KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

【研究】役に立たない研究ゼミと役に立つ研究ゼミ

2024年4月22日(月)

通学生4年のゼミの2回目。終わりかけた頃に、別のゼミ(原ゼミ)のゼミ生3人が、新しく開発した甘酒についてのアンケートを取ったので、その分析について教えてほしいとやってきた。所属のゼミでは、統計的分析法については扱っていないらしい。

アンケートの内容を見ながら、最初にt検定と分散分析はできるよね、ということでやり方を教えた。JS-StarとRを使う。30分ほど。来週も来るらしい。

4月19日(金)に、役に立たない研究ゼミについて書いたけれども、実際にはこんなふうに役に立つ研究ゼミのニーズが多いのかもしれないな。

【学び】エクステンションでLMSを使えるようにするべき理由

2024年4月21日(日)

昨日の中野エクステンション「アドラー心理学ゼミナール」では、欠席者のためにZoomでレコーディングしていた。しかし、回線速度が遅いためか、しばしば中断した。そのため最後にはレコーディングを諦めた。

よく考えたら、その動画が撮れたとしても、欠席者に送る方法がないのだった。

エクステンション講座については、いろいろと改善の余地があることを感じている。その最大のものは、LMS(学習マネジメントシステム)がないことだと思う。大学のほとんどは、放送大学も含め、LMSを学生に提供している。しかし大学公開講座でLMSを使っているところはないのではないか。これは誰か調査してほしい。

エクステンションでLMSを使えば、

* オンラインによる迅速なお知らせ
* 講師からの課題の提示と受講生からの提出
* 講師と受講生同士のBBSによるコミュニケーション
* 欠席者に対するビデオの提供
* 講師からの補足資料の提供
* 講師への質問

といったことができる。これは大学では当たり前のことだ。エクステンションでこれができないことの方がおかしいのである。エクステンションでLMSが使えるようになれば、講座の定着率はよくなり、層を拡大するだろう。

【アドラー】中野エクステンション「アドラー心理学ゼミナール」の初回

2024年4月20日(土)

早稲田大学エスクテンションセンター中野校で、対面による「アドラー心理学ゼミナール」の初回。これから月1回のペースで土曜日に10:40から16:35の3コマで開くことになる。全4回。参加登録者は29人。実際の出席者は26人だった。

前回は2023年の9月に全2回で開いている。こう書いている。

> 2023年9月2日(土)
3年ぶりに対面で「アドラー心理学入門」の講座を中野エクステンションセンターで開いた。土曜日の10:40から16:25までの3コマ90分の授業。参加申し込みは42人で、今回は38人くらいが参加していた。久しぶりになじみのある教室が満杯になって、興奮した。

前回は夏休み期間での開講で、今から考えると、再起動の助走のような位置づけだったのかもしれない。今回は、「ゼミナール」という新企画で、全4回で各3コマだから、全部で12コマ。これは半期のゼミにほぼ相当する。これだけの時間があれば、かなり充実するだろう。

事務の人によると、「ゼミナール」という形式は、私の講座以外にもいくつかスタートしているとのこと。しかし、これほどの人数は集まっていないと。「なぜなんでしょうね?」と聞かれたけれども、よくわからない。「アドラー心理学の間口が広いからでしょう」と答えておいたけれども。もっといえば「アドラー心理学は、人が生きるとはどういうことかという問題に正面から取り組んでいるから」とも言えそうだ。

参加者の半数以上はリピーターだが、アドラー心理学を初めて学ぶという人も5-6人いる。こういう人たちがいることが講座に新鮮な良い影響を与えている。

秋・冬学期にも同じように「ゼミナール」を開講してほしいという依頼を早くも事務局からもらった。「喜んで!」という感じである。

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キリン本社ビルの前の公園は人でにぎわっていた。なんだか「戻ってきた」という感じがした。