更新を終了します

本家のブログ(広告β)を更新停止しました。こちらも、たぶん停止すると思います。アカウントにはかなり思い入れがありますが、それも停止するような気がします。とくに何かがあったわけではないですが、節目ということでリフレッシュしたいと思います。読んでくださっていた方、ありがとうございます。また近々お会いしましょう。

ソーシャルメディアあうあう

実際にやれと言われたことはないけど、やれって言われたときのことを思って考えておこう。どこから考えようか。マスメディアとソーシャルメディアの差分を考えようか。

  • マスメディア
    • 「話しかける」
  • ソーシャルメディア
    • 「話しかける」
    • 「話しかけられる(それに返事する)」
    • 「他人同士が話しているのを聞く」
    • 「無視する」

ソーシャルメディアには、行動の選択肢が3つ多くあるのだとわかった。なにかを行うことで、この4つの行動がうまくグルグル回るようになるのがいい感じなのだろう。なんていうか、話しかけられたり、他人が話しているのを聞くというのは、プロモーションじゃなくてリサーチの領域でもある。愚直だけど、みんなと何かを作ってみるのがいいんじゃないか。仕切りがクライアントで。一般公開されちゃうから、アイデアをぱくられたくないという気持ちが先に立つけれど、ネット民というのはパクリや通報、そこからの突撃炎上に関する戦闘力は53万くらいあることはわかっているわけだから、他社に見られるとかそういうことはあまり気にしなくてよいかも。

リア充は、同意する?

好きなライター、マルコムグラッドウェルの著書「第一感(原題blink)」から。

即興芝居を可能にしているルールのうち、特に重要なのは「同意」だ。物語やユーモアを創作する場合、登場人物がその場で起きたことをすべて受け入れると、やりやすくなる。

下手な役者は、演技力はあっても物語を止めてしまう。うまい役者は物語を進める。

うまい役者の即興芝居は、まるでテレパシーが通じているみたいだ。あらかじめ打ち合わせてあったみたい。相方の台詞を決して否定しない。ふつう、人はそんなふうに行動しないものだ。

なんていうか、これを見てノリというものについて考えてしまう。たまに、自分よりテンションの高い軍団と一緒に遊んだりすることがある。特に合コンなどでチームを組んだりするときに、仲間が、自分の想定しなかった角度からボケやツッコミを振ってくることがある。このときに、上記の即興芝居の考え方でいうと、同意しなければいけない。たいてい、「えっ」と一瞬引いてしまったり、「いやいや・・」とか黙ったりとかしてしまう。これが「ノリの悪さ」だと思う。複数のグループのノリの違いを乗り越えて、どのグループでも愛されるキャラは身の回りにいたりするが、彼らは確かに「否定」しない。「同意」する。変なツッコミが来ても、それを引き受けてしまう(典型的なのはノリツッコミ「そうそう○○で・・・っておい!」)。ノリのいい人を見ると、どうやって一瞬で返しを考えているんだろうと思ってしまうことがあるが、まあ経験の要素はあるだろうけど、たぶんこの「同意」というものが大きいだろう。で、これは煎じ詰めれば育ち方(自己防衛的な態度をとるような育ち方をしてきたかどうか、とか)と関連しているだろうし、たぶんリア充とか非コミュというものとも関連してくると思われる。

天守閣上司

私の恩師(というか元上司)は、入り口の一番近くに座っている。狙いはわからないけど、これは偉いと思う。偉い人は、多くの情報を知らなければいけない立場で、それを集めなければならない立場というのが普通だと思う、それを実現しようとするとこうなる。しかし、ふつうの企業だと、偉い人はどんどん奥へ引っ込んでいく。もっと偉くなると、個室になったり、専用フロアとかになったりもする。もしかすると、これは城壁の考え方というか、天守閣的な考え方なのかもしれない。でも現代では、敵軍が攻め込んでくる可能性は低い。あるいは、「席の究極は個室」という考え方なのかもしれない。平社員の席は個室の途上である、的な。個人的には、偉い人はただでさえ話しかけづらいので、あんまり天守閣には行ってほしくない。社内SNSでもメールでも社内Twitterでもしくみ作りにはなっているとは思うけど、物理的なしくみっていうのも強い効果を生むのではなかろうか。

透けて見える売り手の戦略性

小山薫堂氏の発言から。日経デザインから引用。

売り手と買い手の関係は、ある面では恋愛と同じだと思います。

売り手の狙いが見えた瞬間に、買い手の気持ちが冷めることがあります。そこで、売り手の狙いを表に出さずに、共感を作るところから消費者に近づいていくことが重要になります。

共感してくれる人にスポットを当てて、なるべく前面に押し出していく必要があります。共感している人がこんなに増えています、共感する人がどんどん増えて社会現象になりつつありますという雰囲気を生み出すことが、買い手に戦略性を意識させないプロモーション戦略だと言えます。

原始的には、売り手と買い手というのはあんまり分離していなかったわけで、そのへんがヒントになるんじゃないかなあと個人的には思っている。

天下りと組織の成長

天下りについて先輩と話していた。官僚組織においては、同期として入った全員が出世できるわけではない。同期のトップが事務次官になる前に、他の人間はふるい落とされ、天下り先に行く。これが叩かれているわけだが、こういう状況はピラミッド型の組織であれば当然に起きることだと先輩はいう。そこで「じゃあ普通の企業はどうしているのか?」と聞くと、それは成長によって解消しているという。企業としての成長をすることで、ピラミッドを全体として大きくして、人員を吸収する。企業は、膨張の意志を持つだけはなくて、人員配置の要請からも成長を要請されているのだということがわかる。「じゃあ官僚組織も成長すれば天下りは起きないですね?」と聞いたら先輩は一言、「そうだよ。でもそれは戦争につながるけどな」。