
 ここで注意しなければならないのは管理者権限でインストールしなきゃ後々困ったことが起こるらしい。
 と言うことで、.NET Framework入れたら.NET Framework系のエラーが出ることもなく、ASCOM Platform6.2のインストールは完了。
 続いてQHY11のASCOMインタフェースドライバのインストールを管理者権限で。これはTOMITAさんのHPからダウンロード。
 最後にAstroartのCamera Controlから(よく覚えてないけど)確か一番上の「Camera Interface - Version 6.01」をダウンロードして解凍してAstroartの実行ファイルが入っているフォルダに解凍した中身のpiccdgui.dllをコピー。


 途中の確認方法としてはASCOM PlatformとQHY11のASCOMドライバがインストールできた段階で、ASCOM Platformインストール時に同時に出来るASCOMのProfileExplorerを開いて「Camera Drivers」のところに「ASCOM QHY11S Camera」と出ればASCOM PlatformはQHY11のASCOMドライバーを認識できているのではないかな。
 ここまで書いてきて思い出したのはAstroartのサイトの「Camera Control」の中の「ASCOM generic (Atik, QHY, Orion, ASI, etc.) - Version 1.50 」もダウンロードしてdascom.zipの中の「d_ASCOM.dll」と「g_ASCOM.dll」もAstroartの実行フォルダに入れたような気がする。コレを入れたことでAstroartの「CCD Camera Control Panel」の「Setup」タブの「Imageing/Guide Camera」のコンボボックスに「ASCOM」が出るようになったような記憶がある。


 で、piccdgui.dllのAstroart実行フォルダへのコピーまで済んだら、Astroartを立ち上げてみて「プラグイン」-「CCD Camera」をクリックすると「CCD Camera Control Panel」が出て来る。

 「Setup」タブの「Imageing/Guide Camera」のコンボボックスで「ASCOM」を選択しSetupを押すと「ASCOM 6 Camera」ダイアログボックスが表示される。

 そこの下の方の「Connect」ボタンを押すと「ASCOM Camera Chooser」が出てきて「Properties」を押すと「QHY11S Setup」ダイアログが出てくる。

 あとはダウンロード速度とかGAINとかOFFSETとかをそのダイアログで設定すれば概ねオシマイ。
 確か記憶によると「Connect」ボタンを押す段階かその次ぐらいまで進めるためにはQHY11の電源を入れてUSBでPCに繋いどかなければエラーが出たと思う。

 ここまで行けばAstroartとQHY11は繋がったと言うことで。
 このあたりのことを日本語で説明しているサイトを探しだせずに少しのたうってみたけど、他の人達は英語のサイトとか読んでチャッチャカやってるんだろうね。凄いな。
 さもなくば詳しい人とか販売店にリアルで訊いてとかなんだろね。

大マゼラン星雲

CANON EOS KissX4(改造) CANON 135mmF2.0 (Astronomik UV-IR-Block)
LEEフィルタソフトNO.1    F4.0 ISO3200 180秒 1枚
GF50赤道儀にてノータッチガイド
2015年2月17日撮影。撮影地は西オーストラリア州パース北
PhotoshopCS5にて調整

 昨年2月にオーストラリアにて。
 今日、急に思い出して処理してみた。
 当初処理しようとしてピンボケに気付いて星雲の強調処理がかけられずに放置してた。
 面倒な処理をせずにRGBの1カットをフォトショで軽く触ってみたところ、「いい!!」っとはなんなかったけどまぁ見れるかなという感じにまでなったので公開に踏み切ったよ。
 あれから1年半近く経つので上の諸元もいい加減です。ISOと露出時間はBackyardEOSなのでファイル名に残ってるけどレンズは多分135mmだったかな、絞りもそれぐらいだろうと。

 ブログ更新も4か月ぶり。

春の湿原(ケクロモジ/ショウジョウバカマ)

 長距離ドライブの帰りに行ってきた。
 先週、久しぶりに行った時は野焼きが終わりがけで、色々燃えたり焦げたりして何の収穫もなし。仕事帰りということで、カメラも持って行かなかったんだけど。
 今日は長距離ドライブの帰りがけに行こうと決めていつものカメラ(7D+Sigma180mmMacro)を車に積んで家を出た。
 

 ケクロモジ。
 真ん中の葉っぱになる部分がまだ小さいけど周りの花は開き始め。コンパクトで可愛らしいな。ケクロモジの花は黄色く透明感があって瑞々しい。


 ショウジョウバカマ
 ひっそりと咲き誇ってます。まだ人がほとんどいない湿原で、この花見た人ってあまりいないかもね。最初は地面に張り付くようにしている葉の中心部にごちゃごちゃ固まって蕾を付け花開くんだけどそのあと、花が細い茎の上に乗って立ち上がってくる。中には写真みたいにワサワサとなることもある。

 他は...まだ無いね。

 今年もシーズンインです。

IC1396(ケフェウス座)

Borg67FL+フラットナー
QHY11 4*4ビニング 1200秒 1枚 撮影温度 -21度
 Hαフィルタ(バーダー Narrowband 7nm)
GPD赤道儀(K-ASTEC改造)
 オートガイド(ガイド鏡はminiBorg+Lodestar)ガイドソフト:PHD2
2015年9月22日撮影。撮影地は福岡市西方。
ステライメージ7にてFITファイルをTIFFに変換後、Photoshopにて調整。

 ケフェウス座のIC1396です。
 ちょっとバラ星雲っぽいですね。
 赤い星雲で肉眼では全く見えません。結構デカイんですけどね。
 この対象は昔X4でレンズを変えて何度か撮ったのですが輪郭はこの通りなんですが内部はのっぺりとしか写らずに、今回こんな構造なんだなというのがわかりました。モノクロ冷却CCDのナローバンドって凄いなと思いました。

 実はQHY11(冷却CCDカメラ)に若干不具合が見つかり今日昼に購入したお店にクロネコヤマトでドナドナしました。と言っても修理でちょっとしたら復活して戻ってくるでしょう。
 その不具合の内容ですがこの写真の右上の隅の方に斜めに線が何本か入っているのが微かにわかります。これはCCD面に薄い筋みたいなものが入っていてそれが写り込んでいました。この線は少し前から写り込んでいたのですがCCD面を正面から見ても全く見えずフィルタホルダなどを外してCCD面を斜めから見て初めてわかりました。

 モノクロ冷却CCD+Hαフィルタの凄いところは空に満月が出ていようとあまり変わらない感じで写るらしいです。これまで月が大きい夜は忌避していたのですがこれからは元気に撮れますね。

ぎょしゃ座 IC405/IC410/IC417

Borg67FL+フラットナー
QHY11 4*4ビニング 1200秒 1枚 撮影温度 -21度
 Hαフィルタ(バーダー Narrowband 7nm)
GPD赤道儀(K-ASTEC改造)
 オートガイド(ガイド鏡はminiBorg+Lodestar)ガイドソフト:PHD2
2015年9月22日撮影。撮影地は福岡市西方。
ステライメージ7にてFITファイルをTIFFに変換後、Photoshopにて調整。

 お久しぶりです。更新は半年ぶりです。
 ぎょしゃ座のIC405/IC410/IC417です。
 9月22日夜から23日朝にかけて北部九州は雲一つない晴れでお月様も直ぐ西へ沈むという好条件に恵まれたので少し頑張ってみました。

 QHY11を使っての撮影は何度目かになるけど公開する気になったのはコレが初めてかも。
 一つはモノクロ冷却CCDは不慣れということで露出時間とか感度とか様々なパラメータがよくわからなかったせい。
 もう一つはナローバンドフィルタがここまで暗いとは、と言ったところでした。
 4*4ビニングならばナローバンドでも少しは手軽に撮れるのではということで1200秒(20分)露出で撮ってみたところ写った。
 今後以降は光学的な問題があるのでそれを追い込みつつ露出時間を伸ばすのと色を付ける方向で頑張りたいかな。色付けはLRGBも良いけどデジイチで撮った画像を色データとするというここのところ流行りの方法でやってみたいですね。RGBを別々に撮るのは面倒なんだもの。また、この写真ではビニングで感度を稼いでいるけど1*1(ビニングなし)とか2*2と4*4の関係がどんなものなのか実感したいですね。(1*1に対して4倍と16倍の関係になるのかしらって)
 それにしても勾玉星雲ってこんな構造だったんだねと感心しています。