Critique of Games メモと寸評

http://www.critiqueofgames.net の人のブログです。あんまり更新しません。

このブログについて

主にゲーム研究を中心とした研究関連のメモです。

 

プロフィール(井上明人 INOUE Akito):

メインサイトhttp://www.critiqueofgames.net

ブログ:

 

SNS

仕事でやっている or お手伝いしているサイト

思いつき:正規分布、対数正規分布などを用いたゲームの設計

たぶん、もうやられていることだと思うのだけれども、

思ったのでメモ

1.パーティーゲームの設計は、ライトな設計なら、ユーザー間の特典は途中段階では対数正規分布や、ポワソン分布のような大きな差がつく瞬間があってもいいが、最終的には分散が少なめの正規分布で終わるようなようなものが「接戦」を演出できて良い気がする。

2.ディスガイアのような俺Tueeeできる、一人向けゲームの設計は、ユーザーの成長曲線が指数関数的に伸びるので、雑魚との間の強さの分散がべき分布でも問題がない。

2024年~の肩書き変更および事務的なこと

 立命館大学映像学部講師から立命館大学映像学部准教授となりました。

 

 ということで、現状、フルタイムの職場は立命館で衣笠(京都)に研究室はあります。

客員研究員で、 

 が入っていますが、一橋のほうは、研究プロジェクトを長く一緒にやらせていただいている関係という感じでぼ国際大学のほうは、前職だということもあって、1年~2年に一回程度、なんか一緒にやるぐらいの感じです。

 あらためて、よろしくお願いいたします。

 

 

シラー関係メモ

シラーで抑えておくべきこと

 

  • 「遊戯衝動」
  • カントー判断力批判」の影響(宮崎2016論文)
  • プラトン「国家」の更新としての側面(中村2018論文)
  • 形式的衝動と感性的衝動の循環(井藤2008論文)

 

 

ボイテンディクの文献にどうやってアクセスすればいいのか…

ごくごく一部の人向けの文脈だけれども、

だいたい19世紀~20世紀初頭にかけての遊び論だと基本的にドイツが中心で、

まず、

  • (1)シラーの「遊戯衝動」1801の話(『崇高について(Über das Erhabene)』)
    • →カントにおける自由や、ゲーテからの影響あり
  • (2)カール・グロース『動物の遊び』(1896)での準備説
  • (3)そして、ボイテンディクによるF.J.J. Buytendijk, 1933, Wesen und Sinn des Spiels(遊びの本質と意味)
    • フロイトの死と性の議論に対する批判的検討としての側面

 という流れが、ボーンとでっかくあるという感触がある。だいたい20世紀中盤に、がっちりと遊戯論を書いているピアジェとか、M.Jエリスとかを見ると、ここらへんの流れを意識した章立てに、みんななっている。ホイジンガとカイヨワもこの流れは概ね意識しているなというところがある。

 この中でシラーやK・グロースは、日本語、せめて英語でのアクセスがあり、まだなんとか、という印象なのだが、ボイテンディクの文献へのアクセスが端的に言ってちょっと辛い感じがある。

 そもそも、ボイテンディク(1933=1976)は、ドイツ語の文献しかない??ようで、国内だとおいている図書館も少ない。

 

CiNii 図書 - Wesen und Sinn des Spiels

CiNii 図書 - Wesen und Sinn des Spiels : das Spielen des menschen und der tiere als erscheinungsform der lebenstriebe

 

 どうしたものかという感触がある。

 ガダマー,1960や、西村清和,1989にも、明確にボイテンディクの影響が強く見られるので、なんとかしてDeepl翻訳でもいいので目を通しておきたいところ。

カール グロース(Karl Groos)の著作、著書も含めてpublic domainになってるのでは?

「遊びの準備説」とかみたいな感じで、遊戯論だと、よく引用される、近代遊戯論の最初期の著書として名高いドイツの自然主義っぽい哲学者?Karl Groosの未邦訳の著書がInternet Archiveで公開されています。

 Internet Archiveで公開されてるものって、たまに「ほんとにこれ大丈夫か…?」という感じのものがあるんですが、これは、大丈夫っぽいよ、というメモ。

 

グロースの遊び論の著作だと、1896年の『動物の遊び』と、1899年:『人間の遊び』があるわけです。で、前者は、J.Mark Baldwinによる英訳。後者は、J.Mark BaldwinとElizabeth L. Baldwinさん(ご家族の方?)による英訳があります。

 

The play of animals

 

 

The Play of manのページ。

archive.org

 

 

 

 

翻訳者はたぶんこの人?

James Mark Baldwin - Wikipedia

1934年没。

 

英訳版の著作権も、米国著作権法から考えるとすでに発表年を考えても、訳者の没年を考えても、パブリックドメインになっていると解釈して問題なさそう。

 

何より、internet archiveに、フルテキストがのっているので、翻訳も比較的ラクなはず……

 

世界の主要なゲーム研究の拠点をどう記述するか

ITU、RCGS、Tampere Univなど、ゲーム研究の拠点はいくつかあるが、簡単に記述しようかと思っているが、どういうふうにまとめようかちょっと考えているが、

だいたい、次のような国際カンファレンスの開催地をやったところ、というようなのを集計していくと、そこそこ説得的なものになるような気はしている。

  • DiGRA(International)
  • Replaying Japan
  • IEEE SeGAH(International Conference on Serious Games and Applications for Health)
  • Philosophy of Computer Games Conference 
  • Games and Literary Theory Conference 
  • The History of Games Conference