圧倒的運動不足で挑戦する熊野古道 - 1日目 (羽田 - 南紀白浜 - 滝尻 - 高原)

朝5時起きで空港に向かう。すでに気もそぞろなので電車の時間を早めに勘違いしていて慌てて家を出て、無駄に長い待ち時間を費やし羽田着。

搭乗ゲートの近くのトイレでデカいバックパックを背負って手を洗っていたら「どちらの山へ?」とご婦人に聞かれ「熊野古道です!」「あら、いいわね。私も歩いたことありますよー。楽しんできてね」と会話。登山する人っぽく擬態できていることに安堵。
ゲートに表示された出発時間が5分遅くなっていて、ふーんと思いながら待機し、いざ乗ろうとしたらゲートで弾かれた。係員の人と一緒に「あれ?」ってなって固まっていたら「こちらは札幌行きの便なのですが」と言われてビビる。今まで、飛行機の行き先間違えて乗っちゃうケースってありえないと思ってたのに、行き先すら見ない自分に出会うとは思ってもいなかった......「南紀白浜は隣のゲートです」と言われて移動するも、ゲートの距離がめっちゃ離れてて、出発時間10分前で、むちゃくちゃ焦りながら7キロのリュック背負って小走り。膝の痛みをかばうどころではない。
ようやくゲートに辿り着くとまだ他のお客さんが搭乗中でセーフ!!うっかりがすぎる。飛行機に乗り込むだけでこんなに疲れていて大丈夫なのだろうか。
南紀白浜空港に到着後、中辺路の出発点滝尻を目指してバスに乗車。不安でいっぱいの中、ふと車窓から空を見上げたらハロっていうのかな?太陽の周りに円環ができてるのが珍しくて、ふと、「お母さんが守ってくれてる」と確信して泣けてきた。

1時間半弱のバスの旅で滝尻王子に着いたのが11時ごろ。バスを降りたのは私を含めて3組で、皆英語スピーカーだった。これが熊野古道館ね!ついにはじまる!

 
万が一に備え、友人にその日の目的地と出発/到着報告をすることで安否確認を徹底。今日の予定は高原までの4km。数字だけだと短くて大丈夫感が強い。なんとかなる!

滝尻茶屋の横で一つ目のスタンプを押し、熊野古道中辺路の起点を11:30くらいに出発。

いきなりの急な道。がんばれ私の膝と腰。

車の音が聞こえてくるので、大丈夫、一人じゃないと言い聞かせつつぽつぽつと登る。速攻汗だらだら、飛ぶ虫がむっちゃ顔にからんでくる。道が険しすぎてどこにストレッチポールや足をついたらよいかわからず途方に暮れる。木の根に足をとられて何度もグネりそうになる。道なき道をどこに進んだら良いのかわからず呆然とする。

孤独できついきつい急な山道を歩くこと50分ほどで次のスタンプ地点、不寝童子に到着。いやあ、よく歩いた!もう半分くらい来たんじゃない?と期待して標識を見るとここまでの進捗0.5km。500m進むだけなのに、こんなに辛いことがあるのか!山道の洗礼。

熊野古道では、滝尻王子の起点から0.5kmおきに数字が一個ずつ増えていく道標があります。これだけ歩いて疲弊してやっと「1」......涼しい家でごろごろしながら韓国ドラマ見ていたいよ......

いつの間にか下界の車の音も聞こえなくなりスマホも完全に圏外で心細さマックス。iPhoneBTSを流してしばらく機嫌よく歩いていると、話し声が聞こえてきたので音源オフ。70代くらいの女性たちとすれ違ってこんにちわーとご挨拶した後、彼女たちのお元気な姿に母をふと思い出して悲しみスイッチが入り、山道の歩みがしんどいのと母恋しさでわあわあ泣きながらしばし歩く。
しばらくして涙が落ち着き、ひとりで歌いながら歩き(情緒の上下の激しさよ)、♪ぴたむぬんむるぅ、とBTSの血汗涙を熱唱してると突然鈴の音が聞こえ、わりと近くから人が歩いてきて照れ笑いでご挨拶。高原方面に歩く人しかいない一方通行かと思ってたけど、これで二組も反対側からの登山者とすれ違った。
歩き出して2時間ほど経ち、コンビニで買ってたおにぎりを食べたいけど休憩できそうな場所が無いのでバックパックだけ地面に下ろして(解放感!)無表情で立ったまま完食。ふたたび「しんどい」と何度もつぶやきながら歩く。足元に巨大ムカデを発見してビビる。
無になってただただ山道を歩き続けると数時間ぶりにコンクリートの道が見えたー!わーい!これでやっと2.5km......

車道に出たところでどっちに歩くんだろう?と地図を広げたら地元の人が通りかかり、「熊野古道はこっちですよー」と速攻教えてくれた。ありがたい!
車道も見えたしあとは楽な道だよねきっと、と思ったところで再び果てしない登り道に出くわし呆然。

「しんどいしんどい」とつぶやき「お母さーん」と泣きながら歩き続け、やがて、ようやく、民家っぽいのが見えてきた。道が舗装されてる!舗装された道ってなんて歩きやすいの!!

道なりに美しい山郷の風景が広がり、やっとおだやかな気持ちに。高原熊野神社に到着!疲れすぎてスタンプポイントだったのに押すの忘れてた。

神社から宿に向かう途中に展望台があり、バスを降りて以来初めて座って休憩。田植え直後の棚田の景色が美しかった。

15時ちょいすぎに本日の宿に到着。チェックインしてすぐさま温泉をひいてる大浴場に向かい至福のひととき。あああああ温泉最高!沁みる!山道を大泣きして歩いてた時間が幻のよう。私がんばった!えらい!洗濯機借りてお洗濯&部屋のバルコニーで軽めに一杯。

この宿、スペインで暮らしていた方が経営していて、カミーノっぽいバイブスが溢れる宿全体や部屋の雰囲気や外の眺めも最高なんだけど、オーガニックの料理もかなり良いとの評判を聞いてむちゃくちゃ楽しみにしていたのです。時間になって食堂に行くと期待以上の素敵ディナーだった!疲れすぎおよび老眼のせいで右側の料理は「タコスです」と説明されたにもかかわらずタコスの皮に気づかず白いお皿だと思い込んでいて、上の具の部分だけずっとパクパク食べて、最後に「あれ?皮あった!」って気づいて皮だけくるくる巻いて食べた。うっかりが多すぎる一日。

ワインとともにいただく美味なタパス。ああああしあわせ!!

すき焼きも美味しかった!食後お部屋でごろごろしてたら寒くなってきたのでまた温泉に入って至福。一番の懸案事項だった腰と膝はやや痛むけど、サポーターのおかげかそこまでダメージ来てない。念のためロキソニンのゲルをすごい勢いで脚や腰に塗り込んでおく。疲れすぎてなかなか寝付けず一日目終了。

 

圧倒的運動不足で挑戦する熊野古道 - 序章

先日熊野古道に行ってきてなかなか忘れ難い経験だったので、100万年ぶりのブログに書き残します。

昨年末に母が亡くなった喪失感と悲しみが抜けず、コロナ禍を経てカナダには入国できるようになったものの肝心の恋人がフルタイムで研究室とオフィスワークかけもちで労働の限界に挑戦し続けており忙しすぎて2020年1月以降いまだにカナダに会いに行かれずに苛立ち、心身がどうにもガタガタで気分転換にどこかに行きたい今すぐ、と思い立ったのがはじまり。
 
石垣島あたりのビーチリゾートでのんびり過ごすか、和歌山で山道を歩くかの二択に悩んだ挙句、ハードな方を選択。
いつの日かスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまでの800キロの道を歩くのが長年の夢なんだけど、同じスピリットを感じる熊野古道もいつか歩いてみたいと願い続けてたことを思い出し、いくなら今じゃない?と奮起。
 
熊野古道のいくつかのルートの中で、中辺路という38キロほどの道を三日ほどかけて歩き、さらに、ずっと行きたかったアドベンチャーワールドでパンダも見る!レジェンドパンダの永浜氏に会う!というご機嫌なプランに決定。
 
4月の頭ごろに旅を決め、航空券や宿の手配をババっと済ませた直後に突然右膝が痛みだし、長年の腰痛も相まって歩くのも辛い!痛散湯のCMに心が動く!というよれよれの状態に陥り、整形外科に赴きレントゲン撮ったりリハビリに通いはじめたりの大騒ぎ。そしてリハビリで「来月重い荷物を背負って山道を38キロくらい歩きたいんです」と無茶なリクエスト。とりあえず腰にコルセット、膝にサポーターで過ごす日々。
 
コロナ禍がはじまってからずっと家で仕事していて、一日の歩行距離がスマホで記録できないレベルの運動不足、唯一やっていたヨガも膝が痛いのではダウンドッグすらできない、とマジで何一つ山歩きに向けて準備できない状態で、「ほんとに歩けるんかいな」と思いながら、久しぶりのバックパックやトレッキングシューズ、ウェア、サポーターなどの購入に勤しみ、YouTubeであわててトレッキングポールの使い方や山道の歩き方を学習。
 
10年以上前に富士山五合目から7合目まで大人数で歩いた中だれよりも歩くのが遅かったので、一人で自分のペースで歩くことが何よりも大事。しかし、携帯の電波が届かないであろう山の中を一人で何時間も山道を歩くの大丈夫?と心配はつきない。
 
事前に有楽町の和歌山観光協会でマップやスタンプ帳(スペインのカミーノと共通のやつで、スペインにも同じもの持って行かれる)を入手し下調べすると、とても丁寧な説明のマップで「急な階段が続く」「狭い崖道なので注意」等の文言がよく出てくることにビビり散らかす。
 
こんなんで大丈夫?ほんとに?

2020年おつかれさまでした。

めっっっっっっちゃご無沙汰だけど元気です。2004年から書き続けたブログもこのままフェイドアウト。。。と放置していたけど、こんなにも奇妙な時代を記録しておきたいという思いが湧いたので、2020年をどのように過ごしていたか覚え書き。


<仕事>

3月頭からシームレスに完全Work from Homeに移行。オフィスに置きっぱなしにしてるジム用のルルレモンのレギンスが気になる。仕事は粛々と進み常に忙しかった。

国によって対策や感染の推移に差はあれど、各国のメンバーと毎週いろんな会議で話すたび、世界中で皆同じことに悩まされているという状況がとても不思議な連帯感。

すっぴんに分厚い眼鏡でテレビ会議に出ることに何のためらいもなくなった開放感がすごい。


遠距離恋愛

これが一番しんどい!まさか疫病が原因で、外国で暮らす恋人に自由に会いに行けなくなる日が来るとは。

1月にオタワに行ったのがちょうど旧正月を挟んだ時期で、東アジアでなんだか大変なことなことが起きつつあるね、というタイミング。ケベック州にあるSpaに連れて行ってもらって、水着で大勢の人たちと露天風呂やサウナにいたのが前世の記憶のよう。

国境も閉ざされ、次に会えるのがいつになるのかマジでまったく不明であることに圧倒的絶望を感じていたけど、カナダ政府の温情で、交際期間が1年以上の未婚カップルは、いろいろ書類準備して申請すれば、カナダに入国できる措置が最近導入。現状まだどちらの国も状況ヤバいのであえてリスクをおかしてまでに具体的なプランは進めてないけど、いざとなればカナダに入れる可能性があるというだけで、心の平安が保たれてる。


彼も3月中旬から自宅勤務になったので、コミュニケーションをとれる時間が前よりさらに増えたのと、10か月間ずーっとひとりで家にこもって過ごすなか、朝晩に生存確認を取り合い、世情を真剣に話し合ったりアホな話でゲラゲラ笑ったり、互いを思いやりあったりできる存在がいることがしみじみとありがたい。


この9ヶ月くらいで彼は日本語の独学を着々と進め、ひらがなとカタカナはほぼマスターし、漢字も12月現在99個学習したとのこと。そしてvice versaで私もアラビア語学習に本格的に着手。道は果てしないけど、もにょもにょしたアラビア語の文字列の一語一語の区別がつくようになり、世界の解像度が少し上がった気がする。


<生活>

住環境の最適化への情熱が止まらない。部屋着、ガジェット、キッチン用品、食器、酒。自分の機嫌を取るために何でも買ってあげる。あと、メイクを一切しなくなった分スキンケアに気合が傾き、The Ordinary沼にずぶずぶと。数十種類の美容液を肌の調子と各製品の成分の相性に合わせて適宜使い分ける職人として生きています。

そして配信サービスにズブズブで、『愛の不時着』でまんまとヒョンビン沼に沈み、第三次韓国ドラマブームが到来。自由に旅できる日が戻ったら、とにかくソウルと済州島に行きたい。


好ましくない事象としては、一人時間過多ゆえのスマホ依存により、今まで気づかないふりをしていたROGANがついに本格的に上陸。ついに買ってしまったROGAN kyo。。。かけると見えやすい。。。





令和の夏、オタワの夏

気づけば平成の春のままで日記が止まっていた。そしてもう夏も終わりかけですが、今年の夏の一番の思い出はおなじみのカナダで収穫。
エアカナダのモントリオール直行便が就航してから一年たらずでおもち氏がモントリオールからオタワに引っ越したので、 また乗継便でのデートに戻ってしまった。 JALとWestjetを駆使してバンクーバー経由片道17時間の長い道のり。


今回、平日は家で仕事しながら過ごすスケジュールのおかげで12日くらい滞在できたのはとてもよかった。去年日帰りでオタワに遊びに行った時に、このあたりいいなー、好きだなー、 と思ったエリアにおもちの家があるので、 素敵な場所にどこでも歩いて行かれるのがすごく楽しかった。 暑かったけど。7月中旬のオタワは夏真っ盛りで連日30度越えで、冬場はマイナス30度になる土地とは思えないくらいがっつり日焼けしてしまった。夏の陽光の中のカナダはただひたすら美しくて、青々したメープルの葉が風にそよぐ様がとても清々しい。
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ちっこい滝も涼しげ。
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ジャスティン(トルドー)の家のあたりも緑がいっぱいでめちゃくちゃ素敵。首相官邸のあたりはフランス大使館やRideau Hall(カナダ総督の家)などが近接しており、 カナダにおけるイギリスとフランスの攻防も見てとれたり。Rideau Hallは、めっちゃイギリス感に溢れてる。
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ちょっと橋を渡るとケベック州
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さっきの滝をケベックから眺めるとこんな感じ。
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ケベック側の公園は人気がなくてかなりワイルドで楽しい。

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巣に潜むマーモット氏。お邪魔してごめんね。
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広いオタワ川で海水浴も楽しめます。 ハイチ系の人たちだったと思うんだけど、 カトリックの人たちが川で洗礼を受けている様子も見られたり。 自由でほんと楽しい。
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滞在中に日本文化センター主催の夏祭りが開催されていたので行ってみると、空手のデモンストレーションやレンタル着物の着付け、 Uncle Tetsu(りくろーおじさん的なやつ)のチーズケーキへの行列、 日本の出張コンビニなどがあって楽しかった。
日本語学校のブースで30秒間に箸でお豆をつまんでもう一つの器に移動させるゲームにトライしたところ、まさかの敗北を喫してしまい、恥ずかしくて日本人だと自己申告できなかった。。。

ざっと見た感じ、 日本人は全体の1割ぐらいだった気が。 それだけ日本のカルチャーに興味を持ってくれているカナダ人が多いってありがたいね。

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おもちの仕事の都合でモントリオールに日帰りで行くことになって 、日中は初めて一人でモントリオールを探索。Côte-des-Neigesのガラッガラの映画館でトイストーリー4観て、あとはダウンタウンを探索。

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夜はおなじみのLe Villageでのんびりお酒飲んでプティーン食べて、 やっぱりモントリオールは落ち着くなあとしみじみ。
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でもオタワはオタワで、 ファーストコンタクトがほぼ英語なのが安心だし、 首都だけどピリピリした感じがないところが好き。
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近所の床屋さんがちょっと面白い感じだった。Walk-in(予約なしOK)とクリストファー・ウォーケンをかけたdad joke。

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日中は家にいても晩御飯は仕事から帰ってきたおもちが作ってくれる天国。 FriendsのJoeyのミートボールサンドイッチが絶品だった。胃袋を掴まれまくっている。
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あと、近所のピカチュウがいるチャイニーズのテイクアウト専門店のご飯が美味しかった。麻婆豆腐の認識でSzechuan style bean curdをオーダーしたら、店員さんに「ピーナッツ入ってるけど大丈夫?」って聞かれて「ピーナッツ?麻婆豆腐に?」って謎だったんだけど、出てきた厚揚げとピーナッツの謎の豆腐料理がかなり美味しかった。

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もちろんプティンも食べまくり。

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世界にはもっとカナダが必要。まさしく。

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おもち日本に来る

シンガポール旅行記の続編というか、 すでにもう一ヶ月ほど前の出来事なんだけど、 カナダ在住のボーイフレンド、 おもちちゃんことI氏が久しぶりに日本に来ていたので、 反省を込めた覚書。

<大阪編>
シンガポールでバイバイして4日後、新大阪で再会。明石焼きからスタート。
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昼から飲みはじめてかなりでろでろになっていて、 夕方に部屋で551の肉まんを食べた記憶を最後に寝落ちして爆睡 。19時ごろ目覚めたらすでに二日酔い状態になっていた。 せっかくだし、と道頓堀まで行ったけど頭痛と吐き気でよれよれ。 気持ちだけは最高に楽しいのだけど、残った酒が辛すぎた。 大阪の思い出は以上。


<京都編>
翌日、二日酔いを引きずったまま京都へ。 僕が京都で一番好きな場所に連れて行くよ! と言われてたどり着いたのは高瀬川。渋い。
雨が降ったりやんだりで、鴨川の橋の下で雨宿りしていたら、 妖精みたいなおじいさんが英語で話しかけてきて、しばし歓談。 話が興に乗ってくると日本語のみになったため、 おじいさんの若い頃の武勇伝などを淡々と英訳しておもちに伝える謎の時間だったけどめっちゃ面白かった。 京都の思い出はこのおじいさんがほぼ占めている。
おめんでおうどん食べて、私は最終の新幹線で東京へ。


<東京編>
三日後、Iが東京へ。Finally!! 梅田のふなっしーランド(連れて行ったんかい!)で私が「 これ可愛い!めっちゃ可愛い!」 とときめいていたふなっしーポーチを、 後日わざわざ大阪に戻って買ってきてくれていた。おもち天使。
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ロッコでの幼少期に、 街で一台だけあったストリートファイターのゲームがいつも取り合いで、一回しかプレイしたことがなかったI。高田馬場と池袋に、 懐かしのゲーム機が置いてあるゲームセンターがあることをリサーチ済みで、通い詰める。 隣でずっと一緒になってプレイしていたので私もなんとなくチュンリー気分。百万年ぶりにもぐら叩きに興じる。
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横浜にあるキリンのビール工場に船で往復するツアーを事前に予約してたら、その日に限って超極寒。 一週間前はシンガポールで暑さにへたっていたというのに。

滞在後半で桜がちょうど満開一歩手前のタイミングに間に合い、代々木公園、 目黒川、千鳥ヶ淵で桜満喫。
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最終日、かなり酔った状態で秋葉原に行き、 なんかちょっとしたことでキレた挙句路上で号泣した私。 最初は笑っていたIも、しばらくしてつられてちょっと涙。 後から「酔っ払ってたし、長い旅の最後の日だったからちょっと感傷的になった。。。」 と言い訳していた可愛い。
この秋葉原号泣は氷山の一角で、この一年半、"no more drama”を合言葉に、 穏やかで落ち着いた遠距離恋愛を続けていたのだけど、 今回初めて10日間ぶっ続けて一緒にいたら、 私の面倒くさい部分がめっちゃ出まくって本当に申し訳なかった。 。。と、同時に、 こんなにいい人が本当にこの世に実在するのだろうか、 わたしの想像上の人物だったらどうしよう。。。 と思っていたIの面倒くさい部分もうっすら見えて、ああ、 やっぱり普通の男の子だったのね、と安心した。 遠距離だといいところばかり見えがちなので勉強になったし、 互いの理解がより深まったのでオールOK。

 

シャザム!

トム・ハンクスを好きになったのって『ビッグ』だったので(さ、 31年前なのか!!!)、 それと似たような設定をスーパーヒーロー物にするってナイスアイ ディア!と軽い気持ちで観に行ったんだけど、 思いのほか切ない設定だった。おなじみの「 偉大な力には偉大な責任が伴う」への変容が、 中学生男子の短絡的な思考によるもどかしさで、 より一層おかしみを増すので楽しい。。『ビッグ』 へのオマージュも一瞬ありましたね。すごいネタバレになっちゃう部分なのでふわっと書くけど、 クライマックスで「おお、そう来るか!」 という意外な展開に非常に胸をうたれてしまった。よくできてる!
フィラデルフィアが舞台ということで、ミスター・ ガラスが丘の上で暗躍していたころ、 下の方では子どもがこんなに暴れていたのか、と愉快だった。 マッシュアップとかやってほしい。
ウォーキングデッドの和み担当ジェリーが、 この作品でも心があたたかくなる役で出ていて最高。

南国デート 5日目: おもちとしばしグッバイ

あっという間にシンガ最後の朝。プールでもうひと遊び。 ちょっと水つめたいけど楽しい!!KAPPAちゃんおおはしゃぎ 。

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KAPPAちゃんというか、すごくどうでもいい話( このブログ全部どうでもいい話。2004年からずっとそう) をすると、Iのほっぺたは赤ちゃんみたいにぷにっとしていてお餅のようなので、「オイシイ、オモチ、イタダキマース!」 と言いながらIのほっぺを愛でる(この話すると必ず友だちにひかれる)、 ということを前回のカナダ訪問の頃からよくやっていたら、 今回シンガポールではIが自ら「おもちと申します(このフレーズだけめちゃくちゃ日本語流暢)」 と名乗るようになったので、それに伴い彼のことを「 おもちちゃん」と呼びはじめるようになったのでした。Mon Omochi。

 

チェックアウトして私の荷物だけ預かってもらい、 オーチャードを大統領官邸方面にお散歩。

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プラザシンガプーラに到着。 ここって前からこんな斬新な建物だったっけ?100万年前はたしかヤオハンとか紀伊国屋とか入ってて日本人のオアシスだった記憶。

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プラザシンガプーラの中に添好運があるらしいのでそちらでランチ 。日比谷の店舗、 テイクアウトでチャーシューパオ買ったぐらいで、 いまだに入れたことがないんだけど、 そろそろ空いてきた頃かしら。 シンガの店舗は並ばずに入れるぐらいだった。ヨカッた!そこそこ OKな飲茶タイムを満喫。

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食後はタイガーのホワイトを飲みながら高島屋まで行って地下でIがお寿司をゲット。マラッカ行きのバスの中で食べるんだ! とうきうきしていた。

MRTでブギスに移動。 Iがマラッカ行きのバスを予約したとき、「 バスはクイーンストリートから出発するよー」 とざっくりした説明しか予約メールに書いておらず、 バスターミナルとかあるのかな?とうろうろ探索。 ジョホールバル行きのバスが並ぶ駐車場みたいな場所を発見し、 タバコ屋の窓口みたいなところで聞いたらここが正解だった。

出発までまだちょっと時間があったので、 アラブストリートをぷらぷら。 モロッカン男子のIにとってはおなじみのカルチャー満載。 サルタンモスクの中に表示されている5つの時刻は、 一日5回のお祈りの時間を表していると初めて知りました。

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この日が火曜日だったかな?同じ週の金曜にはおもちがクアラルンプールから関空に飛んで、 土曜の朝に大阪で再び会う予定になっていたとはいえ、 数日間離れるのが嫌で嫌でしょんぼりしながらお見送り。
気を取り直して、 ブギスにある美味しいプラウンミー屋さんに行こうかな、 と思ったけど、暑いのとしょんぼりしてるので気力がわかず、 速攻MRTに乗ってオーチャードに戻る。 高島屋のフードコートでそこらへんのプラウンミーをしょんぼり食 べる。
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しょんぼりしたままプラダに行ってお買い物。
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ちょっと元気になって、パラゴンのToast Boxでカヤトースト食べてさらに回復。 朝、JENをチェックアウトする時に、「 もし夜にシャワー使いたかったら、ジムの施設使えますよー」 と言われていたので、ホテルに戻ってシャワー浴びてスッキリ。
空港に向かうGrabのドライバーといろいろおしゃべりしていると、「僕の本業はIT PMOなんだけど、 ちょっと前に大きいプロジェクトが終わって次の仕事が見つからなくて、 今つなぎでドライバーの仕事してるんだ」と意外な話。 シンガポールって常に景気が良いと思っていたら、この1, 2年はちょっと停滞気味らしい。
帰りの便のエコノミー、 予約の時点でハイシーズンでもないのにがさっと埋まってて、 なんらかの団体が乗りそうな気配がしていたので、 空港で課金してどうせ眠れないプレミアムエコノミーに変更。 空港をうろうろしていると、 4日前にふたりで楽しく空港内を探索して周った思い出がかけめぐりさびしくなったので、美味しくないチキンライス食べて、 無事マラッカについたIとチャットして、粛々と搭乗。 ゲート周辺には高校の修学旅行生の元気な団体が溢れかえっていて 、プレエコに変えておいてよかった!と心から思う。
深夜便でも寝られない症候群により、ずっと映画ばかり観てた。 グリーンブックなあ。。。まさかピーター・ ファレリーがオスカーを獲る時代が来るとは思わなかったよね。あと、通路歩いているとボヘミアン・ラプソディの再生率が高いのがよくわかる。いたるところがウェンブリー・スタジアムと化していた。