猿板

遊山黒子衆SARUの記録

小屋開けの剣山遊山 山小屋

                                                           

 もう何年になるのか。
何人共に登って来たのか。
今年もかよう道が始まる
僕らの大切な居場所に帰る。

◆懐に帰ること

 ただいま帰りました。

今では家族付き合いになった
いつも笑顔で向かえて下さる
温かい方々が待っている。

◆山懐を望むこと
 剣山は深田百名山に選ばれ
登山者が全国から訪れるようになり
昭和30年揶揄もされ開いた山小屋は
創業者から4代の生活を支えてきた。

                                                   

「全国から働きたいって
  若い人が集まる小屋になったね」

 僕らも色んな山小屋を訪れたが
このような温かい小屋を他に知らない。

◆居場所のこと

 「小屋開け前にすいません」

「いえ大丈夫ですよ。
 今年初めて上がったスタッフの
 練習台になってください(笑)」

                                         

 「河童さん吞まんけん」

 僕らの好むお酒を構えて下さる。
   今日こそ買いますからね!

   「まあまあ そう言わんと」

 ARC'TERYXもどっさり
持って来たきみんなで使ってよ。

 「ありがとうございます!」

      みんな大好きだよ (^_^)

      

 「オヤジも残念がっとたわ」

   またきますから。

 そんな三代目との二次会は
とても有意義なものだった。

 いつも いつ来ても
いつ寝たか覚えてない。
そんな居心地のよさが
この山小屋にはあるんだなぁ。。。

                山小屋は霧を入らしめ締まりせず  山口誓子