赤塚不二夫先生が愛した酒場「権八」

 4月13日、トキワ荘マンガミュージアムを訪れた日の晩は、赤塚不二夫先生が愛した酒場「権八」で飲んだのだ!

 

  

 店内に入る前から赤塚ワールドを眺めて楽しめます。

 

 

 権八の店内には、赤塚先生に愛されていたのだなあということが伝わるものがあちらこちらに。

 

 

 お酒も料理もンマかった!

 

 

 赤塚先生の存在自体が藤子関連の話題と言えばそのとおりなのですが、権八の店内で見た、もっとダイレクトな藤子ネタをひとつ。

 権八のメニュー表の裏面にこんな写真があったのです!(トイレや外の壁にも貼ってありました)

 藤子不二雄Ⓐ先生、ちばてつや先生、高井研一郎先生、やまさき十三先生、北見けんいち先生が権八で飲んだときの一枚!!

 

 

 フジオ・プロ出身の先生がたをはじめ、何名もの漫画家さんの色紙も飾られています。

 

 

 また行きたいのだ。

 

 

※4月13日、トキワ荘マンガミュージアムや松葉などを訪れたときのレポートはこちら↓

 https://koikesan.hatenablog.com/entry/2024/04/17/184554

 https://koikesan.hatenablog.com/entry/2024/04/18/162523

 

チューダー三昧

 ↓こちらでトキワ荘マンガミュージアムの企画展「鈴木伸一のアニメーションづくりは楽しい!! ~トキワ荘からアニメの世界へ〜」をレポートしました。

 https://koikesan.hatenablog.com/entry/2024/04/17/184554

 この日(4月13日)のお昼は、ラーメン大好き小池さんのモデル・鈴木伸一先生の企画展を観覧する前に、松葉でラーメンを食べました。

 ンマーイ!

 

 松葉ではラーメンのほかにチューダーを2杯飲んで、その後ふるいちトキワ荘通り店蔵【KURA】でチューダーを1杯飲んで、チューダー三昧の一日となりました😄

 

 ふるいちトキワ荘通り店蔵【KURA】の店内の壁に、すがやみつる先生やえびはら武司先生のイラスト&サインが!

 すがや先生は石ノ森章太郎先生の、えびはら武司先生は藤子先生のアシスタント出身者ですから、トキワ荘レジェンドのお弟子さんということになります。

ゲームセンターあらし』と『まいっちんぐマチコ先生』って同時代の作品ですよね。どちらも私が小中学生のころリアルタイムで読んでいた作品です。新書判のコミックスを買っていました。

 

 

 ふるいちトキワ荘通り店蔵【KURA】では、利用者が自由に蔵書を読んですごせるそうです。写真のとおり、藤子先生の本もたくさんありますよ。

 

 光栄なことに、拙著も並んでいます。

 

 

 

トキワ荘マンガミュージアムの企画展「鈴木伸一のアニメーションづくりは楽しい!!」

 4月13日、所用で東京へ行ったので、その足でトキワ荘マンガミュージアムへ向かいました。 

 桜は散り始めていたものの、まだほどよく残っていて、“桜とトキワ荘”という風情ある景色を相応に味わえました。

 トキワ荘を背景にお花見するって、じつに乙なひとときでした。

 

 

 現在トキワ荘マンガミュージアムで開催されている企画展は「鈴木伸一のアニメーションづくりは楽しい!! ~トキワ荘からアニメの世界へ〜」です。

椎名町駅に着いた時点で企画展のムードをけっこう感じられました。

 

 

・こちらも椎名町駅で見かけたもの。

 

 

 “鈴木伸一”の名を冠し“鈴木伸一”という人物をここまで主役にした展覧会ってこれまであまりなかったと思うので、トキワ荘マンガミュージアムの個性が出た良い企画だなあと、観る前から感じ入りました。

 

鈴木先生からいただいた直筆色紙を持参して記念撮影。

 

・2階の14号室は、本来は手塚治虫先生→藤子不二雄藤子・F・不二雄藤子不二雄Ⓐ)先生が暮らした部屋ですが、企画展ごとにテーマに合わせた撮影スポットとして使われています。今回はラーメン大好き小池さんのモデル・鈴木伸一先生をテーマにした企画展とあって、鈴木先生の自画像パネルとちゃぶ台&ラーメン(食品サンプル)という情景になっています。

 

 エレベーターで1階に降りて企画展のスペースへ。

 企画展室入口のところにパネル展示があって、『まんが道』の鈴木先生トキワ荘を去るシーンなどを見られました。鈴木先生によるトキワ荘の各先生評も。

 

 企画展「鈴木伸一のアニメーションづくりは楽しい!! ~トキワ荘からアニメの世界へ〜」は、三つの章に分かれています。

 第一章は「鈴木伸一とアニメ」。鈴木先生のアニメ制作の歩みを、おとぎプロ→スタジオゼロ→自主制作アニメ→G9+1の順に紹介しています。

 

・おとぎプロのコーナー。

 

・G9+1のコーナーに展示されている鈴木伸一先生の色紙。

 

 個人的にはスタジオゼロのコーナーに最も心誘われましたが、そこは完全に撮影NG。

 スタジオゼロ時代の写真として次の展示が見られました。

藤子不二雄Ⓐ先生宅で企画会議をしたとき撮った5名の先生がたの写真

・企画会議の翌朝生田浄水場で撮った写真(4名の先生が階段でジャンプしている、撮影者は藤子Ⓐ先生)、

・最初のスタジオゼロの建物を掃除し終えての一枚

・西新宿の市川ビルに移転したスタジオゼロ社屋での集合写真(鈴木先生は電話対応中で写っていない)

 

 伝説的なエピソードとともによく語られる『鉄腕アトム』「ミドロが沼の巻」に関する展示もありました。鈴木、藤子F、藤子Ⓐ、石ノ森、つのだ各先生が担当した原画です(鈴木先生のは原動画)。展示されている原画のアトムに限って言えば、藤子Ⓐ先生のアトムが最もクセが出ているように見えました。筆圧がやや強めの線で、ああ藤子Ⓐ先生タッチのアトムだ〜とわかりやすいのです。

 

 スタジオゼロのコーナーにデーンと鎮座している立体の展示品があります。市川ビルの「ロ」の窓です。スタジオゼロの「ロ」の部分です。

 数日前に、この市川ビル貯金箱が届いたばかりのタイミングだったので、その市川ビルの本物の窓を見られて心動かされるものがありました。

 

 第二章は「アニメーションづくりは楽しい!!」。石ノ森章太郎先生原作・鈴木伸一先生監督のアニメ作品『SARUTOBiくん』が上映されていました。途中から観ていると、実写パートに石ノ森先生ご本人が登場して「おおー!」となりました。

 

・「アニメのつくりかた」

 

・「さまざまな映像玩具」

 

 第三章は「アニメの可能性」。

 マレーシアの漫画家ラット氏と鈴木伸一先生が共同で監督したアニメ作品『ミナの笑顔』が上映されています。文字の読み書きができないミナが、それゆえに街でつらい目にあって、文字を学習しようと決意するお話でした。

 

 企画展を観たあとはグッズをお買い物。

・今回の企画展唯一のオリジナルグッズ「アクリルジオラマ」を購入しました。

 

・入場時に配布された缶バッジをミュージアムを出たあと開封したら、「まるまるボンちゃん」が現れました♪

「藤子・F・不二雄SF短編ドラマ」Season2の第1話『鉄人をひろったよ』

 4月7日(日)午後9時45分からNHK BSで「藤子・F・不二雄SF短編ドラマ」Season2の第1話『鉄人をひろったよ』が放送されました。

 Season1の各ドラマが原作への敬意のこもった佳品ぞろいで、思った以上に楽しませてもらえたので、Season2があると発表されたときは嬉しかったし、放送が待ち遠しかったです。

 

 そうして迎えた『鉄人をひろったよ』の放送日。リアルタイムで視聴しました。

 15分のテレビドラマとしては実に力の入った鉄人のVFX表現をはじめ、巨大ロボットというとてつもないものを目の前にしながらもその割にとぼけた感じの老夫婦の会話、クライマックスの夜のビル街上空を飛ぶ鉄人、ラストの古谷徹さんのナレーションまで、ぜいたく感のある15分間を堪能できました。

 

 素性の知れない巨大な鉄人を拾って、それなりに驚いたり心配したりするものの、終始飄然としたたたずまいの老夫婦。原作マンガではその点がとても印象的でした。そうした雰囲気を実写なりにちゃんと出せるよう演出されていたと思います。風間杜夫さんと犬山イヌコさんがよい匙加減で演じてくれました。特に犬山さんは適役でしょう。

 

 ラストは風間さん演じる主人公のやや切なげなアップの表情もあって、鉄人とのあっけない別れに原作以上のペーソスや寂しさを感じました。このラストはあくまでも(鉄人という大それた存在の最期なのに、それにしては)あっけない空気感がキモだと思うのですが、今回のドラマではそこに少しウエット成分が含有されて、原作とは少し異なる印象をおぼえました。

 

『鉄人をひろったよ』(1983)と『大長編ドラえもん のび太と鉄人兵団』(1985〜86)は、どちらもタイトルに「鉄人」が付いています。そんな共通点をもった2つの藤子F作品では「そんなに広くない住宅の庭に巨大ロボットがそびえ立つ」光景が見られます。日常の中の非日常感があふれていて、まことにシンボリックで、好きな光景です。今回のドラマでもそういう光景を見られてよかったです。

ガシャポン「ドラえもん しあわせいっぱいコレクション」

 ガシャポンドラえもん しあわせいっぱいコレクション」(全4種)が4月第2週 から登場しています。

 カプセル自販機を見かけたので回してみました。

 その結果、

 

 

 全4種がストレートにそろいました😊

 

・ぺろり

 

・もぐもぐ

 

・スモールライト

 

・ビッグライト

 

 4種ともドラえもんにとって実に幸せなシチュエーション。なにしろドラやきを手中におさめた状況ですからね。そのうえスモールライトやビッグライトを使って幸せを増幅させたりもして。まさに「しあわせいっぱいコレクション」です。

 

ドラえもんゆらゆら木馬ギミック

 数日前、木馬に乗ったドラえもんぬいぐるみを近くのリユースショップで見つけてお迎えしました♪

 木馬に乗った姿勢、頬を赤らめた表情がまっすぐにかわいいです。

 

 330円でした。


 調べてみると、2017年8月23日より順次登場した「ドラえもんゆらゆら木馬ギミック」というプライズだとわかりました。

 電池を入れてスイッチをオンすればまだ動きます。が、本来の動きよりおとなしめになっているようです。

市川ビル貯金箱

 藤子不二雄FCネオ・ユートピアが市川ビル貯金箱を製作、販売しています。

 私は会員先行予約に申し込んでいて、完成した品が先週届いたのですが、きのうになってようやく開封しました。

 市川ビルは、スタジオゼロや藤子スタジオ、フジオ・プロ、つのだじろうプロなどが入っていた、マンガ・アニメ史において国宝級・世界遺産級の建物でしたが、2003年9月、ファンに惜しまれつつ解体されてしまいました。それが20年以上たってソフビ貯金箱としてよみがえったのです。

 そんな日が来るとは思っていませんでした。心から快哉をあげたい気分です。

 

 市川ビル解体前、1階で営業していた喫茶シャトレに行けたのが個人的には思い出深い体験です。藤子ファン仲間と夜遅くまで滞在して語り合ったのをおぼえています。(写真は2002年ごろ撮影したもの)

 

週刊朝日」2003年10月24日号に、市川ビル解体を伝えるカラーグラビア記事が掲載されました。解体を控えた市川ビルを背景に、藤子不二雄Ⓐ先生、鈴木伸一先生、つのだじろう先生の3名が並んだ写真が1ページを使って載っています。

 記事の見出しは「第二のトキワ荘が消えた日」。「第二のトキワ荘」という比喩が共感と感慨を誘います。

 トキワ荘も市川ビルも解体されてしまって、ファンとしては無念で悲しかったのですが、トキワ荘のほうは2020年7月にトキワ荘マンガミュージアムとして建物が復元されました。トキワ荘は第一級の歴史的マンガ遺産ですから、復元されて然るべきといえばまったくもってそうに違いないのですが、それでもある時期までは(それこそ2010年代前半くらいまでは)復元なんて夢物語だとすら思っていました。それが本当の本当に実現したのですから(それもじつに本格的な規模で復元されたので)とても驚いたし、おおいに歓喜しました。

 市川ビルの本格的な復元はトキワ荘以上に困難でしょう。建物の大きさからいっても(一部分の復元はありえても)全体の復元は無理だと思っています。

 だからこそ、このたび市川ビルがソフビ貯金箱というかたちでミニチュア化されたのは、非常に得がたい貴重な機会だと思いますし、心より賞賛をおくりたい出来事なのです。

 

 史上初の市川ビルミニチュア化、バンザーイ!