万城目学「八月の御所グラウンド」

直木賞というので読んだ、つい。

本は短編「十二月の都大路上下ル」と中

編「八月の御所グラウンド」からなる。

短編の方がおもしろい、ベタだけどいい

話である、続編を期待したい。

受賞作の中編はちょっと意外、フィール

ド・オブ・ドリームスじゃないか。へた

れの京大生がホルモー以来の京都で不思

議に出会う。ちょっといい話過ぎるのは

らしくないけどまあしょうがないか。

ところで森見くんは大丈夫かなあ。

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県立図書館へ

30年振りくらいか、県立図書館へ家人

の調べものに付いていった。お城の外堀

の近くで緑深く、GW中なのに空いてい

てゆっくり画集とか見てきた。最上階に

スガキヤ(名古屋のファストフード)が

あって、こちらも30年振りか、軽くお

昼を食べて暑かったのでソフトクリーム

も。

フリーになったら週一、二くらいで図書

館へ通って静かに勉強しようなどと思い

巡らしていたがなかなかそうもいかぬも

のである、夢想であった。

 

 

舞台版「パラサイト」

鄭義信演出の日本版「パラサイト」2023

年舞台をテレビで見た。

古田新太キムラ緑子伊藤沙莉、山内

圭哉等豪華キャストなのだが、かえって

舞台が暑苦しくみえるのはなぜだろう。

舞台を映画化すると情報量が多くなって

うまくいかないことが多いと思うが、映

画を舞台化すると、話をなぞると失敗で

情報をそぎ落とさないといけないと思う

のだが、これもそんな感じ。

富裕層、下層、最下層の3段階の家族を

描き分け、ラストの殺戮にもっていくの

はむつかしいなあ。オーラスの息子の一

人演技にも希望を感じなかったし、むつ

かしいものだ。

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池澤夏樹「天はあおあお 野はひろびろ」

池澤夏樹は住まいを転々とする人だ。

ギリシャ、沖縄、フランス、北海道、そ

して長野へ。これは北海道時代のエッセ

イ、生まれた故郷北海道への想い、それ

に関わる時評、視野は広く、考察は深い。

それでも次の土地へ移住していく、そこ

で新しい物語をつくれるだろうか。

 

小津安二郎「宗方姉妹」

1950年作品、「むなかたきょうだい」

なのだそうだ。久しぶりの小津。

古い田中絹代と新しい高峰秀子の姉妹、

高峰秀子は無理して対比役をしているか、

弁士のまねとかスリッパを投げ脱ぐとこ

ろとかいいと思うけどやっぱり浮いて見

えてしまう。

上原謙は優柔不断というか空虚な感じ、

山村聰はシャープでかっこいい、殴るの

だけはやめてほしかった。

田中絹代の芯がとおったラストはそれも

ありかなと納得したが、全体としては脇

役の活躍があまりなかったこともあって、

田中絹代だけの映画のように見えた。

 

 

 

 Im wunderschönen Monat Mai(美しき五月に)

五月。

シューマンの「詩人の恋」の一曲目。

よくわからないけど名盤だというヴンダ

ーリヒの詩人の恋を聴く、その最初の曲、

「うるわしい、妙なる5月に」ともいう。

 

もひとつ「美しき五月のパリ」という好

きだった曲があるけどこちらはいまとな

っては重い。

 


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1泊入院2回目

これはわたしのための覚書(こっそり)。

4年振りに胃カメラと大腸カメラ検査を

した。大腸カメラでポリープ1つ、除去

したため前回と同様に入院となった。

今日その結果を聞いてきた。

ポリープは良性、また虚血性腸炎がみら

れ経過観察、一方で反転憩室かポリープ

かよくわからないものが見つかり、半年

後に大腸カメラ再検査することになった。

なんでもみえちゃう(みえないものはも

っといやだけど)のはありがたいけどい

やなものだなあ。

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