肩叩き
おじいちゃんの誕生日が近いため、プレゼント用の肩叩きカード(カタカ)*1を金券ショップでまとめて購入。敬老の日を過ぎているためか、かなり割安で入手することができた。
少子高齢化の影響もあってか、カタカ市場は年々右肩下がり*2である。近年、ニセのカタカを使って全く無関係な子供に肩を叩かせるという凶悪な詐欺事件も頻発しているため*3、厚生労働省は5000回*4、10000回*5分の高額カタカを廃止することを検討しているという。
しかし、このままでいいのだろうか。肩叩きは日本古来の文化である。聖徳太子は一度に10人の肩を叩くという特技*6をもって冠位十二階を制定し、また、織田信長は無敵を誇った武田騎馬隊を、肩叩きを代わる代わる行うことで撃退することに成功した*7。このような豊かな知恵を、時代の流れに埋もれさせてしまうのは余りに惜しいではないか。
我々には肩叩きという文化を早急に考え直す必要がある。そして、それはまだ遅くはないはずだ。肩こりがこの世から無くならない限り*8。
*2:肩だけに
*3:授業中の小学校に侵入して13人の子供に肩を叩かせた、いわゆる「西東京児童無差別肩叩き事件」などが代表例
*4:額面50万円
*5:額面100万円
*6:聖徳太子は10人の人の話をいっぺんに聞くことができたという噂話が蔓延しているが、これはもちろんデマである。その証拠に、聖徳太子には耳が二つしかなかった。
*7:その後、武田勝頼は肩を叩かれるのが苦手になった。これが人類史上最初のトラウマであると言われている。
*8:WHO(世界保健機構)は、2060年をメドに、肩こりを世界から根絶するための運動をおこなっているが、その効果は今のところはかばかしくない。おととしの総会において「ウイルス性の肩こりは根絶した」と大々的にアナウンスされたが、そもそも肩こりを起こすウイルスなど存在しなかったことが最新の研究によって明らかになっており、各国の保健機関はWHOに対して不信感を募らせている。
少々ごちゃごちゃした話
駅まで行くと、投票日も間近ということで各候補者が熱心に演説を繰り広げていた。
・・・という現実離れした夢を見た。
・・・と言い張る奴と遭遇した。
・・・らしい。
謝罪広告
ふと新聞に目を通していると、社会面の端っこに*1謝罪広告を発見。
「平素は弊社の製品をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。
この度、弊社から発売いたしました新製品は、世界最小・最軽量を実現し、
さらに、性能の方も従来の製品に比べて大幅なパワーアップを果たしました。
もはや最終完成形と言っても過言ではないでしょう。この新製品を超えるものなどあり得ません。
万が一の可能性を目指して、必死で無駄な努力を他社の皆さんがなさっている姿を想像すると、
自然と笑みがこぼれてくるというものです。フッフッフ*2。
おっと、この発言は愚民どもに対するものだったとはいえ失礼でしたね。申し訳ございません。
今後とも弊社へのよりいっそうのご愛顧を、よろしくお願い致します。」
・・・謝ったけどさぁ。謝ってるけどもさぁ。
マッチ売りの少女その2
(その1より続き)
童話内での営業方法の反省を踏まえて、箱売り(当時は1本ずつの販売が主流だった。)、訪問販売、タイアップ商法(近藤真彦のレコードに便乗したのが始まりとされる)などの手法が産み出されたことはよく知られている。
ライター陣営との壮絶な販売合戦が繰り広げられたのもこの頃であり、ライターのその手軽の前にマッチは一時、場末のスナックでしか見ることのできないほどに追い詰められた。
しかしその後、アメリカを始めとした各国とのマッチの最低輸入数量を定めた「京王プラザ合意」が取り交された結果、国策としてマッチの販売が促進され、「マッチ景気」とまで呼ばれる未曾有の好景気となった。そして、ライターを製造していた会社は軒並マッチ会社に吸収されることとなったのである。
(続くんじゃないかなぁ)