格闘技徒然草

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RIZIN.46:総評/前半の感想

メインは序盤は金原の攻めを警戒していたのか、思いの外おとなしめだった鈴木だが、金原が手を出せないまま、鈴木のラッシュに巻き込まれてKO負け。最初のタックルへの対応で、テイクダウンするのは難しいと思ってしまったのか。

次期挑戦者は6月のクレベル vs. アーチュレッタの勝者が濃厚とされるが、再度クレベルとの決着戦が見たいところ。

セミの牛久はバンタム転向初戦で結果として一番相性が悪い相手との対戦になってしまった。朝倉未来戦で自信満々に引き込んだ下からの仕掛けは今回も不発。ここで負けたことで使いづらい存在になってしまったし、すぐにフェザー級に戻せば、単にバンタムが向いてなかっただけということで片付けて、この負けがなかったことにできる可能性もあるし、一つの手段だと思う。

ある意味秒殺勝利よりも強さを見せる勝ち方をした太田だが、昨年将光に負けていて、その将光が井上に負けているので、すぐにはタイトル戦線にお呼びがかからない状態。かといって太田とやりたがる選手もいないだろう。矢地のようにBellatorに貸し出して実績を作れたら面白いが。

前半の試合の感想。

▼第1試合 RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R
〇高木 凌(パラエストラ八王子)
[1R 4分4秒 TKO]
×西谷大成(JAPAN TOP TEAM)

高木が西谷の組みを凌ぐ展開で、予想より苦戦していたと思ったが、西谷がパンチで突っ込んできたところに右カウンターでKO。

試合後のマイクで「DEEPで頑張ったらいい」と言っていたが、(本心は知らないが)煽るのではなく本人のためを思って言っているように思えた。が、自分も本来DEEPで戦う選手に勝っただけというのはわかっているのかどうか。これで今後もRIZINで戦えるレベルの選手だと思って勘違いすると、瀧澤化しないか心配。RIZINではそうそうチャンスも与えられず試合間隔が開くだろうし、パンクラスでもDEEPでもコンスタントに試合をした方がいいと思う。

▼第2試合 RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R
×山本空良(パワーオブドリームジム)
[1R TKO] ※パウンド
〇イルホム・ノジモフ(ウズベキスタン

1Rに組んでコーナー際でテイクダウンを狙う山本に対し、今時めずらしいほどガッツリロープを掴むノジモフ。つい掴んだというレベルじゃない。なぜか即注意をしないものだからちょくちょくロープを利用するノジモフ。1R終了後に警告が与えられたとアナウンスされたが、ロープ掴みをした時点で試合を止めてメッてするべきだったと思うし、悪質だったので即イエローでも良かった。

試合はノジモフの圧に圧された山本が逃げの引き込みから一発関節狙い。それくらいしか勝機がないと悟っての攻めだったのかどうかわからないが、1年かけてこれでは、正直今後RIZINで使うのは難しいレベルだと思う。前の試合の高木となら釣り合いが取れるかもしれないので、北海道大会があれば組むのもいいかもしれないが。

▼第4試合 RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R
×中原由貴(マッハ道場)
[判定0-3]
〇ビクター・コレスニック(ロシア)

中原が1Rにパンチを効かされたピンチを乗り切ったが、その後もコレスニックのジャブや蹴りを被弾する展開を変えられないまま、打ち合いを続けて判定負け。もうちょっと早めに作戦を変える選択はなかったか。

コレスニックは3連勝としたが上位と当てるほどの期待感もない、使いづらい存在に。とりあえず新規日本人選手の門番役ポジションか。

▼第5試合 RIZINライト級(71.0kg)5分3R
〇“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館
[判定3-0]
×井上雄策(リバーサルジム川口リディプス/MAJESTIC)

両者手数が少ない凡戦の末、多少手数を出していたベイノアが判定勝ち。

1勝3敗でも呼ばれている選手と、副業で出ているだけの選手の対戦は、勝敗度外視のアグレッシブな戦いを期待して組んだと思うのだが、まさかこんな展開になるとは思っていなかっただろう。KO負けするよりも次に使いたくなくなる試合。実際2人とも今後RIZINで使われるか微妙。もっと格上の相手と組んだ方が良かったのか。

RIZIN.46:メインイベント・鈴木千裕 vs. 金原正徳

フェザー級タイトルマッチ。

タックルに入った金原。受け止めた鈴木。四つからヒザ、パンチを入れ合う。しかし鈴木のヒザがローブローに。タイムストップ。離れた体勢で再開。パンチで飛び込むフェイントを見せた金原。鈴木はインロー。左を打ち込んだ金原。鈴木カーフキック。鈴木は右からまたカーフキック。兼原飛び込むフェイントだけで手が出ない。右を出してヒット。鈴木ボディ。金原のワンツーはかわされる。左ボディを入れた鈴木。右。金原じわじわ下がる。鈴木ラッシュ!金原も打ち合うが、鈴木のパンチがヒットし金原効いた!ガードを固める金原だがパンチを貰いダウン気味に倒れる。鈴木パウンド連打。腕でブロックしながら足で離そうとする金原だが鈴木のパウンドをもらっている。レフェリーストップ!

最初のタックルを止められてからは金原は攻め手がなくなったように見えた。

RIZIN.46:セミファイナル・牛久絢太郎 vs. 太田忍

バンタム級

かなり細くなっている牛久。パンチで出ると太田タックル。クラッチしてそのまま投げテイクダウン。ハーフで固める。下から脇を差して体を起こした牛久だが、再び寝かせる太田。だがガードに入れている。また体を起こす牛久。片膝を立てた牛久。立った。コーナーに。太田はクラッチしたまま。また投げてテイクダウン。体を起こそうとした牛久に肩固めの体勢になった太田だが、絞めるのではなくパウンドを入れる。ガードに戻した牛久。残りわずかで上体を起こした太田。牛久下から蹴り上げるとそのまま後転して立つ。立ち際に蹴りを入れた太田。ゴング。

2R。牛久詰めて飛び膝。しかしキャッチされてタックルへ。牛久ギロチンに抱えたが自ら放す。スタンドバック。コーナーで正対する牛久。なおもクラッチを放さない太田。レフェリーブレイク。再開。詰めた牛久。コーナーに下がった太田にテンカオを出したが、太田組み止めて入れ替えコーナーに押し込む。太田ダブルレッグ。ヒザを入れた牛久だが、太田背中でクラッチして押し込む。投げを狙った太田だが潰した牛久が四の字バック。チョーク。顎の上。残り1分。左手でコツコツ叩く牛久。ゴング。

3R。プレスした牛久。自らタックルに。首を抱えてがぶった太田。バックに回るとパンチ連打。コーナーで立ち上がり正対した牛久。四つから投げてテイクダウン。サイド。肩固め。マウントからハーフに戻した牛久。肩固めは抱えているだけで殴っている太田。ガードに戻した牛久。三角を狙うが防いでいる太田。インサイドからパウンド連打。牛久背中を向けて立ちに行く。サッカーボールキックを出した太田。当たりが浅いがコーナーに押し込んだ。牛久ギロチンで引き込む。しかし外れた。ハーフネルソンに切り替えたがタイムアップ。

牛久に場外逃避とロープつかみの反則とのことでイエローカード

判定3-0で太田勝利。

太田 vs. 牛久スコアカード

牛久のバンタム級でのコンディション以前に、太田のレスリング力を全く崩すことができず。次期タイトル挑戦者が井上直樹かキム・スーチョルになるなら、Bellatorで戦う太田も見てみたいが。

RIZIN.46:第8試合・中島太一 vs. キム・スーチョル

バンタム級

ローを蹴るスーチョル。中島もカーフを返す。スーチョルワンツーからタックルで飛び込む。両足を束ねて倒した。座った体勢の中島の首を抱えてギロチン。そのままがぶってヒザを頭部に入れる。中島立ってコーナーに押し込む。そのままサバ折りでテイクダウン。コーナーを使って立ったスーチョル。ようやくギロチンを放した。離れ際に肘を入れた。ローの蹴り合い。お互いパンチを単発で打ち合う。ゴング。

2R。開始と同時に出たスーチョルのワンツーで中島ダウン!パウンド連打すると中島失神!KO!

RIZIN.46:第7試合・神龍誠 vs. イ・ジョンヒョン

フライ級。

神龍左ハイ。キャッチしたジョンヒョンだが下になった神龍が足関を狙う。そのまま上を取った神龍。サイドで押さえ込んだ。マウントを狙ったがガードに戻される。神龍がパスを狙うと背中を向けたジョンヒョン。たすきに取った神龍ハーフバックからチョークへ。しかし正対して外したジョンヒョン。50/50ガードから足関を狙う神龍。また上になる神龍。肩固め。タップアウト!

神龍快勝。

試合後のマイクで超RIZINでの神龍 vs. 扇久保が決定。これが次期フライ級タイトル挑戦者決定戦なのは確実か。

RIZIN.46:第6試合・倉本一真 vs. ヤン・ジヨン

バンタム級

ニータップから組み付いた倉本。四つからテイクダウンを狙うが、ジヨンこらえてクラッチが切れた。今度はシングルレッグを狙う。コーナーマットを背にしてこらえるジヨン。倉本なんと引き込んで外ヒール。足を引き抜いて離れたジヨン。スタンドに。左を打ち込むジヨン。左ハイ。倉本またタックルへ。尻餅をついたジヨンの足をまたいでレッグマウント。残り1分。コーナーマットを背にしているジヨンにパンチを入れる。残りわずかでマウントを取ったがゴング。

2R。ワンツーを入れたジヨン。倉本タックルへ。ジヨンコーナー際でギロチンで引き込んだ。タイトに入っているが、首を抜いた倉本。上の倉本がヒザを入れる。立とうとするジヨンの顔面にヒザ。立たれると引き込む倉本がまた足関を狙う。肘を入れるジヨン。ロープを掴みながら踏みつけるジヨン。足が抜けかけた状態でブレイク。ジヨンのロープつかみにイエローカード(減点20%)。再開。ジヨン左ストレートからヒザをヒット。飛び膝。背中を向けて距離を取る倉本。倉本のカットのチェックでタイムストップ。再開。残り1分。ニータップに入った倉本。ジヨンはアームインギロチンに抱えるが、コーナーに詰められ放した。テイクダウンした倉本。ゴング。

3R。右オーバーハンドを見せた倉本。しかしジヨンのパンチを貰いぐらついた。組んだ倉本。コーナーを背にこらえるジヨン。シングルレッグに切り替えた倉本。投げを狙うがこらえるジヨン。離れた。両者疲れている。倉本シングルレッグ。がぶって足を後ろに引くジヨンだが、倉本コーナーまで押し込んだ。しかし立ったジヨンが差し返す。倉本バック肘。空振りしてスリップ。立ち際に飛び込んだジヨン。飛び膝からクリンチアッパー連打。倉本がタックルを狙ったところをギロチンで引き込む。しかし外れた。倉本がパウンドを落とそうとするが、ジヨン蹴り上げで防ぐ。タイムアップ。

判定2-1で倉本勝利。

イエローの減点分の差か。

倉本 vs. ジヨンスコアカード

ジヨンにダメージをつけたのは1人のみ。アグレッシブはジヨン、ジェネラルシップは倉本。あのロープ掴みは即減点が妥当。

PANCRASE342:メインイベント・黒澤亮平 vs. リトル

ストロー級暫定王座決定戦。

両者オーソドックス。すぐに詰めていくリトルだが、黒澤の左フックがヒットし倒れこむ。上になろうとする黒澤にリトルはタックルを狙うが、切ってバックに回る黒澤。ハーフバックから両足をフックしバックマウントに。パウンドを入れる。仰向けでたすきを取る黒澤。反転しようとするリトルだが、黒澤は背中に胸をつけて密着。立ち上がったリトル。ケージ際で正対すると黒澤離れた。黒澤の前蹴りが腹にヒット。リトルは大振りのパンチを振っていくがヒットせず。右ボディを入れた黒澤。組んで上を取る。ボディ・顔面にパウンドを入れ1R終了。

オープンスコアは三者黒澤。

2R。ボディ・顔面にパンチを入れる黒澤。リトルがタックルに入るが切った。黒澤のジャブがボディ・顔面にヒット。リトルがハイを放ちスリップダウンしたが、上を取られる前に立ち上がる。黒澤がタックルで飛び込むが切ったリトル。しかし右をヒットさせる。上体を振りながら詰めるリトル。左フック。黒澤の前蹴りが腹にヒットするが、リトルはパンチを振って出る。黒澤の左右のボディがヒット。効いた!腹を押さえて距離を取るリトルをすかさず追いかけて右フック!顔面を捕らえリトルダウン!追い打ち不要のKO勝ち!

2R3分17秒、KO勝ちで黒澤がストロー級暫定キング・オブ・パンクラシストに。

試合後のマイクでは、「今は出来ないって、何回も断ってきたやつのせいで、このベルトが暫定になってムカついています。若林!出てこいよ」と、ランキング1位の若林耕平を挑発。

PANCRASE342:セミファイナル・粕谷優介 vs. 久米鷹介

ライト級。

サウスポーの粕谷にオーソドックスの久米。久米が左アッパーをヒットさせ、ケージまで後退した粕谷にワンツーをヒットさせる。粕谷は左ボディから右を打ち込みヒット。粕谷の右足をカーフで蹴る久米。粕谷は左ミドル。久米が右ミドルから組んでケージに押し込む。左脇を差して押し込みながら右の肘を入れる。右脇も差そうとする久米だが、左手で防いでいる粕谷。残り時間わずかとなり、押し込みながらパンチを入れる久米。1R終了。

オープンスコアは三者とも10-9で久米を支持。

2R。前後にステップする久米。粕谷が左右のパンチで出ると左ミドルをヒットさせる。カーフの蹴り合い。また左ミドルを入れた粕谷。詰めてきた久米の右脇を差してケージに押し込んだ。入れ替える久米。左脇を差して背中でクラッチするとテイクダウンを狙うが、ケージでこらえる粕谷。テイクダウンを狙いながらヒザを入れる久米。両者展開なくブレイクがかかる。残り1分。パンチから右ミドルを入れた久米。タックル。テイクダウン。粕谷がバタフライガードで浮かせようとしたが、久米が上をキープ。背中を向けた粕谷からバックマウント。残り時間わずかでパウンドを打ち込む久米。粕谷耐えて2R終了。

2Rも三者10-9で久米。

3R。粕谷がパンチから左ミドル。久米のタックルを切った。またタックル。久米は切られた直後にまたタックルに入りテイクダウン成功。立ち上がろうとする粕谷を寝かせて押さえ込む。粕谷は上半身を起こして立ち上がろうとするが、今度はバックを狙う久米。左足をフックしてハーフバック。パウンドで削る久米だが、粕谷立ち上がった。正対するとパンチを入れ離れる。しかし直後に久米の左フックで腰が落ちた。粕谷シングルレッグに。テイクダウンしてハーフで寝かせた粕谷。パウンドを入れる粕谷だが時間がない。タイムアップ。

30-27×3の3-0で久米勝利。

勝った久米は試合後のマイクでRoad to UFCに出場するライト級王者のヤン坊にエールを送ると、感極まりながら支えてくれる仲間への感謝を述べた。

PANCRASE342:第10試合・佐藤生虎 vs. 長岡弘樹

ウェルター級。

両者サウスポー。ガードを下げた構えからジャブで牽制する佐藤。ワンツーを見せる。タックルのフェイントを見せた長岡。ジャブから右フックを入れる佐藤。さらにワンツー。ケージに詰めた佐藤がパンチを打ち込む。組みに来る長岡だが佐藤は引き剥がしつつ肘を入れる。長岡がタックルからケージに押し込むが、両腕で押し返して引き剥がす佐藤。入れ替えると離れた。佐藤の左がヒット。長岡が詰めてくるところに左フックを入れる。右フック、ワンツーとヒットさせるが、長岡は詰めていく。そこにまたワンツーを入れるが長岡が組み付く。肘を入れて離れた佐藤。1R終了。

オープンスコアは三者10-9で佐藤。

2R。ノーガードのままパンチを振って出る佐藤。長岡はジャブを返すが、左右のパンチ連打でケージに押し込んだ佐藤。長岡はケージを背負いながら首相撲に捕らえてヒザを入れる。そこからタックルに入るが、ケージでこらえる佐藤。長岡シングルレッグから軸足を刈ってテイクダウン。立ち上がろうとする佐藤のバックに回った。佐藤が立ち上がると長岡はすぐまたタックルへ。佐藤は長岡の腕をキムラに取ると後方に投げた。バックを狙うが長岡は立ち上がるとまたタックルへ。シングルレッグでまたテイクダウン。ハーフで寝かせた長岡。残り1分。ハーフからパウンドを入れる長岡。2R終了。

2Rは長岡が三者10-9で取り返した。

3R。長岡がケージに押し込むが肘を入れる佐藤。しかし長岡組み付くとクリンチからアッパー。両者とも消耗している。頭を付けた体勢から打撃の入れ合い。右フックを入れた長岡。大外刈りを狙った長岡だが、こらえてパンチで引き剥がした佐藤。ワンツーを入れるとケージに押し込んだ。長岡入れ替えるとタックルへ。長岡の手首を掴んでクラッチを防いでいる佐藤。切って離れた。長岡がパンチで出る。両者ふらつきながらパンチを打ち合う。タイムアップ。

ジャッジ三者とも29-28で佐藤を支持。3-0で判定勝ちした佐藤だが、ベテラン長岡が意地を見せ、無敗の佐藤を追い込む場面を見せた。

PANCRASE342:第9試合・KAREN vs. ホン・イェリン

女子ストロー級

両者オーソドックス。アップライトに構えるKAREN。ジャブ、ローを蹴る。インロー。イェリンも右を打ち込む。飛び込んで組みに行ったKARENだが、イェリンが脇を差してケージに押し込む。差された腕を小手に巻いて入れ変えたKAREN。足をすくってテイクダウン。倒され際に三角を仕掛けるイェリンだが、両腕をガードの中に入れて防いだKAREN。イェリンは下から腕十字を狙う。下から左足をKARENの首にかけようとするが防ぐKAREN。残りわずかで足が首にかかるが、KARENクラッチを放さずディフェンス。1R終了。

1R三者10-9でKAREN

2R。パンチから組みに行くKARENだが、入れ変えたイェリンがケージに押し込むと自ら離れた。KARENタックルへ。倒されながら飛びつき三角を狙ったイェリン。KARENは密着して防ぐと、右の足でガードを割ってパスしてサイドに回る。うつ伏せになったイェリンの首をギロチンに抱えながら腹にヒザを入れるKAREN。立ち上がったイェリンだが、首をギロチンに抱えたまま放さないKAREN。2R終了。

2Rも三者10-9KAREN。

3R。組み付いてケージに押し込んだKAREN。シングルレッグへ。テイクダウンするとハーフで固める。押さえ込みながら肘を入れるKAREN。ハーフからアメリカーナを狙ったが外れる。なおも左腕で腕を狙いながら右で肘を入れるKAREN。背中越しに腕を取り固定したKARENが強いパウンドを打ち込む。イェリンは前転して足関を狙うが、KARENはこらえるとなおもパウンドを打ち込む。残り1分。バックマウントに移行したKARENがチョークに。しかし首に回された腕を下から押してディフェンスするイェリン。タイムアップ。

判定30-27の3-0でKAREN勝利。

PANCRASE342:第8試合・松岡嵩志 vs. ホン・ソンチャン

ライト級。

ともにオーソドックス。詰めてきたソンチャンが左右のパンチから組んでケージに押し込む。押し込みつつ左で細かいパンチを入れるソンチャン。離れる松岡。カーフキックを入れるが、ソンチャンはすぐ間合いを詰めると右をヒットさせてタックルへ。ケージでこらえる松岡。テイクダウンを狙うソンチャンのクラッチを切りながらヒザを腹に打ち込むが、ソンチャンはまた押し込みながら細かいパンチを入れていく。残り1分半でレフェリーブレイク。またカーフを蹴る松岡。タックルに来たソンチャンに首相撲ヒザを打ち込む。ソンチャンはそのまま押し込むが、残り40秒で入れ替えて離れる。カーフキックを連打する松岡。また組んできたソンチャンだが、松岡はすぐに入れ替えると残り10秒で膝つきタックルへ。ソンチャンがこらえて1R終了。

1Rのオープンスコアは二者ソンチャン、一者松岡で判断が割れた。

2R。タックルに来たソンチャンにヒザを合わせる松岡だが、ケージに押し込んだソンチャンがタックルでテイクダウン。寝かされずにケージを使って立った松岡。入れ替えて離れる。左右のパンチを入れた松岡がタックルへ。ケージに押し込んだ松岡だが、ソンチャンが入れ替える。ヒジで抵抗した松岡。入れ替えて離れるが、ソンチャン再びタックルへ。押し込みながらテイクダウンを狙うソンチャンに肘を入れる松岡。さらに頭部にヒザを入れる。レフェリーブレイク。残り1分。カーフ、ワンツーを入れる松岡だが、ソンチャンも足を止めてパンチを打ち合う。松岡が首相撲からヒザを入れるが、ソンチャンがタックルを合わせてテイクダウン。バックを取らせて立った松岡。松岡がスイッチで逆にバックを狙ったところで2R終了。

2Rは三者ソンチャン。

3R。間合いを詰めたソンチャンが足を止めてパンチを打ち込む。松岡もパンチを打ち返すが、ソンチャンがタックルに入るとまたケージに押し込んでいく。レフェリーブレイク。ソンチャンのタックルをがぶってヒザを入れた松岡。そのままケージに押し込んできたソンチャンだが、入れ変えた松岡が肘を入れ離れる。ケージ中央で足を止めての打ち合い。松岡がタックルに入るが今度はソンチャンがケージでこらえる。離れた松岡。またケージ中央でパンチの打ち合いになるが、ソンチャンにバッティングがありタイムストップ。再開。パンチから首相撲に捕らえた松岡がヒザを入れ離れる。残り1分でソンチャンがタックル。ボディロックからテイクダウンするが、松岡はすぐに立ち上がる。しかしボディロックを放さないソンチャン。組み付いたままケージに押し込みタイムアップ。

29-28×2、30-27の3-0で初参戦のホン・ソンチャンがランカーの松岡を下した。

PANCRASE342:第7試合・砂辺光久 vs. 前田浩平

フライ級。

オーソドックスの砂辺に前田はサウスポー。前田がインロー・ミドルを入れる。ミドルを返す砂辺だが、それをキャッチした前田がテイクダウン。両足を腰に当てて蹴り出し距離を作る砂辺。下から蹴り上げを狙う。前田は砂辺のガードの中に入って行く。鉄槌を入れる前田。砂辺は下からヒジを頭部に入れる。下から腕十字の仕掛けを見せた砂辺だが、前田は立ち上がりパウンドを落としつつ砂辺の足を超えてサイドに出た。肩固めへ。砂辺は亀になり立ち上がる。スタンドバックからチョークを狙った前田だが、砂辺が正対し外れる。前田はケージに押し込みつつパンチを打ち込む。残り30秒で小手投げで崩す前田。首をギロチンに抱えるが、残り時間わずかで放すとパンチの連打を頭部に打ち込んだ。1R終了。

ジャッジ三者とも10-9で前田を支持。

2R。左ストレートから右ハイを打ち込んだ前田。左ミドルを腹にヒットさせると組み付いて四つでクラッチする。差し返そうとする砂辺を投げてテイクダウン。またパウンドを落としながらパスした前田。バックからたすきに取ってホールド。両足をフックさせようとしたが、砂辺が立ち上がり降りる。スタンドバックからジャーマンで投げた前田。再び両足をフックして背中に乗る。背負って立った砂辺が後方に倒れ込むが、前田がバックマウントをキープ。立ち上がろうとするところで前田がパームトゥパームでチョークを仕掛ける。前に落とそうとする砂辺。チョークは放したがバックキープを続ける前田。2R終了。

2Rも三者10-9で前田。

3R。じわじわ詰める砂辺に前田は左ストレート、インローで先手を取る。左右のパンチで出た砂辺に胴タックルで組もうとしたが、引き剥がす砂辺。圧を掛けてきた砂辺。飛び膝。また組もうとする前田だが砂辺は離れる。前田タックルでケージに押し込む。脇を差して入れ替えて離れる砂辺。前田のタックルにアッパーを合わせるが、前田は組み付いてケージに押し込む。差し返して引き剥がした砂辺。砂辺がテンカオからパンチを入れるが、前田もヒザを返すとパンチからタックルへ。ケージに押し込むが、がぶって離れた砂辺。前田のタックルにまたアッパーを合わせた砂辺だが、前田はケージに押し込む。膝つきタックルに入る前田に鉄槌を落とす砂辺。前田がタックルで尻もちをつかせたところでタイムアップ。

判定三者30-27で前田が元王者砂辺を下した。