4月9日 プチ失恋

久しぶりの日記だ。まったくもって気が向かなかったのだ。

書く気になったのは、小さな失恋をしたから。傷つくことがあると、書きたくなるらしい。

その人はちょっと年下で、住む世界がだいぶ違う人。そんなこと分かり切っていたけど、今ほかに好きな人もいないから、会って話すと、プチ恋愛気分を楽しんでた。向こうだってちょっとは気があったと思う(きっと!)。

一昨日、たまたま彼が仲間数人といるのと居合わせて、親密なその雰囲気に、ちょっとだけ傷ついてしまったのだ。私はけっして手に入れられなかった青春、みたいな。向こうからすると、全然そんなことないと思うんだけど。

失恋にともなうみじめな気持ちも久しぶりに味わいつつ、こんな気持ちに浸るのも、ポジティブよりこっちのほうが楽だから。ちょっと賢くなった私はそんな風にも考えられるようになった。

天気も良かったから、気分を上げるため、自転車で浅草へ行って、たけや刷子で携帯用の羊毛のチークブラシを買い、BORO展観て、合羽橋でホーローの容器を買って帰った。みじめな気分に浸ることはもうないぐらい、心のレベルが上がった。自分の気分を上手にコントロールできるようになることが、大人になるということなのだ。

そういえば、昨夜何やら象徴的な夢を見た。空を飛んでる夢。パラソルか何かにつかまって、空高く、かなりのスピードで進んでいるのだけど、落ちるんじゃないか、と恐々。愛用のヘレン・カミンスキーの帽子を落としてしまう。

幸せになることをどこかで恐れてるのかな。それがいちばんの問題かもしれない。

2月28日 男運と私

昨日10時前に布団に入ったせいか、6時に起きられた。天気もいいし、シーツを洗濯して、ベランダに干して、散歩に出た。いつもより早いので、人も少なくて、心なしか空気も澄んでいる。もう少し暖かくなったら、もっと早く出かけてみよう。

金曜日、会社帰りに雑司が谷のユキさんのところで、タロットで占ってもらった。前に観てもらったのがだいたい1年前で、そのときアドバイスしてもらったことをけっこう真面目に実践してきて、出会いらしきものもあった。この方向は間違っていないか、あと何が足りないのか、などアドバイスしてもらいたかったのだ。

男運はたしかに上がってきているそうだ!やったw。ただ、まだ十分に開ききってはいなくて、出会いだってもっといいのがまだまだあるそうだ!!だから、今の出会いらしきものに固執するのはもったいない、と。

多くの恋愛の相談をうけてきたユキさんいわく、「男運はいきなり開けるものじゃない。1人や2人とごちゃごちゃやって、本物にたどりつく」。そう、「運命の出会い」なんていきなりくるもんじゃない。若い頃はバカだったので、「きっと、ある♡」って信じてたけど。

別に恋愛じゃなくても、日々出会う男性の質が上がってきている気がする。たとえば、いきつけの飲み屋で、これまで出会ったことがないタイプの人と(誰だって、違うのだけど)、常連どおしとして世間話なんかしているうちに、ああ、こういう人か、こういう良さがあるな、なんて気づいて、それをその人がいないときに、その人の話題が出たときなんかに言うと、マスターはきっとその人に伝えているにちがいない(戦略ですな)。すると、いつからかグッと打ち解けた雰囲気になっているのだ。そうなると、心が通いあって、もっとその人の良さが見えてくるし、単純に話していて楽しくなる。いい循環が生まれるのだ。

男って、自信がなくて、繊細なんだな、って思う。というか、私がプライド高くって、上から目線のイヤや女のオーラ出してたのかもしれない。コワッ!

恋愛じゃなくても、親密な関係がたくさんあったら、それだけで人生が楽しくなる。そんなことに気づけるようになったことが、男運上がってきた証拠なのかもしれない。

出会った人の良さを見つけて(女も、ね)、心を通いあわせて、その良いところとつき合っていく。今の世の中ではなかなか難しいかもしれず、損をしてしまうこともありそうだけど(これは私の潜在意識にある恐怖心のせいだろうか)、そんな風に生きられたら、人生の達人の域に達してるはずだ。

1月31日 心がつかれている夜は

昨日は情報量が多い一日だった。

初対面の、濃い人が多く集まる場で、所在なさを感じつつ、6時間ほどすごしたのだ。気づかってくれる人ももちろんいたので、笑顔を作りつつ、でも、いちばん気づかってほしかった人は、何にも感じてないのか、マイペース。それなりに面白い話もしたけど、結局、心から楽しめることなく、引きつった笑顔で、挨拶して別れた。どう考えても、私の存在が面白くないというような悪意のある言葉も向けられた。初対面の人に。微妙なやりとりもあった。あー、疲れた。旦那の親戚の集まる場の嫁はこんな気分なんだろうか。

年上の人に私はつい、気づかいのできる大人のイメージを求めてしまうけど、これはちょっと甘えなのかもしれない。でも、私はその場にいるどんな人にも気づかいのできる大人でいたい。

お昼頃、出かける準備をしているとき、携帯が鳴るので、画面を見ると、会社のオダクラさん。休みの日に電話してくることなんかないので、何か悪いニュース?いやな予感。すぐに出る勇気がなくて、用事をすませて、心が落ち着いたとき、かけ直してみると、「えっ?私かけた」。誤作動だったみたい。私の中の不安が反映されたんだね。

というわけで、今夜は心がつかれているので、心に染みる歌が聴きたくて、一青窃の「歌窃曲」を借りてきて、「時代」なんかを繰り返し聴いている。

1月26日 聴くことの力

今夜は気分がいい。人に話を聴いてもらえたから。じっくり耳を傾けて。
聴いてもらえるだけで、こんなに元気になれるんだって、久しぶりに思い出した。

聴いてくれた相手は、うちの会社の人事部長。ほとんど接点がなかったし、とくにいい評判を聞いたわけでもないけど、今回のリストラに関連して、どうしても確認したいことがあって、思い切ってメールを出したのだ。どうせ確認するなら、人事部長だ、と。下書きを一晩おいて、緊張しながら送信ボタン押して。

質問に答えてもらえるだけで十分だったのに、「お話しを聞きたい」と返信が。大事にするつもりはなかったけど、せっかくの機会なので、終業後、会議室で45分ほど面談をした。

話すことをメモして緊張しながら待っていたのだけど、驚くほどラフに話をしてくれた。人事として、一連のリストラの後、現場がどうなっているのか、気になっていたようだ。もちろん、人事部長としての立場はきちんとわきまえつつ。

「うちの人事は、ぜんぜん動かない」なんて、文句ばっかり言ってる人もいるけど、意外と向こうは「直接会って話したいのに」と思ってたりする。よくあること。

改善のための提案もしてくれた。なるほど、それもありかも、というような。あの人事部長、意外とデキる男かも。今度、同僚もさそって、ランチとかしちゃおうかな。



今日のお弁当。昨日の五目大豆はまぜごはんに。

1月25日 消費に頼らない豊かさ

今年の具体的な目標は、生活のダウンサイジング。リストラがいつ自分の身にふりかかるとも分からない今、生活を見直して、年収300万でも人生楽しめる自分をつくっておきたいのだ。

実際、年収300万で今のアパートに住んで一人暮らしはムリだと思うけど、今の会社クビになっても、年収300万なら派遣でなんとか稼げると思うから、あくまで300万という心意気で。一人暮らしつづけるつもりだってもちろんないけど、今どき経済的に男に頼ろうなんて、モテない女のすることだからねw

人生を楽しみつつ、生活のどこを削るか。けっこう考えた。

◯ランチ代 ➡︎週に3日お弁当にすると、年間約10万節約できる。 体にもいいし、料理の腕もアップw
◯家で飲むワイン➡︎友達が遊びに来るとき以外、禁止。 一人でダラダラ飲むのは体に良くないし、どうしても飲みたかったらお店で。いい出会いがあるかもしれないし♡これで、約10万節約。去年どんだけ家で飲んでたんだ!

これだけで、年間約20万節約できるなんて。まあ、食材費と外食代は若干アップしちゃうけど。

家計簿つけるなんて絶対ムリだけど、本、洋服、化粧品、雑貨など、必要というより趣味で買ってしまうものの見直しのために、記録ぐらいつけようと、元旦から始めてみた。1月ですでに本を5冊、3000円買っていた。ムダな本は買ってないし、豊かなになれたから、これはオッケー。 記録つけるダイエットもあるぐらいだし、記録つけると、意識的になれるから、続けていこう。1年続けたら、いろいろ分かることもあるだろう。

要は、流行や広告や惰性に流されて、安易に消費に頼らず、手作りできるものは手作りして、意識的に自立的に生きることが大事なのだ。そんな自分になれたら、リストラどころか、災害にあったって大丈夫なのだw


今日のお弁当。しゃけ、五目大豆、 ほうれん草の柚子胡椒あえ。しゃけの切れてるところは、朝ごはんのおにぎりの具に使いました。

1月24日 気仙沼ニッティング物語

2、3ヶ月待って図書館から借りた、御手洗瑞子著『気仙沼ニッティング物語 いいものを編む会社』読了。いい本だった。泣くような本じゃないはずなのに、何度も涙を流しながら読んだ。私が今心の深いところから求めている働き方がつまっているからだろう。

被災地の支援、東北のおばちゃんたちの手仕事、ローカルだけどグローバル、などなど、魅力的なテーマもたくさんあるけど、私がいちばん心を動かされたのは、作り手が心を込めた分、商品を受けとった人から反応が返ってきて、それを励みにできるところだ。

三國万里子さんデザインのセーターはデザインのクオリティも高くて、高額。でも、そこに物語があるから、ほしい人が絶えないのだろう。たんなる商品の売買ではなく、大げさに言ってしまうと、愛の交換があるから。

マッキンゼー勤務を経て、ブータンで産業育成の仕事をした御手洗さんは(『ブータン、これでいいのだ』もいい本だった)、経営者の厳しい目と公共的な意識ももちながら、気仙沼の人たちと豊かに交流できる人柄で、素敵なエピソードがいくつも書かれている。東京生まれ、東大卒のエリートでこんな人ってなかなかいないと思う。

気仙沼は、子供の頃、夏に家族で大島に旅行に行ったことがある。真っ白いサラサラの砂浜でひろった貝殻が珍しくて、お土産で友達にあげると喜んでくれたことを今も覚えている。

気仙沼ニッティングは週末お店もやっているようだ。あったかくなったら、大島に旅行がてら、お店に行ってみようかな。

1月17日 東京タワー

昨日の「岩手わかすフェス」のミーティング、なかなかいい雰囲気だった。実行委員長の佐藤さんは、一関出身のまだ20代。広告代理店で働きながら、休みの日に岩手と東京をつなぐ活動をしているそうだ。去年、たまたま見つけて出かけて行った、「いわて時間」というイベントも仕切っていたけど、場を作るのが上手い。あれもひとつの才能だな。

学生から、社会人、主婦までさまざまな人が来ていた。岩手出身がほとんどだけど、親が岩手出身の人、震災を機にボランティアとしてかかわるようになった人など、他県の出身の方もちらほら。盛岡出身者は自己紹介のとき、「実家は岩山のふもとです」とか「盛岡駅の西口の裏です」 なんて、特定できそうなほど細かく紹介していて、ちょっと懐かしい気持ちに。個人情報保護なんてなかった昔はこうだったのにね。

岩手出身というと、それだけで初対面なのにあったかくつながれたりする。田舎があるって、ありがたいことだ。

「わかフェス」では、岩手の食マルシェコーナーもあるという。花巻人として、マルカンのソフトクリームも出展してほしい、と提案した。コップと箸も用意してね。でもあれはやっぱり、あの大食堂で食券買って食べてこそなのかも。濃厚で美味しいけど、ふつうのソフトクリームだから。

ミーティングの後、増上寺境内を歩いていると、猿回しをやっていた。ちょっと足を止めたつもりが、最後まで観てしまった。竹馬とかジャンプも目の当たりにすると、「おーっ」という感じなんだけど、観客に拍手を強要したり、足を骨折したフリをしたり、演技もひねりが効いていた。猿回しも進化してるんだね。昔はは反省しただけで、ウケてたのに。

増上寺へ夜に来たのは二度目。ライトアップされた東京タワーは圧倒的な存在感。でも、どこか懐かしい昭和の佇まい。今年はデートで登ってみたいな。