報酬をもらうということ

プロフェッショナルを名乗る以上,報酬をもらうことは当然だと思います。
いやプロじゃなくてもこの社会で生きている以上は,誰かの労力を借りたときは報酬を払うし,誰かのために労力を裂いたときは報酬を頂く。それが当たり前なんだろうと思う。
いま僕自身,事務所の仕事をこなせば給与という形で間接的にクライアントからの報酬を頂いているし,個人事件であれば直接報酬をもらっている。
報酬をもらうのは当たり前。だけととても有り難いこと。
今僕は,僕が持つ力に比して過分な報酬をもらっているんじゃないかという思いがあります。甘えていると言われればそうかもしれません。でもこういう思いがあるからこそ,日々の仕事にも気合が入るし,基本的に無報酬で行うNPO活動や委員会活動にも積極的に関わっていけるという側面があるのも確か。
そんなこと考えてたら,過分に頂いている報酬を社会に還元する義務があるんじゃないかと思い始めたんですよね。
それで,弁護士っていう資格を活かしてできる社会還元の方法って何だろうと考えたわけです。
別に弁護士資格を活かす必要なんて無いじゃんって言われれば本当にそのとおりなんですけど,足がかりがないと何も思いつかなかったんです僕に出来そうなことが。

つづきます。

ある若手弁護士の話

弁護士なりたてのころ(いまもか),少年事件の研修担当をしていた若い弁護士がこういうエピソードを話していた。
「少年と心を通わせるのは難しいけど,信頼してもらえたと思ったときは本当に嬉しい。以前,こういうことがありました。まったく心を開いてくれない少年に対して,積極的に接見を重ね,話をし,なんとか信頼関係を築きたいと努力していたところ,少年がこう言ったんです。『色々言ってるけど,どうせお姉さんもお金もらってるわけでしょ。』こういわれて,ホント辛かったですね。」
この弁護士は結局「国からもらうお金だからそんなに大金じゃない,君のためにしてあげるべきことはたくさんある,これでお金もらえないとお姉さん困っちゃうな」的なことを言って,最終的には少年と信頼関係を築けたそうです。


まあ感想は色々あると思うけど,つづきます。

弁護士の仕事

多くの弁護士は,いわゆる本業のほかに多かれ少なかれプロボノ活動をしている。
それは弁護士会務であったり,NPO活動であったり様々である。国選弁護なんかも広義のプロボノに含まれるかもしれない。
弁護士一年目の僕自身も本業以外に色々と上記のような活動をしているわけですが,なんか団体の力に頼っているような気がするんだよね。別にそれ自体何も悪いことではないんだけども,何か自分でやりたいというタチなんでしょうね。
そこで僕個人で始められることはないかと考えたわけです。
つづく・・・

<恐喝事件>女性検事「ぶち切れますよ」 調書署名拒否され

 福岡市発注の公共工事を巡り、下請け業者らが暴力団幹部と共謀して孫請け業者から車を脅し取ったとする事件で、恐喝罪に問われた同市東区、無職、仲貢(なか・みつぐ)被告(51)の公判が25日、福岡地裁(吉崎佳弥裁判官)であった。

 当時自白調書を作成した女性検事(32)が証人出廷し、調書への署名を断った仲被告に「ぶち切れますよ」と言ったことを認めた。仲被告は最終的に自白調書に署名したが、公判で否認に転じた。弁護側は「暴言や誘導的な調べで調書の任意性が疑われる」と主張。地裁は調書の採否を見送っており、証拠として認めるかどうか、地裁の判断が注目される。(毎日新聞


言ったことより認めたことに驚きました。