目次案


・ダンスの持つ力


・ダンスセラピーとは?
   「日本と外国の比較」
   「お年寄りに対するダンスセラピー」
   「障害を持った子供に対するダンスセラピー」
   「健康な人に対するダンスセラピー」
   「よい点、わるい点」

・ワークショップ体験

   「演劇療法の授業」(2005年)
   「原キョウコ先生のダンスセラピーのワークショップ」(2006年4月)
   「ヨガ」

・ワークショップの実践
   「DSCの前のウォーミングアップをつくってみる」(2006年8月)   
   「アートフリーマーケット」(2006年11月)


・これからのダンスセラピーに求めること



企画を終えて

当初の予定(バルーンだけでいろいろなものをつくる)からだいぶ内容が変わってしまったけれど、当初よりもバルーンセラピーなるものを作れたように思う。
少なくとも子供はバルーンの中で楽しそうに暴れていた。子供にとってはストレス解消や心の癒しというよりは、楽しく遊ぶことが大事だと思うし、普段できない遊びを提供できたのではないかと思っている。
最後に部屋を壊したこともめったにできない経験だ。ものを思いっきり壊す。ストレスがたまっていればかなり解消されるのではないか。
セラピー(療法)というほどではないかもしれないが、子供が楽しめる場をつくれたと思う。今回は健康な子供が集まったが、障害をかかえている子供がBaroomで遊んだとしても楽しめたのではないかと、勝手に予測する。

アートフリーマーケット本番

ばたばたと準備して、ついに本番当日。
とにかく荷物がかなりかさばるため、車で北浦和の公園までむかう。
雨が降らなくて本当によかった。雨が降ってしまったらこの計画は台無しだった。


7:45 北浦和駅集合
本日手伝ってくれる、同じゼミのA部Tまき氏、O川Mさこ氏、K籐Mいこ氏と待ち合わせ。本日はよろしくお願いします。

会場に着くとぼちぼち人が集まり始めていた。
私たちが指定された場所は公園を入ってしばらく歩いたとこのにある、噴水の池のそばの土の場所だった。
やっぱり目の前はプロのバルーンの人たち。彼らも黙々と作業をはじめている。



8:30 作業開始。
始めにダンボールを透明のテープでつなげて貼る作業をした。
90×90の板を2枚合わせて、90×180の板をつくる。
そしてその板を順番に貼り合わせていく。
とにかく大きいので運ぶのや貼りあわせるのもひと苦労だが、4人で協力すると早かった。
透明テープが以外に粘着力が弱かったのが盲点だったが、仕方ない。
壁ができると、そのつなぎ目に補強用の板を貼る。
そしてようやく建てることができた。ちょっと頼りない感じだが、なんとか建った。
床にはダンボールを買ったときにダンボールをくるんでいた紙をひいた。


この時点で開場時間はすでに過ぎていた。開場といっても公園なので、人は常にうろうろしているのだが。
囲いができたところで、次は風船である。風船を中にいれなければ意味がないので、みんなで風船をふくらます作業にはいる。
この前の実験で風船は大きくしすぎると摩擦で割れることがわかったので、大きさはまちまちにしてもらうようにした。
風船をふくらませていると、公園に遊びにきた子供たちが寄ってきた。
そしてやりたいといってくれたので、遠慮なしに手伝っていただくことにした。本当にいろいろな人の協力を得た作品である。
子供は結構興味があるみたいで一人がやっていると2〜3人が興味を示して寄ってきてくれた。
みんなのおかげで140個の風船はあっという間にふくらんだ。それをダンボールの箱の中におさめて、上の方に糸でいくつか風船をつるす。
ダンボールの部屋「Baroom」完成!


11:00 Skitsパフォーマンス 
先輩たちのパフォーマンスが始まるころ、ようやくBaroomが出来上がった。予定ではこの30分後には、こちらのワークショップの時間になってしまう。
出来上がるのに思ったより時間がかかったので、パフォーマンスの話をちゃんとする間もなく時間になってしまった。
とりあえず、「しゃべらない」ということはやってみたかったので手伝ってくれるみんなに説明した。
そのとき、先ほど手伝ってくれた子供たちがやってきて、Baroomに興味を示してくれたので、中に入るように誘ってみた。
不信がられるかと思っていたが、以外に素直に入って遊んでいた。
よかったと一安心したのもつかの間。子供たちが中から飛ばした風船が外に飛び出してきたのである。
Baroomはただの囲いなので屋根がない。中の風船を上に投げれば、外にでてきてしまうのである。あわててそれを外から中へ投げ込む。
しかし、子供はそれもおもしろかったらしく、余計に風船を外になげてくるはめになった。
そんなことをしているうちに30分はあっという間に過ぎる。


11:30 ワークショップ
さきほどまで中で遊んでいた子供たちもひとしきり騒いで満足したようで他のところにいってしまっていたため、そのときには周りには誰もいなかった。
skitsのパフォーマンスの終わりにワークショップがあることを宣伝してもらって、時間通りに音楽を流した。
多少人が集まることを期待したが、ちっとも集まらない。あせるあせる。
ひとまず子供を呼ぼうと思って探しに行ったが、なかなか声がかけられない。どうしたものかとうろたえていたところに
Tまきが女の子を2人つれてきてくれた。風船をふくらませるのも手伝ってくれて、さっきまでBaroomで遊んでいた子達だった。
それでだいぶ元気になり、ワークショップを始めることにした。
もうパフォーマンス(しゃべらない)のことは無視することにして、ただバルーンを一緒につくる企画に変更してしまった。
バルーンをふくらまし、「犬」をつくり始めると他の子供たちもよってきた。
ひとつ「犬」をつくり、これをみんなでつくってみましょーと声をかける。もう一人ではさばききれないほどの人が集まっていたので3人にも手伝ってらい、子供たちと一緒に「犬」を作った。
子供の手は小さくてバルーンをふくらますポンプでさえしっかりにぎれない子もいた。ふくらませたバルーンを「犬」にするのもひと苦労。
やっと出来上がると「できたーっ!」と喜んでくれた。「犬」しかつくらないワークショップだったけれど、子供はそれなりに楽しんでくれた。
中にはふくらますのが楽しいといって、ひたすらバルーンをふくらまし続ける男の子もいた。
ひととおり作り終わり、子供たちがいなくなったところでワークショップは終わり。
考えていたようなパフォーマンスは全くできなかったけれど、子供と一緒にバルーンをつくるという目標は達成できた。


12:00
ワークショップも終わり、お昼どき。公園全体にも結構人が集まってきていた。家族連れも多く、子供もたくさんいた。
おずおずと子供たちがBaroomに近づいてきたので中に入るよう進める。
中に入ってしまえば子供は好きなように暴れまくる。その騒ぐ声を聞きつけて、他の子供も集まってきた。
外に飛び出す風船もどんどんふえる。周りで待っていたお母さんたちにも手伝ってもらいながら中に風船を戻す作業が続く。
子供の体重は軽いので風船の上に乗っかってしまっても割れないようだった。大きさを変えたのもよかったらしく、摩擦で割れてしまう風船は今のところなかった。
子供たちは中で「遊ぶ」というより「暴れる」という感じだった。せまい空間の中で思い切り、走り、突っ込み、風船を投げまくっていた。風船が下にたまってしまうのでは・・・という心配も、子供たちが暴れまわると風船が循環するようになったので解決した。投げても風船なので、そこまで強い衝撃であたらず、思っていたより危なくなかった。
あとで手伝いに来てくれたY戸Hとみ氏が言っていたのだが、「密封」?された空間が子供にとってよかったようだ。大人も入ってもよかったのだが、とにかくせまいためみんな遠慮していたので自然に中は子供だけの空間になった。出入り口をしめてしまえば、ダンボールの囲いの中でバルーンの世界ができる。子供の目線は低いので大人だとそう高く感じない壁も大きく感じるのではないかと思う。あいているのは屋根だけで、子供にとってはかなり密室な部屋だっただろうし、大人から離れてその中だけで遊ぶというのはなかなか魅力的だったのではないか。
最高で8人くらいの子供たちが入っていた。だいたいが小学生以下〜小学校低学年くらいの子。2歳の女の子もお母さんと一緒に入って遊んでいた。
あまりにみんな暴れるので、誰か怪我をしてしまうのではとドキドキしていたが、幸い怪我人はでなかった。
男の子が一人転んで泣いてしまったが、すぐに泣き止みそのあともBaroomの中で遊んでいた。お父さんが呼びにくるまで遊んでいて、かなり興味をしめしてくれていたようだった。


このころになると、以外と弱い粘着力のテープで止まっているダンボールの箱は衝撃に耐えれず、だんだん崩れ始めていた。急いでテープで修正したり、おさえたりしてみたが修正用のテープも弱いのであまり意味がない。
子供にあんまり暴れないように言ってみたが、それだとBaroomの意味もなくなってしまうのであまり強くはいえなかった。
流れにまかせているうちにだいぶぼろぼろになってきたが、子供はいれかわりたちかわり、途切れることなく遊びにきてくれていた。



14:15  ワークショップ2回目
さきほどのワークショップをもう一度。今度はBaroomで遊んでいる子もいたので、その子達を呼び出してワークショップを始めた。
さっきよりも大人数で子供たちの親も集まってきていた。
1回目と同じく、パフォーマンスすることはやめて子供たちと一緒に「犬」をつくった。
用意したのは「白」と「黒」の色の2色だったので、「他の色はないの?」などと聞かれるかと思っていたが、そんなことはなかった。
子供にはバルーンの「色」はあまり関係ないのかもしれない。


15:00  Baroom終了予定
本当はこの時間にはBaroomは片付けを終わっている予定だった。
もうダンボールもかなりガタガタだったが、子供たちは遊びに来てくれていたのでそれを追い出してたたんでしまうわけにもいかず、そのままだしっぱなしにしておいた。
しばらくほっておいたが中もほこりっぽくなって、もはや靴をぬいでもぬがなくても変わらないくらい床にしいた紙もボロボロになってしまった。あまりにひどくなってしまったので少し修正しようと、中で遊んでいた子供たちをいったん外に出してみた。形を直してみたがあまりうまくいかず。
そこで先生の提案でこれをみんなで壊してしまおうということになった。
さっき外に出てもらった子供たちがもう入ってもいいのか、と集まってきたのでもう片付けてしまうことを話し、一緒に手伝ってくれるように頼んだ。


15:30  片付け開始
まず、中の風船を割った。足で手で。子供たちは耳をふさぎつつ、大騒ぎで割りまくっていた。最後の風船は取り合いになりみんなで割っていた。
風船を割り終えるとダンボールの壁を倒して、テープをはがし、小さく折ってまとめる。
もうぐちゃぐちゃだったが、みんなで大騒ぎしながら壁を崩していくのは面白かった。子供たちも楽しかったようだ。
私たちが適当にびりびりとテープをはがしていく中で、几帳面にていねいにテープをはがしている子供もいたりして、それもまた面白かった。
建てるのには時間がかかったが、壊すのはあっという間に終了。少し心残りがあるかなと思ったが、不思議と未練はなかった。
大量のゴミをまとめて、ようやくバルーンセラピー?の企画が終了した。

用意したもの

ダンボール板20枚
・補強用ダンボー
・2ℓペットボトル7本
・バルーン白70個、黒70個
・ペンシルバルーン白100本、黒100本
・透明のテープ
・両面テープ
・ハンドポンプ4本
・スケッチブック
・糸(白、黒)
・レジャーシート、はさみ、セロテープ等

パフォーマンス

私はこの企画で「バルーンの部屋」と「パフォーマンス」をしたいと考えていた。
「パフォーマンス」といっても親子を集めて一緒にペンシルバルーンを作ろうという簡単なワークショップ形式のものだ。
まるで素人なので作れるバルーンも一番簡単な「犬」だけだったが、それなら子供もすぐ作れるし、初めて作ったときは結構達成感が生まれるので「犬」をつくることにした。
問題はそれをどうやって一緒につくるかだ。
私はまず、パフォーマンス=踊ったりマイムをしたりする、ことでお客さんの興味をひけるかと思ったのでなにか短い踊りを考える予定だった。
それから、いざ一緒につくるというときも、あるルールをつくってパフォーマンスのようにしたかった。そのルールとは「しゃべらない」ことである。
バルーンも白黒、ダンボールも白黒なので、モノクロの画像で音声がなかった時代の映画のようにしたいと思ったのである。
「しゃべらない」のでつくり方を説明するときは、画用紙に字を書いてみせる。大きくジェスチャーをすればなんとか伝わるのではないかと考えていた。


そこまで考えていたのはよかったのだが、ダンボールの準備に追われ、パフォーマンスはそっちのけになってしまった。
短い踊りもなにも練習していない。結局、踊ることはやめることにした。
「しゃべらない」ことはやってみようと思っていたので、スケッチブックに説明用の文章を書いた。


「みなさん、こんにちわー!!」
「今日は『バルーンワークショップ』に来てくれてありがとう!」
「今日はある動物をバルーンで作ってみたいと思います。」
「まず・・・」
「この動物は何かな??」
「× ブー!!」
「○ ピンポーン!」
「では、みんなで『イヌ』をつくってみましょう。」
「1、風船をふくらませます。」
「2、あたまをつくります。」
「3、ねじって、ねじって、ねじって・・・」
「4、次は前足を作ります。」
「5、後ろ足も同じ。」
「6、ハイ!出来上がり」
「さあ、みんなで作ってみましょー!!」
「うまくできたかな?」
「作ったイヌさんはお家につれて帰ってあげてね!」
「今日はきてくれてどうもありがとう!」
「これで『バルーンワークショップ』はおしまいです。」
「『バルーム』にも遊びにきてね!」
このような文章をスケッチブックに書き、1枚ずつめくって進められるようにした。
それから、「準備中」「どんまい」「拍手」というページも作ってみた。


「バルーム」とはダンボールの部屋のことである。この文章を考えていたときに思いついた。
「バルーン(Balloon)」と「ルーム(Room)」をかけて、「バルーム(Baroom)」とした。単にスペルを間違えているように見えるという話もあったが、このときからダンボールの部屋ではなく、「Baroom」とすることにした。


スケッチブックは用意したもののそれを練習する時間は全くなかった。それでもまだ、即興でなんとかなるかもしれないなどと、あきらめきれず何にも練習しないまま、当日をむかえることになる。


案の定、パフォーマンスは失敗だった。以前、先生のいっていた、イメージ不足、準備不足その通りだった。
「しゃべらない」というルールもどこへやら。考えていたようなことは何もすることができなかった。
自分がいけないのだが、悔しかったのでいつかリベンジしてやってみたいと思っている。今でも。

ダンボール板をアートな作品にする!?

クラフトテープを確保し、白と黒の工作用紙を見つけて10枚ずつ購入し、急いで学校に向かった。

昨日実験したときに、バルーンをふくらますのに予想外にエネルギーが必要なこと、私が持っていたペンシルバルーンをふくらますようの小さなポンプではまるで役にたたないことがわかっていたので大きなポンプを人数分買い足して持っていた。
テープと工作用紙とポンプ。結構な荷物である。


ようやく学校に到着。
当初、作業を始める予定だった時間から大幅に遅れて、作業をスタートすることになった。しかもうまくいくかもわからない。
闇の中手探りの状態で一人で進もうとしていたところだったが、先生に助けてもらって、まずはダンボールをテープでくるむことから始めた。
どんなものをつくりたいのか説明をしていたときに、紙をまるく切りぬき、それをまた貼り付ける作業はめんどうだし、時間もなさそうだと思いついた。
それならテープで模様をつくればいい。テープを四角(□■)に切って、それを点々とつなげていけば、模様になるのでは・・・。
そこまで一瞬で考えた。次の瞬間にはそうすることに決めていた。(使われなかった工作用紙たちは後日きちんと返品されましたとさ)
私には塗装よりも模造紙よりもドット柄よりもいいアイディアに思えたので、興奮して説明したのだがあまりうまく伝えられなかった。
それでもイメージは私の頭の中にわりとしっかり浮かんできていたので、やる気が出てきた。



私の用意したダンボールには、ダブルとシングルの2種類があり、それぞれに番号を書いて組み立てやすいようにした。
白いテープでくるむダンボールがダブル5枚、シングル5枚、黒いテープでくるむものがダブル5枚、シングル5枚。計20枚のダンボールができあがる予定だった。しかし、ダンボール1枚は90cm×90cmの大きさである。ただテープを貼る作業とはいえ、大きいのでやりにくい。
その作業を手伝ってやってもらい、私はあまったダンボールで補強用の板をつくった。
ただ貼りあわせているだけではふにゃふにゃしてしまい、箱として立たないと思ったので貼りあわせてあるつなぎ目を補強することにしたのだ。



余談だが、昔遊んだ紙の着せ替え人形には必ず「くびのほきょう」というものがついていた。首を補強するための小さな細長い紙なのだが、それを人形の首の裏側の貼っておかないと使っているうちにすぐ首がふにゃふにゃして切れてしまい、顔と胴体がばらばらになってしまうのある。
私はめんどうくさがって、その「くびのほきょう」をよく無視していたため、無残な姿になってしまった人形がたくさんあった。いま思うとそれがあるのとないのとでは丈夫度に大きな差があった。紙の着せ替え人形を開発したおもちゃ会社もよく考えたと思う。たった1枚の小さな紙を貼るだけなのに人形の寿命をのばすことができるのである!
ちょっとおおげさだが、とにかく私は補強することは大切だと思っていたので、今回もなるべく最小限にきれいに補強できるようにしたいと考えていた。


前の日にダンボールの家の小さな模型を紙で作り、そこにどのような補強板をつくるのかも書いてあったので、それを見ながら板を切った。
我ながら面倒な形にしたものである。
「+」の形、「−」の形、「−」を2枚ずらして張り合わせた形の補強板がいくつかできあがり、それも周りを白と黒のテープでくるんだ。

それからダンボールの部屋をたたせるために4角に置くおもし用の補強板も作った。おもしはペットボトルに水をいれたものにすることにして、それを置くものがないといけない。
1枚の板をたてに半分に折り、それぞれのかどにくっつくようにする。それを今度は横に折って立つようにしてその上にペットボトルを置こうと考えていた。ちゃちなものだったが、ささえるものもダンボールだしなんとかもちそうだ。


そこまで作り終えると、先ほど手伝ってもらったダンボール板をテープでくるんでもらったものができあがっていた。一人でやっていたら倍の時間がかかっていたところだった。またしても感謝である。
私のやろうとしていることは、とにかく面積が大きく、やっていることも先が見えないうえに時間がかかる。しかし時間がない。間に合わなくなりそうなのは自分のせいだったので手伝ってもらうのが申し訳なかったが、やはり協力してもらえるということはとてもありがたかった。一人であがいてもしょうがなくなったときは助けを求めよ。と、悟る。



今度はテープでくるんだダンボールに模様をつける。
先ほど思いついたアイディアを実践する時だ。板を番号順に並べて、テープを切り点々と並べていった。点々のラインが箱を1周するように模様をつくりたかったので順番を間違えないように気をつかった。立てたときにつながらなかったら意味がないからだ。
これはなかなか面白い作業だった。ラインをまっすぐではなくふにゃふにゃ曲がらせてみたり、ふたまたに分かれさせたりして遊びながら貼っていった。今回の作業の中で1番楽しかったかもしれない。
それを終えて、先生にみてもらうとテープを2重に貼ったらどうかと言われた。私は白いテープの板には白いテープでラインを作り、黒は黒いテープを使っていたが、その反対の色を少しずらして重ねて貼るというわけだ。白い四角(□)の上にに黒い四角(■)を貼ってみるとラインがはっきりみえるようになった。その逆も同じ。先生、ナイスアイディアいただきました。


ここまで作業を終えたところで、一応ダンボールの部屋の材料をそろえることができた。時間ぎりぎりだったがなんとか立てるだけところまで持っていくことができてひとまず安心した。しかし、この日は本当はダンボールの方はさっさと終わらせてパフォーマンスのことを考えるはずだった。ところが予想外にダンボールの装飾がトラブルにあい、それについては何一つ考えることができなかったのである。