辰野金吾が設計した東京駅(丸の内北口)(2007年2月18日)


東京に行ったら行ってみたいところの一つが東京駅でしたが、今回たまたまその機会を得ることができました。
この東京駅は明治時代の建築界の巨匠である辰野金吾によって設計されたものですが、この辰野が岩手県出身の建築家である葛西萬司と共同で設計したのが旧盛岡銀行、現在の岩手銀行中ノ橋支店でした。
赤レンガを基調に、白い石を帯状にめぐらせたデザインは「辰野式」とも言われるそうです。
写真等で見た印象では、岩手銀行中ノ橋支店と似た雰囲気はありましたが、そもそも建物の規模が全く違うようですし、どんなものなのか見てみたいと思っていたのです。


改札を出ると、広々とした空間が広がっていて、見上げると8角形の構造になっていることが分かり、また、天井はドームになっていました。
外に出ると、全長320メートルもあるというだけあって、さすがに大きく、カメラにとらえきれませんでした。その壮大さにはやはり驚かされました。
向かって左側が丸の内北口、中央にある正面玄関は皇室専用だそうで。さらに右側には、東京ステーションホテルと丸の内南口があります(時間がなくて見に行かなかったんですが)。


丸の内界隈に出ると、日曜日のためか思いのほか閑散としていました。地下鉄の工事なのか道路の工事なのか知りませんが、バリケードが組まれていましたよ。
そこから皇居外苑に行き、堀に沿って歩くと、ジョギングをしている人が多く見られました(東京マラソンに出たのだろうか)。都心のど真ん中とはいえ緑も多く、気持ちよいだろうなと思いました。



天井を見上げる



(参考)岩手銀行中ノ橋支店(2005年8月13日)

函館護国神社(2007年1月13日)


友人がお守りを買いたいということで、護国神社に行ってきました。
なぜこの神社を選んだのか尋ねると、「なでふくろう」という石の置物に惹かれたそうで。頭や目などをなでるとその場所が良くなるということです。フクロウは「不苦労」とも言って昔から縁起物として慕われているのだそうです。


函館護国神社は、函館山の麓、海と街を見下ろす場所にあります。静かな広い敷地に、左右対称に近い、風格ある社殿を持っています。久しぶりに積もった雪がいっそう静粛な雰囲気を引き立てていました。
なでふくろうもちゃんとありましたよ。
初詣の時期は過ぎていますが、訪れる人がちらほら見られました。
お守り等の売店を兼ねた社務所の中では、せっせと何かの作業をしている様子が見えました。
ふくろうのお守りや縁結びのお守りなど、いろいろなお守りが売ってありました。


函館護国神社には、戊辰戦争の終盤、箱館戦争で戦死した新政府軍の兵士がまつられています。
また、全国おおむね各県に1ヶ所ある指定護国神社の一つでもあります。
ちなみに、全国の護国神社はかつて招魂社という名称だったもので、靖国神社も改称する以前は招魂社の一つだったのだそうです。



社殿の全体像

帯広市 旧国鉄広尾線 幸福駅(2007年1月3日)


正月は日高の親戚の家に行っていたのですが、雪も少ないので、少し足をのばして帯広まで行ってみました。
途中、旧国鉄広尾線幸福駅に立ち寄ってみました。写真は、デジカメを忘れたため携帯のカメラで撮影したものです。
実はここも学生時代にサイクリングで訪れたことのある場所なのですが、10年以上経った今もほとんど変わらない様子でした。変わったことを探すとすれば、大量の名刺や使用済み定期券などに混じってプリクラシールがけっこう貼ってあることくらいでしょうか。立派な駐車場ときれいなトイレも当時はなかったような気がします。
駅の前には土産物屋が数軒あるものの、正月のためなのか、あるいは冬期間のためなのか、全て閉まっていました。「愛国-幸福」の記念切符は、おそらく今も売っているのではないでしょうか。
家に帰ってきてからふと思い出して引き出しの中を探してみると、愛国-幸福の記念切符をかたどったキーホルダーが出てきました。前に訪れたときに購入したものです。


広尾線が廃止されたのは1987年2月とのことですが、小さな無人駅が廃止から20年も経った今でも観光の場所として生き続けているのは、とても珍しく感じられます。
もともと、1973年にNHKの番組で放送されたことがきっかけとなって、「愛の国から幸福へ」のキャッチフレーズで全国的にブームとなったものだそうです(Wikipediaによる)。愛国駅→幸福駅間の切符は爆発的に売れ、他にも大正駅幸福駅、新生駅→大樹駅なども活発に発行されたそうです。
今回は立ち寄らなかったものの、幸福駅の隣には大正駅があって、サイクリングの時に訪れていました。当時のアルバムを引っ張り出してきて見てみると、駅舎のホーム側に「大正幸福になる」(ふりがなは「たいそうしあわせ」)と書かれた横断幕が張ってあったとのメモ書きがあります。当時の写真では、大正駅帯広市の駐輪駐車場として保存されていましたが、今はどうなっているのでしょう。
現在、幸福駅では、帯広市商工観光部によって、「幸福駅ハッピーセレモニー」という結婚式風のイベントが夏期を中心に行われているそうです。詳細は下記のURLをご覧ください。


幸福駅の後、愛国駅にも行ってみましたが、こちらは冬期間は日曜日のみの開館(確か)とのことで中には入れませんでしたが、現在も交通記念館として保存されていました。


ちなみに、訪れる順番は、愛国駅→幸福駅が正しくて、幸福駅の後に愛国駅を訪れるのは良くないらしいです。全く知りませんでした。


帯広では、豚丼を食べました。シンプルな食べ物ではありますがおいしかったです。
その後、帯広の街を少し散歩しましたが、割とコンパクトにまとまっている印象でした。中心街に関しては函館よりも立派に感じました。帯広の人口は17万人とのことなので、函館の半分近くです。
函館の場合、大門・本町・美原(人によっては十字街や湯川も加えるのかもしれませんが)、さらには郊外のロードサイドへと拡散している現状にありますが、何とかならないものかと思わされました。


幸福駅のホームページ(幸福駅ハッピーセレモニー)http://www.city.obihiro.hokkaido.jp/hp/data/page000003500/hpg000003437.htm

クリスマスファンタジー期間中の金森赤レンガ倉庫群(2006年12月10日)


はこだてクリスマスファンタジー期間中のベイエリアを歩いてみました。
函館では少し前に数センチほど雪が積もったのですが、ここ数日間で市街地の雪はほとんど解けてなくなりました。この日は、冬らしい風の冷たい日で、陽光は差しているものの、時折小雪の舞う天気でした。

私は函館市民なので、観光地に足を運ぶことはあまりないのですが、金森倉庫に限っては、アクセサリー関係のショップなど面白い店がいくつか入っているのでたまに来ています。
この辺りに来ると、いつもたくさんの観光客が来ています。歩いている人の会話から別の地域の方言が聞こえてきたり、地図を広げていたり、服装がいかにも「北海道の寒さに備えて来ました」みたいな感じだったりするのですぐ分かります。

今はクリスマスファンタジーの期間中ということで、金森倉庫のすぐそばの洋上には大きなツリーが浮かんでいました。例年どおりではありますが、今年もカナダのハリファクス市から贈られたモミの木を使用しています。もちろん、昼間なので電飾は点灯していませんが、夜には華やかなイルミネーションに彩られます。

赤レンガ倉庫群もクリスマス仕様になっていまして、サンタのぬいぐるみが壁をよじ登るようなかたちで取り付けられていました。
外は寒いのですが、中は暖房が効いているので助かります。
中も人がたくさんで、洋菓子店スナッフルスの前にはいつものように人だかりができていました。サンタさんとの記念撮影が行われていて、希望者が多くて行列ができていました。

私は、連れとアクセサリーショップを見た後、明治館を見て、さらに土産物店を少し見て帰りました。

はこだてクリスマスファンタジーは25日までです。



2006 はこだてクリスマスファンタジー(公式サイト)

http://www.hakodatexmas.com/

江差町 開陽丸と夕陽(2006年11月25日)


日曜日、天気が良かったので久しぶりに車で遠出することにしました。
遠出とはいっても函館から日帰りとなると行く場所は限られているのですが、今回は江差に行ってきました。江差に行くのはかなり久しぶりだと思います。
よくあることではありますが、今日も少し出遅れたので、到着する頃には夕方になっていました。陽もだいぶ短くなりました。来る途中、峠付近では道路脇に雪が見られました。
江差というのは歴史と文化をもった街ではありますが、レジャー施設は乏しく、既に夕方近くになっていることもあって、いにしえ街道を車で通った後、何となく鴎島に向かいました。
ちなみに、いにしえ街道のそばにある神社で結婚式が執り行われていました。いにしえ街道は趣のある通りで(ただし、もう少し人が歩いていてもよいと思うのですが。)、そのような場所での挙式も趣深く感じられました。
鴎島まで来て車を降りると、想像以上に風が冷たかったので、島を散歩するのはやめて、開陽丸の周辺を散歩しました。引き潮なのか、開陽丸の船尾まで砂浜がつながっていました。


開陽丸は幕末期の徳川幕府の軍艦で、建造後間もなく戊辰戦争が勃発し、旧幕府軍榎本武揚らを乗せて北海道へやって来たものの、1868年11月江差沖で座礁、沈没しました。建造後わずか1年7ヶ月での出来事だったそうです。
その後1990年に実物大で復元され、貴重な資料を展示する資料館として公開されています。実物大といっても今の時代の感覚で見ると小さく感じますが、当時としては最強だったそうで、確か、これ1隻で津軽海峡を制圧できると言われていたと何かで読んだ記憶があります。
平成16年の台風18号によって相当な被害を受けたようですが、今では無事に復旧して見学できる状態になっていました。
今回も時間の都合で中を見学できなかったのですが、いずれきちんと見学したいと思います。

教育大通のイチョウ並木(2006年11月5日)


先週の日曜日に撮影したものです。まだ緑色の木が多いものの、きれいな黄色に色付いた一角がありました。今週は立て続けに嵐に見舞われたので、黄色の葉だけでなく緑の葉までも散ってしまったのではないかと心配されます。
イチョウ並木と対面して、教育大学のグラウンド側に赤く色付いた木々(何という木なのかは分かりません)が立ち並んでいて、歩道は秋の通路と化していました。

大沼の紅葉(2006年10月29日)


先週の日曜日に大沼公園に行ってきた時の写真です。
ここの紅葉はもう終わりに近づいていて、全体的に色が濃いめでした。
久しぶりだからと、ペダルボートをこいだのですが、船着き場のある入り江のあたりは色付いた木々でうっそうとした雰囲気さえ感じられました。入り江の外に出ると、下の写真のように雄大駒ヶ岳の風景が広がりました。


大沼に来ると、いつも大沼だんごを食べるのですが、今回はそれに加えて大沼ビールを買って帰りました。私が選んだのは、「苦みが少なくて香りが良く喉ごし抜群」というケルシュの350ミリリットル缶。おいしく飲ませていただきました。気付いたのは、賞味期限が2ヶ月しかないことです。このビールは生きているのですね。


大沼ビール(公式サイト)
http://www.onumabeer.co.jp/


大沼と紅葉と駒ヶ岳(2006年10月29日)