吐き出して吐き出して

私が見せた小さなSOS。

君はそれに気付くどころか

その気持ちを知ろうともしなかった。

私を諦めた。

そのときから、私達のゴールは最悪な方向に向かって歯車が回り始めた。

アノコノミミヲダレカフサイデ。

あれ以上傷がついたら今度こそ修復不可能。

悲しみは私の奥底に横たわっていて

無理矢理起こして涙にして全部流すように試みた。

さぁ出てけ出てけ。

ここはお前なんかいちゃいけないんだ。

もっと泣いてもっともっともっと。

少しも残らないようにからからにしてしまうくらいに。

私は私の中に君を少しでも残したくない。

そいつは時が経てば寄生虫のように何度も私を苦しめる。

嘘吐き嘘吐き。

汚い言葉を吐きながらオエツさえしたい。

君を全部出したい。

体に少しも残したくない。

裏切った。裏切った。

やっぱり君もそうだ。

やっぱり君もそうだ。

私を傷付けて壊してそれなのに言い訳がましい。

私の中に君を残したくない。

どんな感情も記憶も感触も、頼むから消えてくれ。

記憶喪失になりたい。

もしくはもう過去を作ってしまう未来さえ絶とうか。

こんなに苦しくて、辛いなら

もう無理だよ…


―GAME OVER―

物凄く寂しいがり屋の一匹狼


一匹でいた。

自分一人だけで生きていけると思ってた。

遠吠えをしてみた。

木霊しただけだった。

いつものこと。

鼻を鳴らして歩きだした。

目の前にふいに現れた一匹の狼。

そいつはどこまでもついてきた。

後ろを振り替えれば常にいた。

気付けばいなければ探し出す始末。

苦笑した。

アイツハドコダ。

遠吠えの理由に気付いた。

側にいてほしかった。

そいつは気付けばいなくなってた。

心が隙間風だらけになった。

裏切られた。

思い込み。

苦笑した。

狼は諦めた。

また自分一人で生きる。

今までとなんら変わらない。

そう思った。

狼はまた自分だけで生きていける。と

また一匹で歩きだした。

outsider

君が苦しんでるの知ってるよ。
肩を置いてやることしか思い付かないけど。
君が夜独りで枕を抱えてるの知ってるよ。
そばで子守り歌を唄うことしか出来ないけど。
君が部屋で膝を抱えて泣いてるの知ってるよ。
一緒に泣いてやることしかできないけど。

さぁ一緒にこの歌聴こうよ。
少しはさみしがり屋の君の気が晴れるといいんだけど。
ねぇよくさドラマなんか酷い人生歩んでる人いるじゃない?
ぅゎぁでもどうせ誰か造ったお話の世界
果たしてそうかな
現実は更に酷い話聞くけど。
別に下を見下ろしながら歩けってじゃないよ。
綺麗事が思い付かない私だけど。
幸せの海を探すための長い道のりの中で小石につまずいただけ。
起き上がることはできるよ君なら。
そばで誰かが笑うなら
誰かに脅かされるなら
「もうダメだ。」じゃなくて
「ぁぁ痛いなぁ。もうバカ!」って立ち上がってくれない?
夢はたいした道のりだよ。
光を目指して歩き続けてよ。
小石は少なくないけれど
造った傷だけ君だけが誇れる名誉の勲章。
どうして。なんで。
ってほんとは考える気ないでしょ。
そんなとこで握り拳使わないで。
拳は夢に掲げる自分のためだけの旗。
「どうか頑張って。お願い立ち上がって。」
ってねぇ聞こえない?
過去と未来の自分からのエール。
たまにはワガママにいきてみなよ。
自分のためだけにさ。
まっすぐ走れるよ光が見えてるならね。
うん。
君なら大丈夫!
ちゃんと頑張れるよ。
光を捕まえたらまた会おう。
そのときは泣き虫の君の不細工で可愛い笑顔見せてね。

nostalgic

弟の部屋のコンポから流れるレトロな歌。

目をつぶると埃臭いぬいぐるみが踊る自分の部屋。

大きなテーブルとパソコンを従えたリビング。
日差しが眩しくて暖かくて優しい。

柔らかい。


ぁぁ暖かいな。


街。

夜になってもなんとなくカビ臭い情緒残る裏通りも

夜の8時から朝まで露店の番を退屈そうにする外国人のお兄ちゃんも。

全身黒ずくめで夜の店の名刺を断られながらも押し付ける兄さんも

チーズピザが美味しいダーツバーも

親友とよく行った外国料理屋も

カウンターしかないラーメン屋も

お気に入りのカラオケ屋も



なんて愛しいんだろう。

数えきれない。
まだまだまだ。
まだあるよ。
私が残ってる。
私が残した。
私の足跡がいくつも見つかるあの街を。
あの場所を。


ぁぁなんて



いとおしいんでしょうか。

I

私は私。

私以上でもなければ私以下でもない。


人に言われる心ないことも
気にする必要はないとわかっていたはず。

いろんな考えがある。
「そんなもんか。」で事態は丸くおさまるものだ。

大きくするのも小さくするのも自分次第。

人と自分を比べるのはいいところだけ。
つまりどっちにもいいところはあると思うこと。
あの人は私にはできないことができる。
私はあの人にはできないことができる。

そぅ段々思えるように。

甘ったるいミルクのような考えだと誰かが言っても
そうでもしなきゃ病気はなおらないでしょう。
病は気からだし。


ね。


私は私。
私以上でもなければ私以下でもない。

魚と絵の具と赤と海

空に形を発見して
それを人に伝えることができるなら
それは危険だ。


遠い日の遠い場所から大きい花火を
独りで見ているような
もしくは白い視界の中
水平線がぼんやりと浮かび
淡い水色が叫んだとして
幼い記憶がひとつ狂い
「どこかで会ったね」と手を触れることができたら
それは恐ろしいことだ。


どこかのPVのように
映像が飛び交い
記憶と未来が一緒に煮えて
それが眼を開けたまま見えるなら
もうそこにいてはいけない。


迷子を自覚して
記憶を愛撫して
未来を憎むなら
虹をどこかで見付けるまで走れ。





病気だ。
私は病気だ。