随伴系、モナド、モナドのアイレンベルク/ムーア代数、自己関手のランベック代数、ベックの分配法則などを扱っていると、こういうモノ達を系統的に組織化したい、という気持ちになります。代数的構造の組織化のためには、ゴグエン/バーストル〈Joseph Gogu…
とあるテキスト(書籍)の代数(分野)に関する記述で、幾つかの種類の可換環が登場するのですが、分類の基準がよく分からない。なので、ちょっと伺ってみたり調べたりしてみました。分類された各クラスに所属する/所属しない可換環の実例や、クラスの相互…
1-圏(通常の圏)のなかでスパンを考えた場合、スパンのあいだの射の定義は簡単です。2-圏のなかだと、スパンの射の定義も難しくなります。「環境付き計算と依存アクテゴリー 1/n // 2-圏内のスパンのあいだの射」で述べたように、1-圏と2-圏では事情が違っ…
「環境付き計算と依存アクテゴリー 2/n」の続きです。$`\newcommand{\mrm}[1]{ \mathrm{#1} } \newcommand{\cat}[1]{ \mathcal{#1} } \newcommand{\In}{\text{ in }} %\newcommand{\u}[1]{\underline{#1}} %\newcommand{\twoto}{ \Rightarrow } \newcommand{…
「環境付き計算と依存アクテゴリー 1/n」の続きです。$`\newcommand{\mrm}[1]{ \mathrm{#1} } \newcommand{\cat}[1]{ \mathcal{#1} } \newcommand{\In}{\text{ in }} %\newcommand{\u}[1]{\underline{#1}} %\newcommand{\twoto}{ \Rightarrow } \newcommand{…
カプチ/マイヤース〈Matteo Capucci, David Jaz Myers〉の依存アクテゴリーは、アクテゴリーと二重圏の中間にある、ほど良い感じの概念的フレームワークです(「依存アクテゴリーが面白い」参照)。まだ定義さえハッキリしない状態ですが、僕は期待してます…
最近、二重圏に興味を持っています(「二重圏、縦横をもう一度」参照)。モナドや随伴には昔から興味を持っています。すべての随伴系〈adjunction〉達を二重圏、あるいは2-二重圏に組織化することを考えたことがあります。 随伴系の二重圏 (2019年) 2-二重圏…
「依存アクテゴリーに向けて」において: 当然に、アクテゴリーは依存アクテゴリーの事例となります。その他に良い事例はないでしょうか? 「最近の型理論: 拡張包括構造を持ったインデックス付き圏」で概要を述べた包括圏〈comprehension category〉が、依…
「依存アクテゴリーが面白い」という記事を書きました。実際僕は「面白い」と思っています。プロセスやシステムの記述と計算に使えそうだ、というところが心惹かれる理由でしょうかね。依存アクテゴリーはけっこう複雑な構造なので、定義を書き下すだけでも…
とあるキッカケがあって、マッテーオ・カプチとディビッド・ジャズ・マイヤースの講演アブストラクトを眺めてみました。 [CM23] Title: Constructing triple categories of cybernetic processes Authors: Matteo Capucci, David Jaz Myers Date: 2023/11/11…
この記事は、他の記事で述べていなかった(抜け落ちていた)事項を説明します。他の記事(過去記事も含む)から参照することを目的にしています。$`\newcommand{\mrm}[1]{ \mathrm{#1} } \newcommand{\cat}[1]{ \mathcal{#1} } \newcommand{\In}{\text{ in }…
ファイバーの計算(「ファイバーの計算 基本概念」参照)において、バンドル-ファミリー対応は基本となる事実です。これは、スライス圏〈オーバー圏 | バンドルの圏〉とファミリーの圏が圏同値となることです。バンドル-ファミリー対応を短く書けば $`\mathc…
ファイバーの計算に関する一連の記事(「ファイバーの計算 基本概念」参照)を書いているのですが、この記事は他の記事を参照しなくても(なるべく)独立に読めるようにします。ファイバーの計算は、関数のファイバー〈逆像〉に関する具体的な計算と、それを…
「木と林(有向グラフ)」より: 頂点〈ノード〉の高さと林/ツリーの高さは、関連してますが別な概念なので混同しないようにしましょう。 別な概念は別な名前を付けたほうがいいですね。$`\newcommand{\mrm}[1]{ \mathrm{#1} }\newcommand{\cat}[1]{\mathca…
「木と林(有向グラフ)」で、有向グラフの特別なものである木〈ツリー〉と林について述べました。(主に“ファイバーの計算”への)応用のためには、まだ必要なことが残っているので、そのまま続きと補足を書きます。$`\newcommand{\mrm}[1]{ \mathrm{#1} } \…