Macのセットアップ(OS X 10.11 El Capitan)

Mac OS X 10.11(El Capitan)をクリーン・インストールしてから最初に行った設定など。

システム環境設定...(System Preferences...)

Spotlight
  • 「Spotlight」→「キーボードショートカット...(Keyboard Shortcuts...)」ボタン→「Spotlight検索を表示(Show Spotlight search)」と「Finderの検索ウィンドウを表示(Show Finder search window)」の選択を解除(Emacsキーバインドと衝突するため)。
キーボード(Keyboard)
  • 「キーボード(Keyboard)」→「キーボード(Keyboard)」タブ→「キーのリピート(Key Repeat)」スライドと「リピート入力認識までの時間(Delay Until Repeat)」スライドを1番右に合わせる。
  • 「キーボード(Keyboard)」→「キーボード(Keyboard)」タブ→「F1、F2などのすべてのキーを標準のファンクションキーとして使用(Use all F1, F2, etc. keys as standard function keys)」にチェックを入れる(Fnを押さないときのF1-F12の操作と押したときの操作が逆になる)。
  • 「キーボード(Keyboard)」→「キーボード(Keyboard)」タブ→「メニューバーにキーボードビューア、絵文字と記号ビューアを表示(Show Keyboard, Emoji, & Symbol Viewers in menu bar)」にチェックを入れる。
  • 「キーボード(Keyboard)」→「ショートカット(Shortcuts)」タブ→「キーボード(Keyboard)」→「次のウィンドウを操作対象にする(Move focus to next window)」のキーボードショートカットを「command + \」へ変更。
  • 「キーボード(Keyboard)」→「ショートカット(Shortcuts)」タブ→「アプリケーション(App Shortcuts)」→「+」ボタンをクリックして新規のショートカットを追加:「アプリケーション:(Application:)」には「Finder.app」,「メニュータイトル:(Menu Title:)」に「Print」とし,「キーボードショートカット:(Keyboard Shortcut:)」に 「control + shift + option + command + P」を割り当てる(うっかり押せなくて他と衝突していなければ何でも良い;デフォルトは「command + P」で,「command + O」のつもりでプリントをしてしまうことが多く,それを回避するため)。
  • 「キーボード(Keyboard)」→「入力ソース(Input Sources)」タブ→「句読点の種類:(Punctuation:)」を「。と,」に変更。
デスクトップとスクリーンセーバ(Desktop & Screen Saver)
  • 「デスクトップとスクリーンセーバ(Desktop & Screen Saver)」→「スクリーンセーバ(Screen Saver)」タブ→「ホットコーナー...(Hot Corners...)」→右上のコーナーへ「スクリーンセーバを開始する(Start Screen Saver)」を割り当てる。
言語と地域(Language & Region)
  • 「言語と地域(Language & Region)」→「優先する言語:(Preferred languages:)」欄→「English」を一番上に移動する(Finderの操作をキーボードでやりやすくするため)。
  • 「言語と地域(Language & Region)」→「週の始まりの曜日:(First day of week:)」を「月曜日(Monday)」に変更。
  • 「言語と地域(Language & Region)」→「時刻の書式:(Time format:)」の「24時間表示」にチェックを入れる。
一般(General)
  • 「一般(General)」→「スクロールバーの表示:(Show scroll bars:)」で「常に表示(Always)」を選択。
セキュリティとプライバシー(Security & Privacy)
  • 「セキュリティとプライバシー(Security & Privacy)」→「一般(General)」タブ→「ダウンロードしたアプリケーションの実行許可:(Allow apps downloaded from:)」にて「Mac App Storeと確認済みの開発元からのアプリケーションを許可(Mac App Store and identified developers)」を選択(デフォルト設定)。
Mission Control
  • 「Mission Control」→「最新の使用状況に基づいて操作スペースを自動的に並べ替える(Automatically rearrange Spaces based on most recent use)」のチェックを外す。
  • 「Mission Control」→「アプリケーションの切り替えで、アプリケーションのウインドウが開いている操作スペースに移動(When switching to an application, switch to a Space with open windows for the application)」のチェックを外す。
  • Mission Controlを開いて(トラックパッドで3本指で上にスワイプ,もしくはcontrol + ↑),デスクトップを2つ追加し,2つ目と3つ目のデスクトップに移動してそれぞれ壁紙を変更する。

Finder

  • 「Finder」メニュー→「環境設定...(Preferences...)」→「詳細(Advanced)」タブ→「すべてのファイル名拡張子を表示(Show all filename extensions)」にチェックを入れる。
  • デスクトップをアクティブにした状態で「表示(View)」メニュー→「表示オプションを表示(Show View Options)」→「項目の情報を表示(Show item info)」にチェックを入れる。

ターミナル(Terminal)

  • 「ターミナル(Terminal)」メニュー→「環境設定...(Preferences...)」→「プロファイル(Profiles)」タブ→「キーボード(Keyboard)」タブ→「メタキーとしてOptionキーを使用(Use option as Meta key)」にチェックを入れる。

Microsoft Word

  • 「ツール」→「ショートカット キーのユーザー設定…」
    • CharLeft: control + B
    • CharRight: control + F
    • LineDown: control + N
    • LineUp: control + P
    • StartOfLine: control + A
    • EndOfLine: control + E
    • EditClear: control + D
    • GoToNextPage: control + V
    • InsertPageBreak: command + Return
  • 「表示」→「ツールバー」→「ツールバー/メニューのユーザー設定…」→「ショートカット キー」→[コマンド]タブ→「StartOfDocument」と「EndOfDocument」をツールバーへ登録

Installed Softwares (Packaged)

Microsoft Office

ATOK

Installed Softwares (AppStore)

CotEditor

Go for Gmail

Janetter

The Unarchiver

Timey

WinArchiver Lite

Xcode

Installed Softwares (Freeware/Shareware)

Google Chrome

Google Drive

GraphicConverter 6.7

LogoVista辞典ブラウザ

MenuCalendarClock

PlainCalc

Skype

医療情報学会の投稿ツールをターミナルから起動(Mac OS 10.9)

第34回医療情報学連合大会(JCMI34)に詳細抄録を投稿しようとしているのだが,Mac OS 10.9で「その他OS用(Mac OS X 10.7以降を含む)」の投稿ツールが起動しない。すなわち,私は詳細抄録が投稿できない。


問い合わせたところ,次のコマンドで起動できるとのこと(JAMIC.jarのあるディレクトリに移動して実行)。

java -Duser.language=ja -Duser.country=jp -jar JAMIC.jar


起動できたー!

Macのセットアップ(OS 10.9 Mavericks)

Mac OS 10.9(Mavericks)をクリーン・インストールしてから最初に行った設定など。

システム環境設定(System Preferences...)

Spotlight
  • 「Spotlight」→「Spotlightメニューのキーボードショートカット(Spotlight menu keyboard shortcut)」と「Spotlightウィンドウのキーボードショートカット(Spotlight window keyboard shortcut)」の選択を解除(Emacsキーバインドと衝突するため)。
キーボード(Keyboard)
  • 「キーボード(Keyboard)」→「キーボード(Keyboard)」タブ→「F1、F2などのすべてのキーを標準のファンクションキーとして使用(Use all F1, F2, etc. keys as standard function keys)」にチェックを入れる(Fnを押さないときのF1-F12の操作と押したときの操作が逆になる)。
  • 「キーボード(Keyboard)」→「キーボード(Keyboard)」タブ→「メニューバーにキーボードビューアと文字ビューアを表示(Show Keyboard & Character Viewers in menu bar)」にチェックを入れる。
  • 「キーボード(Keyboard)」→「ショートカット(Shortcuts)」タブ→「キーボード(Keyboard)」→「次のウィンドウを操作対象にする(Move focus to next window)」のキーボードショートカットを「command + \」へ変更。
  • 「キーボード(Keyboard)」→「ショートカット(Shortcuts)」タブ→「アプリケーション(App Shortcuts)」→「+」ボタンをクリックして新規のショートカットを追加:「アプリケーション:(Application:)」には「ファインダー(Finder.app)」,「メニュータイトル:(Menu Title:)」に「Print」とし,「キーボードショートカット:(Keyboard Shortcut:)」に 「control + shift + option + command + P」を割り当てる(うっかり押せなくて他と衝突していなければ何でも良い;デフォルトは「command + P」で,「command + O」のつもりでプリントをしてしまうことが多く,それを回避するため)。
デスクトップとスクリーンセーバ(Desktop & Screen Saver)
  • 「デスクトップとスクリーンセーバ(Desktop & Screen Saver)」→「スクリーンセーバ(Screen Saver)」タブ→「ホットコーナー...(Hot Corners...)」→右上のコーナーへ「スクリーンセーバを開始する(Start Screen Saver)」を割り当てる。
言語と地域(Language & Region)
  • 「言語と地域(Language & Region)」→「優先する言語:(Preferred languages:)」欄→「English」を一番上に移動する(Finderの操作をキーボードでやりやすくするため)。
  • 「言語と地域(Language & Region)」→「週の始まりの曜日:(First day of week:)」欄→「月曜日(Monday)」にする。
一般(General)
  • 「一般(General)」→「スクロールバーの表示:(Show scroll bars:)」で「常に表示(Always)」を選択。
セキュリティとプライバシー(Security & Privacy)
  • 「セキュリティとプライバシー(Security & Privacy)」→「一般(General)」タブ→「(Allow apps downloaded from:)」にて「すべてのアプリケーションを許可(Anywhere)」を選択。
Mission Control
  • Dashboardを操作スペースとして表示(Show Dashboard as a Space)」→「最新の使用状況に基づいて操作スペースを自動的に並べ替える(Automatically rearrange Spaces based on most recent use)」,「アプリケーションの切り替えで、アプリケーションのウィンドウが開いている操作スペースに移動(When switching to an application, with to a Space with open windows for the application)」,「ウィンドウをアプリケーションごとにグループ化(Group windows by application)」のチェックを外す。

Finder

  • 「Finder」メニュー→「環境設定...(Preferences...)」→「詳細(Advanced)」タブ→「すべてのファイル名拡張子を表示(Show all filename extensions)」にチェックを入れる。
  • 「表示(View)」メニュー→「表示オプションを表示(Show View Options)」→「項目の情報を表示(Show item info)」にチェックを入れる。

ターミナル(Terminal)

  • 「ターミナル(Terminal)」メニュー→「環境設定...(Preferences...)」→「設定(Settings)」タブ→「キーボード(Keyboard)」タブ→「メタキーとしてoptionキーを使用(Use option as meta key)」にチェックを入れる。

Notes

  • Notesのデフォルト・フォント(フォントの種類とサイズ)を変更する(13→11ポイント)
# 言語を日本語に設定している場合(ja.lproj)
$ cd /Applications/Notes.app/Contents/Resources/ja.lproj/
$ sudo cp DefaultFonts.plist DefaultFonts.plist.org
$ sudo emacs DefaultFonts.plist

# 言語を英語に設定している場合(en.lproj)
$ cd /Applications/Notes.app/Contents/Resources/en.lproj/
$ sudo cp DefaultFonts.plist DefaultFonts.plist.org
$ sudo emacs DefaultFonts.plist

Microsoft Word

  • 「ツール」→「ショートカット キーのユーザー設定…」
    • CharLeft: control + B
    • CharRight: control + F
    • LineDown: control + N
    • LineUp: control + P
    • StartOfLine: control + A
    • EndOfLine: control + E
    • EditClear: control + D
    • GoToNextPage: control + V
    • InsertPageBreak: command + Return
  • 「表示」→「ツールバー」→「ツールバー/メニューのユーザー設定…」→「ショートカット キー」→[コマンド]タブ→「StartOfDocument」と「EndOfDocument」をツールバーへ登録

Installed Softwares (Packaged)

Microsoft Office

ATOK

(KaleidaGraph)

(FileMaker Pro)

(Cytoscape)

Installed Softwares (AppStore)

Janetter

MailTab Pro for Gmail

MenuTab Pro for Facebook

The Unarchiver

WinArchiver Lite

Timey

Xcode

Installed Softwares (Freeware/Shareware)

Carbon Emacs

CotEditor

Google Chrome

Google Drive

GraphicConverter 6.7

LogoVista辞典ブラウザ

MenuCalendarClock

PlainCalc

Skype

日本のバイオバンクWebサイト一覧

※ バンクの名称や運営組織はWebサイトの情報を元に書いており,それぞれの運営組織へ確認を取っているわけではありません。そのため,下記の内容には誤りが含まれていると思われます。ご注意ください。
※ 間違いを見つけられた方や,抜けているものをご存じの方がいらっしゃいましたら,コメント欄に書き込んでいただけますと幸いです。


(最終更新日:2015-08-27)

バイオバンクの名称 運営組織 URL
JCRB細胞バンク 医薬基盤研究所 http://cellbank.nibio.go.jp
JCRB生物資源バンク 医薬基盤研究所 http://bioresource.nibio.go.jp
ヒューマンサイエンス研究資源バンク(HS研究資源バンク) ヒューマンサイエンス振興財団 http://www.jhsf.or.jp/index_b.html
理研バイオリソースセンター 理化学研究所 http://ja.brc.riken.jp
NCCバイオバンク 国立がん研究センターNCC http://www.ncc.go.jp/jp/biobank/
NCVCバイオバンク 国立循環器病研究センター(NCVC) http://www.ncvc.go.jp/biobank/
NCNPバイオバンク 国立精神・神経医療研究センター(NCNP) http://www.ncnp.go.jp/tmc/bio_01.html
NCGMバイオバンク 国立国際医療研究センター(NCGM) http://www.ncgm-icc.jp/dtd/biobank/index.htm
NCCHDバイオバンク 国立成育医療研究センター(NCCHD) http://www.ncchd.go.jp/scholar/research/section/bb/
NCGGバイオバンク 国立長寿医療研究センター(NCGG) http://www.ncgg.go.jp/biobank/
ナショナル・センター・バイオバンク・ネットワーク(NCBN) 国立高度専門医療研究センター(上記6センター) http://www.ncbiobank.org
つくばヒト組織バイオバンク 筑波大学附属病院 つくばヒト組織診断センター http://www.hosp.tsukuba.ac.jp/outpatient/facility/biobank.html
三重大学バイオバンク研究センター(MUBRC) 三重大学 http://www.medic.mie-u.ac.jp/biobank/
疾患バイオリソースセンター 東京医科歯科大学 http://www.tmd.ac.jp/brc/
病理解剖バイオバンク 東京都健康長寿医療センター http://www1.tmghig.jp/biobank/
難病研究資源バンク(難病バンク) 医薬基盤研究所 http://raredis.nibio.go.jp
難治疾患バイオリソースバンク 東京医科歯科大学 http://www.tmd.ac.jp/mri/base/bio/index.html
キャンサーバイオバンク 京都大学医学部付属病院 http://www.cancer.kuhp.kyoto-u.ac.jp/cancerbiobank/
腫瘍バンク 九州がんセンター http://www.ia-nkcc.jp/rinsho/cancer_b.php
精神疾患死後脳バンク(精神疾患の原因・病態研究ブレインバンク) NPO法人精神疾患死後脳・DNAバンク運営委員会,福島県立医科大学 http://www.fmu-bb.jp/index.htm
神経疾患ブレインバンク 国立精神・神経医療研究センター http://www.brain-bank.org/brain-bank/a02.html
高齢者ブレインバンク 東京都健康長寿医療センター http://www.mci.gr.jp/BrainBank/
美原記念病院ブレインバンク 美原記念病院 http://mihara-ibbv.jp/hp/sinkeinanbyou/brainbunk.html
福祉村ブレインバンク 福祉村病院 http://www.chojuken.net/brainbank.html
神経科学ブレインバンクネットワーク 革新的技術による脳機能ネットワークの全容解明プロジェクト https://www.hokatsu-nou.nips.ac.jp/?page_id=620
日本尿バンク 尿中バイオマーカーパネル化に関する小委員会 http://www.urinebank.org/index.html
ヒトがん組織バンク・ヒトがん細胞株バンク 金沢大学がん進展制御研究所 http://ganken.cri.kanazawa-u.ac.jp/co/human/
JCOGバイオバンク 日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG) http://www.jcog.jp/basic/org/dc/biobank.html
東北メディカル・メガバンク 東北メディカル・メガバンク機構 http://www.megabank.tohoku.ac.jp
バイオバンク・ジャパン(BioBank Japan) オーダーメイド医療の実現プログラム http://biobankjp.org/index.html
生体試料管理室(バイオバンク) 北海道大学 http://crmic.huhp.hokudai.ac.jp/?page_id=6906
バイオバンク事業 千葉県がんセンター http://www.pref.chiba.lg.jp/gan/kenkyujo/project/biobank.html
自治医科大学地域医療学センターCOEバイオバンク 自治医科大学 http://www.jichi.ac.jp/coegbank/
岡山大学病院バイオバンク 岡山大学 http://biobank.ccsv.okayama-u.ac.jp
ヒト組織バンク 臨床研究・教育支援センター(SCCRE) http://sccre.org/topics/03seitai/sosiki-mein2.htm

HTMLファイルからmicrodataを抽出してJSON形式で出力

Webページにメタデータを埋め込むための規格はいくつかあります(microformats,RDFa,microdata,…)。このエントリーでは,Web上もしくはローカルにあるHTMLファイルからmicrodataを抽出してJSON形式で出力する,ということをローカルマシンでJavaScriptによって行う方法を書きます(なお,ちょっとの改変でTurtle形式での出力も可能になります)。


HTMLソースからmicrodataを抽出するのにjQueryプラグインであるMicrodataJSを使います。そしてローカルでJavaScriptを動かすために,Rhinoenv.jsを使います。

Rhinoとenv.jsのインストール

はじめにRhinoenv.jsをインストールします。env.jsのWebページから最新版(1.2)をダウンロードします。env.jsをダウンロードするともれなくRhinoが付いてきます。


無事にダウンロードし,解凍してディレクトリ名をenv-js/に変更したものとします。続いてインストールします。

$ cd env-js
$ ant

途中で問題が起こらなければ,dist/ディレクトリにenv.rhino.jsができているはずです。

MicrodataJSのインストール

続いて,MicrodataJSをインストールします。Webページから適当なBranch(ここではv0.1.0とします)をダウンロードします。無事にダウンロードし,解凍してディレクトリ名をmicrodatajs/に変更したものとして次に進みます。なお,jQueryはMicrodataJSのディレクトリに入っているものを使います。

Rhino+env.jsの対話型シェルでJavaScriptを実行

まずは,Rhiono+env.jsの対話型シェルで試してみましょう。とりあえず起動します。

$ ls
env-js/	microdatajs/
$ java -jar ./env-js/rhino/js.jar
Rhino 1.7 release 2 2009 03 22

はじめに,ライブラリーをロードします。

js> load('env-js/dist/env.rhino.js');
js> load('microdatajs/lib/jquery-1.4.1.min.js');
js> load('microdatajs/lib/json2.js');
js> load('microdatajs/jquery.microdata.js');
js> load('microdatajs/jquery.microdata.json.js');

続いて,適当なHTMLファイルをロードします。とりあえず「はてな開発ブログ」で試しましょう(もちろんローカルのHTMLファイルでもOKです)。

js> window.location = 'http://staff.hatenablog.com/';
http://staff.hatenablog.com/
js> jQuery.ready();

さあ,いよいよmicrodataを取得してJSONに変換しましょう(ここを書き換えればTurtleでも出力できます)。

js> var jsonText = $.microdata.json();
js> console.log(jsonText);
{
  "items": [
    {
      "type": "http://schema.org/Blog",
      "properties": {
        "name": [
          "はてなブログ開発ブログ"
        ],
        "image": [
          "http://hatenablog.com/images/top/service-top-logo.png"
        ]
      }
    }
  ]
}


簡単でしたね!(ちょっと遅いけどね!) 以上の内容をファイルに書いて,次のようにコマンドから実行することもできます。

$ java -jar env-js/rhino/js.jar -opt -1 INFILE_JS > OUTFILE_JSON

さいごに

なんでわざわざJavaScript?ってことなのですが,自分が試した次の2つはきちんとメタデータを取得できないことがあってあきらめ,HTMLの解析はjQueryがベストなんじゃないか,ということでここに落ち着きました。今のところうまくいってます。


また,MicrodataJSはLive MicrodataというWebページの裏で使われているので,ここと環境が合わせられる,というメリットもあります。

VirtuosoにRDFデータをロード,SPARQLで検索

Virtuosoのインストール,RDFデータの準備ができたので,VirtuosoのGUI(Conductor)を利用したRDFデータのロード,SPARQLによる検索をしてみます。

VirtuosoにRDFデータをロードする

まずはConductor(http://localhost:8890/conductor/)にアクセスします。

[,w480]


データをロードするためにはログインする必要がありますが,デフォルトで「dba」というアカウントが用意されているので,とりあえずこれを使います(パスもこれです)*1


画面上のメニューバーから「RDF」(右端から2番目)をクリックし,続いてその下に現れるメニューバーの「RDF Store Upload」(右端)をクリックします。

[,w480]


ファイルやURLを指定して「Upload」をクリックすればデータがロードされます*2。データの収納先を分けたい場合には「Named Graph IRI」で適当なURIを指定しましょう。たとえば「http://localhost:8890/DAV/test」とか。


どんなRDFフォーマットをサポートしているか把握していないのですが,自分はとりあえずTurtle(.ttl)形式のファイルは無事にアップロードできました。たぶんRDF/XMLやN3くらいはいけると思います。

SPARQLで検索

RDFのデータはSPARQL(SPARQL Protocol and RDF Query Language)と呼ばれるクエリ言語で検索します。詳細は(知らないので)書きませんが,気になる人はオライリーから『Learning SPARQL』という本が出ているので,これを読んでください。


Virtuoso ConductorでSPARQLを使うには,画面上のメニューバー「RDF」>「SPARQL」(左端)をクリックします。

[,w480]


ここでは簡単な例として,アップロードしたRDFをすべて見てみましょう。「Query」に次のように記入して「Execute」をクリックします。

SELECT * WHERE { ?s ?p ?o }


ちなみに,データ数だけ知りたいときは次のようにします。

SELECT COUNT(*) WHERE { ?s ?p ?o }


なお,データをロードする際に指定した「Named Graph IRI」を「Default Graph IRI」に記入すれば,検索対象をそのデータに絞ることが出来ます。また,http://localhost:8890/sparqlからもSPARQLは実行できます。外にSPARQLエンドポイントを公開する際にはこちらを使うことになります。

さいごに

ロードしたRDFデータの確認は上に書いたようにSPARQLを使ってできます。が,「RDF」>「RDF View」というメニューがあるので,ここで確認できると期待したのですが,使い方がわかりません。わかる方がいたらご指南お願いします!

関連エントリー

*1:このアカウントについては,Documentation > Quick Starts & Tours > 3.1. Where to Startに書いてあります

*2:なお,このやり方はDocumentation > 16. RDF Data Access and Data Management > 16.8. RDF Insert Methods in Virtuoso > 16.8.7. Using WebDAVの「Example 2: Using Conductor UI」という項目に書いてあります。これ以外のやり方についてもその周辺に書いてあるので,必要な人は読むとよいのではないでしょうか。

データは主役ではなく,主役は解釈なのだ

ある本を読んでいて,次の一節でふと,考えさせられた。

 生物学がらみの知性とは,難解な生物学データを解説できる能力をさす,という誤解が広まってしまった。ジェイムスの読者の多くは,データが主役ではないことをわかっていなかった。主役は解釈なのだ。地球上の出来事をほんの少しでも把握可能にするような解釈。なのに,肝心な点がいつのまにか見失われてしまった。《もしかするとわれわれは,大量の数字に麻痺してしまい,そこから得られるかすかな真実を吸収できなくなっているのかもしれない》


実際には,その本では「生物学」ではなく「野球」と書かれていて,この本は『マネー・ボール』(マイケル・ルイス)という野球の本です。しかし,膨大なデータに浮き足立っているいま,この一節は考えさせられるものがありました。


しかし実際には,いまに限らず,昔から科学が対峙してきたのはこうした問題です。メンデル,ケプラーダーウィン,など。とは言え,これを自分の置かれた環境で解釈して,そして活路を見出すにはまだ時間がかかりそうです。


ちなみに,この本はすごく面白いっ! 特に研究者はこういう話は好きだと思います。本の中に出てきますが,野球データ分析のSTATS社を起業した人は,製薬会社スミスクライン&フレンチラボラトリーズ(現グラクソ・スミスクライン)の研究者だったそうです。また,自費出版の野球データブック『野球抄録』を買っていた数少ない顧客の中には,大手企業の研究者,物理学・経済学・生命科学の教授,数学者などがいたそうです。ぜひあなたも!