カクカクの北海道Uターン週記

「元」日本語教師 /「元」旧司法試験受験生によるカクカクの北海道Uターン週記

道順失認

 今日は朝から岐阜県揖斐川町へ(妻のアッシー君を仰せつかった)。彼女は向こうに泊まるので、夕方前に現地で別れ、独りでR21→名神道を走って帰って来た。
 
 私の方向音痴については何度か書いている。今日も帰りは“ロンリードライブ”(こちら参照)となったわけで、やはり相当緊張した。
 
 この方向音痴だが、ひょんなことから、恐らくコレだ、というものに辿り着いた。ズバリ、道順失認こちら)である。
 ブラピ*1のカミングアウトで有名になった相貌失認(こちら参照)と同様、高次脳機能障害の一種である。ネットで見る限り、症例などがいちいち当てはまる(まさにその通り!)。私を最もよく知る他人(妻)に聞いても、それっぽいようだ。
 昔からなので、ボケてきたというわけではなさそうだ。先天的なものか、子どものころに頭でも打ったかではないかと思ったりしている。
 
 平たく言うと、それなりに知っている場所が2つあるとする。それぞれの付近はまあそれなりにわかる(把握することができる)のだが、両地点の位置関係がさっぱりわからない、というようなものである。
 例えば、よく行くAEON(自宅からクルマで15分程度)。近くまで行けばわかるが、自宅からどうやって行けばいいかがわからない。道順の地図が書けないのである。AEON付近の地図は(アバウトにだが)書ける。自宅周辺も同様である。しかし、両者が繋げられないというわけである。
 
 とにかく、そういうことがまるっきりわからないので、周囲の人の“把握力”が不思議でたまらなかった。私にとっては、裏側にしてあるカードの数字と同じで「わかるわけがない」と思うわけだが、どういうわけか周りの人にはそれがわかるのであった。
 わからないと言うと、周りは呆れるか怒るかである(ふざけるな、という具合*2)。今の同僚も恐らく、「京都のことを覚えようとしないヤツ」、「いつまでも馴染もうとしないヤツ」と思っているに違いない。
 
 これでは生活に支障が出るため、何とかして補っている(カードの場合も、他のカードを全て確認すれば、当該カードがあぶり出せるではないか!)。入念な下見や、異常に早い出発、等々である。無論、最良の手段は「妻に聞く」なわけだが、そのテが使えない今日のような場合は、本当に往生するのである。
 今日のロンリードライブも、日本列島の右の方から帰ってきた、ぐらいしかわからない。琵琶湖と名神道の位置関係も全然わかっていない。
 
 …というわけで、無事に帰って来られた幸せを噛みしめているのであります。

*1:私と同い年だと思っていたが、私より一つ上だった

*2:妻も結婚後10年間は信じることができなかったとのこと。あるエピソードをきっかけに、“この人は正常ではない”とやっと気付いたらしい