はぴの本棚

2003年からの読書日記

Lily-日々のカケラー

女優・石田ゆり子が日々、大切にしているのは、とてもささやかなこと。
心地よい空間に身を置く。からだの声をきく。人と比べない。
変化を恐れず、切り口は新しく。ユーモアを忘れず、いまを楽しむ……。
あたりまえかもしれないけれど、そんなささやかなことの積み重ねが〈いまの石田ゆり子〉を作っています。
10代のころからとことん自分と向き合い、もがいたなかで得た、石田流哲学&美学。それは老若男女問わず、誰にとってもなにかしら支えとなる、心地よく生きる技が潜んでいます。
大好きなものなどについて綴った21編のエッセイ、正直に語ったロングインタビュー。美の秘訣やお気に入りレシピ、硬軟とりまぜた103のQ&Aほか、全編撮り下ろし、書き下ろし。同居人(猫)・ハニオとタビの成長日記のおまけつきの、石田ゆり子のカケラがたっぷり詰まった、やさしくて、とびきり楽しい1冊です。

 石田ゆり子さんは透明感のある美しい方だと思っていましたが、このエッセイを読んでますますファンになりました。

写真やインタビュー、Q&Aなど盛りだくさん。

愛情たっぷりのハニオとタビの成長日記にも癒されました。

コーヒー好きなところ、本が好きなところは共通していて(そんな人はたくさんいるだろうけど)うれしい。

 

「笑顔で眠る」はすごく素敵だなと思いました。

読んでからは毎晩真似させてもらっています。

美しいだけでなく、優しくて芯の強い女性という印象もプラスされました。

これからもゆり子さんの活躍を楽しみにしています。

エッセイもまた出してほしいです。

家族を笑顔にするパパ入門ガイド

「今は仕事が大事だから子育てはママに任せて……」と
思っていると、子供はあっという間に成長してしまいます。

子育てという一大プロジェクトを思いっきり楽しむために、
日本最大級のパパ団体が、ノウハウを総動員し、
「笑っている父親になるための極意」をまとめました。

この一冊で、「ママのケア」「子どもの世話」「仕事との両立」
が全てわかります!

 

 

四コマ漫画やイラスト、写真がたくさんありとても分かりやすかったです。

ママの声、先輩パパの体験談などが紹介されていて参考になります。

チーム我が家ってとてもいい言葉だなあ。

笑っている父親、父親であることを楽しむ、父親が子育てしやすくなる環境作りってすごく大事!

私が子育て真っ最中の時、この本があったら・・・夫に読んでもらっていたらちょっと違っていたかなと残念に思いました。

今子育て中の人達にぜひおすすめしたいです。

#名画で学ぶ主婦業 主婦は再びつぶやく

『#名画で学ぶ主婦業』シリーズ第二弾。

今回も面白かったです。

特に笑った3つ・・・

「二階の寝室まで抱っこで運ぶか、一回起こすか葛藤する刹那」《サン・ピエトロのピエタ》 ミケランジェロ・ブオナローティ

「レゴ踏んだ」《泣く女》 パブロ・ピカソ

「うわっ ゴミ収集車来てる~・・・」《真珠の首飾りの女》 ヨハネス・フェルメール

 

一度はどこかで目にした気がするすごく有名な絵画なのに、つぶやきを読みながら眺めるとすごくおかしい。

「あるものを、ほかのものになぞらえて」表現する日本人特有の「見立て」の文化に通じる。というおわりにの文章を読んで納得しました。

 

なかなか大変な日常だけど、こうやって見立てることで少し気持ちを落ち着かせることができるのかも。

想像力ってすごい!

 

失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!

 

すごい人ほどダメだった!
読めば勇気がわいてくる、新しい心の教科書

ピカソ、絵を見せて
「意味わからん」
と言われる。

☆10歳から読める! 全漢字にふりがなつき☆
☆最近失敗して、落ち込んでいるお子さんへのプレゼントに☆

☆「忘れる」「遅れる」「ウソをつく」…
子どもによくある失敗の直し方も紹介

 

☆失敗エピソードだけにとどまらず、
子どもを勇気づけるための「心の教え」もそれぞれに掲載。 

イラスト豊富でとても読みやすかったです。

偉人と言われている有名な人達もけっこう山あり谷ありの人生だったことがよく分かり、なんだか身近に感じられました。

 

野口英世の伝記は子どもの頃に読みましたが、今回新たに知って驚いたエピソードもあって楽しめました。

カーネル・サンダース=ケンタッキーおじさんくらいの印象でしたが、色々な仕事をしていたんですね・・・詳しく知ることができました。

スティーブ・ジョブズなど最近の偉人も載っていてよかったです。

 

たくさんの人が紹介されていましたが、結局は失敗した後、どうするかが大事なんでしょうね。

失敗してもいいんだよと優しく背中を押してくれるような本でした。

最後にお父さんお母さんも偉人に入れてくれていたのはちょっとほっこりしました。

まなの本棚

運命の1冊に出逢うためのヒントに!
「本の出逢いは人との出逢いと同じ」
年間100冊以上も読み、本について語り出したら止まらない芦田愛菜
本当は教えたくない“秘密の約100冊"をご紹介。
世代を超えて全ての人が手に取ってみたくなる
考える力をつけたい親御さんと子供たちにも必読の書です。

2004年生まれの芦田愛菜さんは長女と同い年!

長女もかなりの読書好きですが、彼女はそれ以上かも。

文章からは読書が大好きなことが伝わってきました。

本の紹介も愛がこもっていて好感が持てました。

 

紹介されている作品には既読のものがたくさんあり、共感しながら読みました。

かがみの孤城』『十角館の殺人』はずっと気になっている作品。

読みどきをのんびり待ちたいと思います。

 

愛菜さんを見習って日本文学も少しずつ読んでいくのも楽しそう。

山中伸弥さん、辻村深月さんとの対談もとてもよかったです。

裏表紙の図書館、クラブライブラリーにも行ってみたくなりました。

新たな読書エッセイが将来出るのを楽しみに待ちたいと思います。

 

 

カゲロボ

いつも、誰かに見られている……。

最初は他愛のない都市伝説の筈だった。

しかし、イジメに遭う中学生、周囲から認知症を疑われる老人、ホスピスに入った患者、殺人を犯そうとする中年女性など、人生の危機に面した彼らの前に、突然現れた「それ」が語ったことは。

いま最注目の作家が描いた、ささやかな「罪」と「赦し」をめぐる傑作。

 

『昨夜のカレー、明日のパン』『さざなみのよる』もよかったけれど、今回の『カゲロボ』も楽しめました。

SFっぽい感じでドキドキしながら読み始めましたが、とても面白かったです。

将来ありえる話のような気もするし、知らないだけでもうそうなっていても不思議じゃないような・・・

 

自分が見たくない心のちょっと暗い部分、隠しておきたい気持ちなどが読んでいるとぬるっと出てくる感じ。

怖い部分もあるけれど、読まずにいられない魅力があるし、読み終わると私も登場人物達と同じように赦されているような気持ちになるのも不思議でした。

 

新作が出ると読まずにいられない作家は何人かいますが、木皿さんもその一人。

多くの小説がある中、そんな作家に出会えたことはとても幸せだと感じました。

読了後、新潮社のHPで「作家自作を語る」を聞きましたが、さらにファンになりました。

これからも木皿作品を楽しみに待ちたいと思います。

   

月白青船山

 夏休み,鎌倉の大叔父さんのお屋敷に預けられた兵吾と主税の兄弟は,地元の少女,静音と知り合って遊ぶようになるが,ある日,切り通しを滑っていて”時間が止まった”不思議な谷に迷い込み……. 

夏休みのちょうどいい時期に読めました。

現代と過去が絶妙に交錯する不思議な物語。

プロローグがとても印象的ですぐ物語の世界に入り込めました。

 

兵吾、主税、静音・・・読み始めた時は古風な名前だと思ったけれど、読み進めていくうちに納得。

 

謎解きではノートで考えをまとめたり図書館で調べたりする一方、パソコンでも上手に検索するのが現代的でよかったです。

鎌倉の伝説、過去の謎が少しずつ明らかになっていくところはわくわくしたし、自分の身近なところでも見えないだけであちこちにあるのかもしれないと思わされました。

美しい情景が見えるような結末がとても素敵でした。

 

 朽木祥さんの物語はお気に入りがたくさんありますが、この作品も追加決定です。