活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

マンガしか読んでないじゃないか

ひさびさにブログを更新。
パソコンも新しいものに買い替えて、引っ越しもして、ちょっとご満悦です。

『戦場の魔法使い』は設定や世界観が好きだったんですが、
肝心の戦闘シーンが面白くなくて、やっぱり人気がなかったんですね。
4巻のラストは無理やり終わらせた感がハンパない。


個人的に大好きな『この世界がゲームだと俺だけが知っている』。
ストーリーや展開を考えると、他のマンガのほうが全然面白いんですが、
この非リア充さが大好きです。
猫耳猫」の開発スタッフや、時折出てくるプレイヤーキャラ、嫌いじゃないですね。


そして、ついに完結した『僕だけがいない街』。
アニメ版ももちろんコンプしました。
まさかのラストシーンがアニメ版、マンガ版、両方とも同じとは。
まあ、あの終わり方が一番落としどころの展開ではありますが。

君たちにはがっかりだよ

この間、TVでも放送され、現在『TED2』が公開されている『TED』。
映画のパクリ、ほのめかしなど、ハリウッド映画を知っていると、
ネタが分かるけど、そうでないとちょっと理解できない部分も多い。

ギャグがそんな感じで、ストーリーもはちゃめちゃなので、
楽しめる人とそうでない人の差が激しいかなと。

楽しみにしていたんだけど、あんまり感情移入もできなかった。


鑑定士と顔のない依頼人 [DVD]

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GEOで面白そうかなと思って借りてみたけど、ラストが……。
ストーリーやミステリは面白かったものの、
ラストのどんでん返しはバレバレで楽しめなかった。

最後まで頑張ってよ。

いやぁ、映画ってホント、いいものですね。

映画館で観たかったんだけど、なぜか観なかった作品。
4人の俳優を、12年の歳月をかけて撮影。


結論を言うと、何も起こらなかった。
本当に6歳の少年が18歳になるまでを描いた作品です。
撮影手法は面白い。ただ、エンタメではない。


最近、こういう何も起こらない作品が増えた気がするのは気のせい?


最初の少年を撃つまでに、だいぶ時間をかけたから、
戦争だけど子どもを殺すことに対する矛盾を描くのかと思ったら……。


まあ、それはいいとしても、どう結論づけるのかと思えば、
英雄的な終わらせ方。イラク戦争は正義がなかったと言われるだけに、
この終わり方はいかがなものか。


タイムトラベルもの、家族ものとしても微妙。
悪くないけど、よくもない。
そこそこ面白かったけど、どうなんでしょう。

最近見た映画

怒濤の勢いで映画を堪能。



あと、いくつか見たんだけど、忘れた……。
まあ、それくらいの映画だったということです。

何事も戦略は大事ですね


倉山満・松原好之『偏差値40の受験生が3か月で一流大学に合格する本』

【おすすめ度】
★★★☆☆


【あらすじ/概要】
これまでの塾・予備校や勉強の仕方を戦略なしと切り捨て、
大戦略」−「戦略」−「作戦術」−「戦術」という段階に受験勉強を直しています。
その中で「大戦略」「戦略」が足りないために合格しなかった受験生が大勢いると喝破。
受験を俯瞰し、そこから細部へと落とし込む内容です。


合わせて今の大学は本当の意味でのユニバーシティではなく、
単なる就職予備校に成り下がっていると説明し、
だからこそ、学歴を手に入れるために戦略が重要であると説いています。


戦略次第でGMARCH、阪大以下を合格することは可能で、
受験科目の選択から勉強の仕方まで細部にわたって解説。
何をどうしてよいのか分からなかった受験生にとって、
まさに福音と言えるでしょう。


【書評】
かつて受験産業に籍を置いていた人間から言わせていただければ、
言っていることの2/3は合っています。
では、何が間違っているのか。
正確に言えば間違っているのではなく、曖昧にしていると言った方がいいでしょう。
それは「本書はどれくらいのレベルの受験生に向けているのか」です。


本書は高校偏差値50〜60の(似非)進学校にいる、
勉強の仕方がよく分かっていない運動部出身者だと考えています。
しかも、現役とは言及せず、一浪を視野に入れているものだと思われます。
ここを曖昧にすると、実は高校偏差値50未満の
箸にも棒にもかからない生徒達も同じようなやり方で
有名大学に行けると思われるので要注意です。
(本書に限らず、多くの受験勉強の仕方はそうですが。)


そのうえで、本書の視点は非常に面白いです。
多少左翼的発言や過激発言、「中央大を持ち上げすぎじゃない?」と思うところはあるものの、
本書の内容は受験生に非常に役立ちます。
例えば「大学は就職のためと割り切る」
「受験には「正解」があるからこそ易しい」
「受験業界の実態」「こんな教師はダメだ」あたりは
他がほとんど言わない部分なので、受験生も参考になるはずです。


確かに受験には正解があり、それは出題者の意図です。
しかも、その意図は(有名大においては)おおむね大学の建学の精神と大学教授で理解できます。
この2つによって受験科目の配点、出題範囲、レベルなどが決まります。
受験を征するために戦略は必要不可欠です。
大学受験の入門書として、ぜひともおすすめする一冊です。


【参考・類似書籍】

僕たちのジャンプが帰ってきた

堀越耕平
【おすすめ度】
★★★★★


【あらすじ/概要】
誰もが「能力」を持った世界。特に優秀な能力を持った人間はヒーローとして活躍している。その一方で、敵(ヴィラン)として悪事を働くものも。
そんな世界で、まったく能力を持たない中学生・緑谷出久(いずく)。幼なじみの爆豪(一級の能力を持つ)に「デク」とバカにされながらも、ヒーローになる夢を諦めていなかった。ヒーローになるための高校・雄英高校のヒーロー科を目指していた。
そんなある日、伝説のヒーロー・オールマイトと出会い、彼の運命が大きく変わる。


【書評】
「私が来た!」
久しぶりにジャンプらしい作品が来た。まさに「努力・友情・勝利」を体現する作品だ。
無能力の少年・出久が伝説のヒーロー・オールマイトと出会うことで、ヒーローになるチャンスを得る。だが、それは無条件に与えられるものではない。彼が誰よりも努力することで使いこなせる能力だ。
この物語は弱虫な少年が少しずつ成長し、ヒーローになる物語だ。序盤で片鱗を魅せるものの、出久は決して強い少年ではない。むしろ、爆豪に恫喝され、びびってしまうような少年だ。それでも彼はヒーローになるためにひたむきな努力をする。


かつて少年だった、そして今、少年の男の子にはたまらない作品だろう。
何が面白いかって、『ドラゴンボール』や『ワンピース』に心躍らせたように、本作は紛れもない冒険譚だからだ。しかも、その主人公は私たちのような普通の人間。これで面白くないわけがない。
しかも、オールマイトだけが劇画調。アメコミ好きにはたまらない演出だ。さらに、オールマイトの言動は少年達があこがれるヒーロー像そのまま。『ワンパンマン』のサイタマが邪道ヒーローなら、本作のオールマイトは王道ヒーローと言えるだろう。


本作はぜひとも2巻まで読んでほしい。
1巻だけでは、この興奮は共有できない。2巻の敵(ヴィラン)連合が襲ってきてから、巻末ラストシーンまで考え抜かれた構成・演出に仕上がっている。2巻を読み終わったあなたは「あーっ! 3巻はまだか」ということ間違いない。


【参考・類似書籍】
この作品も嫌いではないが、著者がこんなに化けるとは。