読んだ本 「ロゼッタストーン解読」/レスリー・アドキンズ,ロイ・アドキンズ/新潮社(新潮文庫)

 この本は、正確には「ロゼッタストーンを解読した男たちの記録」だ。ロゼッタストーンヒエログリフ)の解読方が記載されているのではなく、どういった経緯でジャン=フランソワ・シャンポリオンが解読するに至ったかの、かなり泥臭い人間模様を書きつづったものだった。そういう意味では、前に読んだ「暗号解読(id:knyacki_j:20060720#p2)」のような内容は得られなかったが、これはこれで。

ロゼッタストーン解読 (新潮文庫)

ロゼッタストーン解読 (新潮文庫)

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 読んだ本 「「教育七五三」の現場から」/瀧井 宏臣/祥伝社(祥伝社新書)

 なんか最近、近所のお子さんが夜12時過ぎとかに起きているのを耳にし、最近の子ども達は遅くまで起きているのだなという状況と、仕事先でよく聞く小学校の学級崩壊などの事例の話とが、この本を読んでどこかでつながったような感じ。最近話題の「早起きをする」「朝ご飯を食べる」=学力向上、とは言えないけれど(そう簡単なものではないらしい)、大人も含めた生活習慣の悪化が子ども達に影響を与えている可能性は高そうという。改善が個々でできることだけではない分、簡単に解決できる問題ではないことが問題の根深さを示唆しているといえる。

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今日の更新

 なんか書くことはいろいろあるのに、腱鞘炎が極度に悪化しまともに更新できる気がしないのだけど。といっても、そのまま腐らせるのも悔しいので、ごく稀に思い出したように更新してます。気長な目で読んでいただけるとありがたいです。

7/17 [travel] From Paris Bercy, To Venezia S. Lucia. 夜行列車の旅。(id:knyacki_j:20080717)

7/19 [travel] Redentore〜ヴェネツィアの、水と空気と。〜(id:knyacki_j:20080719)

8/16 [Tea][中国茶][カフェ・茶館] 「無我茶館」の君山銀針(黄茶)と白玉団子(id:knyacki_j:20080816)

 「無我茶館」の君山銀針(黄茶)と白玉団子


 毎年、盆に寺参りに行った後に立ち寄る中国茶やさん。本人あんまりそんなつもりがあるわけでもないのだけど、記録を見ると毎年この時期という。
 いろいろと興味深いお茶が置いているのを知っていながら、いつもこの時期汗だくで店にはいると、つい冷茶をお願いしてしまうという選択肢を狭めてしまう癖が。今日の冷茶は君山銀針(黄茶)、うまく聞き取れなかったので「どんな字を書きますか?」と尋ねたらわざわざ紙に書いてくれた。それとデザートに白玉団子。なにも考えず口に入れたら団子が温かかったのでびっくりした。中の餡が甘すぎないのと、汁にかかる胡麻の風味がマッチしてなかなかおいしい。お茶の方は、普段あんまり飲まない黄茶の冷茶ということもあって、いまいち味わいがよく分からなかったのが残念。とてもさっぱりしていて、これなら熱茶でもさほど味は濃くならないだろうと思う。一気に飲むのに向いているのかも。

 ちなみに夜、近くの四天王寺で孟蘭盆会の万灯供養を確認。直前まで祖母の初盆ということをすっかり忘れていた罰当たりな私。

 Redentore 〜Aqua,Aria,Venezia.(ヴェネツィアの、水と空気と。)〜


 そんなわけで、今年の夏は、いつもと時期を変えて7月半ばにイタリアはヴェネツィアに。
 今年の冬からアニメと小説とエッセイとでヴェネツィア熱にうなされ、今すぐでも飛んでいきたいという気持ちを抑えること半年。前半は友人id:tech_k氏と、「休みがここしか取れん」というので無理やり合わせたのに「会議が入った(泣」と友人は途中で帰ったので後半は一人で、という変則な旅でしたが、気分も変わってこれはこれで良かったかも。
 「水の都」と称される街は多々あれど、これほどまでその名が似合うところはないな、というのが正直なところ。春に行ったベルギー・ブリュージュとかも、水辺から見る景色の美しさに異論はなかったけど、「車の往来を気にせず安心して散歩ができる街」という楽しさはここならではのもの。独自のテンポで進むヴァポレット(水上バス)、観光客を乗せた華やかなゴンドラ、市民と観光客の入り交じったトラゲット(渡し船)、モトスカーフィ(水上タクシー)などのモーターボートや資材などを運ぶ運搬船など、大運河を見ているだけでも飽きが来ません。前回(10年ほど前)に来たときは、北イタリア周遊のツアーだったからか、ほとんど記憶に残っていなかったのだけれど、滞在すればするほど、これほど奥深く気になる街だとは思いもしませんでした。確かにイタリアの街ではあるのだけれど、他のイタリアの街とは(街並みや建物の構造をとってみても)どこか空気感の違う不思議。

 もう一つ、この時期を狙った理由が、ヴェネツィアきっての夏祭り、「レデントーレ」を見たかったから。救世主の祝祭「Redentore」は、16世紀にヴェネツィアを襲ったペストの大流行からの救済を神に祈ったことから始まる宗教祭。といってもそこはイタリア。花火が上がり、皆で賑やかにごちそうを食べることには変わりない。数百年という年月の間に変わったこともあるだろうけど、年1回このときだけ、ジュデッカ運河には仮設の浮き橋参道が設けられるというこのときだけの風景は今も変わっていない。そして、ヴェネツィア人が「もっとも有名な一夜」と呼ぶ光景もそのまま、なのだそうだ。
 そんな時間を見ることができて、私は幸せだった、と思う。


▽その他の写真をまとめたアルバムをこちらに。
http://picasaweb.google.co.jp/knyacki.joe/AquaAriaVenezia200807

Aqua,Aria,Venezia.(ヴェネツィアの水と空気と)

 From Paris Bercy, To Venezia S. Lucia. 夜行列車の旅。


〜From 18:55 Paris Bercy, To 9:39 next day,Venezia S. Lucia.〜
 今夏の旅の初めは夜行寝台車から。
 ここはほんまにパリか?と思わせる場末の駅、パリ・ベルシー駅から出るホテルトレイン(夜行寝台)「アルテシア・ナイト」。『赤と黒』などで知られる文豪の名を付けたスタンダール号は、ミラノを経由しヴェネツィアまで。別にヴェネツィアに縁がというわけでもなさそうだけど、なんで「スタンダール」なんでしょうねえ*1。途中でスイスを経由し、一度の移動で3カ国間をまたぎます。乗車時にチケットとパスポートを乗務員に預け、朝、出入国などすべて終わった後に返しに来てくれます。って日記をつけるのに見返して初めて「スイス通ってたんだ」と気づく始末でしたが。

 私にしては珍しくかなり早い時期から旅行を計画していたにもかかわらず、残念ながら個室車は満席だったのでクシェット(4人相部屋)だったのですが、同室の方も気さくなイタリアのおばあさんで、気分良く過ごせたので良しとします。なんといっても寝ている間に長距離移動できるという魅力とともに、食には手を抜かないイタリアのお国柄を反映させた昔ながらのフルコースを味わうことができるのがこの列車ならではの魅力。予約を取りに廻ってくるのを待ちきれず、始発駅で食堂車まで出向き予約を入れ、夕暮れのフランスの川沿いの風景を楽しみながらおいしく夕食をいただきました。さすがにそこそこのお値段ではある(ユーロ高でもうそこそことは言えないかも…)のですが、こういうところをケチってしまうと旅行が楽しめなくなる気がして。
 寝台の出し方が分からず、悪戦苦闘しているうちに友人は椅子のままで就寝。さすがに「ほとんど眠れんかった」らしい。残念ながら翌朝目覚めると、イタリアの空はどんよりした雲に覆われていて、ヴェネツィアに近づく頃にはポツポツと。そんな水の都に行くのに、空からまで水攻めで歓迎されなくても。

*1:Wikipediaによると、2004年ヴェネツィア行き「リアルト」号とミラノ行き「スタンダール」号が統廃合された結果とのこと。それなら納得だけど、気持ち的には「リアルト」の名前を残して欲しかった。。。

参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%B7%E3%82%A2

 「初摘み新茶」

「Nishitetsu 星野村 八女茶」
会社近くのコンビニ(ファミリーマート)にて購入
500ml/紙パック/購入価格100円(税込)
品名>初摘み新茶(清涼飲料水)
原材料名>緑茶(煎茶)、ビタミンC
販売者>株式会社エルビー
その他表記>国産新茶100%使用 2008年春収穫
繊細で深く味わえる至福の一滴
期間限定 無香料・無調味
摘んだばかりの2008年国産新茶葉のみを使用して作った期間限定、季節の味わいです。新茶葉特有の甘み、旨みが多くフレッシュな風味が特徴です。粉砕した新茶も独自に配合し旨みを増しています。

 おまけのようにお茶感想。100円で飲める新茶と思えば有り、と思う。紙の臭い・味が移ってなければ許される味かと。毎年この時期だけ紙パックのお茶を飲んでる気がする。