夜のなぞり

フローリングがひどく底冷えするので、ネットで良い暖房器具をリサーチしていたら
夢中になりすぎて手足の先が氷のように冷たくなっていた
頭痛はするし、目も霞む
こういう時はもしかしたら逆に良いコラージュが作れたりするかな
…と思いつつそんなパワーは無い
お腹も空いたし


そういえば
夜特有の変なテンションを、少しかったるいと感じるようになった
こうやって人間は歳を取るにつれ朝方になってゆくのかしら


アドレスの登録を変える為に久々にこのページ開いた
自分の書いたものや作品を見るといちいち落ち込むのも手伝って、
ちょっと放ったらかし過ぎていた
ダセ
あまりに恥ずかしいのでもう寝ます

ひみつ、ヒャッコ

舞台「ひみつをふやす」 あっという間に終わりました

観に来て下さった方々、どうもありがとうございました

それから一緒に作ってくれた役者の皆さん、スタッフの皆さん、関わってくれた皆さん、

そして、めり子 どうもありがとう

いろいろ反省点・思う事あれど とても楽しかった


今回は初めて、人が人にコラージュをしていく
というようなことを芝居と絡めてやってみた
いつも考えていること
うそだのほんとだの具体だの抽象だの日常だのそうでないだの、
とにかくそういうものをないまぜにしたかったのです


物語が進んで行く中、

役者さんが芝居をしながら私の作った「ひみつ」を登場人物のワンピースに少しずつ付けていく

そして最後には3人が1人を囲んで猛烈な勢いでどんどん付け続ける
3人の気持ちはとても波立っていて
大きな音で掛かる音楽と混ざりながらすごい気迫

さらに、皆であちこち走り回りながら付けるから
留め損ねたコラージュが落ちたり飛んでったり

なんだか毎回とっちらかっていた

毎回違うとっちらかり方をしていてシビれた


そしてその「ひみつ」まみれのワンピースを最後の最後、ジョキジョキ切るのが私の役目でした

ジョキジョキ切って、すとんと落とす

ジョキジョキすとん

なかなかうまくすとん出来ず、地味に苦戦していたんだけど

妙な納得感はいつも胸の中に漂っていて

「あぁ、これかぁー」なんて思いながらジョキっていた

舞台は生き物、役者も生き物、あぁなんだかもう全部いろいろ生きているのだなぁ、とか

少し前に読んだ「三月のライオン」の名シーンがフラッシュバックしたり、とか


…果たしてうまく、ないまぜになったのか
その辺は正直まだよくわからない
でも、今まで一度も使ったことのない部分の筋肉を動かしてみたような そんな感覚ははっきり
やってみてわかることは想像以上にいろいろある、ので

とりあえず身体に穴を空けて

牛歩戦術は続きます



そんなことを考えてた矢先、本屋でコラージュの本を見つけて立ち読み、落ち込む

くだらないのは重々承知

でも、あまりのもどかしさにうっかり落ち込む

あまりの遠さに、近さに、しんしんと落ち込む

だめだなぁ、こんなにぐにゃぐにゃでは


 

「ひみつ」のうちのいくつか
これらをワンピースにくっつけた
くりかえす度に、穴やしわが出来ていきました

ひみつをふやす

ぽつぽつとつぶやくばかりで、ブログの方はほったらかしでした
気付けば前回書いたのは4月だ
しかも内容はチラシ撮影のこと…
そのお芝居がもうすぐ出来上がるのです 早いなぁ


来週の14日(水)〜18日(日)まで渋谷にて、
役者の寺西麻利子さんと一緒に作った舞台をやります
彼女の作った芝居と、私のインスタレーションを混ぜ合わせた舞台です
ずっとやってみたかったことのひとつ
牛歩のように近づきました
初めての試みなのでどうなることやらわからないけど、
たのしく出来たらいいなと思う
ご興味ある方は下記、もしくは私までお気軽にご連絡下さい


搬入を明後日に控え、美術はまだまだ制作中…
今のところ、部屋の中はもうなんか海
ゴミと そうでないものの違いは紙一重うずしお


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セキララ×鈴木いづみ
「秘密をふやす」
2010年7月14日(水)〜18日(日)
@Gallery LE DECO 2(渋谷)

作●寺西麻利子
美術●鈴木いづみ
演出●寺西麻利子 鈴木いづみ
出演●墨井鯨子(乞局) 森田祐吏(北京蝶々) 井上知子 寺西麻利子
衣装●鈴木いづみ
音楽/音響●西井夕紀子(もび) 藤井進斗
照明●谷垣敦子 川越裕之
DMデザイン●尾柳佳枝
写真●鈴木竜一朗
制作●鈴木光恵

【日時】
7月14日(水)20:00開演
7月15日(木)20:00開演
7月16日(金)20:00開演
7月17日(土)15:00開演/19:00開演
7月18日(日)15:00開演
開場、当日券発売はともに開演の30分前

【チケット】
前売2,000円/当日2,500円
この公演は自由に動きながらご覧頂く形態を取っている為、全席立ち見です。
予めご了承ください。(座席が必要なお客様は事前に下記にてご相談ください)
予約・問合せ seki-rala@gmail.com


ピュア

おとといから急に春さんいらっしたので、部屋をすこし片付ける
こちらへどうぞとばかりに
でも夜はやっぱりまだ寒い
スケジュール帳をなかなか上手く使いこなせず三月終わる
おおらかに忘れ、消えてった言葉や出来事多数
「感情過ぎ去ってったぼくの赤いダイアリ」には程遠いなぁ


今日はお花見しに九段下へ
ベタな場所でベタなことするって行為を
てらいが無くて気持ちよい…と、感じられるようになりました
the ohanamiです
敷物に広げたおべんとに花びらひらり、でお馴染みのthe ohanami
ひらりしてる中、
最近疲れやすくなっただの、アイスクリームジャンキーから抜け出せないだの
おおよそ春の叙情もない話題を皆で転がす
ひらりしてない柿の種も大いに食べる



そして今夜これから紙の洋服を仕上げます
役者の寺西麻利子と一緒に作る舞台のフライヤの為の衣装
明日撮影なのです
いつも制作がぎりぎりきわきわなのは個性、てことにはならないだろうか
うまく、押し出せるだろうか

のこるよる


外出からの帰り道、じんわりとうれしい気分が体内を浸蝕
こころもとなくてさびしいような けれども確かにうれしい、気分
何か特別な出来事があったというでもないのですが、こういう夜ってあります
例えるなら◯と×のあいだ、諦めと希望、パンケーキとコンクリ、の きわのきわ
こーいうのを人は おセンチとかって呼ぶのだろうか


そういう夜の帰り道には何故だか決まっていつもひとけがない
それがまたこの複雑な気持ちを増幅させて、
わざわざ後ろなんか振り返って「誰も居なさ」に大いに浸る
ああ私いま、わざとらしいなぁいやらしいなぁと思いながら


胸に残るか残らないか
全てはそこだけなんじゃないかしらと思う
理解とか常識なんかとは関係のないところで
どうしたって、無条件に、残るものは残ってしまうのだから
のこってしまうんだから