本日も里村さんが仕事が休みで、お出かけすることに。京都にあったカライモブックスが昨年11月に水俣に移転したので、一度行ってみたかったのだが、ついに念願叶う。
奥田順平さん、奥田直美さんのお二人に再会。順平さんから、水俣に移住しての生活のこと、こちらで石牟礼道子さんを知る人々のリアクション、水俣病やチッソに対する様々な立ち位置の人のことなど、非常に生々しい体験談を聞かせていただき、2時間くらい長居をしてしまう。里村さんが編集で関わった中野裕介さんの石牟礼道子を参照した展覧会に基づく冊子も、販売していただけることに!本屋さんとは本を売り買いする場所のように思われるが、本を売り買いすることを介して、様々なコミュニケーションが行われる場でもある。
里村さんと色々話す。話すとアイディアが膨らみ飛び火する。情報をどう発信するかについて考える時に、次の4つを考える。
1 熊本ローカルの人に向けて
2 国内の遠くの人に向けて
3 海外の人に向けて
4 未来の人に向けて
(この4つだけ考えていると、「死者に向けて」とか「大地に向けて」とかがないと突っ込まれそうだが、、、、)
1つ目の熊本ローカルの人に向けては、人との直接的なコミュニケーションできる場を作りたいと思うし、大太鼓収蔵館、カライモブックスに行ったので、余計にそう思う。2つ目の国内の遠くの人に向けては、このブログを書いていることもあるのだけど、podcastとかやったらどうか、と以前、里村さんに提案いただき、まだ実現できていない。3つ目の海外向けなのだが、今後海外でどういう活動をしたいかを考えて、それに応じてウェブサイトの英語ページのコンテンツ(テキスト/音源など)を充実させてみたいと思う。せっかく九州に住んでいるので、韓国との交流プロジェクトを立ち上げたいと思っている。4つ目の未来の人々に向けては、自分の過去の活動の中から、未来の人が面白く活用/展開できる材料を発掘し公開することがしたい。
帰宅後、砂連尾さんに連絡しようと思ってパソコンを開くと、砂連尾さんからも連絡があり、砂連尾さんと話す。砂連尾さんから依頼の要件の話をして後は、里村さんも加わって歓談。近況報告に、琵琶を奏でると画面の向こうで砂連尾さんが踊ったり、砂連尾さんが新たに通い始めた合気道の教室の話を聞かせてもらったり。例によって、砂連尾さんから次々に質問をされるので答えているうちに、こちらが言語化できていないことが言葉になっていくので、さすが「理」という名前の人だなぁ、と思う(里村さんの名前は「真理」だ)。一年前に砂連尾さんが熊本に遊びに来てくれた時と比べて、里村さんもぼくも、熊本への向き合う態度が変わってきた、と砂連尾さんが感じてくれたことに、自分たちとしても手応えを感じる良い対話だった。