TVドラマ「ウルトラQ:1/8計画」★★☆

katsu7032007-02-04

高度成長期の過密化していく都市の批判で当時は社会性もあったのだろうが、たいして面白みもないテーマを特撮で引っ張っていく。
それにしても特撮のレベルの高さに驚かされる。電線で感電するシーンなどはさもありなんという感じで笑ってしまう。
シスターが出るが子供たちは何の違和感もなく受け入れている。当時からキリスト教徒の数はどのように推移しているのだろうか。たぶん減っているのだと思うけど、アメリカとの関係を踏まえて社会の変化をからめれば面白い研究になりそうだ。もうだれかやってるんだろうな。
最後のオチはご愛嬌。

ドラマ「刑事コロンボ 美食の報酬」★★★☆

katsu7032007-01-30

ちょっとグロな表現(おいしそうななずの料理がなんだかグロ)やコロンボが襲われるのではと勘違いさせる演出が、いかにもジョナサン・デミというか「羊たちの沈黙」っぽい感じ。コロンボの中では好みの方。ふぐの毒が使われたためか日本料理にひっかけてお決まりの芸者が出るがそのときの三味線の旋律がなんだか国籍不明の感じになっているのが面白い。まぁ、適当に弾けと言われたんだろうな。

映画「エリザベスタウン」★★★

katsu7032006-09-16

これはハッピーエンドなのだろうか?
最初は人生山あり谷ありの人生訓的なストーリーと思っていたが、いつのまにかラブストーリーが本流になって拍子抜けした感じ。
まあ、監督が一番見せたかったのはスーザン・サランドンのスピーチだったような気がする。あの場面は秀逸。

映画「キューポラのある街」★★★☆

吉永小百合のための映画。
一昔前の少女マンガの主人公のキャラクターそのままではあるが、吉永小百合が演じることで今観ても魅力的。
この時代、左がかっていることは貧困と不可分のことであったのだなぁ。
当時の大多数の人々は貧しかったのだから、多くの人々にとって左気味であることは生活そのものだったのだ。
父親が職人であることに固執して、組合を毛嫌いするシーンがあり「おや?」と思わせるが、結局は最後に組合の力で職場復帰を印象付けるための伏線でしかなかった。
この親父は「自己中心的」と散々罵られる(笑)がこの時代実際にこんな言葉を使ったのだろうか。
朝鮮人一家の帰国シーンが印象に残る。
悲劇はあくまで家族との別れであり、北に帰ることではない。
当時の北朝鮮は貧しい人々にとって新国家建設の夢の国であったのだなぁ。
浜村純がちょい役だがはまり役。
最近は経済より政治を上とする声をたまに聞くが、この映画を現在の眼で観れば、政治は経済の結果であることがよくわかる。
クレージーの映画と対極にあるようなこの映画で「スーダラ節」が流れているのが印象的だった。
ラストシーンの広く輝く道はあまりにも直接的なアナライズ、監督一作目の希望も重なっているのか。
ともあれ、”この映画の”吉永小百合はすばらしい。

映画「SAW2」★★☆

katsu7032006-05-20

どうなんだろう。個人的には伏線の張り方など1が好みだが。登場人物が増えたせいで、手が廻らなくなった感じ。シナリオの密度は明らかに低くなってしまっていると思う。最大の謎と思われた?金庫のナンバーと虹の話も出し方の割りに中途半端。犯人を袋叩きにするのも中途半端なカタルシス。1と比較すると失敗作だと思う。