:Let's Go ハチノヘ

人生の最南端は沖縄県。人生の最北端は岩手県。これが去年までの話。最南端は山下達郎の追っかけで達成。だったら、最北端も達成しておこう。
というわけで、まさかまさかのハチノヘ参戦。日は11月8日(月曜日)。もう知りません。平日だろうがハチノヘだろうが、お金と代休が続く限り参加し続けます。すでに社内でも山下達郎で自在に休む、自在に何処へでも行くと言うレッテルが貼られております。ええ、そう思っていただけるととっても楽であります。
ライブが終わったら、ファンミーティングだ。親父みたいなひとから後輩みたいな人まで、のんでのんで。のんでのんで。くってくって。
今年、一番楽しい時間がもうすぐやってくる。
やべぇ。遠足気分だ。

:山下達郎のライブに行け。

と言いたい。
10代や20代で回りに好きな人がいない事に嘆く人を見てきた。10代からファンの私もその口なのだ。自分の好きなものに正直にあって、ライブに行く。そしてTOKされる。この辺りは見た人でないとわからない。古ぼけた言葉なんだけど、すごいのだ。見た人でないとその感動はわからない。
ネットというものがあって良かった。つくづくそう思う。特にTwitter。Blogの形式だとなかなか言えない事でも「達郎スゲー」と一言つぶやける。その一言だけで、一度見た人間はうれしいのだ。同じ感動を同じ事を思えた人間が一人でもいると思える事が、こんなに嬉しい事なのかと思える。共有する喜びがこんなにもあるのかと。
前回のツアーを何度も見たけど、今回のツアーは凄い。凄過ぎる。初日に厚木を見たときからとんでもない事になると思ったけど、前回のライブの時も凄い事になると思ったけど、おいらの人生でトンデモも無いことも起こったけど、今回はPerformanceが落ちない。上がりっ放し。はっきり言って気持ちわるい。人間どこまで行けるんだ?と思う。
信じない人間がかわいそうに思えるくらい。である。これで、チケットの争奪が激しくなったとしても仕方なし。行けなかったとしても自分の代わりに行った人が感動して帰ってくる事が嬉しい。
もう、自己で抱えて凄かったと言ってる事ができない。だれかと良かったと一言交わしたい。凄かったと一言交わしたい。だから、ライブのスケジュールをチェックして、終演頃にだれかが「凄かったー」と一言つぶやいてくれる事が楽しい。
それで、酒が飲めるのだ。

:厚木初日。

なんですかこの人達は。
たしかにプロだし、プロでも一流の人たちだという事は頭ではわかってる。

でも、期待をしても、期待が足りないくらい、
期待を裏切ってくれる。

前回のツアーがまるで準備運動だったかのように感じる。
山下達郎が本当にやりたかった音楽がここにある。
Performance2010で本当にやりたかった音楽の片鱗を出し始めた。

途中、なんども胸が熱くなった。
今までお金の都合でできなかった事、場所の都合でできなかった事、そして人の都合でできなかった事。全てを満たす事ができなくても、今できるベストをつなぎ合わせて山下達郎という人の音楽が積み上がってきた。人の出会いと別れを繰り返して。
あくまでも自分の音楽を、やりたい音楽を追い求め続けて。

そして、最高のドラマーを迎えて、一つの完成系を迎える。

山下達郎が今回ステージにそろえた
「道具」「場所」「人」
どれも最高のものである。

演奏はすばらしいものであった事には間違いないのだが
セットリストを見る限り、やりたかった事を実現できる喜びが伝わってくる。
今の環境ならそれができる。
芸能生活35年もかかったが、やっとできた。
そんなメッセージが伝わってくる。

そして、
飽くなき追求はライブハウスへと向かう。

山下達郎 57歳。

何があっても何を言われてもしばらく生きていける。
そんなライブだった。