前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

QUEENDAM2と乗風波浪3の絶妙さ

ジェシカ姫カムバの第三季X-SISTAR10名全員契約して本当に始動するのかちょっと心配ではある今日このごろ。

番組で過程を最大限に楽しんだので、正直これからの期待値は弱いけど。

結論から言うと、選ばれた10名に10年越しの推しは全員居る。でも番組での一期一会な世代間、身長差、女優・歌手・ダンサーの組み合わせと、深い魅力的な雑味が濾過されてしまった感じは拭えない。

QUEENDAM2のレジェンド枠ヒョリン姐さんと、乗風3のJessica・鄭秀妍の番組構成での役割は似ているなと思った。どちらも全出演者たちが実力と実績をリスペクトされて、確かにどのステージでも本人が積極的にプロデュース参加して短期間で完璧に仕上げていた。放送回の終盤になって評価点が落とされる展開も似ている。

QUEENDAM2では毎回評価点が低過ぎて悔しがったベテランのBraveGirlsと、乗風3の雑味豊かな文文チームの展開は結果的に似た展開で、最終盤には評価されて昇華、努力が報われた。判官贔屓が最終回でカタルシスを得るというエモーショナルなシナリオは全世界的に共通なんだろうか。番組内では一度も韓国の元少女時代メンバーという紹介はなかったけど、グループ名を挙げなくても共通認識なんだなと。乗風1の先輩たち登場しての競演回で長身のラッパー・リスダニさんが、子供の頃シンディ・ジェシカ大好きだったと告白してたのも、私の宇宙の時系列は案外歪んでないのを確認。

米国バークレー音楽大学出身の文文さん、最終ステージ前にジェシカ隊に引き抜かれて、あわや永久保存版になりそうだった「セニョリータ」ステージを披露した。人類は美しさで淘汰されてる説の残酷なサンプルとして。

https://youtu.be/aBf2QLbNRCQ?list=RDCMUCA0QHoXNGL0hakk8cXcAk5Q&t=52

シカ姫への絡みで文文さんが照れなのか男役に撤する事が出来なかった事が、結果的に視聴者は命拾いした。当局に過激な表現として規制される事を憂慮してのことなのか。

最後まで無冠で報われなかったKPOPガールズNineMuses、「Dolls」活動後半ステージで間奏でみせたキョンリとソンアの絡みレベルを、シカ姫と文文がやってくれたらと・・・今も残念でならないと、未練たらたら。

とはいえ楽器を演奏する女性アーティストという枠でエントリーされたのかも知れない。最終ステージではギターからドラム、鍵盤演奏をみせた文文、ベースのベテラン趙夢と、独特なメイクJAZZの劉恋、女優枠での楽器弾きも目立った。ピアノ弾きのベテランシンガーソングライター、バレン・スーの存在も欠かせない。元々中低音で歌う静かなバラード曲が多いひとだけど、まさかステージでジェシカとサブボーカル役で競演するとは思わなかった。コレも原曲はイーソンの最近のでした。他の人気歌番組でもカバー曲として好んで使われてた。

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QUEENDAM2からの〜乘风破浪3!!

サバイバル音楽番組の体で出演者全員の好感度爆上がりだった、韓国「QUEENDAM2」中国湖南省電視制作「乘风破浪3」に泣かされまくりの数ヶ月ですよもう。

時系列がとっ散らかるけど、備忘録に残してみる。

2年前のQUEENDAMといえばOH MY GIRLのDestiny本歌取りステージからの天下取り。シーズン2ではLOONAのコロナ復帰直後のPTTオリエンタル舞踊と重なるものあった。

乘风3は王心凌、フィオナ、twins、そしてジェシカ姫と、中二病でも思いつかないキャスティングに正気を失い、繰り返し失い・・・初回に出演者が集まるまでダラダラした映像ながら、大陸の超一流の舞踊家と女優の超絶技巧に圧倒。

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惜しいかな薛凱琪・フィオナのソロは短かかったけど、劉恋との競演ステージは百合の匂い最凶でした。チーム愛あふれる最終ステージでフィオナのスピーチも天才かよと。

 

初回ソロステージでダンスを出し惜しみしたシカ姫は、「OKAY」ステージのラスト演出で、少女時代以来の完全復活と確信。この後もステージの度に会場からのJessicaコールもの凄く。

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王心凌シンディは自分の実力を見せる構成が巧みだったと思ふ。スイート教主のキャッチーな「アイニー」かましてから、タン・ウェイウェイとの「山海」ステージで爪を研いできたボーカルの実力を披露。

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ラストに名曲を持ってきて会場全体を合唱させて、シンディ隊長は終始高得点でした。誰もが知ってる名曲を複数持ってるって最強すぎ。

 

誰もが知ってる名曲といえば、仲良しすぎる問題のtwins。まさか2022年に大陸で最新ライブを観れるという現世利益。今回改めてジリアンの甘い声にやられたの巻

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香港芸能人としてミョーリー・ウーさんは存じ上げなかったけど、ソロでイーソン・チャンの名品「歳月如歌」を歌って2003年初の主演ドラマの主題歌だったと。twinsも1人ずつゲスト出演回があったのを今頃知る。

 

隠れた名曲が連発された「QUEENDAM2」俺得しかなくて、自分の審美眼は間違ってなかったと少し自信が持てました。

Kep1erの「MVSK」をベテランのBrave Girlsが、ファンからのリクエストで楽曲を選んだ宇宙少女の「パントマイム」最新鋭のステージ演出に圧倒され

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LEDビジョンと虹彩技術、カメラワークの結晶。とはいえ乘风のステージも毎回凝ってた、KPOPステージから真摯に学んでると推察。

思い出すと無限ループなので今回はこの辺で。

 

 

「スターリンへの贈り物」

昨日、江古田映画祭で2008年制作カザフスタン映画「スターリンへの贈り物」を観た。

主人公のユダヤ人少年と晩年のエルサレム映像には旅で出会ったロシア系イスラエル人を想起。

少年浮浪者グループリーダーにはソ連末期のロックバンド「キノー」ビクトル・ツォイの父親の境遇を想像してしまう。

カザフといえば西にソ連バイコヌール宇宙基地、東には四百回以上使われたセミパラチンスク核実験場!!

311後に知ったウラン鉱山からの生産量世界一という超被爆国で。

 

過去にカザフが舞台の映画や写真をなんだか色々と観た記憶があるなと、長年の放置ブログ(今ココ)に検索掛けたら、まさに「記憶の習作」(byキム・ドンリュル)の数々。BGMにかけるにはもったいない。

📺[가사/歌詞] 전람회(展覧会) - 기억의 습작(記憶の習作) 🎵 - YouTube

 

はてなブログをはじめてからもう20年近くになって、ずっと放置してることにも驚くけど、自分の過去文の幼稚さデタタメさにも驚愕する。備忘録にもなってないポンコツな体裁で全人類に申し訳ないと。

 

それでもかろうじてカザフスタンを舞台にした映画を観ていた事が再確認できた。

赤坂ツインタワーの国際交流基金で開催された中央アジア映画祭で観たのだろうか「金色の雲は宿った」とても重たくて誠実に作り込まれ今も脳裏にベットリと焼き付いた映像は「スターリンへの贈り物」前編に継承されてると感じた。

www.allcinema.net

2000年代に東京都写真美術館で観た国際報道写真展から、バイコヌール宇宙基地から草原に落ちてきたロケットブースターを解体転売する人々を追った作品に度肝を抜かれた。

www.jonasbendiksen.com

その解体現場を映し日本公開されたドキュメンタリー映画「スペース・ツーリスト」を観て、ニンゲンの逞しさと至高さと愚かさを痛感しつつも、

後年、中国インディペンデント映画祭で観たドキュメンタリー「天から落ちてきた!」のロケット落下被害にも驚愕した。

中国で検閲に通らないインディペンデント映画を日本で見よう! | Offshore

 

宇宙開発、ロケット技術、核爆弾、ウラン鉱山、被爆。なにもかも円環ス幼稚で残忍な国家システムに生きてる不思議。

 

 

 

Dreamcatcher5・2 鶯谷の夜

 魔都東京はラッピングトレイン走る山手線の中で未だ昭和ど真ん中な香り引きずる街、鶯谷。古いグランドキャバレーを改装した東京キネマ倶楽部に、KPOPガールズの中でも悪夢コンセプトでひときわ尖ったDreamcatcher(ドリームキャッチャー)がアジアツアーコンサートをするという、もう期待しかないところ。

 曲数も多くて思ったよりも近くでメンバーの所作を生で観れたて良かった、と同時に舞台の質としては残念な気持ちが残った。原因は日本の事務所と運営会社がお金と人材と工夫と時間を惜しんだ事だと思う。もう何度目のデジャヴだ

 

悪夢その1 音響

グループの得意な楽曲、メタルロックというジャンルは苦手なので会場の音質自体にそう期待してなかったけど、想像を下回る音響調整がダメなライブハウス並だった。重低音に偏ったスピーカーセットは今回の様な古いビル建築内で二階三階席がフロアにせり出す空間では、丁寧に音響調整をしないとボーカル音域が個性のないアニメ声ノイズにしてしまう。

しっとり聞かせるはずのバラード曲でもメンバーの魅力的な声質が活かされていない。全てソムニャの脳内イコライザで補正されてようやく正気を保つレベル。これでは海外から参戦に来たファンにも申し訳ない。

 

悪夢その2 狭いステージ

斜め後方から見ていると7人が伸び伸び群舞するにはステージ面奥行き両翼も狭すぎ。観ていて申し訳なく思う。視界には全員のフォーメーションが確認できるけど。1曲踊るたびに汗が退かないのは過酷な運動量と空調と照明の問題なのか。

 

悪夢その3 衣装がアレ

衣装が最初から最後まで女学生風制服だったのも残念。制服で鋭い群舞が売りのヨチンでもないし、日本の拙い団体でもないのだし。メンバーそれぞれ自分なりに着こなしてはいたけど、ガールズの日本でのステージでガッカリさせられるのは制作チームの「カワイイが正義」的な安易さが透けて見えること。せっかくの悪夢コンセプトに見合う退廃ロケがまったく活かされない。

 

悪夢その4 価格 

決して安くない1万円前後のチケット払って期待したのは、音楽番組のステージ衣装をリメイクしてでも、ゴシックホラー調ドレスとかYou and I のボンテージ系とかロケーションに見合う2パターン観たかった。

KPOP界隈はチケット代が強気に設定されがちだけど、たとえば今回のような箱が倍のキャパだったら二階席は半額の4千円代、三階席は2千円代と設定してライブ初観戦の入り口を増やして可能な限り満杯にするとか、ファンを増やす機会を逃している。狭い視野で観客数見込み外れや短期的な赤字を恐れた結果が、ライブ限定グッズ数量不足で即完売になるのでは、通販の時は熱がだいぶ冷めてるわけで。

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日本語バージョンという呪い

ライブ限定ユニットのジユ・ハンドン・ガヒョンの謎トリオで少女時代Gee(日本語ver)とか、これやるならむしろ君らは狂気の2代目オレキャラ(Orange caramel)を目指してくれないかと。姉グループDal★sherbetの「Hit U」を眼光鋭いシヨンとダミさんの絡みでカバーやってくれたらと切に願う。

 日本活動なので日本語バージョンでやってくれるのは・・・というジレンマを常に抱える。日本語歌詞が率直に言ってスポンジの様な存在に思える。グループのコンセプトに似合う様な攻めた尖った日本語詞を切に望む。

 

 

 

 

 

 

 

 

SPICA 1st showcase in Tokyo(夜回)

完璧なセットリストは他の方に頼んでの、備忘録。
日が暮れるのが早い季節、イルミネーションと人波をぬって原宿アストロホール(スタンディング約400人収容)へ。
前売りチケットに整理番号80番代が入っていたので入り口に到着して行列待たずに入れた。会場は思った以上にステージ幅が狭く、5人でステージやるとしては窮屈な感じ。自分より先に入ってる観客はステージを5重くらい囲んで詰まってた。それでもステージは充分近い。周りの会話を聞くと昼の回に参加した人ばかり。結果的に昼夜2回とも満員。男女比もバランス良かった気がする。


開演スタートでプロジェクタースクリーンが上がると、シルエットからいきなり「Russian roulette」
演者とえらく近い。何かの間違いかこれは。
ナレ、ジウォン、ボアの3人は黄色と黒のチェック柄衣装、ボア姐さん、金髪ロングでまさかのニコル風(マトリョーシカ型(大))。ボヒョンはイエローの細いエナメル生地のドレス?シヒョンは俺流な衣装(雑な表現でスマン)。PVでは5人ともキツめのメイクと派手な衣装だったけど、5人5色のボーカルがライブハウス特有の重低音を乗り越えてハッキリ聴けてるのは一安心。続けて2曲目は先行デビュー曲と順当な配置でよかった。


挨拶、日本語の主導権はナレ、時折ジウォンもアシストしてた。ボア姐さんはシヒョンを男子高校生のノリで「バカ」呼ばわりしたり、気恥ずかしいのかトークにチャチャを入れてくる姐さん独特の「悪魔的笑い」は何か遠い昔を思い出させてくれた。後日あの笑いはモンティ・パイソンのスペインの異端宗教裁判コントだとキッパリ分かったぞ。
ボーカル2大怪獣のボヒョンとボアがサシで歌うステージは、さながら無認可幼稚園に東西の両横綱が慰問にやって来た感じすらあり。豪華で不憫で贅沢な空間。


個人的にK-POPを広く聞くようになったキッカケを作ってくれた音楽製作集団Sweetuneでボア姐さんは製作に関わっていて(NHK BSにもボーカルトレーナーとして幼い頃のインフィニットと写ってる)、KARA Rainbow以外にもNine Muses「News」強烈なバックコーラスで名曲を世に出して来た天才が、今はなぜか上野動物園のシロクマくらい窮屈な思いをさせて申し訳ないやら、近くで見れてありがたいやら。歌い踊った後に、姐さんは正直疲れると。率直な感想を述べられたり。


2012年デビュー当時こそ、高度なダンスパフォーマンスを求められていないグループだったはず、ジウォン、これは3年前の曲、私たち20代だったので今大変です的な事を口にされる。ベビーフェイスというだけじゃなく天性の女性アイドルオーラがまぶしいんスけど。
シヒョンはここ最近はラップ専門パートでもなく、ボーカルパートを想像以上に上手にこなしてる。「tonight」活動中に歌番組で時間の都合で何度も強引にカットされてしまったパートをちゃんと堪能できて幸せだった。
ナレさんは他メンバーとのコーラスパートで絶妙の合わせ方をする、やっぱりコントロールピッチャー型なんだと再確認。
それでも質問コーナー、観客へ愛用品プレゼントコーナーで、ナレさんは謎を抱えた美的センスを披露された。後日お望み通りアキバに買い出しに行ってたら戦利品を公開してほしい(可能な限りでいいので、闇が深そうだしね)
すっぴん写真だと童顔の中学生にしか見えないのに、歌姫ボヒョンの超技巧歌唱は愚僧のような素人でも目の当たりにすると唸ってしまう。これは最低でも300年は修行しなと習得できない気がする。眉間のシワは前川清の自説「携帯の電波表示と同じで、3本立ってれば喉の調子いい」を想起。


アンコール1曲目に予告動画で練習してた宇多田ヒカルの曲で登場は意表を突かれた。絶妙で贅沢なコーラスはどこかの教会を借りてアコースティックコンサートVerで聞いてみたい。
韓国での活動曲で自分好みではないなーと思ってた「lonely」「You don't Love me」「secretTime」は今回ライブでこそ改めてノリの良さセクシーさを体感できた。Spica Sの楽曲はボア姐さん投入という反則技を見せつけられて、今まで雑に応援してきて本当にすいませんでした。


ハイタッチは途中で泣きそうになりましたよ、また必ず来て下さい。
(2016.12.07 記)

ラジオクラウドで毒蝮三太夫のミュージックプレゼント

今春スタート「ジェーンスー生活は踊る」内にマムシの中継コーナーが月〜木で現役続行中、しかし生放送聞時間は仕事中で聞けない。


ポッドキャストに変わってサービス開始してるTBSラジオクラウドで昼前の放送時間が遡ってストリーミングで聞けるようになってた。先の悠々ワイドでは10時半頃開始だったので時々は仕事の小休止時間と合って生放送が聞けたけど、もう聞けないなーと諦めてたところ、ラジオクラウドのサイトで表示されるスマフォ操作画面は今のところ使い勝手が正直悪いけど、簡単な無料ユーザー登録しておけば各番組を遡ってコーナー単位で聞ける。


ラジオクラウド以外で週間まとめ聞きのページもあった。8月3日分中継がいつもと違って子供と張り合う狂ったテンションでおすすめ
http://www.tbsradio.jp/59610

ベク・イェリン「By By My Blue」

6月リリースのベク・イェリン「By By My Blue」親しみの持てる童顔は15&デビューから変わらず

3曲入りミニアルバム、今回は楽曲自体の音がそれほど好みではないものの、彼女のボーカルが耳心地良すぎて、前作アルバムと繋げて梅雨から夏の間によく繰り返し聞いた。
チカラが抜けていて楽になる。テヨンの「rain」とも繋げてよく聴いた。


2015年リリースのソロアルバム「Frank」から先行シングル曲「Across the universe」ライブ動画

こちらは別段高級ヘッドフォンで聴いてるわけでもないけど、収録曲「As I Am」とか特に録音技術が高品位に聴こえる。