ブレンデルのベートーヴェン

 けっこう前だが、CDを借りてきて聴いた。
 ブレンデルは、見た目のせいでつい誤解してしまうけれど、本当はとてもエモーショナルな演奏をする人だと思う。

 ブレンデルの演奏で、ハンマークラヴィーアを初めて面白いと思った。ディアベリ変奏曲もそう。
 あるいは年をとったせいで面白さが分かるようになったのか。

Great Pianists of the 20th century
Alfred Brendel II

ベートーヴェン
ピアノソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」
6つのバガテル 作品126
サリエリの主題による10の変奏曲 WoO73
ディアベリ変奏曲
ピアノソナタ第32番

アルフレッド・ブレンデル(ピアノ)

ガヴリリュク ピアノ・リサイタル

 超絶技巧。前半は、音楽的にはなんか普通。後半がやはり良かった。盛り上がり方と音楽がぴったり合っている感じ。
 この人は、とても幸せそうな顔をしてピアノを弾く。

 それにしても、切れたピアノの弦を自分で取り除いてまで、アンコールを続けるというガヴリリュク(笑)。

アレクサンダー・ガヴリリュク ピアノ・リサイタル

(曲目)
バッハ:イタリア協奏曲 BWV971
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 K. 330
ショパン:バラード第2番 へ長調 Op. 38

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スクリャービン:ピアノ・ソナタ第5番 Op. 53
ラフマニノフ前奏曲集 Op. 23より 第1番、第5番
       前奏曲集 Op. 32より 第12番
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op. 36 (第2稿)

アンコール
ラフマニノフ/コチシュ編:ヴォカリーズ Op.34 No.14
ムソルグスキー:展覧会の絵より「キエフの大門」
メンデルスゾーン/リスト編 ホロヴィッツ版:真夏の夜の夢より「結婚行進曲」
ショパン:12の練習曲より、Op.10-3「別れの曲」、Op.10-8、Op10-12「革命」

(2018年1月、紀尾井ホール

YAMATO String Quartet 2017 定期公演東京公演

 強面の外見とはギャップがあって、意外と繊細で優しいシューベルトだった。
 そしてロックと弦楽四重奏は意外とよく合う。ロックといってもプログレだからかな。

YAMATO String Quartet 2017 定期公演東京公演

ヴァイオリン:石田泰尚、執行恒宏
ヴィオラ:榎戸崇浩
チェロ:阪田宏彰


(曲目)
シューベルト弦楽四重奏曲第13番 D804 「ロザムンデ」
シューベルト弦楽四重奏曲第12番 D703 「四重奏断章」
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ピアソラ:ムムキ
ピアソラ:ロコへのバラード
ピンク・フロイド:『狂気』から「虚空のスキャット」、他4曲
レッド・ツェッペリン:ブラック・ドッグ

 (アンコール)ミケランジェロ'70
        カシミール

11月20日 サントリーホール ブルーローズ(小ホール)

ショスタコーヴィチの交響曲第14番

 何か月か前に聴いたCD。この頃はショスタコーヴィチづいていた。

ショスタコーヴィチ作曲
交響曲第14番「死者の歌」

指揮 キリル・コンドラシン
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
ツォロヴァルニク(ソプラノ)、ネステレンコ(バス)

録音:1974年、モスクワ

ハタユキコ展

 8月17日、塩釜の杉村惇美術館というところでやっているハタユキコ展を観に行ってきた。
 この人の絵から伝わってくる、今の日本の社会や政治に対する物の考え方、感じ方が、とても共感するところがあった。
 けっこう好き。
 この方向でガンガンやってほしい。

 こういう若手の展覧会を、地方でもどんどんやってほしいものだ。

 杉村惇美術館も、建物が趣きがあって素敵だった。


ハタユキコ展 夏の幻視

「空海と高野山の至宝」展

 7月20日仙台市博物館でやっていた、「空海高野山の至宝」展へ。

 運慶の仏像って、本当に素晴らしいんだなあ。運慶の素晴らしさに目を開かされた展覧会。
 金剛峯寺八大童子のうち、運慶作の2点が展示されていたけど、表情に深みと誠実さがあって、見とれてしまった。

「空海と高野山の至宝」展