シーズン開幕と備忘録

3月29日

東京ドームで行われる巨人vs阪神のシーズン開幕戦を見に行った。
仕事は午後休をとり、水道橋の勝本でラーメンを食べたあと、友人夫妻とドーム下にあるフライデーズで飲みながら開場を待った。
大学生の頃からの友人なので、まさか野球にハマるとはねえ、と会うたびに驚かれるし、私は私で、長い付き合いなのに野球が好きだなんて全く知らなかったので不思議な感覚だ。
近況もそこそこに、今年期待の選手や、お互いのチームの補強についてあれこれと話をしているうちに、あっという間に開場時間になった。

開幕戦ということもあり、すでに思い思いのユニを着た老若男女で入場ゲートに長蛇の列ができている。
場内にも色んなファンがいて、でもみんな、シーズン開幕を喜んでいるんだなと思った。

久しぶりの現地観戦をして思ったのは、それぞれの選手を見てきた時間の分、ひとつひとつの打席の見え方も変わってくるんだなということだった。
例えば、開幕投手に選ばれるということの重みについての理解も開幕までのあれこれで深まったがゆえに、選ばれたからには勝ちたいという切実さも感じるし、他の選手たちも先発に勝ちをつけたいと思ってるだろうなとか、初の開幕スタメンの選手の意気込みとかあれこれ考えてしまう。

結果はあいにくの完封負け。
入場前は終わったら飲みに行こうかなんて話していたけれど、明日もあるんで…と退散して翌日に備えることにする。


3月30日

半袖で出掛けてもいいくらいの気候であちこちで桜が綻び始めている。
この日は初めてビジターで1塁側に座って観戦をした。
当たり前だけど周囲はみんな相手チームのファンで、みんな楽しそうにタオルを回していた。
そしてこの日も阪神は完封負けをした。

これは……応援が足りないのかもしれない、と思い、帰りに今まで持っていなかった応援バット(応援用の小さいメガホンのようなもの)を購入する。
もちろん、これはゲン担ぎに近い行為なのだけど、何かを好きになるというのは総じて、目に見えない何かに祈る気持ちと隣り合わせにあるものなのだろう。


3月31日

この日も7回まで0-0の展開だった。
先発才木投手の熱投もあり、どうにか点が欲しいところだったのだけど、1点が遠い。

普段、野球を見るときは試合前にビールを1杯飲んで4回くらいにおかわりをするんですけど、あまりにも点が入らないので、もう点が入るまでビールのおかわりはしないと誓ってみる。
もちろん、そんなの試合展開には何にも関係しないのは重々承知の上で、ともかく水を飲みながらの8回の表。

代打、代打、代走と攻めたところで2アウト1、3塁のチャンス。
ファンの祈りやら願掛けやら声援やらを一身に背負った森下選手の3ランホームランでついに今シーズン初めての得点が入った。ファンの顔も綻びっぱなしの9回でさらに2点を加えて0-5でシーズン初勝利。

スポーツニュースをチェックしながら帰宅し、ユニやタオルを洗濯して夕食を作り、弁当用のおかずの作り置きもして、と慌ただしくしていてふと、野球のある生活って忙しすぎるなと思う。球場でおかわりしそびれたビール*1は、帰宅してから飲みました。

そんなわけで、ついにシーズンが開幕しました。

去年1年間野球を追いかけてみて、試合についての備忘録をつけたいと思っていたこと、それからスポーツメディアの記事を試合と紐づけてブックマークしておきたいと思っていたことから、今年は1年、1カードごとにnoteに観戦記録をつけてみようと思っています。

note.com


日記は相変わらずこっちに書きますが、もしも野球についての記録を見てくれてる方がいましたらよければこちらもお願いします。
というわけで今年もどうぞよろしくお願いします。

*1:9回は岩崎選手が登板するので飲んでる場合ではなかった

3月とアクセル

気づいたらもう3月が終わろうとしていて驚いた。
とはいえ、今月はなんだかんだ色んな心境の変化もあったため、短かったというよりは、まだ3月だったのかという驚きに近いかもしれない。

色々思うところがあり、今年いっぱいで今抱えてる仕事の目処をつけようと最近は定時内をいつもの1.3倍速くらいで働いているため、それなりに疲れているんだけど、
こういう感じでメンタルにアクセルかけられるくらいには元気になったのはありがたい。

今も続いている服薬治療を始めたばかりの頃は、副作用(いわゆる更年期障害に近い症状)で特にメンタルがガタガタだった。
常に焦燥感があり、集中がしにくく、家の中では床におちたレシートを拾うモチベーションをかき集めるのに数日を要したりしていた。
それでも、漢方でまあまあやり過ごして半年くらい経った頃、ようやく四角い車輪で走ってるみたいだった心臓が通常営業に戻った様な気がした。
病気そのものではなく、副作用であんなしんどい思いをするなんて想像もしていなかったけれど、あの状態を経験したことで、普段の生活にも、少し気を配るようになった気がしている。

そして引き続き、野球が自分にとっていい気分転換になっている。
長かったオフシーズンもいよいよあと1日。今週末にはシーズン開幕だ。

そんな感じで今年度が終わりますが、来年度は新しいことができるように、多少負荷をかけつつやっていきたいなと思っております。

2月の終わり

2月の末の週末、友人の家に遊びに行った。
コロナ禍もあって、今の家に遊びに行くのは初めてだった。
小雨が降る中、静かで心地よい家の中で取り止めもない話をあれこれとする。
こんなふうに、話をするということが中心にある休日は久しぶりのように感じた。

友人の家がある駅は、駅前が高架上にあるような作りの駅で、行きがけに「こういう駅なんていうんだっけ、カタカナの名前で」と曖昧な話をしたら「ペデストリアンデッキ?」とすぐに帰って来て気持ちがよかった。

このペデストリアンデッキのある駅には、数年前仕事で来て以来だった。
数年前のその日は、電車で隣り合わせた人に絡まれ苦々しい思いをした日で、駅ごとそこで時間がとまっていたのだけれど、
この日ようやく、すっかり上書きできたような気がしたのも嬉しかった。

翌日は妹の家に遊びに行った。

妹の子は首が座り、よく笑うようになっていた。来月にはもう離乳食が始まるのだという。
今のところひと月に1度くらいで顔を見ているのだけど、赤ちゃんというのはこんなにも成長著しいものなのかと、会うたびに頼もしい気持ちになる。

妹の子を変わるがわるに抱っこしながら、昨年購入した謎解きゲームを妹にやってもらった。
本来1人でプレイするゲームなのだけど、自分がやった時に、ヒントの案配が肝だなと思ったので、私から出題するような形で解いてもらった。
結果、一番「おお!」となる部分を楽しんでもらえたので満足する。
赤子の横でまた誘拐だのなんだの物騒な話をしてしまったがそういうゲームなので許してほしい。

父親もきたし、弟からの差し入れもあったし、義弟にも謎解きをやってもらえたしで、賑やかないい日だった。

27日にはキャンプが終了した。
オープン戦を経て、3月末には野球がはじまるなんて、まだ実感が湧かないけれど、すでに手元には7日分のチケットがある。

オフシーズンは9割方、マユリカにささげる形になった。
M1で面白いなと思ってポッドキャストのM1振り返り回を聴き、友人が教えてくれたロコディとのゲーム配信を見たあたりでスイッチが入って、ポッドキャストを完走するのと並行して、youtubeマユリカと検索してでてくるものを片っ端から見ていった。
そうしてある程度定番のエピソードと年表、トピックなどが頭に入った状態になったところで、冠番組のお知らせまできた。今の所、マユリカは何を見ても楽しくて嬉しい。

野球もお笑いも、どっちも自分の生活にはあまり関わりのなかった分野なのだけど、でもどこかにあった伏線が回収されたような気もしている。
最近は、相方のいる人生ってどんなものなんだろうなということを考えています。

沖縄最終日、文鳥、サインボール

2月9日

3泊4日の旅の最終日は、キャンプもなく、しかも朝から雨だった。

起きたものの何をするか全く思い付かず、とりあえず近場の喫茶店に行ってぼんやりしていたが、旅先で特にすることがないというのも贅沢なことかもしれない。思えば沖縄にいた間は、時折メールやSlackの返事をする以外は、ほとんど仕事のことを忘れていられた気がする。

コンビニで買ったじーまみー豆腐を朝ご飯代わりに食べつつ荷造りを終え、とりあえず気になっていた「メキシコ」というタコス屋に行ってみることにした。
雨でなければまた自転車で出かけたかったのだけど、やまないのでバスを使う。

一昨日乗ったタクシーの運転手さんが「沖縄では(車移動が基本だから)道を歩いている人をみかけないでしょう」と言っていたけれど、本当に、北谷のような観光客が多いエリア以外で人とすれ違うということはほとんどない。
それでも、雨の日の路線バスには地元の人らしきお客さんも半分くらいはいて、少しだけこの土地の生活を感じることができた。

「メキシコ」のメニューはタコスと飲み物だけで、量を選んで先にお会計を済ませるスタイル。
このタコスがとっってもおいしかった。タコス生地は揚げられているんだけどもちもちしている絶妙な食感。添えられたサルサソースも爽やかな辛味で後を引き、あっという間に完食してしまった。

時間が余っていたので、食べている間に雨が弱まれば散歩でもしようかと思っていたのだけれど、しっかり雨だったので帰りもバス。結局、ホテルで予約した空港までの高速バスの時間まで、喫茶店で本を読んですごした。喫茶店に困らないところも北谷のいいところだなと思う。

その後、空港でお土産を買ったりして帰路へ。
飛行機が遅延することもあるし、帰りのスカイライナーは予約していなかったのだけど、なんとかスムーズに帰ることができた。



文鳥と当選

帰宅した翌日は、開店時間に合わせて文鳥を迎えに行き、十分に労ってすごした。

文鳥を預ける際は、文鳥が緊張しないようケージごと預ける必要があるのだけれど、ケージが大きく持ち運びづらいため、以前入院時に預けた際はタクシーで運んだ。
しかし今回は、実家から借りたキャリーにくくりつけて行き帰りができたので、預かりをお願いするハードルも少しは下がったような気がする。
帰宅した文鳥はしばらく、私(の手)に背後をとられないよう警戒していたが(背後から保定して移動用キャリーに移されるのをわかっているため)、3日後くらいには通常営業に戻ってくれた。
あまりストレスをかけたくはないので、預かりをお願いするのは、多くても年に2回までかなと思う。


握らないんですかといいたげな文鳥

迎えに行った日の午後、放鳥をしながらキャンプの荷物を片付けているとチャイムが鳴った。
何か注文してたっけ? と思いながら出ると、阪神タイガースからのお届けものだった。
品名「日本一ロゴサインボール」の文字に声が出そうになる。
なんと、島本浩也選手のサインボールが当選していたのだった。

キャンプでお見かけしたとき、何かこう、声がけができたらよかったかな、でも何を…? という気持ちで少し後ろ髪を引かれていたところだったので、なんというか、応援が届いたような気持ちになる、とても嬉しいタイミングの当選だった。



ケースを買って飾りました。


直接は関わりがないんだけど、タイミング的に、キャンプの思い出の品になったような気がしています。

そんなわけで私の初めてのキャンプ日記は終了です。
次の現場はオープン戦だ!

春キャンプ3日目(具志川)

2月8日

具志川キャンプ(阪神2軍キャンプ)に行った日。

数日前からの雨予報がぎりぎり曇天でおさまりそうでほっとする。
今年の阪神キャンプは、自分で調整ができるベテラン勢(投手は岩崎選手世代、野手は原口さんや糸原さん)は具志川の2軍キャンプスタートだった。これについては、ファンの間でも、新人や若手選手がベテランと一緒に練習ができるいい機会、という評判だったように思う。

そして、自分が特に応援している岩崎選手や島本選手は、この時点ではまだ具志川にいたため、今回のキャンプ見学ではこの日が私にとっての大本命だった。

朝の島本選手

そして着いた途端、島本選手が坂を上がってくる場面に出くわす。
昨日は宜野座で「好きなチームの選手をたくさんみれて嬉しいな!」という気持ちだったけど、特に好きな選手が目の前を通り過ぎていく迫力はそれとは全然違った。
ついスマホをむけてしまっていたけど、近づくにつれ恐れ多さが限界になりカメラを下げて、お辞儀をしていた(ので上の写真が限界の距離)。
がんばってくださいというのはなんか違う気がして言えなかった。野球選手に対する正しい声がけってなんでしょうか……? いまだに考えています。


天気もぐずついているためか、ウォーミングアップは体育館で行われた。
体育館の裏の扉が開かれていて、お客さんはそこから見ることができる、ということになっているんだけど、なんとなく覗き見している気分に。
写真を撮っていたら、横にいた年配のファンの方が、撮りにくいでしょと前を譲ってくれて優しかった。
平日だし、天気もいまいちなのでお客さんはさほど多くはなく、みんなで譲り合いながら、静かに見守っている雰囲気だった。



たっぷりウォーミングアップを見守った後、岩崎選手が体育館を出て行ったタイミングでブルペンへ向かってみると、ほどなくして投球練習がはじまった。
少しずつ、力を入れていく様子がわかる。
良いボールがくると、キャッチャーの方がすぐに声をかける。声があがると、ブルペンの雰囲気が少し華やぐような感触がある。
球種を宣言して投げるとか、そういった会話の様子が聞こえてくるのも嬉しい。


私がブルペンを見ていたときは、岩崎選手、高橋遥人選手、岩貞選手、それから秋山選手が投げていた。
中でも秋山選手はこの日、100球近くを投げていたように思う。(一番奥なので球数の会話が聞こえなかったのだけど)
私が初めて見た阪神の試合(配信)は、秋山選手と岩崎選手がヒーローインタビューをされた試合だった。(2022年4月28日)
つまり私は、あの試合を見たからここまで来たとも言える。
この日はまだ、もがいているような、少し苦しそうなところもあったけれども、そこを抜けてまた、ヒーローインタビューがみたいなと思う。



ブルペンはとても近いところから見れてすごかった

一緒にきた友人2人は今日沖縄を経つということで、お昼には具志川を離れ北谷に戻った。
最後に北谷の中日キャンプをもう1回見にいったら、友人が好きな高橋選手をついに見ることができてよかった(超プロ野球ウルトラというイベントで1回見たんですけどその時は遠かったので…)。

その後、電動自転車を借りて食べに行った浜屋というお店の沖縄そばが、今回の旅行で1番といっていいくらい美味しかった食事。
夜はあんまりお腹が空かなかったので、沖縄のハンバーガーチェーンA&Wで食べ、スーパーに行ってつまみとビールを買い、ホテルに戻ってゆっくりした。




昨年ワールドカップが開催されたのもあってか、沖縄ではバスケ選手のタイアップ広告を見ることも多い。A&Wにも沖縄のチームの選手とのコラボメニューがあったりしたので、バスケ好きの友人に写真を送ったりもした。
わたしたち、こんなスポーツ好きになってるとは思わなかったですね。


続きます!