三連休の最後の日だけお休みだったので、Kさんと前住んでいた町までサイクリングに行く。古本市に赴いて、久しぶりにぽっぽ!てなりながら覗く。大好きな古本屋さんの参加がうれちい。

小出楢重随筆集 (岩波文庫)

小出楢重随筆集 (岩波文庫)

萌える日本文学

萌える日本文学

女の長風呂 (文春文庫 153-3)

女の長風呂 (文春文庫 153-3)

購入。お聖さんのはお色気エッセイ、イイネ!小出楢重も読みたいなあと21くらいの時から思い続けてああ、ああ!堀越英美さんのももちろん欲しかった本(文化系ママさんダイアリーも、大好き)
文庫棚みながら、福岡来たばかりの頃、大阪の大きな素敵な古本市や古本屋さんのことを思い出してはきゅうきゅうと泣き、福岡なんて!文化の果てた町!なんて悪態をつきまくっていたけれども、さすがに5年くらい住めば慣れるもんだなあと思い、それってやっぱり感受性が鈍ったとか、まああまり喜ばしい自体ではないのかも、と思いつつ、まあそれでも本は自分の手に収まるくらいのものでよいと思えるようになったのも事実。できれば古本屋さんで偶然に出会うのが一番だとは思うのだけど、どーーーしても欲しい本はネットで注文もできちゃうものだしね、うーん。とか思いながらレジ。もやもやしつつも欲しい本を堅実な冊数と金額で買えたことにるん、となった。

HAKATTANA へうげもの九州急襲
気になる展覧会。大正野郎大ファン(へうげものは未読!)としては。ただ、なんつーか展覧会の名前があんまり良くないのでは、て気がしなくも、ない。ぬー

山田芳裕傑作集 (1) (小学館文庫)

山田芳裕傑作集 (1) (小学館文庫)

ログイン方法を忘れていたが思い出せた。もう秋ですね。
五月からこの十月まではまあむちゃんこいろんなことがあって、わりに激動、って感じだったのに、すっかり全てがそうであったかのような横顔をみせている。とりあえず、変化の一等は引越でした。Kさんとボロいけど広いマンションに引っ越した。おいしくて安い中華料理屋があるから!な町。ボロさは、想像力で養いつつ。ウン、カウリスマキの映画の主人公の部屋っぽいよ!(てことはやはしボロい訳で)(でも、本当にそういう感じのボロさなので、愛でている)カーテンを開けたら目の前に川があるのだけども、鴨や白鷺がよくいて、その感じも好きなのでした。母が結婚へのプレッシャーとして?とうてい自分では買えないようなこの部屋には不釣り合いなほどの食器棚とダイニングテーブルを用意してくれた。こんなものを持つようになるなんて、ああ、ああ、知らぬ間に流れるように大人になっているんだねえと心細いような、おもしろいような気持(自腹じゃないのに)。
古い物件なのでキッチンがとても広く、なので嬉しい気持で保存容器やなんや買い込んだりしています。昨日の夜はお菓子の型をネットで注文。
歯 Cookie Cutter - decora-shop (デコラショップ)
この歯は結局買わなかったのだけど。変な型たくさん買いたいな!て思いつつ、わりと保守的な買い物になった。猫やフクロウや熊や。そんな感じの。
で、これ地味ですがこういうのこそ便利かなあって思ってこれも一緒に注文
http://www.decora-shop.com/product/1029
ロシアケーキみたく中にジャム入れるクッキー!くりぬきの型はいろんな種類あってあれこれ悩んだけどどんぐり、こうもり、月、にやられて秋のセットにしてみた。
ただわたしクッキー作るのが昔からなんか下手なのでそのへんどう折り合いつけて行くかだなあと思う。うまく焼けたら、いろんな人に押し付けたいのだけれど。

・今日は、出張疲れが全然とれない体にむち打って、夜のライブ(イルリメキセル!DJはやけのはらさん!)に行きたい行こうかなと悩んだり。数日前コンボピアノのライブがあったのすっかり知らなくて結構落ち込んだので、これは行きたいとこだけど、、、
・あと本はこれが最近はぴかぴか一等良かった。セルフ・ドキュメンタリー。

セルフ・ドキュメンタリー ---映画監督・松江哲明ができるまで

セルフ・ドキュメンタリー ---映画監督・松江哲明ができるまで

感想はまたちゃんとメモしよう。ほんとうに、少しその先に、理解と誤解と暢気さと愛情と、とかとか、その先に手を伸ばすべくじたばたしたくなる、んもう悩める人みんな読んで!てなるような素敵な本でした。お父さんに最後つく嘘が切なかったなあ。こういうすれ違い、って絶対あることでそれが成長だったり自立だったりするんだろうけど、それってやっぱりものすごく切ないなあと思う。
お店にふらり!と監督がいらっしゃったので、ポップも書いてもらいました。ふふふ
あと、みんな大絶賛(うちの店も売り切れ間近)の、ミランダ・ジュライの。
いちばんここに似合う人 (新潮クレスト・ブックス)

いちばんここに似合う人 (新潮クレスト・ブックス)

出張お疲れさま!て自分への褒美用に。ようやく。それこそタマフルで、「アコガレ」な小説だと言っていて、そこに留意して読んでみよう。このごろずーーと海外小説への仄かな憧れがあるけれどもあるだけであんまり読んでいないのだった、秋だしなあ。読みたいところ。

あっというまに、五月で、日記のことをすっかり忘れていたけれど、やっぱり文字で残しておかないのは少し寂しい。三月から今日までえらいいろんなことがあって、頭の中でずうと残っているのは、やっぱり前野健太ライブ!と、映画ライブテープのすんばらしさ。一緒に焼き肉や長浜行ったその夜空の感じとか、失礼なこと言われて殴った背中の感じとかいちいちきらめきみたいに心に残っていて、しばらくぼおっと夢の中にいるみたいだった。本当に、不条理なことって多いけど、ウン 生きてごはん食べて好きな人のお尻でもなでていたいものだなってそう思えた。感想や気持は、もうこんなたったら、うまく書けないや。これは、書かなくても鮮明なわたしだけの思い出だ。あとは鹿児島のお兄様がたと、某くさなぎさんとの飲み会も、にぎやかで良かった。わたしの知らない、世の中の仕組みってあるんだなー。お金って動いてるんだなー。ほんと、わたしの手に握れるのはささやかな額だい
なのでこの数日の日記
・GWはたったの二連休で、ぐれそうになったが、まあ頑張ったのでした。前日からKさんの後輩が遊びに来ていて、おかずラー油をやたら食べたり、餃子食べに行ったりカラオケ行ったりした。二日、朝からどんきに行き、ドライブ用のお菓子を買い、5人で車で小倉へ。道中、みんなが作ったコンピのプレゼンしたりしつつ。小倉でひとまず皆と別れKさんと実家へ。犬が、誰なんだい!と吠える吠える。前会った時はおとなしかったのに、ホームでは威張るやつなのだ。かわいい。でもそのうち、体かいてね、って体を預けていた。みんなですき焼き食べた。お菓子も、食べた。すずかけのお菓子を、みんな喜んでいた。お母さんがKさんのこと好きで、すごい嬉しそうだった。
その後送ってもらって、豊田道倫ライブ!
生みーくんは二回目だけども、もう、すごい心臓の掴まれ方だ!みーくん、前のライブの感じとか、ブログの感じでちょっと怖いのかなーって思っていたけど、すごいキュートで(サックスの城戸さんに絡まれた時など、後輩のようですらあった)少し茶色くてさらさらした髪型も、いいね。みーくん小倉好きだって、ウン、汚い街だもの、よくわかるなあと思った。だから、小倉の街で、みーくんの曲はよく映える。風俗嬢の新曲、うんといいや。東京で何してんねん も泣いてしまう。本当に本当によいライブで、何度も頭で反芻していたら、ustでまだ観れた。
http://www.ustream.tv/recorded/6615194?lang=ja_JP
あたりまえだけど、ライブっていうのが大切だな、画面通すと思い出せていいけどもやっぱりあの時の胸の切ない感じにはかなわんや(ということは、この前のどみゅん、イルリメの回、その場にいたら私泣き笑いで死んでいたかもしれない!)
ライブ終わって外に出たら、警察とやくざが抗争してて、やはりな、と皆で笑いあう。そして大分行く。殺伐とした小倉の街とは対照的に、どこまでも続く、呑気できれいでなだらかな山道。先輩の恋人と一緒に素っ裸で温泉。この人も私と同じく、恋人と違う大学時代を送っている人だから、自分の恋人に自分の知らないサークルの合宿の思い出の話とか、二十歳くらいの女の子の後輩の話を聞くのは嫌じゃないですか、私はその度に、もやもやとした曖昧な気持になります、って言おうかなと思ったけど、やめた。何しろ、自分にも泣きたくなるほど大切な大学時代はあるわけだし、でも欲張りだから、そっちもほしいんです、と言ったらどんな顔をするんだろう。
・無料配布冊子の文芸書書評を担当することになった。

夕暮の緑の光 (大人の本棚)

夕暮の緑の光 (大人の本棚)

鴨居羊子の世界

鴨居羊子の世界

味写入門(あじしゃにゅうもん)

味写入門(あじしゃにゅうもん)

この三冊について書いたのだけど、何だか書き直しを命じられそうである。バランス的にエンターテインメント系も、と言われたけど、読まないので絶対に熱量が違くなるだろうな、野呂邦暢のは特に、暑苦しいほどエモーショナルに書いているし…

昨日のこと
恋人のDJを観に行く。恋人の大学時代の友人がたくさんいる。彼の大学時代も私のものとかわらぬぼんくら具合なもので、どうにもこうにも自分の記憶と入れ違いそうになる。大学の近くの定食屋の話しなど聞いて、どうしてそこに自分がいなかったのか、反対に自分が大好きな先輩後輩の話しをしてて、どうして彼らは彼らのことを知らないのかな?って思ったりする。変な感覚、でも、おもしろいなあと思う、私はひとりぼっちじゃないなってそんな気持に近い気持になる。久しぶりのDJイベントなのでたいそう機嫌良く踊りました。恋人の選曲は割ときらめいていて、難しいところがなく、だからとても楽しい。そして12時過ぎに、カレーライス食べたよ
今日のこと
後輩のM君が泊まっていたので、有給をとった恋人と三人で遅くに起きだして、ずうと遠くまでお散歩。寒くて、薄暗い、おひな祭りなのにね、でもきっと私はまたこういうのちまちま思い出すんだろうなー、Mくんはホットコーヒーで、わたしたちはホットミルクティーだったとかさ、景気悪くて暗い女なのかな、でも、こういうの一つ一つ覚えておいて、打ちに行きたいの、やっぱり胸が、きゅん、とすることが好きみたいだ(だからって言葉の裏を読んで勝手に落ち込む癖は絶対に、絶対に、もうやめたい。ルーシーも、勝ってる試合にあれこれ迷うな!ゆうてるしね、ほんと、いいこと言うよ...)(あ、あと、スヌーピー切手、ちゃんと買えたよ。とりあえず2シート買った)
たこ焼きを買うつもりが、まだ焼けてないとのことだったので、更に歩いて、ぼうラーメン屋。私はずいぶん福岡におりますが、いまだラーメンの注文の仕方がよく分からない。ラーメンは変な味。その変な味が二人は好きなんだそうだ。それから好きなコーヒー屋に行って、あれこれ、まだ学生であるM君に質問したりする。2010年に学生である人の気持とか生活ってどんなかな。いつだって、自分が渦中にいないことは想像しかできないのがもどかしいから、質問したくなる。
それこそ、今日ツイッターで、少女論(オリーブ少女や森ガール)を語る男の論点のズレについて盛り上がってて、山崎まどかさんが、自分の文化で勝負しようよ、と言ってて、うん、と思った訳でした。ぼう文芸評論家が、女子にしかわからない感性、なんてとっても乱暴な言い方、と言ってて、確かにそれにもそのときうん、て思ったんだけどな、もちろんうんと頭がよくって想像力があるならばきっと分かり合えるんだろうけど、まあ、私としては、杉作J太郎さんみたいに、男と女は全く違う生き物で、わかりあえっこないんだから、だからこそお互い楽しくなるように想像力を働かせようよ、というスタンスが好きだな。だって、全部わかるなんてつまらないし、分からないから知りたいし、喜んだり悲しくなったりしたい、と思う。
とか、そんなことを思いながら、大事に大事にちょびっとずつ読んでいた、「なにたべた?」が終焉を迎える。M君おっても、気にせず目頭を熱くさせたよ。枝元なほみさんのパンチラインはいちいち、それこそ「女子」をついてくると思う。タフでわがままで寛容でたまにすごく泣く感じ。あーあ、こういう風に、寛容にタフに、で、ちゃんと甘ったれた気持も忘れずに生きて行きたいな。「その男の人が好きとかよりも、きっとほんとは、愛情生活欲してるの、わかってんの。なんだか、ちゃんと一人で暮らす、とかやなんだ、もう」とか、結構言うのってしんどいことだしな。ちゃんと言えてすごいなーって思う。しんどいこともごまかさずちゃんと泣いて怒ってるファックスにがんがんうたれる!「いいも悪いも含めて、そーだったときがあった、の記憶として、ひょーはくされて残るんじゃないのかしらね。なんつったって、悪口は女の楽しみ、おーよーにかまえて出せるだけ出しちまったほうがいいわ」って!ぎゃー!
今からのこと
急いでごはん食べてカフェに恋人のDJみにいく。好きな先輩と。悩んでいる彼女に果たして私はこういうふうに鷹揚で力強いことって言えるのかな、まあ、言えないな、まだ練られてないもの。

もう春だった

ずっとあれこれにかまけていたら(といっても、私がかまけることは日々のごはんと恋人、ほんの少しのお仕事くらいだ)もう春になっている。恋人の部屋にようやくカーテンがきて(今までシャッターだったのでした)そちらを見ると 光がぼうっとすけて、暖房もいらないし、アーア 父さん、私は元気な27歳です、って気分だよ。昨日から軽めの外套、だなんて言うとなんだか気取っているようだ、スプリングコートを出して、靴もいつものやたらあったかいブーツでなくイタリアのへなへなしたダンスシューズに変えて、靴下も薄手のものにした。皮膚でぬるい空気を感じたいし、もう27ではあるのだけれども、娘のような気分でいる。春は楽しいな。
しばらく日記を書いていなくて、日々思ったことはつい簡単なのでツイッターでちょこちょこ書いていて、それこそ色んな人のタイムラインを見られるから、ネット繋いでいる時はそちらばかりになっていたけれども、どうにもツイッターすると紙の手帖にも何も書かなくなったし、人に手紙やメールもあまりしなくなった気がする。何でだろうなー瞬間的にぱんぱんと言葉を言うと何かいっぱい言ったような気分になるのだろうかなあ。久々にこうしてぱちぱち文字を打っても何だか慣れなくて、これであってるのかな?とも思う。久々に、大好きなひとたちにハガキでこんにちは、と言いたいなあ。元気な27歳ですって。
このところで印象深かったことは、仕事で、ほとんど自己満足ではありますが、売りたかったのに売れなかったもの、もっと売れるべきやで!て本を集めてフェアをしたところ、うちの会社で一等有名な人にそのフェアを査定されるというドキドキするような企画(ごく内輪なのだけども)があって、そしたら、気持はわかるけれども、やはりその選書では売れぬだろう、もっと批評的な視線がいるだろう、と言われた。そうだな、と思う気持と、でもやるんだよ!という暑苦しい情熱と愛情を私がもっと注げるようになれば、批評的な視線も、売れぬ現実も超越することはできるんだろうか?という気持になりました。何でそんなフェアしようかと思ったのかって、大好きな監督が、自分の本売れてないよ、って言ってたのと、ネットでバクシーシ山下監督も、自著(パンセの分)が全く売れていないと言ってて、おまけに鬱になってたのを知ったからで、大好きな人や面白い人が鬱になったり、本当に素敵で抱いて眠りたいような本が売れなくて断裁されたりするなんてとかくこの世は住みにくいよ、と悲しくなったからだった。こんな日本の隅っこの地方都市で私ができることったらほとんどないけども、そして自己満足だけども、でもやるんだよ!って気持だけは持って、一冊でも誰かに届けばいいなあと思ってた、入社当時の初期衝動を思い出す。アーアー 本当に悲しい気持でいる人に届けばいいのになあ。でも、まだ自己満足の域を出てないのは、私の至らなさだね、どうしたものか。

ひとはみな、ハダカになる。 (よりみちパン!セ 29)

ひとはみな、ハダカになる。 (よりみちパン!セ 29)

あと楽しみな新刊メモみんな絶対買った方がいいのに。何度この本の引用をして鼓舞したことか、ってああ、こんなことだからもてないのかな、もてたいのだけどな
猫の目散歩

猫の目散歩

浅生ハルミンさん!私も猫と早く暮らしたいな、名前は決めている。それこそまねっこしてトム君、とも呼びたいし、でも今のところ恋人と決めたのはだいすきまる、かスキマール。まるちゃん、て呼ぶんだな。ごはんスキマール、とか、Kちゃん(わたし)スキマール、とか色々工夫できるのがよいところ。
あとは、アマゾンでまだ出ないけれども、河出書房から近代ナリコさんの、鴨居羊子本が出る!うれしい!やっぱり暑苦しいエモーショナルな気持で展開するんだろうなあー。
映画は、クリスマス直前に、井土紀州映画祭がオールナイトであって、恋人がチラシを作ったし、何しろずっとラザロ観たかった!!ので、喜んで行ったのが09年最後の映画館(残念なことに次の日恋人が仕事だったので、ラザロしかみれなかった。木村文洋監督もいらしてて へばのもちょうちょう観たかったんですが、観られなかった。今年こそどこかで観たいー)、10年最初の映画館は、500日のサマー。映画館全然行ってないな、でも 3月に内臓がうってなるくらい観たい、ライブテープがやっと!やっと!福岡に来るので、そしてなんと!!!なこともあるみたいなので、楽しみで、胸が痛い。この時期にもしかしたら出張が入るかもしれず、店長にしつこくしつこく頼んでいる。それ以外なら何でもやると。アーア あんにょん由美香 大好きな人たちと東京で観た日を切なく、ずっと思い出すんだ、あの日映画館にいた人たち全員、きっと話しかけてちゃんと話したら仲良くなれるのかもしれないって思ったら、それも嬉しくて奇跡みたいで涙が出た夏の日だったよ。映画館は歩いて出かけるものなのでそういう思い出が付随して残るのがとても好きだな。
音楽は恋人が流してるものを隣で聴いている。春なので、昨日はマイスティース聴いた。あのとろんとした感じは、春の空気のようだよ

今日は母がマイサンシャイン(実家の犬)と一緒に遊びにくる。楽しい日となりますよう

・このところ、わりと人生初なくらいに好きな人にかまけていて、だもんで本も読んでいないし映画も観ていない。音楽は恋人がよくかけてくれるので聴くのだけど。だもんでしゅわしゅわといろんなものが耳のあたりから蒸発しているような気がするのだけど、それが平気だったりする。以前ならもっとがつがつと、知識をつめこまないと不安だったし、何かすきあらば上京してあれやこれや体験したい、と胃をきりきりさせていたのに、恋人と一緒だと、おいしいものが食べられてニヤニヤできたら、あとはどうでもいいのさーって心境だ。これは退化?進化?たまにふと不安、というか、馬鹿になるのかな?とも思うんだけど、きっと心から誰かのことを好きになったらばかにもなるのかも。今まで、あの大好きだった心やさしき体重少なき青年にだって本当に不義理していたというか、心のどこかで他人事のような、薄情さがぬぐえなかったけど今は何だか母性のようなものがあふれている、ってこれは単純に年をとったんですかね。今も大学生以来初のお菓子作りしてる。タルト焼いてる。

キッシュ&タルト

キッシュ&タルト

レシピはこれを。ちょう簡単です。店でもとっても売れてるらしい。
馬鹿の合い間を縫って読んだ本は、ここのところほんとにこれだけかも。↓
ami(アミ) (Billiken books)

ami(アミ) (Billiken books)

新乙女クラシック!とか叫びたくなる。年齢に似つかわしいゆらぎそうな繊細さと、おしゃまな感じと、年齢に似つかわしくない、切なくなるようなクールさが、本当にボンヨーな言い方ですが、自分の中にまだ眠ってる女の子だったころの心臓をちくちくと刺激する感じ。眠る前に読むと、胸がどきどきするよ。恋人も読んでいるみたい。男の子って、こういうのどう読むんだろう。

・そういえば、友人とディズニーシーに行きました。
翌日、単独行動で極寒の中丸の内のケイトスペードにジャックスペード見に行ったらなんと日本撤退でがっくん!てなる。うわー ウェブでみてたかばんとか、ちょうちょうかあいかったのにな…しょぼぼんとしながら、でも元気に初めてポスタルコにも行ったよ。恋人におみやげで、あの定番のメモ帳。後は内緒。自分用に名刺入れ買えばよかったなあと今痛切に思う。で、ジャックスペードにせよ、ポスタルコにせよ、私は何か男の子にプレゼントしたいときは、無意識に岡本仁さんを信じ切ってる感じがあるような。だっていつだって選ぶもの可愛くって品があるんだもの。男子がああいう買い物してたらときめくわ!
それにしても私は東京駅周辺がとても好きだ。オフィス街好きの心をものすごいくすぐる。あのせつな的なきらめき!と、サラリーマンたちの現実っぽさ!うわーん。思い出しただけで心臓がぐりってなる。

・やることがいろいろたまっているのにぐうたらお昼寝とかしてしまってすっかり夕方近いのだった。今から近所の手芸やさんときもの屋さん行ってあれこれ買って、この前のレッスンのときに出された宿題を作るのだ。簡単補正具と、長じゅばんに衣紋抜き作るの。絶対にちょう簡単なのですが、私の手芸の腕は中二男子並み(M田先輩に五年前に言われたことを未だ根に持っております)(ふふふ)なので、ちょっと心配。でも、冬はぬくめた部屋でちくちくすんの、もう想像だけでおなかがぽわぽわする。ごはん食べたら、着るの練習するぞ。お母さんに着物に似合うような髪飾り、カランコロンで買ってもらったのでうれしい。着物のときは、いつもと違うアクセサリーがまた、ほしくなってしまうのだな。普段つけないようなね。あーぽわわ。そして、練習の後には、お手紙のお返事もたくさん書きたい。言いたいことたくさんあって日ごろから胸の中で、○○さんにこれ言おう、きっとこう思うだろう、とか考えてるんで、もはやほんとに言ったのか言ってないのか分からなくなる。
・恋人への謎の不安と依存心がやや薄らいできた。季節的なもの?なんか、女子の周期的なもの?まだ完全には抜けてないけど、この数日本当に毎日泣いていた。幸せ慣れしてないねえ、と恋人もびっくりしていた。一緒にいておいしいもの食べて、ほかに何を私はそんなに 足らない!!!ってなってたんだろう。て、ほんとは少しわかってるけどさーー。もどかしい。ジェニーはご機嫌ななめを聴いたらこれやで!とだーと涙が出てきた。
・読んでる本

山崎まどかさんがブログで激賞してたのみて、うーん。確かに片岡義男のダンディさにそろそろ触れてみてもいいかもよ、と思いつつ、何となく臆していたのだけど。読みだすと、ほんっとにかっこよくて!センチメンタルさの上に、乾いた風が吹くような。でも主人公がなんたって若い青年だから、ダンディズムが固くなりすぎてなくて、そのセンチメンタルとダンディのバランスが、ああ、もどかしいねわたしにはよく言えないけども、胸に、余韻のように残るんだった。素敵!かっこいい!とミーハーに盛り上がっている。
ほしい本
作家の酒 (コロナ・ブックス)

作家の酒 (コロナ・ブックス)

作家の酒話はごはんにつづいて、大好き!陽気で、スマートで、ダンディで。高見順と、吉行淳之介の写真見たら、あまりに素敵で楽しそうで、でも今いなくってなんというか切なくって、涙が出た。明日にでも買わないと!