アラン・ドワン (加) 鉄仮面 (1929) 

kokezaru7532006-08-30


Allan Dwan (1885-1981)  The Iron Mask (1929)
ダグラス・フェアバンクス主演の三銃士話(アレクサンドル・デュマ原作「ブロジュロンヌ子爵」)。
涙の友情物語にできるところを一切の無駄なく感情過多なく見事な演出。全体に仏的なおおらかな空気(字幕のHOLAの粋なこと)が、ありながら格調高い画面作り(欧州建築物内部の強み)。
それにしてもフェアバンクスの重力を感じさせない身のこなしは美しくもわくわく。
ラストは”映画的”美しさが友情物語と見事に融合、半涙。
”語れない”サイレントはあくまでも映画的で強い。
NB 三銃士→ フレッド・ニブロ(1921) : G.シドニー(G.ケリー)(1948) : R.レスター(1973)

 江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間 (1969) 石井輝男

噂の土方巽は流石だが、個人的には由利徹大泉滉コンビ作品を観たいと思った(変
一番、ぐわっ!ときたのは、蜘蛛のタイトル・クレジット。
明智謎解きからテンション下がった感じにしても
(部分的にでも)画面訴求力を感じた邦画は本当に久しぶり。

 アルディッティQ ロハン・デ・サラム(Vcl) 

Rohan de Saram 2005年12月で28年の団体活動終了。最も存在意義を感じる四重奏団だけに滅多になく感慨深。
http://www.ownvoice.com/ardittiquartet/
クセナキス Iannis Xenakis : Chamber Music 1955-1990 遺産モノ
2004年 Cite de la Musique テトラス演奏 第2ヴァイオリンが5分もしないうちに弦を切る(凄

 シェーンベルク 弦楽四重奏曲 ラサール弦楽四重奏団 

ようやくよくなってきた。ベルクより好きだったりして。
新ウィーン楽派関係は、エマーソン、イタリアのほうが好き。(ウェーベルンか)
ラ・サールは自分のイメージほど厳しい感じでないようだ。
シェーンベルクはアルディッティに期待。

ダニエル・シュミット (1941-2006) 

なくなられたみたい(T_T)

○ 今宵かぎりは… (1972) / ○ ラ・パロマ (1974) / カンヌ映画通り (1981) / ○ ヘカテ (1982) / ○トスカの接吻 (1984) /
人生の幻影 (1984) / ○ デ・ジャ・ヴュ (1987) / 季節のはざまで (1992) / 書かれた顔 (1995) / ベレジーナ (1999)

○のみ鑑賞。 見事に作風違えながら、
どれもオリジナリティあふれ面白かった。 ( 撮影:レナート・ベルタ 05-01

 H.G.クルーゾー「ミステリアス・ピカソ 天才の秘密」 (1956)  

ようやく観ることができた。(こんなのばっかりだ)
凄い凄い凄い。観ながら、ストローブ & ユイレ 「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」 (1967) が、(なぜか)頭をよぎるが(同じ紀伊国屋か)、レオンハルトアーノンクール、悪魔のようなシニョレもニトログリセリン・モンタンも吹っ飛んだ。撮ったクルーゾーも偉いが、要はピカソ。格が違いすぎる。まさに天才。 
音楽、ジョルジュ・オーリックもがんばった。