前回のその2の続きです
今回は自作コンパネの材料として最も入手も加工も安易なMDFについて書いてみようと思います。
実際MDFって何?ってな方がかなり多いと思います。
ものすごくザックリ説明するとダンボールの紙を木材強度まで圧縮した感じの材料。
長所短所がはっきりしているので一度「MDF特徴」で検索して頂ければと思います。
またMDFにも種類があり、ホームセンターで売っている物と通販などで取り扱っている家具専門店等の物では違いがありました。
ホームセンターの物は軽く加工はやり易いです。専門店の物は重く密度の高さを感じられますが、初めて取り扱うならホームセンターのをお勧めです。コンパネ使用では差はないと思いますし。
Arcade1UPの純正のコントロールパネルの凡そのサイズは270mmX480mmです。
自分は30mm手前に長くし、手の置く位置を広く取ってます。
コンパネの自作については特に決まりもないので、自分のやりやすいように思うがままに配置すれば良いのですが意外とレバーとボタンの配置を何もない状態で書けといわれると難しかったりします。
穴の位置決めに一番手っ取り早いのは、コンパネ自作するくらいの方は恐らく一台は所有してであろうアーケードコントローラーを分解して穴の位置をトレースする方法。
自分の場合はブラスト配置とビュウリックス配置のアケコンを所有してたのでこれをもとに配置プレートを作っていました。
アケコンからの配置を撮る場合の利点はもう一つありまして、レバーとボタンの中央値が簡単に取れる事です。市販のアケコンの中央ですから。
後ビュウリックス配置などのワードで画像検索すれば配置の画像が出てきたりしますね。
材料の入手方法ですがホームセンターだと300mmX600サイズが売っているのでこれを利用するのが楽だと思います。
ホームセンターではカットをしてくれるところもあるので大まかなカットをお願いするのが良いかもしれません。
いきなり綺麗な直線をカットするのは難しかったりしますので。
最低限必要な工具は
・ノコ
・ドリル(ホールソー、ドリル刃)
スピーカー用の穴をあけない場合はこの2点。
ドリルの代わりにインパクトも流用可能ですが、穴あけ時に摩擦抵抗がかかるとハンマー動作が入るので力加減に注意です。
ボタンのサイズのホールソーは24mmと30mmがあれば大丈夫です
小サイズのボタン用の物はレバー用にも流用可能です
よくある一つで色々なサイズの穴開けが可能なタイプはここでは材料の厚さの関係で使用できません。
ドリルの刃先は色々なサイズがセットになったやつで十分です。
ちなみにこのタイプのホールソーはカスが出にくいです
正確な位置に穴をあける場合。ホールソーに付いている中央のドリルと同じ径の穴をあらかじめ開けておけば狙った位置に穴が開けやすいと思います。
尖ったもので押し込んで印をつけて
ガイドを使うか気合で垂直にホールソー中央と同じ大きさで穴あけ
こうするとずれることなく狙いに開けやすいです
時折刃先のかすを取りつつ半分ほど掘れたところで反対側から掘ります
奇麗な穴が開けれました!
開け方のコツなど色々あるのですが、MDFの余で練習するのが何よりも一番いいと思います。
スピーカーなどを収める大きめの穴をあける場合、その為だけにそのサイズのホールソーを用意するのは費用がかかりすぎます。
そのような場合は開けたい穴のサイズに沿ってまず小さい穴を地道にあけていきます
先の細いノコで穴に沿って切断していきます。
MDFだと結構ザクザクいけます
後はやすりで整えれば完了
空き缶等丸いものに紙やすりを巻いて削ると削りやすいです
結構小さめの穴でも開けれるので知っておくと結構便利だと思います
その他の加工に関しては語れるほど専門ではないですので省略💦
仕上げにはシートを貼るのが楽できれいに仕上がります。
MDFにシートを貼る場合、考え方により下地処理が変わると考えてます。
というのも通常の市販のRAP等のアケコンも使用が長くなるとプリントが剥がれてきます。
今回の仕上げのシートも使用が長くなれば印刷が剥げるのは十分考えられます。
その際、シートを簡単に張り替える場合はそこそこの密着でいいと考えてましてMDFに直接貼り付けています。
密着を上げたい場合はシーラー等でMDFの表面を整えてシートを貼るのが良いと思います。
お勧めはスプレータイプのサンディングシーラーです。
またシートは3Mのダイノックシートを一押しします。
Amazonで安価な無名メーカーのシートが売ってますがシートの厚みも、接着力も全然違います。
中々いきなり使いやすいお気に入りのパネルを作るのは難しいと思いますが、一度作れば次からは簡単に作れるのではと思います。
自分用のレイアウトで製作できるのはすごく楽しいですので是非一度挑戦して頂ければと思います。