折りたたみ自転車&スモールバイクカタログ2024

折りたたみ自転車&スモールバイクカタログ2024を発売日に買った。

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いわゆるムック本。大体の情報はWEBで手に入る今さほど必要性は高くないのだけど、

身長が低い人、普通の人、高い人の3人にいろんな自転車を試乗させて感想を載せているのは有用で、これからミニベロや折りたたみ自転車の購入を考えている人には一読の価値があると思う。

新宮のサイクリング記事を読むのも楽しい。

昔からずーっと掲載されてるモデルもあれば、DAHON K9Xみたいな最新モデルも載っていて、デザインから言うと自分はirukaが気に入った。買うかどうかは別として。

 

未来のサイズ

 基本的なところはサラダ記念日から余り変わっていないような気がする。

感じられる違いは、年月を経て時代や生活も変わり、考えることや感じることに年相応の変化が現れていることかしら。

起承転結でいうところの転に、そうくるか!と思わせられるような

そんな句にびっくりさせられるときが俵万智の俳句を読んでいて楽しい時だと思う。

後の時代になれば、コロナ渦に日本人は何を感じていたかの参考資料にもなりそう。

 

コンビニオーナーは務まりそうにないな

 日本全国津々浦々、至るところにあるコンビニ。

でも案外そのオーナーさん達がどんな風に働いているかは、私達はわかっていないかもしれません。最近こんな本を読みました。

著者の仁藤充乃さんは、90年代に夫婦で大手コンビニのフランチャイズオーナーになって、以来30年店舗に立ち続けている人。なんと2023年7月10日で1057連勤だそうです。

働き方改革」も「ワークライフバランス」も届かない世界があるということかもしれません。自分だったら途中で血を吐いて死んでると思います。仁藤さん、強い。

お店は仮称で「ファミリーハート」と記載されています。大手3社のうちの1社だそうです。セブンやローソンを「ファミリーハート」と仮称する人はいないと思うので多分…

 本の内容については、コンビニを経営する中で体験したことや思いが延々と綴られているのですが、30年間の日本のコンビニの変化が結構詳細に記述されていて、コンビニの歴史書として興味深いものがあります。

あと、65%のロイヤリティーを持っていくコンビニの阿漕さとか(土地と店をファミリーハートから借りて運営する2FCの場合、p.65)

モンスタークレーマーな客とか、万引き犯とか、トイレから出てきてくれないお客さまの話とか、読むだけで背筋が寒くなりました。

もちろん30年続いているのは著者に仕事への愛があるからなので、コンビニを通じての街の人達との関わりや従業員達との人間ドラマなど、暖かい話もそこここに散りばめられています。

しかしオープン5年目で関節リュウマチを発症されたりしているので、やはりストレスの大きい仕事なんだなあと。10年目でお店の改装で貯めていた800万円が改装費用で飛んで行ったりとか、ほんとに苦労が絶えなさそうです。ただこの更新時に「1FCのC」契約に変更し、店舗の内装工事費を自分達で持つかわりにロイヤリティーが48%に下がったそうです。

そんなこんなでたくさんの苦労をしつつも、

ファミリーハートは、

・大手コンビニ3社の中で唯一の日本発祥店

・他社が午前0時に清算業務をするためオーナーが深夜に店にいなければならなかった時代からファミリーハートは翌朝10時を精算時間とし、オーナーが深夜休めるようにしてくれていた

・他社が売れない総菜を10個単位で買い付けねばならない加盟店に負担の大きい発注システムだった頃から、ファミリーハートでは2個から買い付けられるシステムだった

・他社のトイレが事務所を通らないと行けない店舗の間取りだった頃からファミリーハートは客が自由に使える開かれたトイレ設計だった

ということで、著者にとってはファミリーハートこそが日本人に寄り添ってきたコンビニであり、ファミリーハートを愛しているそうです。

これからコンビニオーナーを始めてみようかなと思ってる方は読んでおいた方がいいと思います。