想いの桁が違う

ソフトバンクアカデミアで孫さんの話を聞いて思った。何十年と変わらぬ信念を貫くとこうなるものかと感心して、大いに刺激を受けた。一方で、小さなプライドや周りからの評価を受けることが大事と自分が凝り固まってきているのにも気づく。

自分がいる場所は数年で必ず激変する。この場所でこの分野のプロフェッショナルとしてスキルを磨くのが良いのか、全く異なる環境で批判やプレッシャーを数多く抱えてでも、新しい可能性が拓けることに賭けてみるのが良いのか、早々に見極める必要がありそうだ。

僕の言葉に責任はあるか。

言葉に重みのある人間とそうではない人間がいる。いくら伝えることが上手くて、相手にとって耳触りの良いことが言えても、そこに『本当に変えたい』と強く思う心がこもっていないと、言葉が軽い。強く動かされない。

そして、心がこもった言葉を発せられる人には、その想いを育てた原体験がある。原体験を通して、世の中に対して自分はこう向き合う、こうあらねばならないと知らず知らずのうちに想いが醸成されていく。

僕にはそんなもの見つからない。いや、あったとしても育てることを怠ってしまったのかもしれない。

だから、僕の言葉がどこに向かっているか分からない。どんな立場でどこに対しての主張なのか分からない。今は会社の立場を借り物にして発言しているが、そう思う言葉はやはり借り物で、僕個人の発言ではないように自分で思う。

その言葉はどこか責任感に乏しい。

あと少ししたら、きっとこういうことにも気づかなくなる。麻痺してしまう。

その前に熱く生きてるってことを心から実感したい。

海へ行ってきた。

大磯の旅館に一泊二日で行ってきた。お昼には大磯に着いて、旅館に荷物を置いてすぐに海に行くと、あんまり人もおらず、かなり楽しめた。旅館のご飯も美味しかったー。生しらすが相当美味。

今年の夏は花火に海と、ここ3年くらいで一番夏らしいイベントができて結構満足。来年は久しぶりに直島に行きたいなー。

そうこうしているうちに27歳になった。親からは誕生日の前日におめでとうメールが届き(勘違いで)、年々自分でも誕生日がいつなのかわからなくなってしまうので、誰かがちゃんと祝ってくれるのは嬉しい。今年は横浜でケーキをご馳走になりました。

明日からは仕事だっ!がんばろっと!

飛び込んで、身体で学んで、ノウハウ化、ばらまく

そういうのが僕らの仕事では大切なんだと改めて実感。明らかに伸びる市場に飛び込んで、失敗を何度も繰り返して、それでも上手くいく芽が出たらすぐさま持ち帰ってノウハウ化して、一気に水平展開する。

それをものすごいスピードでまわしていくのが僕らの強みだったはずだし、ここでの存在意義でもあるはずだ。

飛び込むリスクを怖れている自分に反省です。

最近読んだ本

最近、仕事が流れ作業的になってきて、新しい知識、考え方の取得が難しくなってきた。慣れてきたというのもあるだろうが、そもそも根本は単純な仕事なんだろうとも思う。

市場が開拓され切っておらず、識者も少ない状況では、自らどんどん開拓していく中で知識を増やして、人的ネットワークも増え、売上げも増える喜びを深く味わえるかもしれない。

ただ、今はそうではない。僕らの仕事のテーマに対して新しい視野は長いこと与えられていない。数十年も同じ仕事をしている。どこかのメーカーの商品をOEMで製造していて、コスト削減や製造ラインの見直しばかりし続けている感じ。商品そのものはどんな価値があるのか?本当に今の商品でよいのか?新しい視野を提示できていない。

それでも何か学ぶことが無いかと気をつけて周りを見つめているが、目新しいことだらけだった2年前と比べると景色が色あせて見える。

だから、最近は別のものから学ぼうと考え、読書を心がけている。下記は1ヶ月間で読んだ本。ジャンルを問わずに興味をもったものは何でも読むようにしていると、自分の志向が何となく分かってくる。

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1.仕事でもプライベートでも良いから、面白いことをしたい。(面白いというのは“新規性があって”“独自色を出せて”“明確なフィードバックがある”の3点が満たせること)

2.でかいレベルで1をしたい。例えば今みたいな小さい市場より、日本<アジア<グローバルで1ができれば尚良し。

3.“人”“情報”“金”“モノ”が洪水のように流れる環境で働きたい。

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少し自分が分かったような気がするので、読書はもっと続けていこうと思う。

民の見えざる手 デフレ不況時代の新・国富論

民の見えざる手 デフレ不況時代の新・国富論

終わらざる夏  上

終わらざる夏 上

終わらざる夏  下

終わらざる夏 下

毎日が日曜日 (新潮文庫)

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仕事漂流 ― 就職氷河期世代の「働き方」

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押入れのちよ (新潮文庫)

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夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)

最近

安定している。プライベートでは大事な区切りをつけたし、仕事もそれなりに普通にこなしているし、土日はあまり会社に行かず、興味をもった本を読めてるし。

ただ、やっぱり仕事は少し物足りなさを感じている。お客さんとの関係が深くなればなるほど、僕らが期待されているのは特定の分野だけって気づかされて、それ以上あまり踏み込めない現実にがっかりする。

あと、僕はまだ本当にやり切ったって思える仕事ができていない。お客さんも社内チームもパートナー各社も僕も一丸となって大きな目標に向かって、関わった人全てが「やって良かった!」と心から感動できるような仕事ができていない。

だから、まだまだ頑張れる余地はあるはずで、満足しちゃいけないなって思う。