クリストフ・エッシェンバッハ指揮、ブルックナー交響曲第7番。
開演前の室内楽は、ベートーヴェン、2本のオーボエとイングリッシュ・ホルンのための三重奏曲第1楽章。時間が余ったからと第2楽章も演奏(みなさん、ブルックナーはおり番だったようです)。
そして、今夜はブルックナー1曲のみ。
ブルックナーという作曲家の“ワーグナーが大好きでちょっと不器用なおじさん”っぷりがびんびん伝わってきたのだけれど(特に第1楽章)、それにもまして、デュトワと長い間組んでたんで“ほんとうはキラッキラでカラフルな音も出せちゃうんだぜ”というN響のみなさんが、エッシェンバッハの落ち着いたテンポをきっちり守って、まるでドイツの田舎のオケのように無骨にひたむきに、弦のみなさんなんか細か忙しくボウを動かしながら金管チームのサポートにまわったり、海なりのような低音をグオーんと響かせたりしていた。
そのわりには弦のみなさん、けっこうのりっのりで弾いてた印象(写真にあるとおりコントラバスとかチェロが下手側に配置されていたのでコントラバスのボウイングがよく見えて楽しかった)。