雑誌の傾向分析

おいらほんとーに、あーでもないこーでもない考えるのが好きなんだなぁ。

・小説すば
とにかく全体的に爆発してる。はじめから終わりまで爆発してる。ふわふわ系もふわふわ爆発してる。全力投球系。

・やせい時代
最後が爆発。これでどうだ、これなんてどうだ、とラストで尻をあげまくる。丁寧に書いた上でラスト革命が起こる系。

・新潮エンタ
綺麗にまとめる。爆発はしないほうがいい。ご都合主義でもいいから全体的におとなしく。

・ファンタジー大賞
これも綺麗にまとめる。新潮系は爆発なしだな。文章が純文学風ダーク風など一風変わったものむけ。

・宝石
純文学よりのエンターテイメント。派手な展開ではなく、いかに書き込むか。

・オール
時代物有利、だけど心情移動中心で丁寧な展開。小道具は率先して使う。


落ち着いたの方が好きなんだけど、書き出すと爆発するからどうなんだろう。とにかく明らかに傾向の違いってあると思う。

完全なる首長竜の日

既視感がはんぱなかったっす。でも面白い。なんちゃらアイランドもこのタイプのトリックでした。こういうの叙述トリックって言うのかな。既出のトリックと分かった上で丁寧に書いていく。なるほどこういう書き方もあるんですねぇ。

最近トミに思うんは、既に出回ってる材料でも構わない、要はどう料理するかで。味が違ってくるのが大切なんだよぬ、多分。見たことはあるんだけど、全然違う印象の物語、でした。いわゆる医学よりのSFミステリ。嘘をつこうとする努力が見事なり。技術の一番重要なところだけ説明が省かれてたり、技師の扱いが不思議だったりですが、許容範囲なのでしょ。
うん。面白かったです。

黒猫の遊歩あるいは美学講義

最近ミステリばかり読み耽っております。んで気づいたんが。トリックもの全然ないし!犯人誰だも全然ないし!っつかそれにこだわっちゃうともうね、登場人物の人間性破綻しちゃうの。出尽くされててね。新しいの入れるともう人間の営みでは計れませんぜ。本格ミステリってほんと、別個の文学スタイルだよな。普通のと全然違う。
んで思いました。もはやなんでもありです。本作は日常の謎を基本とした安楽椅子探偵ものの恋愛小説です。ミステリ要素は大変小さい。恋愛要素もむろん小さい。なのに、心に残るのは究極の萌え。はやく彼等の続きが気になって知りたくてたまんねーこの感じ。ええ続編出たら読みますとも。萌え万歳。そして文系の大学に行っておきゃよかったと激しく後悔。
アガサクリスティー賞かぁ。広義のミステリですなまさしく。

でかい月だな

色々な意味で衝撃的なお話でした。展開がはんぱねぇ。ばあっと粗筋を追うだけでこんなにアドレナリンが出てくる本も余りない…。好きか嫌いかと言われると真ん中だと断言したくなるのも珍しい。

SF、と表現されてることがあるけど、これSF…?エヴァのラストがどっかの星で起こったっていう設定ですよね。寧ろファンタジーなんじゃ…。ヒロインはアニメの女の子何人か合体させたような感じだし、ってか、あんたバカ?を言わせてしまったらもう終わりな気も。
とにかくお話全体を漂うエネルギーが凄くて、新人特有のエネルギーってこういう事を言うんだろうな、って思った。

キャラが立ってて構成がうまい。なるほどね、世の中逃避型ファンタジーが多い中で、こちらはアグレッシブファンタジーですね。ファンタジーは元来逃避という概念から来てるんだから、ファンタジーを表現するときはなるたけ立ち向かっていって欲しいな。だって逃避してる意味ないやん。そのいみでは大変好意的です。

しかし、このようなファンタジー世界突入経路もあるんですね。もうなんでもありだな。

飯が食えん

夕べは布団を干したばかりに暑かったらしく、一晩中浅い眠りで、ジェスチャー付きの寝言で大ハッスルの息子。


右手で前方を示しつつ「あうたー」 左手を振り回して「おなっ」 私の顔を蹴りまくって「おおー!」 …意味不明。


 朝は消化が悪く寝るのに最適なミルクを大量に与え、今度こそ(私が)寝てやるぞと息まいていると、与えすぎて満腹になり苦しみ悶える息子。ゲップが出ず座らない首をガンガン私に打ちつける姿は哀れ…。ごめんたけあき君…。でも首すわってないのになんで…?しかし一通り呻くと、ごきげんで私の顔を殴りつけ引っ掻き回し、眠りについていった。…痛い…