「現代詩/詩論研究会」第2回の活動報告、第3回のご案内

 2013年1月5日(土)に、「現代詩/詩論研究会」第2回が開催されました。参加者は11名、今回も遠方からの方を含め、たくさんの方がご参加くださいました。ご参加くださったみなさまには拙い発表をお聞かせし、恥ずかしい限りですが、みなさまが盛り上げてくださったおかげで、とても有益な議論ができたように思います。どうもありがとうございました。また、今回の会合には参加できなかったみなさまも、時間の許す範囲で次回以降ご参加いただければ幸いです。

 今回、加藤が発表した際の資料を、以下のウェブサイトで公開しております。必要な方は、ダウンロードしてください。

http://rivista.arrow.jp/genshiken/

 次回・第3回は、3月16日(土)14時から、下関・梅光学院大学での開催予定です。『四千の日と夜』『言葉のない世界』を中心に、田村隆一の詩を検討します。発表者は渡辺玄英さんです。年度末の慌ただしい時期だと存じますが、どうぞ奮ってご参加ください。また、周囲にご関心のある方がいらっしゃいましたら、ご吹聴いただければ幸いです。

 何か不明な点などございましたら、遠慮なくお問い合わせください。

 それでは、次回の「現代詩/詩論研究会」でみなさまにお目にかかれるのを、楽しみにしております。

「現代詩/詩論研究会」第1回の活動報告、第2回のご案内

 去る2012年9月8日(土)に「現代詩/詩論研究会」第1回が開催されました。参加者は10名、遠方からもたくさんの方がご参加くださり、会の最中はもちろん、懇親会まで継続して熱い議論が行われました。ご参加くださったみなさま、どうもありがとうございました。また、残念ながら今回の会合には参加できなかったみなさまも、時間の許す範囲で次回以降ご参加いただければ幸いです。

 今回は、徐載坤さんに鮎川信夫の詩についてご発表いただきました。その資料を、研究会のウェブサイトで公開しております。必要な方は、以下からダウンロードしてください。
http://rivista.arrow.jp/genshiken/

 次回・第2回は、「現代詩とは何か」を中心に、鮎川信夫の詩論を検討します。発表者は加藤邦彦です(果たして準備が間に合うかどうか……)。2013年1月5日(土)14時より、下関・梅光学院大学で開催します。新年を迎え慌ただしい時期だと存じますが、どうぞ奮ってご参加ください。また、周囲にご関心のある方がいらっしゃいましたら、ご吹聴いただければ幸いです。

 次回研究会にご参加いただける方は、お手数ですが12月21日(金)までに連絡係・加藤邦彦までメール等でご連絡ください。なお、参加者からは会費として1000円いただきます。
 また、会終了後、17時30分ごろより下関駅周辺で懇親会を行います。会にご参加くださる方は、懇親会への出欠もお知らせくださいますようお願いいたします。

 そのほか、何か不明な点などございましたら、遠慮なくお問い合わせください。

 それでは、次回の「現代詩/詩論研究会」でみなさまとお目にかかれますこと、楽しみにしております。

「現代詩/詩論研究会」活動報告および次回のご案内

 去る2012年7月18日(水)に行われました「現代詩/詩論研究会」最初の会合は、急なご連絡、しかも平日開催にもかかわらず、8名もの方がお集まりくださり、懇親会会場に席を移したあとも深夜まで、熱心な議論が続きました。ご参加くださったみなさま、どうもありがとうございました。また、残念ながら今回の会合には参加できなかったみなさまも、今後時間の許す範囲でご参加いただければ幸いです。

 その最初の会合ですが、当初の予定では北川透さんが鮎川信夫の詩についてご発表くださる予定でした。しかし、これから戦後の現代詩および詩論を題材としていくにあたって、基礎的な問題の所在を探っておく必要があるのではないか、という北川さんからのご提案があり、発起人3名で協議した結果、急遽、「〈戦後詩〉という空間――体験とレトリック(修辞)について」というテーマで北川さんにご発表いただくことに変更しました。

 つきましては、その最初の会合を「第0回」とし、次回・第1回から、当初の予定通り、まずは戦後詩人から検討していきたいと存じます。

 次回・第1回は、もともとの予定をスライドさせ、鮎川信夫の詩を検討します。ご発表は、韓国の徐載坤さんにお願いしました。みなさまの便を図りまして、2012年9月8日(土)14時より、下関・梅光学院大学で開催したいと存じます。遠方で難しい方も多いと存じますが、どうぞ奮ってご参加ください。また、前回と同様、周囲にご関心のある方がいらっしゃいましたら、ご吹聴いただければ幸いです。

 なお、活動の記録や、今後の予定等を記したウェブサイトを作成しました。URLは
http://rivista.arrow.jp/genshiken/
です。第0回の北川さんの発表資料も、ここからダウンロードできます。ご参照ください。(このURLも、ご吹聴いただいて結構です。)

 お手数ですが、9月8日の研究会にご参加いただける方は、8月末までに連絡係・加藤邦彦までご連絡ください。なお、参加者からは会費として1000円いただきます。
 また、会終了後、17時30分ごろより下関駅周辺で懇親会を行います。会にご参加くださる方は、懇親会への出欠もお知らせくださいますようお願いいたします(土曜日なので、お店の予約が必要です)。

 何か不明な点などございましたら、遠慮なくお問い合わせください。

「現代詩/詩論研究会」でみなさまとお目にかかれますこと、楽しみにしております。

「現代詩/詩論研究会」を開催します

 このたび、下記のような研究会を立ち上げることになりました。
 第1回目は7月18日(水)に開催します。発表は北川透さんで、『現代詩文庫9鮎川信夫詩集』(思潮社)のなかから「3兵士の歌」、「4イシュメエル」を中心にご発表いただきます。時間は18時からで、そのあとの討議を含めて2時間半程度を予定しています(その後、懇親会を行います)。
 参加希望の方、興味のある方は、連絡係・加藤邦彦までご一報ください。折り返し詳細をご案内差し上げます。また、今回は無理でも、次回以降のご案内がほしい方も、ご連絡いただければ幸いです。多くの方がご参加くださることを期待しています。

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拝啓 初夏の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。
 さて、このたびわたしたちは、現代詩に関する研究会として「現代詩/詩論研究会」を立ち上げることにしました。戦後すでに70年近くが経過し、その間に無数の現代詩/詩論が書かれてきました。しかし、それらに対する批評的なアプローチはこれまでにも多くありましたが、研究としてはまだまだ不足している、といわざるをえません。今回、戦後以降の現代詩/詩論に関する検討の機会を持とうとわたしたちが考えたのは、そのような事情からでした。
 開催は年4回程度、場所はわたしたち3名に関わりがある下関市梅光学院大学で行います。下関まで足をお運びいただくのは難しいかと存じますが、ご事情の許す方は、どうぞ奮ってご参加ください。
 今回は、下関近隣や九州方面にお住まいの方で、近代詩や現代詩に関心のありそうな方を中心にご案内差し上げますが、周囲に関心のありそうな方がいらっしゃいましたら、この研究会のことをぜひともご紹介ください。参加資格は特にありません。学生、大学院生、詩を書いている方や一般の方も歓迎です。ただし今後、参加者には発表をお願いすることがあります。また、開催1回につき、参加者からは会費として1000円いただきます。これは、できれば年に1回、研究会の成果として冊子を作成し、その費用の足しにしたいという考えからです。
 お手数ですが、第1回研究会にご出席いただける方は、連絡係・加藤邦彦まで事前にご連絡くださいますようお願いいたします。また、第1回目の参加は無理でも、ぜひ今後も案内がほしいという方は、その旨お知らせいただければ幸いです。
 何か不明な点がありましたら、どうぞご気軽にお問い合わせください。
 みなさまと「現代詩/詩論研究会」でお目にかかれることを期待しております。
 以上、まずは略儀ながら書中をもちましてご案内いたします。 敬具

北川透 渡辺玄英 加藤邦彦

『ベルセルク 黄金時代篇II ドルドレイ攻略』

一昨日観た『ベルセルク』。ドルドレイ攻略戦、息の詰まるような攻防。やはり戦闘場面は登場人物たちが動くとたまらない。原作も動くような描写が十分できているが。原作の重要な場面をいくつかはっしょっているが、それが1作目のときより気にならなかった。むしろ、ガッツが鷹の団を出ていく際のグリフィスとの対決は、グリフィスの心理描写を省略して成功していた気がする。映像だけで心理描写ができていたから。原作好きも素直に楽しめる気がするよ、今回のは。それにしても、ガッツとキャスカのダンスシーンには笑った。あのガッツがねえ(笑)。

『大山倍達の遺言』

大山倍達の遺言

大山倍達の遺言

大山倍達の遺言』読了。圧倒的カリスマを失ったあとの極真会館の分裂劇を描いたノンフィクション。みずからの立ち位置の面で、ノンフィクションとしては問題がありそうだが、内容はとてつもなく面白い。極真の分裂の内実について初めて知れたこともさることながら、そこに描かれた人間ドラマが物語として秀逸。正論であることはわかっても、人間とはそうやすやすと感情がついてこない存在であることをしみじみと実感。トップダウンと合議制、執行部と構成員の関係など、ちょうど自分の置かれている状況とも重なり、興味深かった。そういう意味ではこの物語は決して他人事ではない。

『インセプション』

 昨日のレイトショーで『インセプション』観た。面白かった! 以下、とりとめのない感想。ネタバレ注意。





 単純化してしまえば、要するにこの話は「我々が現実と思っているものは、実は現実ではないのではないのか」という内容。その問いが、ラストで視聴者に強烈に突きつけられているわけだよね。かつてコブの妻であるモルが自殺したとき(これも果たして現実かどうか、もしかしたら彼女がいっていたことが正しいのではないか)にコブにいったセリフを、今度は虚無の世界でサイトーにいうコブ。そうして帰ってきた子どもたちと会う世界は、果たして現実かどうか。ラストはいかようにも解釈でき、深読みしようと思えばいくらでもできそう。個人的には現実世界でいいじゃんと思うが、どう解釈してもこの映画のテーマそのものは変化しないだろう。でも、このラストがあるからこそ、この映画は余韻が残り、心に響くんだよなあ。

 ところで、この映画を観ながら、いくつかの物語を思い出していた。まず、真っ先に思い出したのは最近3Dで話題になった映画『アバター』。あの映画を、僕はリアルを捨て、バーチャルリアルで生きることを決意する人の物語と受け取っているんだけど、『インセプション』はまさに「現実に戻るべきかどうか、このままバーチャルな世界で生きていってはいけないのか」を話の中心に置いている。また、無意識・潜在意識(しかも自分の)に潜っていくのは村上春樹世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』。何が現実で何が夢かというテーマは押井守監督の『うる星やつら ビューティフル・ドリーマー』。当然、無意識へのダイブで同じく押井の『攻殻機動隊』も連想するよね。あと、コブと妻がともに年老いた(これもコブの創り出した幻想?)という辺りから、ケン・グリムウッドの名作『リプレイ』も。一度生きた人生をもう一度生き直すのは、とても過酷なことだろう。その意味で、妻が現実で目覚めたときのショックはとてもよく分かる。そういえば、最初の日本風の家屋はタランティーノ監督の『キル・ビル』みたいだった。途中で栗原千明が出てくるかと思ったよ(笑)。

 僕がこの映画が面白いと思った最大の理由は、上述の「バーチャルな世界で生きる」という点。エヴァ花沢健吾の『ルサンチマン』、東浩紀の『クォンタム・ファミリーズ』、ゲームなどで展開された『.hack』シリーズなどと絡めて、そのことをを一度どこかでがっつり論じてみたいと思っているが、果たしてそれはいつの日になることやら。