報告会をいたします。

このたび、日本図書館協会会館におきまして、1年間にわたる研修の報告会をさせていただくことになりました。
日時 12月9日(木) 18:30〜20:30
場所 日本図書館協会2階研修室
   〒100-0033 東京都中央区新川1-11-14(東京メトロ茅場町駅より徒歩5分)
    http://www.jla.or.jp/kaikan.htm

お手数ですが、お申し込みが必要です。
お名前、御所属、メールアドレスをご記入の上、
村上 E-mail:2009.i.008☆gmail.com [☆を@に置き換え]
までお願いいたします。

写真をたくさん取り入れて、ブログではご紹介しきれなかったこともたくさんご報告する予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。

帰国いたしました!


ご報告が遅れましたが、9月1日に無事帰国いたしました。
そしてあっという間に一ヶ月が経ってしまいました。
カナダの研修の記事を書かないまま帰国の報告になってしまい、大変申し訳ありません。
カナダでの研修内容も追って(このブログで?)お伝えしたいと思っております。


また、11月24日〜26日、パシフィコ横浜にて図書館総合展が行われます。
24日には図書館振興財団の平成21年度助成事業成果報告会がありますが、その中で私も報告のお時間をいただけることになりました。また図書館振興財団のブースで成果報告の展示も行われます。
こちらにも足をお運びいただけると幸いです。


数えきれないくらい多くの方にお世話になり、支えていただき、たいへん充実した研修となりましたことをとても感謝しております。
毎日が感動の連続の366日間でした。
ほんとうに有難うございました!


村上直子

カナダに入りました。


たいへんご無沙汰しております。
10ヶ月のフランスでの研修を無事終え、カナダに入りました。
カナダに来るのは初めてなのに、下調べを全くせずにおりまして・・・。
「7月1日は何時にお伺いすればよろしいですか?」と研修先にお尋ねしましたら、
「7月1日はカナダの建国記念日でお休みです。翌日は金曜日なので、土日とつなげて連休にするため5日の月曜日に来てください。いろいろイベントもあるので、カナダデーを楽しんでね」とのお返事。
というわけで着いて早々、住む場所も決まっていないのにカナダの人々と一緒にカナダデーを楽しみました。

エリザベス女王を見たのです!


オタワは緑が多くて美しい街です。


研修先はオタワから川を渡ってケベック州ガティノーというところにあります。
保存センターは想像以上にすごいところです!次回お知らせいたします。

郊外の保存センター

4月に入り、3週間はパリの郊外にある保存センターでの研修でした。
保存センターはパリの東、ディスニーランドパリ方面にあります。
パリから電車に30分程度乗り、その後さらにバスに乗ります。
駅前は新興住宅地で、駅を離れると企業の工場や配送センターばかりです。

保存センターは1995年に建てられました。
保存書庫と修復工房、研究所、デジタル化/マイクロ化のラボ、録音/映像資料のデジタル化のラボに分かれています。
設備はとても整っています。修復工房は、保存用品会社のカタログにあるものをすべて買ったのではと思うほどです。
また研究所も何の研究所ですか?と聞きたくなるくらいの設備です。
私は修復工房で2週間、研究所で1週間の研修を受けました。


修復工房では主に一枚ものの資料の処置をしました。

これは1900年前後のストのポスターです。さすがストの多いフランスです。
欠けているところに同じ色の紙の繊維を流し込み、その後裏打ちをしました。
大きいものは2人がかりです。



研究所では、ゼラチンの研究の一端を少しだけさせていただきました。
日本語でもわからないことばかりなのに、とてもわかりやすく教えていただきました。
研究の成果が出るのはいつかはわかりませんが、楽しみに待ちたいと思います。


人生で最初で最後の!

またまた更新が滞ってしまいました。
3月末まではリシュリュー館で研修をしておりました。
革装本を革で修復するという内容なのですが、教材の一つとして与えられた資料がなんと15世紀の手稿本。
15世紀の手稿本を修復するなんてたぶん私の人生において最初で最後のことだと思います。
表紙は18世紀に改装されてしまったのですが、その改装に使用した革がよくなく、外側は非常に悪い状態でした。
そして41×29×10センチというかなり大きな資料でとても重い資料です。
これは何かの間違いに違いないので、ブログには書かないでおこう。と思っておりましたら、結局最後まで修復をさせていただいたのでありました。指導係の方々が根気よく教えてくださったお陰であります。
(最後の革の染色は間に合わず職員の方にバトンタッチしましたが・・)


挿絵は2枚ありました。
この絵は遠近法で描こうとしているのですがうまくできていないのだそうです。


修復前の状態。この写真でみるとそれほどでもないように見えますが、とてもひどい状態でありました。

予定では期間内に楽々終わりそうだったのですが、いろいろなことが重なって最後までできず残念でありました。
でも大変貴重な経験をさせていただきました。完成したものは私もまだ拝見しておりませんが、写真を入手しましたらまたお伝えしたいと思います。

表紙の角を補修する 2


角を補修した後、欠けてしまった装飾も継ぎ足します。ただし、まったく同じものでないと継ぎ足しはしません。
リシュリュー館には5000種類の箔押しの型があります。それでも合致しないものもあります。
今回の私の資料の場合、外側の2重線は合うのですが、内側のちりの部分の装飾は合うものがないのでそのままにします。
箔押し担当の方にお願いします。
「(補修した部分が)まっすぐじゃないから箔入れがしにくいよ。誰が補修したんだよー」
と言われ、「はい、私です!」

少々、新しく補修したところが曲がっているのですが、箔を入れていただくと、
それなりに見えるのでありました。(と思っているのは私だけでしょうか・・・。どう見ても曲がっていますね。)