ギャース

と叫んでしまったんだけどさ、駅から帰る途中にちょっとした公園があってそこを横切ると多少の近道になるんだよ。今日もその道で帰ったんだけど、3mくらい前を女の人が歩いていてね、で、その公園付近は若干暗いんだけど、近くに団地があったりで、女の人が前を歩いていたりするのね。ほら、そういう時って変に意識しちゃうでしょ。考え過ぎかもしれないけど、こっちはさ、何もする気がないのに、前を歩く女の緊迫感を妙に感じてしまったりとか。だから基本的に俺は追い越そうとするの。今日も追い越しにかかって、あと少しってところだったんだけど、その女が

キャー!

って叫び声をあげて、それと同時に、地面でジジジジジって音をたてながらなんか動いてて、俺もつられてギャース!って叫んでしまったんだけど、セミがだね、セミがさ、木から落ちてきたんだか、最後の力を振り絞って地面を動いてたんだ。

ほんと、心臓がきゅってなった。

スプン

王様のブランチを見ていたんだけど何かのコーナーで

『スプーンの和名ってなに』

みたいな問題が出ていて、あれ、なんだっけ、と思っていたんだけど、嫁がぼそっと言った。

『救いだま』
とぼそっと言った。

救いだまはないだろ、と思った。

『えー、じゃーさ、フォークってなんていうの?』
と聞いたら
『つきさし』
と答えた。
『つきさし?どういう字?』
と聞いたら
『突くに刺すだよ』
と動作込みで言った。

突くも刺すも同じ動作だった。

そういえば昔、道を歩きながら四文字しりとりをしていたのだが、その時に嫁の口から出てきたボキャブラリーが『血みどろ』や『寝屋川』(※寝屋川で何か事件があった後)等だったことをふと思い出した。

まだ仲が良かったころの話だ。

子を持つ親として

高相夫婦の間にできた子が不憫でならない。
高相なんて、なんて読むのかも分からない苗字で産まれてきたことくらいなら諦めもつくだろう。母親が昔、酒井法子として、マンモスうれピー、とか言ってことだって、反抗期を迎えたら、そりゃ、イラっとするかもしれないけど、そんなことはたいした問題ではない。

この日本、少子化と言えどそれでも子供は万単位でいるだろうが、今、一番最低な夏休みを過ごしているのが、きっとこの子。どうか先生、彼が夏休みの宿題をおろそかしにしても叱らないでやってください。ほんと、宿題どころじゃないんです。ラジオ体操どころじゃないんです。


今日の2ちゃんより

マンモスうれピーなんてシャブきめてなきゃ言えねーよ』

息子が

サザエさんの歌をよく歌うんだが、その1
『お魚くわえた、サザエさん♪』
おおかけっているのもサザエさん。かなりシュール。

その2
『お魚くわえた、とさかさん♪』
誰なんだ、とさかさん。

その3
『お魚くわえた、ジンベエザメさん♪』
もうリズムも何もあったもんじゃないが、とりあえずジンベエザメさんはくわえずに丸呑みだ。

甘味処

疲れていると甘いものを欲する。これは本当の話であって、普段コーヒーはブラックでと、そのおかげで最近ルックスの苦味が増してきている俺ではあるが、まれにコンビニに入るとカフェ・オレやコーヒー牛乳やホイップクリームパンなどが妙にキラキラと輝いて見えることがある。普段はそんなことを思わないのに、一緒に呑んでいるとき春巻を食ってるアイツが妙にキレイに見えた、感覚と同じ仕組みなのだと思う。この場合、春巻は揚げに限定する。

この前、仕事の帰り道、ネスレ自動販売機の前を通ったら、キットカットが売ってたの。で、俺はそれを間違いなくキットカットドリンクだと思ったの。KCDね。だって、自動販売機でキットカットが売ってたってしょうがないじゃない。で、やっぱり疲れてたんだよね。すごい飲みたくなったの。きっとトロトロしてて、おいしんだろうなって。あのチョコの内側のサクサクした部分をどうドリンク状にしてるんだろうとか、興味津々で買ったの。

うん、取出し口から手に取った瞬間に間違いに気づいたね。軽いしさ、振ったらカサカサするしさ、ドリンクのドの字も無いっていうあの感覚。開けてみたら案の定キットカットが4本。思わずノーノーってひとりごちたよ。一応さ、食べてみたけどいつも以上にパサパサして非常にげんなりしたよ。