「かんなぎ」休載騒動における漫画関係者・読者の幼稚化

前号でヒロイン・ナギにイケメンの元彼(?)登場

ネット(主に2ch)で騒ぎ

単行本をザクザクに引き裂き、画像をアップする輩まで出る始末。
(一説には、宮城の実家に送りつけたとも)

次号を待たずして急遽「かんなぎ無期限休載
理由は作者・武梨えり氏の「体調不良」

ZAKZAKに対して一迅社、実質上の取材拒否(1日目)

J−castの取材に答え、「ネットでの誹謗中傷が原因ではない」との解答(2日目)

12日になってようやく、ComicREX編集長公式ステートメントWebで発表
(「純然たる体調不良であり現在入院加療中である」)

お名前を出すのもご遺族に重圧かな、と思って名前は書きませんが、ComicREX、今年作家陣から急死者出してるんだよねぇ……(自殺説が立ち消えませんが)

さて。

侠気のある編集が減ったなぁ、というのが今回のお話。
昔、パソコン通信時代の某雑誌に「こりゃどうみてもパクりだろ!」というフリーゲーム載せて(現代のような無許可掲載なぞ論外であった)、それでもなお「載せたのは俺の判断だ」と自社法務部・版権元法務部とガンガン喧嘩した伝説の編集者の話を伝聞で聞いた事があるのですが、そーゆー編集、もう居ないのかもしれないなぁ、というプチ絶望感が週末のワタクシに憂鬱感を与えます。

宮城の実家に単行本の残骸送りつけたってのが事実なら、威力業務妨害で出るとこ出りゃこのバカ血祭りにあげられますぜ。編集、喧嘩したくないのかなぁ。お疲れ?

先に亡くなった作家さんの死因がオーバーワークであったのならば、作家の体調管理・監視・保護・制作態勢は刷新されて然るべきだし、噂通り自殺だったとしたらもっと大規模に作者のメンタル・ヘルス保護への取り組みを強化すべき。まぁ実際の所どうなってるのかわかりませんが、死人を出してもComicREX編集部は何も変わらなかった、と言われてもおかしくないんではないかと。

なんとかしたまえ。(上から目線)


どうもComicREX編集部は、「ネットの評判を常に気にしろ」と作家に指示してるんじゃないかって邪推をしちゃうんですよねぇ。ダメダメ、あんな文句垂れるだけで、自分達が造るのはせいぜいペラい同人程度の連中の言う事気にしてちゃ。
雑誌ってのは作家・編集・ライターが自分達の造りたいモンを、己の全精力傾けて生活犠牲にして造るモンです。
そこにレビュアー気取りの粘着ブロガーが入り込む隙間なぞないのです。ご意見? はいアンケート葉書で拝聴しましょう。でも聴くだけね。
そーゆーのが正しい雑誌制作のありかただと思うんだけど、もう違うのかなぁ……。

ヨルムンガンド第5集特装版

ヨルムンガンド 5 イラスト集付

ヨルムンガンド 5 イラスト集付

しまった。画像が無いや。まぁいずれ追加されるだろうからこのままー。
高橋慶太郎先生のガンアクションマンガヨルムンガンド第5集特装版でございます。表紙は特殊キラキラコート仕上げ、ミニ画集「Ricochet」(リコシェット?)が付いて通常版より早くお高く発売。
身内である英明君が企画立ち上げのみに噛んだ作品という事で(詳しくは知らない)、第1集から生暖かく見守っていたのだけれど、Amazonのランキングで21位まで行ったのを見届けた。とうとうブレイクか?
内容は余所様のブログにでも譲るとして、500万ドルをまんまとせしめたココとHCLI本部の手腕には脱帽せざるを得ない。少々月をまたいでのカットバック演出が気になるが、高橋氏のストーリーテリング能力は3年間かけてどんどん成熟していってる。
「Ordinary±」でTYPE-MOONの竹内社長が絶賛した眼、現在完成系はこの表紙のそれと言う事なんだろうか。あ、見なきゃわかんないですねスイマセン。
それにしても、「我が名は世界蛇 我が名はヨルムンガンド」ってコピーかっこいいなぁ。最初見たときシビれたよぼかぁ。電話で訊いたところによれば、「たぶん考えたのは高橋さんだろう。俺もう断交されてるからわからない」という回答だったんだけど。
そして今までオチ無しだったムンムンガンド、第5集では強烈な出オチが! 何やってんだよお前ら(苦笑)
読み手を強烈に選ぶ作品なので、まずはマンガ喫茶なんかで試し読みしてみるといいじゃない。そして大ハマリして即刻全巻揃えるといいじゃない。
書店さんの説明によると、どうやらこの特装版の流通は30日までらしいので、先物買いしたい人は押さえとくが吉。
先物買いで思ったけど、もしもこのマンガが株券だったら大量に買い注文入れるね俺。

ちなみにここだけの話、ネガキャン張られてなるものか、とmixiでこのマンガのコミュを立ち上げたのはぼくだったりする(事情があって早々に熱烈なファンの方見付けて管理権譲渡したけど)。