昨日、衆院東京15区補選に参政党からの立候補を表明した吉川里奈氏の事務所が開設されていたのを目撃した。弊ブログでは黙殺してきたが、参政党の吉川氏擁立はさる15日に発表されていた。以下朝日新聞デジタルより。
参政党、衆院東京15区補選に新顔・吉川氏擁立へ
中村英一郎 2024年3月15日 16時47分
公職選挙法違反の罪で有罪判決を受けた柿沢未途被告=自民党を離党=の辞職に伴う衆院東京15区(江東区)の補欠選挙で、参政党は15日、看護師で新顔の吉川里奈氏(36)を公認候補として擁立すると発表した。また、4月の衆院3補選で、島根1区と長崎3区では擁立を見送ることも明らかにした。
15日に記者会見した吉川氏は3児の母だと説明し、「(子育て世代に)子の未来のために参政党という選択肢を知ってもらいたい」と話した。
東京15区補選では、共産党の小堤東氏、日本維新の会の金沢結衣氏、政治団体・日本保守党の飯山陽氏の新顔3人が立候補の意向を明らかにしている。(中村英一郎)
(朝日新聞デジタルより)
URL: https://digital.asahi.com/articles/ASS3H5G4NS3HOXIE002.html
補選にはどうやら須藤元気が無所属で出てきそうな様相だ。元号新選組に動きがないのは、この須藤を応援しようと思っているからだろう。立民がどうするのかは知らない。須藤の公認はもちろん、推薦も支持もしないのではないかと推測する向きもあるが、それなら立民が自前で候補を立てるのかどうかがはっきりしない。昨年の参院選終了後ずっと東京15区の総支部長を空位にしてきた立民の不作為が完全に裏目に出ている。立民の東京都連のみならず、泉執行部の責任は重い。
その東京15区から前回の衆院選に立候補して敗れた井戸まさえ氏は、何度か大谷翔平の元通訳の違法賭博問題についてXをポストしている。そのうち最初のポストは以前に弊ブログで紹介したが、そのあとに発信された下記Xにも共感した。但し冒頭部分は除く。
家庭教師をしていた生徒たちのうち、70年代に生まれた女の子たちには「亜希子」という名前が結構な数いた。
— 井戸 まさえ (@idomasae) 2024年3月23日
由来を聞けば、例外なく、父親が長嶋茂雄のファン。その妻にあやかり、名前がつけられたと言った。…
上記Xに、70年代に生まれた女の子たちに、プロ野球読売軍の長嶋茂雄の妻からとった「亜希子」という名前が多かったというのだが本当だろうか。そもそも長嶋の結婚など井戸氏よりも年長の私でさえ記憶にない。ネットで調べてみたら1965年で、井戸氏はその年の生まれだ。また長嶋亜希子(故人。2007年没)の結婚と関係あるかどうかは知らないが、亜希子という名前の有名人というと、やはり1965年生まれの元フジテレビアナウンサー・八木亜希子が思い出される。しかしこの人の実家は阪神ファンだったはずだと思ってネット検索をかけたらその通りだった。しかし八木氏の結婚相手がオリックスファンとのことで、八木氏自身は現在はオリックスを応援しているらしい*1。私は1993年に横浜スタジアムで行われた横浜対阪神2回戦で八木氏が始球式を務めたことを覚えているが、その時には氏が(あるいは氏の親が)阪神ファンだとは知らなかった*2。その阪神ファンの親が娘に「亜希子」と名付けた時、長嶋の妻を意識していたかどうかは疑問だ。ましてや1970年代にもなればもう長嶋の結婚から5年以上も経っている。そんなに経ってもまだ長嶋の妻にあやかって命名したりするんだろうか。
まあそんなことはどうでも良い。私が共感したくだりはXの後半だ。以下に引用する。
さて、私が大谷選手周りで特に気になるのは、大谷選手に対してネガティブな発信があると、まるで自分ごとのように怒ったり、批判したりする人々が、相当数いることである。
勝手に「全て完璧」な大谷像、大谷ストーリーを作り上げ、そこに過剰に自分投影する。一ファンを超え、それはまるで生まれた時から知っている親戚レベルに到達。
日本の凋落が目に見える中で、アメリカでの大谷の活躍は、自らの存在意義を確認するものなのだろうか。そこにはちょっとした闇を感じる。
公私に渡る動向は皇室並みの注目度の中で、作り上げられた「あるべき大谷像」の中には水原一平氏との関係も含まれていた。
今回の騒動は「あるべき」に実際に生きる人々が組み込まれていく中で起こったものとも思われる。大谷選手はもちろんだが、こうした「あるべき以外」の部分を共にし、「リアルな日常」を過ごす水原氏にとって、その差異を感じることすら大きなプレッシャーだったのではないか。
事件内容は今後明らかになるであろう。その際には応援する側や報道する側の「あるべき」を考える機会にしなければならないと思う。
(井戸まさえ氏のXより)
URL: https://twitter.com/idomasae/status/1771368033216582080
私が特に強く違和感を持ったのは、昨年3月のWBCで大谷がプライベートジェットを使ったことを志葉玲氏が批判した時のことだ。
上記記事にヤフコメやXなどで非難の雨嵐が起きた。その怒り狂いようは、ネトウヨかオザシンかヤマシンかと思わせたほどだ。
ところが今回、元通訳の賭博問題が発覚し、アメリカで大谷にも厳しい目が向けられていると報じられるや、その尻馬に乗る人間が続出した。ひろゆきなどがその例だ。私は「飛び恥」の件では志葉氏を支持し、社会的発言を積極的に行うダルビッシュ有もWBCでプライベートジェットを使ったのだからダルビッシュにも聞いてみれば良いと書いた。しかし今回は事実関係がはっきりしないのでブログ記事にはほとんど取り上げていない。
大谷に限らず、支持政党を過剰防衛しようと必死の各政党の「信者」ないし支持者たちにも似たようなことを感じる。神聖不可侵で、どんな批判であっても許さないという人たちが非常に多い。
おかしくないか。
この件は、大手では、19日の朝に毎日が「スクープ」と銘打った記事を出しているのに気づいて、次のブコメを付けました。
>やってくれるね。自民復帰を望むことを公言も含めて。トランプを見るに「必要悪」肯定が時代のトレンドの一つであることは否定できない訳で、今後の政局の試金石ではあるだろう。この野蛮を、全力で叩き潰すべき。
またお知らせコメントをしようかなとも思いましたが、知らないこともないだろうから、気にさわることにしかならないだろうなと思い、自重したのでした。その記事のブコメを見るに、関心は薄そうです。憲法の基準の多重性という、本来中学生までに理解されなければならないことを理解していない、誰かさんみたいなブコメが人気ブコメになっている始末ですし。でも、ほんと、これ以上社会が野蛮にならないよう、他力本願で申し訳ありませんが、地元のみなさんには、これを完膚なきままに叩き潰してほしいです。