KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

【卒業式】一日中雨の卒業式だがよかった

2024年3月26日(火)

一日中雨だったけど、とても良い卒業式と祝賀会だった。私も来年度には「卒業」することになるので、客席から見る最後の卒業式となった。

早稲田では、全体の卒業式を2日間4回に分けて早稲田アリーナ(戸山キャンパス)で行い、そのあと、各学部でもう一度行うという方式。人科は大隈講堂が昔から割り当てられていて、良い特権だ。やはり卒業式は大隈講堂が似合う。

でも昔から出席している私から見ると随分と時間短縮・簡素化されてしまった。以前とは違うところを挙げてみると:

* 以前は、教員全員が壇上に座っていたが、役職者だけになった
* 以前は、ワセオケの小編成楽団が入っていたが、今は録音
* 以前は、退職教員のスピーチがあったが、今は名前を呼ばれるのみ
* 以前は、博士号取得者は壇上に上がったが、今は客席で立つのみ

という感じで改めて挙げてみると色々残念なのだが、仕方ないかな。コロナを経て一気に簡素化された感じがする。

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大隈講堂から出て、右側に集まることを卒業生に連絡してあったので、そこで記念写真を撮った。かなり雨が降っていたので、びしょ濡れだが、みんなと写真が撮れてよかった。

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eスクール生と大学院が集まって、リーガロイヤルのたん熊で祝賀会を開いた。これは個室が取れてすごくよかった。同時に、「あと一年か」という気持ちも湧いた。

 

【執筆】自分の進みを可視化することと行き詰まりに対処すること


2024年3月25日(月)

『上手な教え方の教科書 実践編』の執筆はコンスタントに続けている。一日1,000字くらいのペースだ。字数が進むと、机に貼ってあるポストイットのマス目を塗りつぶす(写真参照)。ここまで4万字くらい書いた。全体では10万字くらいになる予定なので、道半ばというところ。

こんなふうに可視化することはとても重要で、マラソンで「◯◯km地点」というポイントが見えることが重要であることに匹敵する。人は自分がどの位置にいるかを常に把握しておくことによって、次のがんばりにつなげることができる。

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もうひとつの工夫は、一時期に2つの章を並行して書いていることだ。今だと「第5章 評価とフィードバック」と「第6章 大福帳を使う」を同時に書いている。

これはどういうことかというと、執筆していることに飽きないという効果がある。同じ章を書き続けていると、どうしても行き詰まって筆が進まないということが起こる。これは色々な原因がある。アイデアが浮かばない。流れが良くない(この場合は構成を変える必要がある)。単純に飽きていて、自分はつまらないことを書いているのではないかと疑う。などなど。

こういう現象は必ずといっていいほど起こる。したがって、そのときは、いったんその章を休止して、もうひとつの章の続きを書くことにする。そうすると、頭が切り替わってうまく進む。その章をしばらく書き続けると、やはり行き詰まりが出てくる。そのときは、元の章に戻る。そうすると、なんと不思議なことに、以前行き詰まっていたものが、まるで霧が晴れたかのように良いアイデアが浮かび、筆が進むのだ。

マラソンは素人から見るとただ走り続けることのように見えるのだが、走っている本人は色々な戦略と工夫を繰り出しているに違いない。本を書くときも同じということだ。ただ書き続けるのだが、そのプロセスでは色々なことが起こっている。